異世界召喚に巻き込まれたおばあちゃん

夏本ゆのす(香柚)

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それぞれのつぶやき

イリスのつぶやき(後半)

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☆☆☆☆ イリスの驚き ☆☆☆

 ま、またコーユさまが何かをされた……
 イーヴァがお喋りをしている。
 どれだけ話しかけても必要最小限の単語しか返さないイーヴァが……
 あまつさえ、『ばあちゃん』とコーユさまに自分から声をかけて。
 私が五年かけても出来なかったのに……
 コーユさまだから仕方ないと思い込むことにしたわ。
 だってイーヴァと普通に話すことができるようになるかもしれない。それは嬉しい事だもの。
 本当に不思議な人だわ……



☆☆☆ イリスのつぶやき ☆☆☆

 コーユさまに教える筈だった生活魔法……
 未だにひとつも教えて無かったなんて……

 私ったら、今日は何をしていたのでしょうか……

 コーユさまに、着替えたいと言われるまであの方が不自由していると思い付かなかった。
 自分は汗をかいて気持ち悪くなった時、さっさと『洗浄クリーン』していたというのに。申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

 なったんだけど……
 いきなり、大きな鞄をどこからか出されたコーユさまを見て……

 申し訳ない気持ちを返してもらいたくなった…… 多分そんな私を誰も分かってくれないだろうなと思う……
 でも、もしかすると分かってくれるだろうか。



☆☆☆ イリスのつぶやき ☆☆☆ コンナ村にて

 コーユさまは、宿の厨房に入ると皆に指示を出し始めました。まるで、人が変わったようにテキパキと。
 いつもの彼女なら、『これはこうするのよ』『それはね、ほらこのようにするといいの』『あら、それは……』
 一つずつ、誰にでも分かるように説明して、何一つ嫌な顔なんてしなかった。
 それに、今までなら無限収納インベントリから物を出すのも気軽にしていた。なのに今日は説明も足りなければ、わざわざ部屋に戻って布を出したり人を使っている。今まで見ていた人とまるで別人のように動くコーユさま。

 コーユさまって本当はどんな人なんでしょう。私は常識を知らないけど、お人好しなおばあさんだと思っていたのに……
 
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