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せめぎ合って、絡みゆく(誠司視点) * ④
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「も、やだ……いじわるしないでぇ」
とうとう堪えきれなくなったらしい明日香は、身体を捩って懇願するように誠司を見上げてくる。こちらを見つめる瞳にはたっぷりの涙を浮かべており、その表情に興奮を覚え、ますますいじめたくなって仕方がなかった。
「だめだよ。ここでシたら明日香がのぼせちゃう」
誠司はわざと核心を避けるように足の付け根をなぞる。それでも充分すぎるほどの快感が得られるようで、明日香は身体をひくつかせた。
膝の上でゆらゆらと腰が動いている。まるで自分から欲しがっているようで、誠司はごくりと唾を飲み込んだ。
「ほら。泡、流すよ」
誠司は明日香の身体を反転させると、シャワーヘッドを手に取ってコックを捻った。お腹から順番にお湯をかけ、最後に残った泡を流し落とす。
明日香の白い肌はほんのりとピンク色に染まっており、お湯のせいで身体が艶めいているように見えた。
ボディソープをたっぷりと手に出して泡立て、今度は自分の身体を洗い流していく。明日香はその様子をじっと見つめていたが、おもむろに手を伸ばし、血流が集まりかかっている誠司の漲りにそろりと触れた。
「っ、明日香……」
思わず制止の声をあげるものの、明日香は構わずに、そのまま上下にさすり始めた。既に硬度を増しつつあったそこは、明日香の拙い手つきに翻弄されていく。裏筋を擦られ、鈴口をぐりぐりと押されると、先走り液が滲んできたのか、明日香の手が滑りやすくなってくる。明日香の細い指先が、血管が浮き出た男の象徴を刺激する様はあまりに扇情的で――誠司はたまらず明日香の腕を掴んだ。
「あがろう」
これ以上は歯止めが効かないような予感がする。さすがに浴室でことに及ぶのはまずい。避妊具はリビングルームにしか置いておらず、このまま続けるのは非常に危険だった。明日香もそれを理解してくれたのか、抵抗することなく指先を緩めていく。
立ち上がろうとしたところでふらつく明日香を横から支え、そのまま抱き上げるようにして立ち上がる。バスタオルで身体を拭き、ひとまず下着は後回しにして備え付けのガウンを羽織らせるも、足元が覚束ないようだったので先にベッドに行かせて座らせる。
誠司がためらいがちに隣に座れば、明日香は誠司の膝の上に乗ってくる。その勢いのまま倒れ込むように、明日香は誠司を押し倒した。
「……ッ!」
誠司は驚いて目を見開いた。仰向けに転がされ、明日香は馬乗りになる形で誠司の上に乗りかかる形になっていた。ガウンの前身がはだけて、白い肌があらわになっている。
明日香の顔がゆっくりと近づいてきて、誠司の薄い唇を塞いだ。誠司が小さく息を止めると、ぬるりと熱いものが口内に入り込んでくる。それに応えるように自ら舌を差し出せば、明日香のそれと絡み合った。お互いの唾液が混じり合い、ぴちゃりとした卑猥な水音をたてはじめる。
そのまましばらく夢中で互いの唇を貪っていると、次第に息が上がり身体が熱を帯びてくるのを感じた。
「……んっ、ふぁ……せいじ、くん……」
キスの合間に明日香は甘えるように何度も誠司の名前を呼ぶ。明日香は必死でしがみつくような仕草を見せており、それが余計に理性の箍をはずさせていった。
明日香が名残惜しげに唇を離した瞬間、今度は逆に誠司が明日香の頭を掻き抱いて引き寄せ、荒々しく唇を奪った。
「はあっ、はぁ……んぅ、んっ……はぁ」
呼吸ごと奪うかのように激しく攻め立てながら時折角度を変えては深く重ね合わせた。
やがてどちらからともなく顔を離すと、濡れて束になった明日香の髪がはらりと落ちてくる。首筋から鎖骨にかけてのラインに目が釘づけになり、衝動的に吸い寄せられるまま軽く歯を立てると、明日香の口から甘い吐息が漏れた。
明日香の身体はどこもかしこも白く滑らかで、触れただけで壊れてしまいそうなほど華奢だった。一方で――たわわに揺れる双丘が男の劣情を煽り立ててやまない。誠司は躊躇することなく目の前にある双丘にしゃぶりついた。
とうとう堪えきれなくなったらしい明日香は、身体を捩って懇願するように誠司を見上げてくる。こちらを見つめる瞳にはたっぷりの涙を浮かべており、その表情に興奮を覚え、ますますいじめたくなって仕方がなかった。
「だめだよ。ここでシたら明日香がのぼせちゃう」
誠司はわざと核心を避けるように足の付け根をなぞる。それでも充分すぎるほどの快感が得られるようで、明日香は身体をひくつかせた。
膝の上でゆらゆらと腰が動いている。まるで自分から欲しがっているようで、誠司はごくりと唾を飲み込んだ。
「ほら。泡、流すよ」
誠司は明日香の身体を反転させると、シャワーヘッドを手に取ってコックを捻った。お腹から順番にお湯をかけ、最後に残った泡を流し落とす。
明日香の白い肌はほんのりとピンク色に染まっており、お湯のせいで身体が艶めいているように見えた。
ボディソープをたっぷりと手に出して泡立て、今度は自分の身体を洗い流していく。明日香はその様子をじっと見つめていたが、おもむろに手を伸ばし、血流が集まりかかっている誠司の漲りにそろりと触れた。
「っ、明日香……」
思わず制止の声をあげるものの、明日香は構わずに、そのまま上下にさすり始めた。既に硬度を増しつつあったそこは、明日香の拙い手つきに翻弄されていく。裏筋を擦られ、鈴口をぐりぐりと押されると、先走り液が滲んできたのか、明日香の手が滑りやすくなってくる。明日香の細い指先が、血管が浮き出た男の象徴を刺激する様はあまりに扇情的で――誠司はたまらず明日香の腕を掴んだ。
「あがろう」
これ以上は歯止めが効かないような予感がする。さすがに浴室でことに及ぶのはまずい。避妊具はリビングルームにしか置いておらず、このまま続けるのは非常に危険だった。明日香もそれを理解してくれたのか、抵抗することなく指先を緩めていく。
立ち上がろうとしたところでふらつく明日香を横から支え、そのまま抱き上げるようにして立ち上がる。バスタオルで身体を拭き、ひとまず下着は後回しにして備え付けのガウンを羽織らせるも、足元が覚束ないようだったので先にベッドに行かせて座らせる。
誠司がためらいがちに隣に座れば、明日香は誠司の膝の上に乗ってくる。その勢いのまま倒れ込むように、明日香は誠司を押し倒した。
「……ッ!」
誠司は驚いて目を見開いた。仰向けに転がされ、明日香は馬乗りになる形で誠司の上に乗りかかる形になっていた。ガウンの前身がはだけて、白い肌があらわになっている。
明日香の顔がゆっくりと近づいてきて、誠司の薄い唇を塞いだ。誠司が小さく息を止めると、ぬるりと熱いものが口内に入り込んでくる。それに応えるように自ら舌を差し出せば、明日香のそれと絡み合った。お互いの唾液が混じり合い、ぴちゃりとした卑猥な水音をたてはじめる。
そのまましばらく夢中で互いの唇を貪っていると、次第に息が上がり身体が熱を帯びてくるのを感じた。
「……んっ、ふぁ……せいじ、くん……」
キスの合間に明日香は甘えるように何度も誠司の名前を呼ぶ。明日香は必死でしがみつくような仕草を見せており、それが余計に理性の箍をはずさせていった。
明日香が名残惜しげに唇を離した瞬間、今度は逆に誠司が明日香の頭を掻き抱いて引き寄せ、荒々しく唇を奪った。
「はあっ、はぁ……んぅ、んっ……はぁ」
呼吸ごと奪うかのように激しく攻め立てながら時折角度を変えては深く重ね合わせた。
やがてどちらからともなく顔を離すと、濡れて束になった明日香の髪がはらりと落ちてくる。首筋から鎖骨にかけてのラインに目が釘づけになり、衝動的に吸い寄せられるまま軽く歯を立てると、明日香の口から甘い吐息が漏れた。
明日香の身体はどこもかしこも白く滑らかで、触れただけで壊れてしまいそうなほど華奢だった。一方で――たわわに揺れる双丘が男の劣情を煽り立ててやまない。誠司は躊躇することなく目の前にある双丘にしゃぶりついた。
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