愛しい人よ

璃々

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思い出す記憶

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そこからは行動は早かった。まず、仕事を頑張り僕は出世し陸稲を迎えに行く。陸稲の様子は逐一尾行させてる人に報告させる。陸稲が誰とも付き合いや襲われることのないように守り固める。






陸稲Side
俺は全てに話を聞き終わると、建造を忘れてしまった申し訳なさとここまで調べられる執着の怖さに悪寒がぶるっと走る。ただ、美しい宇宙を見上げると思い出す。あの日、建造とみた空いっぱいの星。どこまでも続くような暗さに吸い込まれるような一等星の輝き。流星群が降り注ぐ中、「恒星か惑星か」なんて難しい話を隣で語っている建造も祖父を思い出してなのか空に祈りを捧げている。俺も一生懸命祈った。
どうか、建造が幸せになれますように。
















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