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Power of Salvation(救世の力)
第65話 世界を滅ぼさない理由
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(※引き続きレイヴン視点)
夢の世界のからくりは分かっている。
一番幸せだった頃の記憶を元に、幸せな夢の世界を実体化させ、この夢に長居したいと思わせて現実に戻る気力を失わせるのだ。
「……弟は、アイオンは死んでいない。時間の停止した最下層の世界で待っている。俺は、いつかきっと弟と再会する。お前は偽物だ」
目の前の弟は幻だと断言した。
すると弟の姿をした何かは、冷笑する。
「何を言ってるの、兄さん。僕は死んだんだよ。現実を受け入れていないのは、兄さんの方だ」
「……」
「本当に生きていると思うなら、なぜ手っ取り早い方法を試さないの?」
アイオンの姿をした何かは、両腕を広げ、誘うように言う。
「兄さんの力なら時空の壁を壊して、下の世界で上の世界を上書きできるよね。なぜ、悠長にずっと遺跡を探して下に降りる方法を探すのさ。非効率的だよ」
百年以上前、弟は遺跡の底から、闇に満ちた下層世界へ落下し、行方不明になった。
弟を追うため、レイヴンは魔術の修行をし、時空を操る星瞳の魔術師になったのだ。
「……下の世界で上の世界を上書き、か。俺の手で世界を破滅させるつもりか」
紫水晶の瞳を細め、レイヴンは険しい表情で答える。
「魔物の言いそうなことだ」
「利害は一致していると思うけど。いつまでも終わらない遺跡探索をしていて、嫌にならない?」
アイオンの姿をした魔物の指摘は、一部的を射ていた。
「魔界が拡大すればするほど、下層世界への扉は開きやすくなる。逆に、人の世界に光が満ちれば、下層世界は遠ざかる。あなたの行動は矛盾しているよ。人間を守れば守るほど、弟を救うという目的は遠ざかる」
「……」
レイヴンは少し沈黙する。
そう、矛盾していることは、痛いほど分かっていた。
弟を追って闇の世界に降りるには、魔界が拡大し、下層への扉が開きやすくなっている状態が望ましい。しかし魔界が拡大すると、人の世界は滅びる。
故郷の悲劇を起こさないため、遺跡を機能停止し、魔界の拡大を阻止すればするほど、弟と再会する夢は遠ざかるのだ。
「遺跡は、旧世界の残像」
弟の姿をした魔物は、詩人のように吟じる。
「闇に呑まれた世界が積み重なり、その上に人の世界がはぐくまれる。しかし、いずれ人の世界は下から這い上がる闇に呑まれる。ずっと、その繰り返し。あなたたち星瞳の魔術師は、負け続けてきた」
星瞳の魔術師は、人の世界を中層と定義し、上層に位置する精霊界を旅する。いずれ来る人の世界の破滅に備え、新しい世界を開拓するためだ。
それを諦めと呼ぶ人はいるかもしれない。
今の世界に固執している西風や自分のように、一部の星瞳の魔術師は精霊界に行かず、人の世界にとどまって第三の道を探している。
挑発を受けたレイヴンは、冷静さを保ちながら言い返した。
「……俺を一夜城の夢に消化しようとせず、勧誘か?」
これは、幸せな夢の世界ではない。
単なる精神攻撃だ。
「不愉快だ。弟の姿を借りて、べらべらと……正体を現せ」
「これは失礼。お気に召しませんでしたか」
黒髪の青年の姿が陽炎のように揺らぎ、黒いタキシードを着た小太りの男が現れた。
先日クラウンを名乗って、アッシュ王子を襲撃した魔物だ。
「流星の魔術師殿を尊敬するがゆえ、問答の機会をいただきました。お考えをお聞かせくださいませんか」
「クソ面倒だ」
レイヴンは、ぞんざいな口調で切って捨てた。
あまりにも雑な回答に、クラウンは目を丸くする。
「そんな……理知を尊ぶ魔術師同士、議論を戦わせられると期待しておりましたのに」
「見解の相違だな。まず第一に、お前に俺と会話する資格はない。姑息な方法で俺の注意を引き、言葉を引き出そうとするなど、無礼きわまりない」
流星の魔術師は、傲岸不遜に言い放つ。
「第二に、俺はお前たちのやり方が気に入らない」
「!」
「お前たちを滅ぼす理由は、それで十分だ。ああ、俺の目的について、お前たちに手伝ってもらわなくても結構。差し出がましいにもほどがある」
同格と認めるリトスでさえ、勝手に過去を覗き見たと謝罪してくるのだ。別に盗み見ても構わないと言っているのに、いっそ薄情なほどレイヴンの過去について聞いてこない。
レイヴンは、リトスを気に入っている。
世界を滅ぼさない理由は、それで十分だろう。
礼とは、相手を尊重し、必要以上に踏み入らない姿勢だ。
勝手にずかずかと過去に踏み込んで、レイヴンの大事にしている弟の姿を借り、言いたい放題の魔物には、協力してやる義理はない。
「俺を怒らせた罪は重い。塵も残さず宇宙の彼方に葬りさってやろう」
影月の杖を突き付け宣言すると、クラウンの表情に動揺が走る。
どうやら虎の尾を踏んでしまったのだと、ようやく気付いたようだ。
後退りながら、命乞いを始める。
「ま、待ってください! 気付いていないのですか?! この世界は、あなたの記憶から構成されています。世界を壊せば、あなた自身にも影響が」
レイヴンは冷笑し、返事の代わりに魔術の一撃をくれてやる。
「心配無用だ。俺を守るという奇特な男がいるからな」
クラウンは気付かなかったろう。視界をかすめて飛ぶ、半透明の白い鳥。あれは、聖鳥の魔術師の加護だ。魂を守る魔術は、リトスにしか扱えない。
夢の世界のからくりは分かっている。
一番幸せだった頃の記憶を元に、幸せな夢の世界を実体化させ、この夢に長居したいと思わせて現実に戻る気力を失わせるのだ。
「……弟は、アイオンは死んでいない。時間の停止した最下層の世界で待っている。俺は、いつかきっと弟と再会する。お前は偽物だ」
目の前の弟は幻だと断言した。
すると弟の姿をした何かは、冷笑する。
「何を言ってるの、兄さん。僕は死んだんだよ。現実を受け入れていないのは、兄さんの方だ」
「……」
「本当に生きていると思うなら、なぜ手っ取り早い方法を試さないの?」
アイオンの姿をした何かは、両腕を広げ、誘うように言う。
「兄さんの力なら時空の壁を壊して、下の世界で上の世界を上書きできるよね。なぜ、悠長にずっと遺跡を探して下に降りる方法を探すのさ。非効率的だよ」
百年以上前、弟は遺跡の底から、闇に満ちた下層世界へ落下し、行方不明になった。
弟を追うため、レイヴンは魔術の修行をし、時空を操る星瞳の魔術師になったのだ。
「……下の世界で上の世界を上書き、か。俺の手で世界を破滅させるつもりか」
紫水晶の瞳を細め、レイヴンは険しい表情で答える。
「魔物の言いそうなことだ」
「利害は一致していると思うけど。いつまでも終わらない遺跡探索をしていて、嫌にならない?」
アイオンの姿をした魔物の指摘は、一部的を射ていた。
「魔界が拡大すればするほど、下層世界への扉は開きやすくなる。逆に、人の世界に光が満ちれば、下層世界は遠ざかる。あなたの行動は矛盾しているよ。人間を守れば守るほど、弟を救うという目的は遠ざかる」
「……」
レイヴンは少し沈黙する。
そう、矛盾していることは、痛いほど分かっていた。
弟を追って闇の世界に降りるには、魔界が拡大し、下層への扉が開きやすくなっている状態が望ましい。しかし魔界が拡大すると、人の世界は滅びる。
故郷の悲劇を起こさないため、遺跡を機能停止し、魔界の拡大を阻止すればするほど、弟と再会する夢は遠ざかるのだ。
「遺跡は、旧世界の残像」
弟の姿をした魔物は、詩人のように吟じる。
「闇に呑まれた世界が積み重なり、その上に人の世界がはぐくまれる。しかし、いずれ人の世界は下から這い上がる闇に呑まれる。ずっと、その繰り返し。あなたたち星瞳の魔術師は、負け続けてきた」
星瞳の魔術師は、人の世界を中層と定義し、上層に位置する精霊界を旅する。いずれ来る人の世界の破滅に備え、新しい世界を開拓するためだ。
それを諦めと呼ぶ人はいるかもしれない。
今の世界に固執している西風や自分のように、一部の星瞳の魔術師は精霊界に行かず、人の世界にとどまって第三の道を探している。
挑発を受けたレイヴンは、冷静さを保ちながら言い返した。
「……俺を一夜城の夢に消化しようとせず、勧誘か?」
これは、幸せな夢の世界ではない。
単なる精神攻撃だ。
「不愉快だ。弟の姿を借りて、べらべらと……正体を現せ」
「これは失礼。お気に召しませんでしたか」
黒髪の青年の姿が陽炎のように揺らぎ、黒いタキシードを着た小太りの男が現れた。
先日クラウンを名乗って、アッシュ王子を襲撃した魔物だ。
「流星の魔術師殿を尊敬するがゆえ、問答の機会をいただきました。お考えをお聞かせくださいませんか」
「クソ面倒だ」
レイヴンは、ぞんざいな口調で切って捨てた。
あまりにも雑な回答に、クラウンは目を丸くする。
「そんな……理知を尊ぶ魔術師同士、議論を戦わせられると期待しておりましたのに」
「見解の相違だな。まず第一に、お前に俺と会話する資格はない。姑息な方法で俺の注意を引き、言葉を引き出そうとするなど、無礼きわまりない」
流星の魔術師は、傲岸不遜に言い放つ。
「第二に、俺はお前たちのやり方が気に入らない」
「!」
「お前たちを滅ぼす理由は、それで十分だ。ああ、俺の目的について、お前たちに手伝ってもらわなくても結構。差し出がましいにもほどがある」
同格と認めるリトスでさえ、勝手に過去を覗き見たと謝罪してくるのだ。別に盗み見ても構わないと言っているのに、いっそ薄情なほどレイヴンの過去について聞いてこない。
レイヴンは、リトスを気に入っている。
世界を滅ぼさない理由は、それで十分だろう。
礼とは、相手を尊重し、必要以上に踏み入らない姿勢だ。
勝手にずかずかと過去に踏み込んで、レイヴンの大事にしている弟の姿を借り、言いたい放題の魔物には、協力してやる義理はない。
「俺を怒らせた罪は重い。塵も残さず宇宙の彼方に葬りさってやろう」
影月の杖を突き付け宣言すると、クラウンの表情に動揺が走る。
どうやら虎の尾を踏んでしまったのだと、ようやく気付いたようだ。
後退りながら、命乞いを始める。
「ま、待ってください! 気付いていないのですか?! この世界は、あなたの記憶から構成されています。世界を壊せば、あなた自身にも影響が」
レイヴンは冷笑し、返事の代わりに魔術の一撃をくれてやる。
「心配無用だ。俺を守るという奇特な男がいるからな」
クラウンは気付かなかったろう。視界をかすめて飛ぶ、半透明の白い鳥。あれは、聖鳥の魔術師の加護だ。魂を守る魔術は、リトスにしか扱えない。
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