8 / 120
孤児編
08 ヤモリの正体
しおりを挟む
風竜クレイモアは透明になってアントリアの竜騎士の側にいたらしい。
その存在にアサヒはおろか、敵対していたハグレ竜騎士の男も気付かなかった。明らかに格上の竜だ。
威嚇だけでその場を収めてしまったアントリアの竜騎士は、戸惑うアサヒに大股で歩み寄って腕をつかむ。
「やはり……竜紋か」
その視線の先には、黒い三日月型の紋様がある。
「竜紋? でも俺には竜がいない……」
自分は竜騎士などではない、と言い掛けたアサヒだが、アントリアの竜騎士はアサヒの言葉を無視して、肩に乗っていたヤモリをつまみ上げた。
尻尾をつままれてヤモリは逆さまになって空中でぶらぶら揺れる。
「これが君の竜か? ずいぶんとユニークな姿だな」
「え?」
竜? ヤモリが?
ずっと蜥蜴の親戚だとばかり思っていた生き物の正体に、アサヒは呆然とした。
竜は常に竜紋を持つ竜騎士の側に付き従うという。
確かにヤモリはずっとアサヒと一緒にいた。
一緒にいたけど……ほとんど竜らしい行動を見せたことはない。
今だって、アントリアの竜騎士の指先で揺れているだけだ。抵抗のつもりか不器用に手足を動かしているが、全く役に立っていない。
「じゃあ、アサヒ兄は竜騎士なんですか?!」
「そうだな」
「じゃあ、アサヒ兄は王都に行って学校に入れるんですね!」
「そうだな」
ハナビが嬉しそうに興奮しているが、当人であるアサヒは全く事の次第が飲み込めていなかった。
アントリアの竜騎士は好意的な視線でアサヒを見ている。
「女性の竜騎士は珍しいから歓迎されるだろう」
「俺は男です」
ひゅるるるるーー。
生ぬるい風が辺りを吹き抜けた。
セイランというアントリアの竜騎士は、アサヒとハナビを保護してくれた。ハウフバーンの屋敷に火事を起こして壁に穴を空けたり、暴れまわったことも不問になった。
彼は特別監察管として、領主に進言して孤児院を作らせた。シンを始めとする孤児仲間は集められて、教育を施されることになる。
勿論、急激な変化に反対する人々もいる。だが、竜騎士というのは強力な抑止力だ。抵抗する者や反対する者も、セイランの相棒の竜が目の前に現れれば黙る他ない。
竜の圧倒的な力をアサヒは知ることになった。
そんな竜の相棒の証である竜紋があると分かったアサヒは、孤児の仲間と共に暮らすことは出来なくなった。
竜紋のある子供は王都にある学院に入れられることに決まっている。
ピクシスは必死に自島の竜騎士を育成して確保しようとしていた。嫌だと言っても無理やり連れていかれる。
アサヒは学院に入れられることについては諦め半分だった。
「君は竜を見たことが無かったのか」
「竜は見たことありますけど、遠目にちらっと……こいつ、本当に竜なんですか」
机の上に乗せたヤモリを指で押す。
セイランは微笑むと袋を取り出して中身を机に広げた。ジャラジャラと音がして色とりどりの石が転がる。
「これは魔石という。竜の餌だ」
「餌?!」
ヤモリは目の前に転がった小石に飛び付くと、パクンと飲み込んだ。他の石も次々と食べていく。
「よっぽど腹が減っていたんだな。この辺では自然の魔石が少ないから食べるものが無いが、それでも君の側を離れられない。力が弱ってしまって、蜥蜴の姿を保つので精一杯だったんだろう」
美味そうに石を食べるヤモリを見て、アサヒは銅貨を食べたヤモリを思い出した。色々変だと思ったけど、そういうことだったのか。
「君は知らなければいけない。竜のことも、このピクシスを取り巻く世界のことも。それが竜紋を持って生まれた者の義務だ……アサヒ、王都の学院へ行け」
ヤモリを凝視していたアサヒは、その言葉に顔を上げる。
「学院……」
「学院は、君と同世代の者が沢山いる。そこで炎竜王を探すのだ」
「炎竜王?」
ピクシスを守護するという竜王の伝説は、アサヒも聞いたことがあった。なぜ竜王を探す必要があるのだろう。
「竜騎士の間では知られていることだが、竜王は実在する。正確には、竜王を相棒とする竜騎士だ。竜王は島を守る大結界を張り、島の竜の力を増幅する、島の要。ピクシスには今、竜王がいない。ピクシスを建て直すには竜王の力が必要だが……竜王は通常、同じ島の竜騎士にしか所在が分からないように隠されている」
竜王無しでは、アウリガやコローナが攻めてきても守りようが無い。また、竜王の援護なしに他の国に攻めいることもできない。竜王無しには手も足も出ないのだ。
「竜王は数百年に一度の周期で生まれる。ちょうど十数年前に、ピクシスで竜王が生まれたという噂があった。生きていればお前達と同世代のはずだ」
だから、学院に集まる学生の中には竜王がいるかもしれない。
「話は分かったけど何で俺がそんなこと」
「伝説の炎竜王様! アサヒ兄、見つけたら教えて!」
面倒だと言い掛けたアサヒだが、ハナビが無邪気に話に割って入ったので断りそびれる。
ハナビはアサヒと一緒にいた。
兄妹を引き離すのは酷だと判断したセイランは、ハナビを自分の養子にしたのだ。一気に環境が変わって戸惑っていたアサヒは、血の繋がった兄妹ではないけれど親しいハナビが一緒で助かったと思っていた。
「学校に行けるのは嬉しいけど、竜騎士になって国のために戦うって俺の柄じゃないな……」
平和な地球の民主主義の国の記憶があるアサヒには、兵士になることや国への忠誠心を持つことなどが中々受け入れられない。
ぼやいたアサヒだが、上機嫌のセイランとハナビは聞いていなかった。
「そうと決まったら、学院に入る前に基礎を学ばなければいけないな。私が教えてやろう。ふふふ」
「セイラン様、アサヒ兄をよろしくお願いします!」
もはや実の妹の顔をして勝手に返事をするハナビ。
仕方ないなあとアサヒは溜め息を吐く。
好きで孤児生活をしていた訳ではない。意地をはる理由も特にない。炎竜王探しはともかくとして、学校に通って知識や人脈を得ればこの世界を生き抜くのに役立つだろう。
こうしてアサヒはセイランの保護の元、竜騎士として必要な知識を学ぶことになった。
学院に入学するには中途半端な時期だったため、入学は一年見送り、その間に基礎教養の勉強をした。前世の地球の記憶があるアサヒは、勉強の仕方や学問の考え方について知っているので、すんなり入学に必要な基礎知識は頭に入れることが出来た。
しかし、竜騎士は戦闘職だ。武術や武器の扱いについても学ぶ必要があり、アサヒにとってはそちらの方が難問だった。勉学と違って武術は前世のボーナスが無い。
新しい事柄について夢中で修練するうちに、あっという間に一年が過ぎた。
その存在にアサヒはおろか、敵対していたハグレ竜騎士の男も気付かなかった。明らかに格上の竜だ。
威嚇だけでその場を収めてしまったアントリアの竜騎士は、戸惑うアサヒに大股で歩み寄って腕をつかむ。
「やはり……竜紋か」
その視線の先には、黒い三日月型の紋様がある。
「竜紋? でも俺には竜がいない……」
自分は竜騎士などではない、と言い掛けたアサヒだが、アントリアの竜騎士はアサヒの言葉を無視して、肩に乗っていたヤモリをつまみ上げた。
尻尾をつままれてヤモリは逆さまになって空中でぶらぶら揺れる。
「これが君の竜か? ずいぶんとユニークな姿だな」
「え?」
竜? ヤモリが?
ずっと蜥蜴の親戚だとばかり思っていた生き物の正体に、アサヒは呆然とした。
竜は常に竜紋を持つ竜騎士の側に付き従うという。
確かにヤモリはずっとアサヒと一緒にいた。
一緒にいたけど……ほとんど竜らしい行動を見せたことはない。
今だって、アントリアの竜騎士の指先で揺れているだけだ。抵抗のつもりか不器用に手足を動かしているが、全く役に立っていない。
「じゃあ、アサヒ兄は竜騎士なんですか?!」
「そうだな」
「じゃあ、アサヒ兄は王都に行って学校に入れるんですね!」
「そうだな」
ハナビが嬉しそうに興奮しているが、当人であるアサヒは全く事の次第が飲み込めていなかった。
アントリアの竜騎士は好意的な視線でアサヒを見ている。
「女性の竜騎士は珍しいから歓迎されるだろう」
「俺は男です」
ひゅるるるるーー。
生ぬるい風が辺りを吹き抜けた。
セイランというアントリアの竜騎士は、アサヒとハナビを保護してくれた。ハウフバーンの屋敷に火事を起こして壁に穴を空けたり、暴れまわったことも不問になった。
彼は特別監察管として、領主に進言して孤児院を作らせた。シンを始めとする孤児仲間は集められて、教育を施されることになる。
勿論、急激な変化に反対する人々もいる。だが、竜騎士というのは強力な抑止力だ。抵抗する者や反対する者も、セイランの相棒の竜が目の前に現れれば黙る他ない。
竜の圧倒的な力をアサヒは知ることになった。
そんな竜の相棒の証である竜紋があると分かったアサヒは、孤児の仲間と共に暮らすことは出来なくなった。
竜紋のある子供は王都にある学院に入れられることに決まっている。
ピクシスは必死に自島の竜騎士を育成して確保しようとしていた。嫌だと言っても無理やり連れていかれる。
アサヒは学院に入れられることについては諦め半分だった。
「君は竜を見たことが無かったのか」
「竜は見たことありますけど、遠目にちらっと……こいつ、本当に竜なんですか」
机の上に乗せたヤモリを指で押す。
セイランは微笑むと袋を取り出して中身を机に広げた。ジャラジャラと音がして色とりどりの石が転がる。
「これは魔石という。竜の餌だ」
「餌?!」
ヤモリは目の前に転がった小石に飛び付くと、パクンと飲み込んだ。他の石も次々と食べていく。
「よっぽど腹が減っていたんだな。この辺では自然の魔石が少ないから食べるものが無いが、それでも君の側を離れられない。力が弱ってしまって、蜥蜴の姿を保つので精一杯だったんだろう」
美味そうに石を食べるヤモリを見て、アサヒは銅貨を食べたヤモリを思い出した。色々変だと思ったけど、そういうことだったのか。
「君は知らなければいけない。竜のことも、このピクシスを取り巻く世界のことも。それが竜紋を持って生まれた者の義務だ……アサヒ、王都の学院へ行け」
ヤモリを凝視していたアサヒは、その言葉に顔を上げる。
「学院……」
「学院は、君と同世代の者が沢山いる。そこで炎竜王を探すのだ」
「炎竜王?」
ピクシスを守護するという竜王の伝説は、アサヒも聞いたことがあった。なぜ竜王を探す必要があるのだろう。
「竜騎士の間では知られていることだが、竜王は実在する。正確には、竜王を相棒とする竜騎士だ。竜王は島を守る大結界を張り、島の竜の力を増幅する、島の要。ピクシスには今、竜王がいない。ピクシスを建て直すには竜王の力が必要だが……竜王は通常、同じ島の竜騎士にしか所在が分からないように隠されている」
竜王無しでは、アウリガやコローナが攻めてきても守りようが無い。また、竜王の援護なしに他の国に攻めいることもできない。竜王無しには手も足も出ないのだ。
「竜王は数百年に一度の周期で生まれる。ちょうど十数年前に、ピクシスで竜王が生まれたという噂があった。生きていればお前達と同世代のはずだ」
だから、学院に集まる学生の中には竜王がいるかもしれない。
「話は分かったけど何で俺がそんなこと」
「伝説の炎竜王様! アサヒ兄、見つけたら教えて!」
面倒だと言い掛けたアサヒだが、ハナビが無邪気に話に割って入ったので断りそびれる。
ハナビはアサヒと一緒にいた。
兄妹を引き離すのは酷だと判断したセイランは、ハナビを自分の養子にしたのだ。一気に環境が変わって戸惑っていたアサヒは、血の繋がった兄妹ではないけれど親しいハナビが一緒で助かったと思っていた。
「学校に行けるのは嬉しいけど、竜騎士になって国のために戦うって俺の柄じゃないな……」
平和な地球の民主主義の国の記憶があるアサヒには、兵士になることや国への忠誠心を持つことなどが中々受け入れられない。
ぼやいたアサヒだが、上機嫌のセイランとハナビは聞いていなかった。
「そうと決まったら、学院に入る前に基礎を学ばなければいけないな。私が教えてやろう。ふふふ」
「セイラン様、アサヒ兄をよろしくお願いします!」
もはや実の妹の顔をして勝手に返事をするハナビ。
仕方ないなあとアサヒは溜め息を吐く。
好きで孤児生活をしていた訳ではない。意地をはる理由も特にない。炎竜王探しはともかくとして、学校に通って知識や人脈を得ればこの世界を生き抜くのに役立つだろう。
こうしてアサヒはセイランの保護の元、竜騎士として必要な知識を学ぶことになった。
学院に入学するには中途半端な時期だったため、入学は一年見送り、その間に基礎教養の勉強をした。前世の地球の記憶があるアサヒは、勉強の仕方や学問の考え方について知っているので、すんなり入学に必要な基礎知識は頭に入れることが出来た。
しかし、竜騎士は戦闘職だ。武術や武器の扱いについても学ぶ必要があり、アサヒにとってはそちらの方が難問だった。勉学と違って武術は前世のボーナスが無い。
新しい事柄について夢中で修練するうちに、あっという間に一年が過ぎた。
63
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
教養が足りない、ですって
たくわん
恋愛
侯爵令嬢エリーゼは、公爵家の長男アレクシスとの婚約披露宴で突然婚約破棄される。理由は「教養が足りず、公爵夫人として恥ずかしい」。社交界の人々の嘲笑の中、エリーゼは静かに会場を去る。
見た目の良すぎる双子の兄を持った妹は、引きこもっている理由を不細工だからと勘違いされていましたが、身内にも誤解されていたようです
珠宮さくら
恋愛
ルベロン国の第1王女として生まれたシャルレーヌは、引きこもっていた。
その理由は、見目の良い両親と双子の兄に劣るどころか。他の腹違いの弟妹たちより、不細工な顔をしているからだと噂されていたが、実際のところは全然違っていたのだが、そんな片割れを心配して、外に出そうとした兄は自分を頼ると思っていた。
それが、全く頼らないことになるどころか。自分の方が残念になってしまう結末になるとは思っていなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる