63 / 126
新型魔導銃の秘密
61 王子さまって誰ですか
俺は走り去ったフレイヤ王女を追いかけた。
行き先は彼女の匂いを追えば分かるから、焦らずのんびり歩く。
「……ゼフィくん。私の孫娘に何をしたのかな?」
「初対面だよ」
「うーむ」
肩の上で、ほっかむりをした青い竜が腕組みした。
青い竜はフレイヤのお爺ちゃんこと神獣ヨルムンガンドだ。
「しかし、このままではゼフィくん、君の顔を見たらまた逃げ出すんじゃないかね」
「そうだね。よし、変身を解除して元の姿で行ってみるか」
フレイヤは学内にある図書室に飛び込んだようだ。
書架の陰に入り、俺は服を脱いで変身を解いた。
「服などは私が預かろう」
ヨルムンガンドは俺の脱いだ服をまとめると、本の隙間に入っていく。
俺の服をベッド代わりに本棚で寝るつもりのようだ。
「いっしょにこないの?」
本棚を見上げて聞くと、ヨルムンガンドは丸くなりながら答えた。
「私は一度会って、怖がられているのだよ。ここはゼフィくんの説得に期待しよう」
ヨルムンガンドは過去に孫娘に会いに行ったが「蛇きらい!」と泣かれ、ろくに話せなかったそうだ。また泣かれるのは嫌なので、俺の説得が終わるまで姿を見せない方針らしい。
という訳で、俺は一匹でとことこ歩き始めた。
フレイヤは図書室の奥、誰も入って来ない本棚に囲まれた一角にいた。
廊下で出会った時は、襟首まできっちり刺繍が入った上着に綺麗な群青のスカートをはいていた彼女だが、今は上着やスカートを脱ぎ捨ててパジャマのような格好をしている。
輝くような金髪も雑に頭の上でくくって、丸い眼鏡をかけていた。
どうみても高嶺の花の王女さまに見えない。
引きこもりの冴えない女の子だ。
彼女は床に本を並べ、口に大きな餡パンをくわえていた。
「ぶはっ!」
突然、現れた白い子犬こと俺に驚いて吹き出すフレイヤ。
餡パンが口から飛び出て宙を舞う!
「ごはん!」
俺はジャンプして餡パンをキャッチした!
「ああああ、私の餡パンがっ! この子犬ちゃんどこから入ってきたの?!」
涙目になるフレイヤの前で、俺はゲットした餡パンを美味しくいただいた。出会い頭にご飯をくれるなんて、この王女さま超良い奴だな。
「もぐもぐ……ごはんありがと」
「あげてないから! というか子犬ちゃん、人間の言葉をしゃべってる?!」
お礼を言うとフレイヤは目を丸くした。
ヨルムンガンドの依頼をこなそうと思ったら話さなきゃいけないので、今回は話せることを隠さないつもりだ。
「ごはんのおれいに、なにか、てつだおうか」
この姿だと本を運ぶのは難しいけど。
「手伝いは嬉しいけど、子犬ちゃんあなた、どうしてここにいるの? 餡パンの匂いを嗅ぎ付けて?」
フレイヤの問いかけに、俺は可愛く首をかしげてみせた。
君と話すため、なんて突然言われても困りそうだからな。
フレイヤは、俺の無邪気なリアクションに戸惑いながら微笑んだ。
「手伝い……そうだ。その広げた紙の角に乗って。ちょうど重しが欲しかったの」
「よしきた」
俺はフレイヤの前に広げられた、大きな白紙の端っこに陣どった。この姿でも役に立つことがあって嬉しい。
フレイヤは白紙に何か書いている。
文章じゃなくて、絵だ。
「なに、かいてるの?」
「王子さまよ」
人物の絵らしい。
絵心のない俺には、この絵が何なのかさっぱり分からないが。
「すごく綺麗で格好いい男の子なの! あんな輝くような美少年、初めて会ったわ。額縁に入れて飾っておきたいくらい!」
「だから、絵をかいてるの?」
「そうよ。胸が高鳴って、絵を描きたい衝動が押さえきれなくて」
夢見るように瞳を輝かせてフレイヤは熱弁する。うーむ、衝動的に絵が描きたくなるなんて、フレイヤは芸術家なんだな。
フレイヤは絵を描きながら言った。
「いつか王子さまがやって来て、私を旅に連れ出してくれないかな……」
「たびにでたいの?」
「ええ。流浪の剣士だった青竜の騎士のように、私も旅に出て冒険がしたい」
「いけばいいじゃん」
「……」
紙から顔を上げ、彼女は悲しそうな顔をする。
「ひとりじゃ、行けないわ。だってどうすれば良いか分からないもの。そんな勇気、私には無い」
だから王子さまを待っているの、とフレイヤは言う。
確かに一国の王女さまという立場じゃ気軽に動けないだろう。
だが人生は短く(俺を除いて)一度きりだ。
好きなことをしないと勿体ないと思う。
「じゃあ、おれとくる?」
「子犬ちゃんと?」
「きっと、たのしいよ」
フレイヤは目を丸くした。
「私は……」
その時、図書室の中の、魔法による照明がチカチカ瞬いた。
窓の外はつい先ほどまで真昼の青い空だった。
しかし今はまるで夜のように暗い。
「いったい何が起こってるの。これは魔法による幻想結界?」
フレイヤは俺を拾いあげて抱えると、窓際へ歩いた。
暗くなった空には、異常に大きな満月が不気味に輝いている。
火山の中腹にある竜騎士学校の校舎からは、レイガスの街が一望できる。急に暗くなったからか、街には明かりが付いておらず建物の輪郭は闇に沈んでいる。
見ている間に、暗くなった街から青い人魂が飛び出して、満月の下で乱舞をし始めた。
「……ゼフィくん」
「わっ」
窓際で呆然としている俺たちに、声が掛かる。
ヨルムンガンドの声だ。
フレイヤと一緒に振り向くと、空中に本が浮いていた。
「今度は本がしゃべってる……」
「うむ。私はしゃべる本だ」
どうやらヨルムンガンドは、孫娘に正体を隠すため、しゃべる本を装うことにしたらしい。本の影に青い尻尾がチラ見えしてるのは、指摘した方が良いのだろうか。
「ところでゼフィくん。先ほど、この付近が広範囲にわたり、幻想結界により封鎖された。この魔法の気配は、邪神ヴェルザンディだ」
俺は身震いした。
この間、出会った神様は邪神だったらしい。
生まれ変わってまた邪神と戦うことになるなんて、どういう巡り合わせだろう。
「邪神の得意技は死者を操ることだ。手下を増やすために、幻想結界内の人間たちから魂を抜いている」
せっかく魂を抜いたのに、食べないで手下を増やすなんて、邪神はお腹が空かないのかな。
「邪神は、お母様、黄金の聖女の敵。今、レイガスの皆を守れるのは、英雄の娘である私だけ」
フレイヤは凛々しい表情になった。
「止めなきゃ。そして私が邪神を倒す!」
「おおー」
この子、黄金の聖女の娘さんだったんだな。
天牙の精霊メープルがいれば、興味深いコメントを聞けただろう。でも今日は天牙を持ってきてないのだ。この非常事態に武器なしか、困ったぞ。
行き先は彼女の匂いを追えば分かるから、焦らずのんびり歩く。
「……ゼフィくん。私の孫娘に何をしたのかな?」
「初対面だよ」
「うーむ」
肩の上で、ほっかむりをした青い竜が腕組みした。
青い竜はフレイヤのお爺ちゃんこと神獣ヨルムンガンドだ。
「しかし、このままではゼフィくん、君の顔を見たらまた逃げ出すんじゃないかね」
「そうだね。よし、変身を解除して元の姿で行ってみるか」
フレイヤは学内にある図書室に飛び込んだようだ。
書架の陰に入り、俺は服を脱いで変身を解いた。
「服などは私が預かろう」
ヨルムンガンドは俺の脱いだ服をまとめると、本の隙間に入っていく。
俺の服をベッド代わりに本棚で寝るつもりのようだ。
「いっしょにこないの?」
本棚を見上げて聞くと、ヨルムンガンドは丸くなりながら答えた。
「私は一度会って、怖がられているのだよ。ここはゼフィくんの説得に期待しよう」
ヨルムンガンドは過去に孫娘に会いに行ったが「蛇きらい!」と泣かれ、ろくに話せなかったそうだ。また泣かれるのは嫌なので、俺の説得が終わるまで姿を見せない方針らしい。
という訳で、俺は一匹でとことこ歩き始めた。
フレイヤは図書室の奥、誰も入って来ない本棚に囲まれた一角にいた。
廊下で出会った時は、襟首まできっちり刺繍が入った上着に綺麗な群青のスカートをはいていた彼女だが、今は上着やスカートを脱ぎ捨ててパジャマのような格好をしている。
輝くような金髪も雑に頭の上でくくって、丸い眼鏡をかけていた。
どうみても高嶺の花の王女さまに見えない。
引きこもりの冴えない女の子だ。
彼女は床に本を並べ、口に大きな餡パンをくわえていた。
「ぶはっ!」
突然、現れた白い子犬こと俺に驚いて吹き出すフレイヤ。
餡パンが口から飛び出て宙を舞う!
「ごはん!」
俺はジャンプして餡パンをキャッチした!
「ああああ、私の餡パンがっ! この子犬ちゃんどこから入ってきたの?!」
涙目になるフレイヤの前で、俺はゲットした餡パンを美味しくいただいた。出会い頭にご飯をくれるなんて、この王女さま超良い奴だな。
「もぐもぐ……ごはんありがと」
「あげてないから! というか子犬ちゃん、人間の言葉をしゃべってる?!」
お礼を言うとフレイヤは目を丸くした。
ヨルムンガンドの依頼をこなそうと思ったら話さなきゃいけないので、今回は話せることを隠さないつもりだ。
「ごはんのおれいに、なにか、てつだおうか」
この姿だと本を運ぶのは難しいけど。
「手伝いは嬉しいけど、子犬ちゃんあなた、どうしてここにいるの? 餡パンの匂いを嗅ぎ付けて?」
フレイヤの問いかけに、俺は可愛く首をかしげてみせた。
君と話すため、なんて突然言われても困りそうだからな。
フレイヤは、俺の無邪気なリアクションに戸惑いながら微笑んだ。
「手伝い……そうだ。その広げた紙の角に乗って。ちょうど重しが欲しかったの」
「よしきた」
俺はフレイヤの前に広げられた、大きな白紙の端っこに陣どった。この姿でも役に立つことがあって嬉しい。
フレイヤは白紙に何か書いている。
文章じゃなくて、絵だ。
「なに、かいてるの?」
「王子さまよ」
人物の絵らしい。
絵心のない俺には、この絵が何なのかさっぱり分からないが。
「すごく綺麗で格好いい男の子なの! あんな輝くような美少年、初めて会ったわ。額縁に入れて飾っておきたいくらい!」
「だから、絵をかいてるの?」
「そうよ。胸が高鳴って、絵を描きたい衝動が押さえきれなくて」
夢見るように瞳を輝かせてフレイヤは熱弁する。うーむ、衝動的に絵が描きたくなるなんて、フレイヤは芸術家なんだな。
フレイヤは絵を描きながら言った。
「いつか王子さまがやって来て、私を旅に連れ出してくれないかな……」
「たびにでたいの?」
「ええ。流浪の剣士だった青竜の騎士のように、私も旅に出て冒険がしたい」
「いけばいいじゃん」
「……」
紙から顔を上げ、彼女は悲しそうな顔をする。
「ひとりじゃ、行けないわ。だってどうすれば良いか分からないもの。そんな勇気、私には無い」
だから王子さまを待っているの、とフレイヤは言う。
確かに一国の王女さまという立場じゃ気軽に動けないだろう。
だが人生は短く(俺を除いて)一度きりだ。
好きなことをしないと勿体ないと思う。
「じゃあ、おれとくる?」
「子犬ちゃんと?」
「きっと、たのしいよ」
フレイヤは目を丸くした。
「私は……」
その時、図書室の中の、魔法による照明がチカチカ瞬いた。
窓の外はつい先ほどまで真昼の青い空だった。
しかし今はまるで夜のように暗い。
「いったい何が起こってるの。これは魔法による幻想結界?」
フレイヤは俺を拾いあげて抱えると、窓際へ歩いた。
暗くなった空には、異常に大きな満月が不気味に輝いている。
火山の中腹にある竜騎士学校の校舎からは、レイガスの街が一望できる。急に暗くなったからか、街には明かりが付いておらず建物の輪郭は闇に沈んでいる。
見ている間に、暗くなった街から青い人魂が飛び出して、満月の下で乱舞をし始めた。
「……ゼフィくん」
「わっ」
窓際で呆然としている俺たちに、声が掛かる。
ヨルムンガンドの声だ。
フレイヤと一緒に振り向くと、空中に本が浮いていた。
「今度は本がしゃべってる……」
「うむ。私はしゃべる本だ」
どうやらヨルムンガンドは、孫娘に正体を隠すため、しゃべる本を装うことにしたらしい。本の影に青い尻尾がチラ見えしてるのは、指摘した方が良いのだろうか。
「ところでゼフィくん。先ほど、この付近が広範囲にわたり、幻想結界により封鎖された。この魔法の気配は、邪神ヴェルザンディだ」
俺は身震いした。
この間、出会った神様は邪神だったらしい。
生まれ変わってまた邪神と戦うことになるなんて、どういう巡り合わせだろう。
「邪神の得意技は死者を操ることだ。手下を増やすために、幻想結界内の人間たちから魂を抜いている」
せっかく魂を抜いたのに、食べないで手下を増やすなんて、邪神はお腹が空かないのかな。
「邪神は、お母様、黄金の聖女の敵。今、レイガスの皆を守れるのは、英雄の娘である私だけ」
フレイヤは凛々しい表情になった。
「止めなきゃ。そして私が邪神を倒す!」
「おおー」
この子、黄金の聖女の娘さんだったんだな。
天牙の精霊メープルがいれば、興味深いコメントを聞けただろう。でも今日は天牙を持ってきてないのだ。この非常事態に武器なしか、困ったぞ。
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
虐げられた前王の子に転生しましたが、マイペースに規格外でいきます!
竜鳴躍
ファンタジー
気が付いたら転生していました。
でも王族なのに、離宮に閉じ込められたまま。学校も行けず、家庭教師もつけてもらえず、世話もされず。社交にも出られず。
何故なら、今の王様は急逝した先代の陛下……僕の父の弟だから。
王様夫婦には王子様がいて、その子が次期王太子として学校も行って、社交もしている。
僕は邪魔なんだよね。分かってる。
先代の王の子を大切に育てたけど、体が弱い出来損ないだからそのまま自分の子が跡を継ぎますってしたいんだよね。
そんなに頑張らなくても僕、王位なんていらないのに~。
だって、いつも誰かに見られていて、自分の好きなことできないんでしょ。
僕は僕の好きなことをやって生きていきたい。
従兄弟の王太子襲名の式典の日に、殺されちゃうことになったから、国を出ることにした僕。
だけど、みんな知らなかったんだ。
僕がいなくなったら困るってこと…。
帰ってきてくれって言われても、今更無理です。
2026.03.30 内容紹介一部修正
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。