93 / 126
地底の迷宮
91 幼馴染みを助けました
しおりを挟む
時計地獄はニダベリルの南にあって、氷結監獄はニダベリルの北にある。つまり何が言いたいかっていうと、北と南の両極端で遠いってこと。
「迷宮都市ニダベリルの中を通っていけば北まですぐだが、今回は東の川に沿って北上するルートを通ろう」
「出戻りは恰好悪いからね」
派手に見送られてニダベリルから出てきた俺たちだ。
ニダベリルに引き返すのはちょっと恥ずかしい。
新たに加わった仲間、大地小人の時計職人ゴッホと一緒に、俺たちは東の川に向かった。
川はとても深い谷底に流れていて、岸は断崖絶壁だ。
その岸の壁に沿って大人一人が通れるかどうかという、細い道が北へ続いている。
「うわ、ほっそい橋!」
ほとんど度胸試しのような長くて幅の狭い石橋が、川を横断している。
手すりもないシンプルな構造の橋だ。
普通の人間は落ちたら死ぬ高さに掛かっている。
しかも、今にも崩れそうな亀裂がところどころに走っていた。
大人数で同時に渡ったら崩落しそうだな。
「俺が先に渡って確かめるね」
このメンバーで一番身軽な俺が、パパっと渡って崩れないか確かめる。
ちょっと不安定だけど大丈夫そうだな。
「怖い怖い怖い怖い!」
「びびってないで渡ってよルーナ」
俺は、赤ん坊ローズを背負ったルーナに手招きした。
「目をつぶれば怖くない!」
「目を閉じたら歩けないだろ?!」
ところが目をつぶったルーナは、ふよふよ浮かびながら橋を渡ってきた。どう見ても真っ直ぐ歩いてないのに、強制的に前に進んでる。
よく見ると、彼女の背中で赤ん坊のローズが光っていた。
「お前の魔法か……ローズは最強だな」
俺は便利すぎるローズの魔法に戦慄した。
ローズはルーナの髪を引っ張ってキャッキャと笑っている。
この子、大人になったら何になるんだろ。
考えたくないな。
「エムリットは……大丈夫か」
エムリットは橋の上をゴロゴロ転がってきた。
「このぐらい、下を見ずに渡ればすぐじゃぞ」
さすが年長のゴッホさん。さくさく橋を渡る……と、思いきや。
「おおお、作業ばかりで最近歩いとらんかった!」
途中で足を踏み外しかけた。
「ゴッホさん、走れ!」
咄嗟に追いかけたイヴァンが、ゴッホさんの背を押す。
二人分の重量に耐えきれなくなったのか。
その途端、橋の亀裂が大きくなって途中で崩れた。
「うわっ!」
俺は咄嗟に近くにいたゴッホさんの手を引く。
イヴァンは砕けた橋と一緒に落ちる。
「イヴァン!!」
あっという間に彼の姿は、深い川の底に吸い込まれるよう消えた。
「ワシのせいだ……」
渡りきったゴッホさんは自責の念に駆られているようだ。
「この老いぼれのせいで、あたら若き命を散らしてしまうとは」
「たぶん死んでないよ」
「え?」
イヴァンが本人の言っている通り不老不死なら、まだ生きているはずだ。
俺は崖を降りようと足場を探した。
人間の姿じゃ、降りるのは無理かな……。
フェンリルの姿になって匂いを辿れば、すぐに見つけて連れて戻れるだろう。
「ルーナとゴッホさんは、先に行ってて」
俺は目を閉じて時の魔法と変身の魔法を同時に使う。
周囲の温度が下がって、足元に霜が降りた。
次に目を開いた時には背の高さが変わっている。
「おお……神獣じゃと?!」
ゴッホさんが驚愕している。
未来のフェンリルの自分に変身した俺は、垂直の崖を踊るように駆け出した。踏み出すたびに雪片が空中を舞う。
足場がないところには氷を発生させて踏み台を作り、下へ下へと跳躍する。
待ってろよ、今行くからな。
◇◇◇
固い水面に叩きつけられ、イヴァンは少しの間、気を失っていた。
全身が痛い。
岩に引っ掛けた傷口から、血が体外に流れ出した気配がする。
ここは落下地点から少し遠い場所のようだ。水流に揉まれ、どこかの岸に打ち上げられたらしい。
「我ながらお人好しにも程がある……あいつらは先に行ったかな」
ゼフィたちは氷結監獄に向かっただろう。
普通は谷底に落ちた仲間を助けに、わざわざ降りてきたりはしない。
イヴァンは、ゼフィが助けにくるとは思っていなかった。
不老不死の体質のおかげで、再生能力が働いて身体が元通りになっていく。その間、動かずに眠ることにした。
うとうとと微睡む。
眠りの中、イヴァンは地上にいた頃の夢を見ていた。
「かくれんぼしようぜ!」
村の子供たちと無邪気に遊ぶ、少年時代のイヴァン。
子供たちの中では隠れるのが得意な方だった。
「お前って隠れるのが上手だよな。だけどあんまり上手すぎると、神隠しにあってしまうって、うちの婆ちゃんが言ってたぜ」
イヴァンに嫉妬しているのか、同世代の少年の一人が言ってくる。
「はは、言ってろよ。神隠しなんかある訳ない」
鼻で笑って、イヴァンは鬼役の子供が目をふさいでカウントする間に森に駆け込んだ。
森にはいつもと違い、白い霧がかかっていた。
「あれ? ここはどこだろう」
霧のせいで道を間違えてしまったのか、イヴァンは森で迷ってしまった。
日が暮れ始める。
カラスがカアカアと鳴く声がする。
夕暮れの人気の無い森は、恐怖の気配がする。
焦ってあちこち走り回ったあげく、自分がどこにいるか完全に分からなくなった。
「疲れた……」
歩き疲れたイヴァンは、大木の根本に座り込んで肩を落とす。
このまま誰にも見つけられず、森で危険なモンスターに襲われて死ぬのだろうか。
そんな悲劇的な考えが頭をよぎった。
しかし。
「……イヴァンーーっ」
誰かが呼ぶ声がする。
「ルクス?」
探しにきてくれたのは、村の外れに住むルクスという少年だった。
イヴァンと同年代だが子供たちの遊びからは少し距離を置き、剣術修行に熱中している変り者だ。
「どうしてここが分かったんだよ?」
「んー、なんとなく」
ルクスは、座り込んでいるイヴァンに手を差し伸べる。
「ほら、帰ろうぜ」
イヴァンは彼の手を握って立ち上がった。
二人の少年は肩を並べて夕暮れの森を歩き始める。
先ほどまで不穏な気配を漂わせていた森が、嘘のようにいつもの平和な風景になった。夕暮れの風はまだ暖かかった。
水音がして、目が覚める。
イヴァンは腕を上げて濡れた額に手をあてた。
ここは暗い地底の迷宮。
幼馴染が見つけに来てくれるはずはないのに。
「……イヴァン!」
ヒュッと風が吹いて、神々しい光を放つ白い狼が、イヴァンの前に降り立った。
まるで奇跡のように。
「え……?!」
「大丈夫か」
白い狼からは聞き覚えのあるような、ないような声がする。
ゼフィの未来の姿なので声色が若干変わっているのだが、それはイヴァンの知らないことだ。
「どうしてここが分かったんだ。君はいったい……?」
「俺は鼻がきくんだよ。イヴァンはどんくさいね」
「ほっとけ」
狼が起き上がったイヴァンの服の裾をくわえて、そっと引っ張る。
「さあ、帰ろう」
この時、イヴァンは直感で狼が誰なのか分かった気がした。
だが「そんなまさか」とにわかに信じられない。
促されるまま狼の背中に乗る。
狼は軽くステップを踏んで、崖を駆け上っていく。
「歩くのが面倒くさくなってきた。このまま氷結監獄まで行ってしまおうか」
「ルーナさんやゴッホさんを置いていくのか」
「それもそうか」
イヴァンは夢見心地な気分で狼と会話する。
神隠しのような現象に巻き込まれ、地下の迷宮都市ニダベリルに迷い込んでしまった。あり得ないこと、奇跡は本当に起こる。だったら、まったく違う姿の幼馴染に再会することも、あり得るのではないだろうか。
「迷宮都市ニダベリルの中を通っていけば北まですぐだが、今回は東の川に沿って北上するルートを通ろう」
「出戻りは恰好悪いからね」
派手に見送られてニダベリルから出てきた俺たちだ。
ニダベリルに引き返すのはちょっと恥ずかしい。
新たに加わった仲間、大地小人の時計職人ゴッホと一緒に、俺たちは東の川に向かった。
川はとても深い谷底に流れていて、岸は断崖絶壁だ。
その岸の壁に沿って大人一人が通れるかどうかという、細い道が北へ続いている。
「うわ、ほっそい橋!」
ほとんど度胸試しのような長くて幅の狭い石橋が、川を横断している。
手すりもないシンプルな構造の橋だ。
普通の人間は落ちたら死ぬ高さに掛かっている。
しかも、今にも崩れそうな亀裂がところどころに走っていた。
大人数で同時に渡ったら崩落しそうだな。
「俺が先に渡って確かめるね」
このメンバーで一番身軽な俺が、パパっと渡って崩れないか確かめる。
ちょっと不安定だけど大丈夫そうだな。
「怖い怖い怖い怖い!」
「びびってないで渡ってよルーナ」
俺は、赤ん坊ローズを背負ったルーナに手招きした。
「目をつぶれば怖くない!」
「目を閉じたら歩けないだろ?!」
ところが目をつぶったルーナは、ふよふよ浮かびながら橋を渡ってきた。どう見ても真っ直ぐ歩いてないのに、強制的に前に進んでる。
よく見ると、彼女の背中で赤ん坊のローズが光っていた。
「お前の魔法か……ローズは最強だな」
俺は便利すぎるローズの魔法に戦慄した。
ローズはルーナの髪を引っ張ってキャッキャと笑っている。
この子、大人になったら何になるんだろ。
考えたくないな。
「エムリットは……大丈夫か」
エムリットは橋の上をゴロゴロ転がってきた。
「このぐらい、下を見ずに渡ればすぐじゃぞ」
さすが年長のゴッホさん。さくさく橋を渡る……と、思いきや。
「おおお、作業ばかりで最近歩いとらんかった!」
途中で足を踏み外しかけた。
「ゴッホさん、走れ!」
咄嗟に追いかけたイヴァンが、ゴッホさんの背を押す。
二人分の重量に耐えきれなくなったのか。
その途端、橋の亀裂が大きくなって途中で崩れた。
「うわっ!」
俺は咄嗟に近くにいたゴッホさんの手を引く。
イヴァンは砕けた橋と一緒に落ちる。
「イヴァン!!」
あっという間に彼の姿は、深い川の底に吸い込まれるよう消えた。
「ワシのせいだ……」
渡りきったゴッホさんは自責の念に駆られているようだ。
「この老いぼれのせいで、あたら若き命を散らしてしまうとは」
「たぶん死んでないよ」
「え?」
イヴァンが本人の言っている通り不老不死なら、まだ生きているはずだ。
俺は崖を降りようと足場を探した。
人間の姿じゃ、降りるのは無理かな……。
フェンリルの姿になって匂いを辿れば、すぐに見つけて連れて戻れるだろう。
「ルーナとゴッホさんは、先に行ってて」
俺は目を閉じて時の魔法と変身の魔法を同時に使う。
周囲の温度が下がって、足元に霜が降りた。
次に目を開いた時には背の高さが変わっている。
「おお……神獣じゃと?!」
ゴッホさんが驚愕している。
未来のフェンリルの自分に変身した俺は、垂直の崖を踊るように駆け出した。踏み出すたびに雪片が空中を舞う。
足場がないところには氷を発生させて踏み台を作り、下へ下へと跳躍する。
待ってろよ、今行くからな。
◇◇◇
固い水面に叩きつけられ、イヴァンは少しの間、気を失っていた。
全身が痛い。
岩に引っ掛けた傷口から、血が体外に流れ出した気配がする。
ここは落下地点から少し遠い場所のようだ。水流に揉まれ、どこかの岸に打ち上げられたらしい。
「我ながらお人好しにも程がある……あいつらは先に行ったかな」
ゼフィたちは氷結監獄に向かっただろう。
普通は谷底に落ちた仲間を助けに、わざわざ降りてきたりはしない。
イヴァンは、ゼフィが助けにくるとは思っていなかった。
不老不死の体質のおかげで、再生能力が働いて身体が元通りになっていく。その間、動かずに眠ることにした。
うとうとと微睡む。
眠りの中、イヴァンは地上にいた頃の夢を見ていた。
「かくれんぼしようぜ!」
村の子供たちと無邪気に遊ぶ、少年時代のイヴァン。
子供たちの中では隠れるのが得意な方だった。
「お前って隠れるのが上手だよな。だけどあんまり上手すぎると、神隠しにあってしまうって、うちの婆ちゃんが言ってたぜ」
イヴァンに嫉妬しているのか、同世代の少年の一人が言ってくる。
「はは、言ってろよ。神隠しなんかある訳ない」
鼻で笑って、イヴァンは鬼役の子供が目をふさいでカウントする間に森に駆け込んだ。
森にはいつもと違い、白い霧がかかっていた。
「あれ? ここはどこだろう」
霧のせいで道を間違えてしまったのか、イヴァンは森で迷ってしまった。
日が暮れ始める。
カラスがカアカアと鳴く声がする。
夕暮れの人気の無い森は、恐怖の気配がする。
焦ってあちこち走り回ったあげく、自分がどこにいるか完全に分からなくなった。
「疲れた……」
歩き疲れたイヴァンは、大木の根本に座り込んで肩を落とす。
このまま誰にも見つけられず、森で危険なモンスターに襲われて死ぬのだろうか。
そんな悲劇的な考えが頭をよぎった。
しかし。
「……イヴァンーーっ」
誰かが呼ぶ声がする。
「ルクス?」
探しにきてくれたのは、村の外れに住むルクスという少年だった。
イヴァンと同年代だが子供たちの遊びからは少し距離を置き、剣術修行に熱中している変り者だ。
「どうしてここが分かったんだよ?」
「んー、なんとなく」
ルクスは、座り込んでいるイヴァンに手を差し伸べる。
「ほら、帰ろうぜ」
イヴァンは彼の手を握って立ち上がった。
二人の少年は肩を並べて夕暮れの森を歩き始める。
先ほどまで不穏な気配を漂わせていた森が、嘘のようにいつもの平和な風景になった。夕暮れの風はまだ暖かかった。
水音がして、目が覚める。
イヴァンは腕を上げて濡れた額に手をあてた。
ここは暗い地底の迷宮。
幼馴染が見つけに来てくれるはずはないのに。
「……イヴァン!」
ヒュッと風が吹いて、神々しい光を放つ白い狼が、イヴァンの前に降り立った。
まるで奇跡のように。
「え……?!」
「大丈夫か」
白い狼からは聞き覚えのあるような、ないような声がする。
ゼフィの未来の姿なので声色が若干変わっているのだが、それはイヴァンの知らないことだ。
「どうしてここが分かったんだ。君はいったい……?」
「俺は鼻がきくんだよ。イヴァンはどんくさいね」
「ほっとけ」
狼が起き上がったイヴァンの服の裾をくわえて、そっと引っ張る。
「さあ、帰ろう」
この時、イヴァンは直感で狼が誰なのか分かった気がした。
だが「そんなまさか」とにわかに信じられない。
促されるまま狼の背中に乗る。
狼は軽くステップを踏んで、崖を駆け上っていく。
「歩くのが面倒くさくなってきた。このまま氷結監獄まで行ってしまおうか」
「ルーナさんやゴッホさんを置いていくのか」
「それもそうか」
イヴァンは夢見心地な気分で狼と会話する。
神隠しのような現象に巻き込まれ、地下の迷宮都市ニダベリルに迷い込んでしまった。あり得ないこと、奇跡は本当に起こる。だったら、まったく違う姿の幼馴染に再会することも、あり得るのではないだろうか。
165
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
神様のミスで死んだので、神獣もふもふと異世界インターネットで快適スローライフ始めます ~最強生活チートと1000万ポイントでポチりまくり!~
幸せのオムライス
ファンタジー
★HOTランキング1位感謝!(2026.1.23) 完結までプロット作成済み! 毎日更新中! なろう四半期ランクイン中!(異世界転生/ファンタジー/連載中)★
山根ことり、28歳OL。私の平凡な毎日は、上から降ってきた神様の植木鉢が頭に直撃したことで、あっけなく幕を閉じた。
神様の100%過失による事故死ということで、お詫びにもらったのは3つのチート能力。
①通販サイトや検索が使える【異世界インターネット接続】
②もふもふ動物と話せる【もふもふテイマー&翻訳】
③戦闘はできないけど生活は最強な【生活魔法 Lv.99】
私の願いはただ一つ。働かずに、可愛いペットともふもふしながら快適なスローライフを送ること!
のはずが、転生先は森のど真ん中。おまけに保護された先の孤児院は、ご飯はまずいしお風呂もない劣悪環境!?
「私の安眠のため、改革します!」
チート能力を駆使して、ボロ屋敷がピカピカに大変身!
現代知識と通販調味料で絶品ごはんを振る舞えば、心を閉ざした子供たちも次々と懐いてきて……?
気づけばギルドに登録し、薬草採取で荒稼ぎ。謎の天才少女として街の注目株に!?
あれ、私のスローライフはどこへ?
これは、うっかりチートで快適な生活基盤を整えすぎた元OLが、最強神獣もふもふや仲間たちとのんびり暮らすために、ついでに周りも幸せにしちゃう、そんな物語。
【今後のストーリー構想(全11章完結予定)】
第1章 森の生活と孤児院改革(完結済)
第2章 ヤマネコ商会、爆誕!(連載中)
第3章 ようこそ、ヤマネコ冒険部へ!
第4章 王都は誘惑の香り
第5章 救国のセラピー
第6章 戦場のロジスティクス・イノベーション
第7章 領主様はスローライフをご所望です
第8章 プロジェクト・コトリランド
第9章 ヤマネコ式教育改革
第10章 魔王対策は役員会にて
第11章 魔王城、買収しました(完結予定)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる