追放からはじまる異世界終末キャンプライフ

第一章

第十七話 グリフォンの日

ぼくたちは次の街に到着した。街は賑やかで、様々な人々が行き交っていた。まずは、グリフォンの生息地に関する情報を集めるために、冒険者ギルドへ向かうことにした。

ギルドに入ると、様々な冒険者たちが情報交換や依頼をこなしていた。カウンターで受付をしているギルド職員に声をかけた。

「すみません、グリフォンの生息地について知っていることはありますか？」

ギルド職員は少し考えた後、答えた。

「グリフォンですか？ 　それなら、この街の北西にある山岳地帯で、グリフォンが生息しているという噂があります。ただ、そのエリアは非常に危険で、強力なモンスターが多く生息しています。また、グリフォン自体も獰猛で、たちが悪いと言われています。無闇に近づくことはお勧めできません」

イツキはリリアとアルフを見て、苦笑した。

「やっぱり危険だね。でも、賢者の情報が必要だから、グリフォンを狩るしかないんだ。みんな、覚悟はできてるか？」

　リリアは弓を背負いながら、決意の表情でうなずいた。

　アルフも力強く言った。

「僕も一緒にいる。何があっても、力になるさ」

「ありがとう」

　ぼくは二人に心からの礼を言った。

「行かれるんですか？」

　ギルド職員が心配そうにしている。

「はい。ぼくたちにはやらなくてはいけないことがあるので」

　そうして、ぼくたちはグリフォンの生息地を目指すため、街を後にした。

　ぼくたちはギルドから得た情報をもとに、グリフォンの生息地へと向かった。山岳地帯への道は険しく、登山道を進むことになった。道中も様々なモンスターが現れたが、リリアの弓術、アルフの魔法、そしてぼくのスキルを駆使して、無事に倒すことができた。

　山岳地帯に入ると、強風が吹き抜け、冷たい空気が体を包んだ。アルフが風を少し和らげる魔法を使ってくれたおかげで、進むことができた。

　ついに、グリフォンの生息地とされる場所に到着した。空には、大きな翼を広げた鳥獣が飛び交う。その姿はまさにグリフォンだった。

「リリア、アルフ、グリフォンの足元に気を取られたときに、ぼくが頭に狙いをつける。その時に、リリアは矢で攻撃して、アルフは魔法でサポートしてくれ。フェンはぼくと一緒に攻撃して」

　みんなは頷き、ぼくたちは戦闘態勢に入った。まずはグリフォンの足元を狙って、石を投げることにした。石が当たると、グリフォンは怒りに震えるような声で鳴いた。

「キェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ！！！！！！！！！！！」