バカな女

みづき

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特大ブーメラン

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バカな女に起きたこの一連の出来事
これは全て女が過去に経験したことだった
そう、これは2年に渡る特大ブーメランだ



2年前、バイト先のお客さんに恋をした女
彼の方から連絡先を聞いてくれて今度彼の友達も一緒に飲みに行ってダーツしようとなった
彼氏とは別れたばかりの女だったけれど
すぐに彼に惹かれた
顔、身長、性格全て好きになった
確かに恋愛体質な女だが
常に彼氏が欲しいわけでもなかった
おそらく彼に惚れたのは、運命の人だから
などと2回も振られた今でもそう思っている

出会ってすぐに告白した
すごく言いたくなったのだ
勇気がなかったからとりあえずLINEで伝えるだけ伝えたい

彼には、まだ知り合ったばっかりだからもう少しお互いのこと知ってからにしようと言われた

私は振られたと思った
今すぐYESではないならもうダメなんだなと思った

お互いのことを知ろうと言ってくれて、予定も立ててくれていたのに
私には別に彼氏ができた
彼に振られた寂しさを埋めるためにやっていたアプリで出会った人
一目惚れされたのだ
相手のゴリ押しだった
私には好きな人がいるから付き合えないと何度言っても
告白して返事をすぐにしない男と俺どっちたいたら幸せだと思う?
なんて言われて、
そうして付き合ったから、立ててくれた予定は行けなくなった

素直に彼氏ができたのですみませんと言った
自分から告白しておいて相手を振るという意味のわからない状況

そう、今回だ
弁解の余地もない
自分がどれだけ酷いことをしたか身に染みた

それでも、彼氏ができても彼のことが忘れられず
何かあるたび彼のことを考えてしまっていた
そんな状況だったから彼氏とは長く続かないし
そのあとできた彼氏も彼のことが忘れられないという理由で別れた
彼に連絡することは許されるわけがないのに

そしてまた偶然、お店で会うことがあった
私は彼に連絡した
彼とまた会うことができたが
当時のことをすごく怒られた
私は謝るしかなかった

そしてやっぱり私は彼のことが好きだと確信した
また関係を築いていきたいと彼に言った
彼は了承してくれた
それから彼の誕生日を祝ったり、那須へドライブ行ったり
彼のサッカーの試合を応援したり

でも、
また告白するも今度はしっかりと振られた
それでもまだ好きでいさせてくださいと言った
彼はそれは嬉しいからいいよと言ってくれた
ずるい人
それからは海に行こうって話になったけど
その話は流れて行った

自業自得、バカな女はこの特大ブーメランを喰らっている
だからこれが特大ブーメランならば男が返ってくるのではないかと淡い期待を寄せていた
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