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協力体制で
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那知と土田の親密ぶりに、すっかり鼻息が荒くなり、どういう成り行きなのか尋ねずにいられなかった澪。
(私が、2年前に土田君と知り合って以来、こんな地道にコツコツと少しずつ距離を縮める事ですごく苦労してるのに……どうして、那知が、こうもやすやすと土田君に接近する事を成し遂げているの? しかも、なぜか女装で!)
「そんなの、モチロン、澪の為じゃん!」
興奮しきっている澪に対し、悪びれずにサラッと言った那知。
「どうして、それが私の為になるの……?」
(土田君に、よりによって、こんなダサいジャージ姿を見られてしまうし……これじゃあ、まるで、私は那知の引き立て役じゃない!)
「澪がツッチーに片想いして、もう2年も経ってんのに、その間に何も進展してないみたいだからだよ。ここで、僕が、一肌脱いであげようと思った」
「そ、そんなの余計なお世話でしかない! 私にだって、ペースが有るんだから! 大体、何なの? そのツッチーって呼び方! すっごく馴れ馴れし気なんだけど!」
那知が自分の為に行動を起こしているようには、とても見えず、怒りを顕わにする澪。
「ツッチーって、あの見た目より可愛い呼び方だよね。バイト先では、みんなそう呼んでいるよ」
「バイト先……? もしかして、那知、土田君と一緒のバイトしてるの? まさかと思うけど、那知、バイト先で女装して働いてたの?」
思いがけなかった那知の返答に、質問を浴びせまくる澪。
「そこのファミレスは近過ぎるから、さすがに止めて、今は東町のファミレス。まだ男だって事、誰にもバレてないよ~。ツッチーなんか、同じ中学に通ってたのに、全然気付いてないって、すごくね?」
得意顔で那知が言うと、澪が、那知の背中をバンと叩いた。
「土田君は、那知と違って、すごく心がキレイで人を疑う事の出来ない人なの! そんな善人をダマして、調子に乗らないで、もうっ!」
「だから、澪の為だって! 現に、さっきだって、ツッチーとしっかりと見つめ合って、ちゃんと話せてたじゃん!」
那知にそう言われてみると、先刻、確かに憧れの土田と少しの時間だけ会話が出来た事を思い出した澪。
(しっかりと見つめ合っての会話! これはまさに、第二次接近記念だ~! ……でも、残念ながら、自力ではなかった……)
「でも、土田君が私と話したのは、那知と会う為の通過儀礼みたいな感じでしょ!」
思い描いていた土田との会話シーンとはほど遠く、ほぼ那知絡みゆえに成立が出来ていた会話だった。
「通過儀礼でも何でも、ツッチーと会話が出来た事は変わりないんだから、一気に進展したって事でいいんじゃね?」
あくまでも楽観的な那知に比べ、澪はあまり納得いかない様子で那知を睨んでいた。
部屋に戻った澪は、ベッドにうつ伏せにパタンと倒れた。
(さっき、憧れの土田君と向かい合って話せたけど……あまりにも思いがけなかったから、まだ話せていた実感が無い……それなのに、はぁ~っ、あのダサダサの中学ジャージ姿を見られてしまったという恥ずかしさだけは、なぜか今も鮮明に残っている~!)
ベッドにうつ伏せたまま、先刻のやりとりを思い出しては、気恥ずかしさが一気に込み上げ、両膝から下をバタバタさせずにいられない澪。
(会話は、那知の話題じゃなくて、土田君とお互いの事について、照れたりしながら少しずつ語り合いたかったのに。ただ、那知の事で始まり、那知の事ですぐ終わってしまったなんて……2年前のあの時から、何だか私、毎回ブザマな姿ばかり、土田君に晒している……)
(私が、2年前に土田君と知り合って以来、こんな地道にコツコツと少しずつ距離を縮める事ですごく苦労してるのに……どうして、那知が、こうもやすやすと土田君に接近する事を成し遂げているの? しかも、なぜか女装で!)
「そんなの、モチロン、澪の為じゃん!」
興奮しきっている澪に対し、悪びれずにサラッと言った那知。
「どうして、それが私の為になるの……?」
(土田君に、よりによって、こんなダサいジャージ姿を見られてしまうし……これじゃあ、まるで、私は那知の引き立て役じゃない!)
「澪がツッチーに片想いして、もう2年も経ってんのに、その間に何も進展してないみたいだからだよ。ここで、僕が、一肌脱いであげようと思った」
「そ、そんなの余計なお世話でしかない! 私にだって、ペースが有るんだから! 大体、何なの? そのツッチーって呼び方! すっごく馴れ馴れし気なんだけど!」
那知が自分の為に行動を起こしているようには、とても見えず、怒りを顕わにする澪。
「ツッチーって、あの見た目より可愛い呼び方だよね。バイト先では、みんなそう呼んでいるよ」
「バイト先……? もしかして、那知、土田君と一緒のバイトしてるの? まさかと思うけど、那知、バイト先で女装して働いてたの?」
思いがけなかった那知の返答に、質問を浴びせまくる澪。
「そこのファミレスは近過ぎるから、さすがに止めて、今は東町のファミレス。まだ男だって事、誰にもバレてないよ~。ツッチーなんか、同じ中学に通ってたのに、全然気付いてないって、すごくね?」
得意顔で那知が言うと、澪が、那知の背中をバンと叩いた。
「土田君は、那知と違って、すごく心がキレイで人を疑う事の出来ない人なの! そんな善人をダマして、調子に乗らないで、もうっ!」
「だから、澪の為だって! 現に、さっきだって、ツッチーとしっかりと見つめ合って、ちゃんと話せてたじゃん!」
那知にそう言われてみると、先刻、確かに憧れの土田と少しの時間だけ会話が出来た事を思い出した澪。
(しっかりと見つめ合っての会話! これはまさに、第二次接近記念だ~! ……でも、残念ながら、自力ではなかった……)
「でも、土田君が私と話したのは、那知と会う為の通過儀礼みたいな感じでしょ!」
思い描いていた土田との会話シーンとはほど遠く、ほぼ那知絡みゆえに成立が出来ていた会話だった。
「通過儀礼でも何でも、ツッチーと会話が出来た事は変わりないんだから、一気に進展したって事でいいんじゃね?」
あくまでも楽観的な那知に比べ、澪はあまり納得いかない様子で那知を睨んでいた。
部屋に戻った澪は、ベッドにうつ伏せにパタンと倒れた。
(さっき、憧れの土田君と向かい合って話せたけど……あまりにも思いがけなかったから、まだ話せていた実感が無い……それなのに、はぁ~っ、あのダサダサの中学ジャージ姿を見られてしまったという恥ずかしさだけは、なぜか今も鮮明に残っている~!)
ベッドにうつ伏せたまま、先刻のやりとりを思い出しては、気恥ずかしさが一気に込み上げ、両膝から下をバタバタさせずにいられない澪。
(会話は、那知の話題じゃなくて、土田君とお互いの事について、照れたりしながら少しずつ語り合いたかったのに。ただ、那知の事で始まり、那知の事ですぐ終わってしまったなんて……2年前のあの時から、何だか私、毎回ブザマな姿ばかり、土田君に晒している……)
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