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結局、何も思い浮かばないまま、放課後になってしまっていた!
ホントに、カスのような私の頭……
自己嫌悪……
他の生徒達が全員、教室から出て行くのを待ってから、志原君と岸沼君と私の3人で打ち合わせ。
中には、チラチラと私達の様子が気になっている、主に女子もわりと多かった。
そうだよね……
彼女達からしてみると、私が役得だと思われて当然だよね。
でも、こう見えても、私だって、私なりに、二人にはすごく気を遣っているし、頭を悩ませているんだから!
志原君と岸沼君を近付けるのは御法度だから、私が、直角二等辺三角形の直角部分のような位置に座って、2人を遠ざけた。
遠ざけたものの、2人は、そのまま座ると向かい合わせにもなるような位置だから、アイコンタクトとかするには、かえって好都合だったりして?
なるべく2人が向かい合わないように、まず志原君の視線を私に向けさせようとして、懸命に話しかけた。
ただ話しかけるわけではなく、志原君からの同情も同時に得られるように仕向けないと!
「志原君は、やっぱりクラスの人気者だから、私と『微笑み係』を一緒にしている時点で、もうクラスメートから反感買われているのは、薄々分かっていたの。その上、今朝ハッキリと気付かされたけど、岸沼君と一緒にいる事で、それがエスカレートしてる感じになってて……」
志原君の同情を買いたいけど、それには、私が岸沼君の学ランを着ていた事を知られないようにしないと。
志原君にまで、有らぬ誤解を向けられてしまいそうだから。
なのに、岸沼君の開きかけた口元は……
それを見た時、イヤな予感はしたんだけど、まさか……
「多分、俺が、こいつに俺の学ラン着せたのもマズかったんだよな~」
えっ、それ言うの!
そこは言って欲しくなかったのに!
「えっ、綿中さん、岸沼君の学ランを着たの?」
志原君が驚いて、私と岸沼君の方に何度も視線を送って来た。
ほらっ、怪しまれている~!
だから、志原君には知られたくなかったのに!
志原君、そんな事を知ってしまって、どう思う?
いくら天使のように優しい志原君だとしても、私を恋敵と疑うよね?
そしたら、私に同情どころか、予想外に、志原君まで敵に回してしまいそうなんだけど~!
「あの~、それは……ちょっとした成り行きで、つい、そうなってしまって.....」
こんなしどろもどろに言い訳したら、かえってヘンに思われそうなのに……
どうして、こういう時って、的確な言葉が出て来ないんだろう!
「ふ~ん、そうなんだ。で、どんな成り行き?」
志原君の顔が笑っているけど、いつもと違って、なんか、言葉に棘が有る!
絶対、良くない方向に思われてしまってるよね......
こんな時に岸沼君が正直に説明しちゃったら、私の計画が一気に水の泡になる。
岸沼君は無神経だから、私の心配なんてそっちのけで、今、この瞬間にも、そういう事やらかしそうで怖いんだけど……
その前に、私が何とか言い訳を考えなきゃ!
「それは、俺が......」
あ~!!
岸沼君は、黙ってて!!
「昨日の放課後、校内を案内している時に、急に北風が強くなって、私がクシャミ連発したから、岸沼君が心配して、自分の学ラン脱いでかけてくれたの! ねぇ、岸沼君?」
ちょっと真実と前後している節が有るけど、許容範囲だよね!
岸沼君、私の気持ち汲んでくれるかな?
「ああ、まあ、そんな感じだったかな.....」
岸沼君が言おうとしていたのを遮って、それと違う内容を私が先手必勝で言っちゃって、同意を岸沼君に求めたから、渋々同意してくれた感じだけど……
取り敢えず、何とか窮地からは脱出出来たかな......?
ホントに、カスのような私の頭……
自己嫌悪……
他の生徒達が全員、教室から出て行くのを待ってから、志原君と岸沼君と私の3人で打ち合わせ。
中には、チラチラと私達の様子が気になっている、主に女子もわりと多かった。
そうだよね……
彼女達からしてみると、私が役得だと思われて当然だよね。
でも、こう見えても、私だって、私なりに、二人にはすごく気を遣っているし、頭を悩ませているんだから!
志原君と岸沼君を近付けるのは御法度だから、私が、直角二等辺三角形の直角部分のような位置に座って、2人を遠ざけた。
遠ざけたものの、2人は、そのまま座ると向かい合わせにもなるような位置だから、アイコンタクトとかするには、かえって好都合だったりして?
なるべく2人が向かい合わないように、まず志原君の視線を私に向けさせようとして、懸命に話しかけた。
ただ話しかけるわけではなく、志原君からの同情も同時に得られるように仕向けないと!
「志原君は、やっぱりクラスの人気者だから、私と『微笑み係』を一緒にしている時点で、もうクラスメートから反感買われているのは、薄々分かっていたの。その上、今朝ハッキリと気付かされたけど、岸沼君と一緒にいる事で、それがエスカレートしてる感じになってて……」
志原君の同情を買いたいけど、それには、私が岸沼君の学ランを着ていた事を知られないようにしないと。
志原君にまで、有らぬ誤解を向けられてしまいそうだから。
なのに、岸沼君の開きかけた口元は……
それを見た時、イヤな予感はしたんだけど、まさか……
「多分、俺が、こいつに俺の学ラン着せたのもマズかったんだよな~」
えっ、それ言うの!
そこは言って欲しくなかったのに!
「えっ、綿中さん、岸沼君の学ランを着たの?」
志原君が驚いて、私と岸沼君の方に何度も視線を送って来た。
ほらっ、怪しまれている~!
だから、志原君には知られたくなかったのに!
志原君、そんな事を知ってしまって、どう思う?
いくら天使のように優しい志原君だとしても、私を恋敵と疑うよね?
そしたら、私に同情どころか、予想外に、志原君まで敵に回してしまいそうなんだけど~!
「あの~、それは……ちょっとした成り行きで、つい、そうなってしまって.....」
こんなしどろもどろに言い訳したら、かえってヘンに思われそうなのに……
どうして、こういう時って、的確な言葉が出て来ないんだろう!
「ふ~ん、そうなんだ。で、どんな成り行き?」
志原君の顔が笑っているけど、いつもと違って、なんか、言葉に棘が有る!
絶対、良くない方向に思われてしまってるよね......
こんな時に岸沼君が正直に説明しちゃったら、私の計画が一気に水の泡になる。
岸沼君は無神経だから、私の心配なんてそっちのけで、今、この瞬間にも、そういう事やらかしそうで怖いんだけど……
その前に、私が何とか言い訳を考えなきゃ!
「それは、俺が......」
あ~!!
岸沼君は、黙ってて!!
「昨日の放課後、校内を案内している時に、急に北風が強くなって、私がクシャミ連発したから、岸沼君が心配して、自分の学ラン脱いでかけてくれたの! ねぇ、岸沼君?」
ちょっと真実と前後している節が有るけど、許容範囲だよね!
岸沼君、私の気持ち汲んでくれるかな?
「ああ、まあ、そんな感じだったかな.....」
岸沼君が言おうとしていたのを遮って、それと違う内容を私が先手必勝で言っちゃって、同意を岸沼君に求めたから、渋々同意してくれた感じだけど……
取り敢えず、何とか窮地からは脱出出来たかな......?
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