SOARS MUSICAL PROJECT Vol,2「COSMOS」脚本

片山行茂

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シーン14 コスモスデパート カフェテラス

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SE14 カフェの BGMと人々の会話

*照明変化

*好子と優が話している。

 

好子    「ねえねえ、聞いた?ロマンス社は買収してからもアムールの従業員をそのまま雇うんだって。」

優     「うん、同期の近藤からラインきたわよ。」

好子    「本社勤めの近藤が言ってるだったら、確実よね。」

優     「まあ、私は元から心配してなかったけどね。なんか、給料も上がるみたい。」

好子    「え、マジ?超ラッキーじゃん。これで安心してプレインファクトのライブに専念できるわね。」

 

*好子と優が、プレイファクトのお面を取りだし、被る。

*葵が通りかかる。

 

葵     「え、何!?」

好子    「あ、葵さんもお昼ここだったんですか?」

優     「お疲れさまでーす!」

葵     「その声、好子と優でしょ!?あんた達、何してんの!?」

優     「何って、プレインファクトが被ってるお面じゃないですか!前に見せたでしょ!」

葵     「今、被るな!ったく、どんだけ好きなのよ。そんな事より、橘ユウキさん見なかった?」

優     「ここに来る前、バックヤードで見かけましたよ。」

好子    「ねえ、葵さん、聞きました?ロマンス社の話。」

*葵、無視して急ぎ早に去る。

 

好子    「何、あれ。」

 

SE15 視点変化の効果音

*照明変化

*別席では荻野と秋野。荻野は気持ちよさそうに話し込んでいる。

 

荻野    「僕もね諦めず逃げずにやってきたんだよ!つまりね、秋野君。

一番大切なのは諦めないという事だ。これこそが人の上に立つ者にとって、何よりの武器となる。」

*秋野は目線で葵を追いかけ荻野の話は頭に入っていない。

荻野    「あれ? 秋野君、聞いてる?」

秋野    「あー! なるほど、さすがは荻野部長ですね。勉強になります。

あ、僕、そろそろ仕事に戻らないと。」

荻野    「あ、そうか?まだ昼休みじゃないの?」

秋野    「アムールさんと違って僕の職場は休憩が短いんです。

それじゃお先に。いつも、お話し、ありがとうございます。」

荻野    「いやいや、いつでも聞きにきたまえ。」

 

*秋野、去る。入れ替わりで町田がやってくる。

 

SONG18 【 彼はいったい?? 】 *イントロスタート

 

荻野    「おお、町田君、君もここに来てたのか。」

町田   ええ、本社はギスギスしてますから。コスモス百貨店の方が新作の仕事もはかどるんですよ。

さっきの子は? 見ない子でしたけど 「アムールにいましたっけ?」

 

荻野   ああ、秋野君っていう子でね、このデパートでバイトしているそうなんだ

「シナリオライターになりたいそうなんだが」

たまたま相席になったのをきっかけにそれ以来、よく喋ってるんだよ

「まあ、友達だな、友達。」

町田    「へえ、部長に若い子のお友達がいるなんて意外ですね。」

荻野    「失敬だね、町田君!」 彼の方が毎回、私の話を聞きにくるんだよ

町田    「例えばどんな話ですか?」

荻野    「例えば!?・・・アムールの話だよ、アムールの。」

町田    「アムールの?」

荻野    「ああ、何でも」化粧品売り場の小説を書きたいそうで、知識がないから

いろいろ参考にしたいですって言ってきて

町田    まさか、それでどこの誰だか知らない人にベラベラと喋ってるわけじゃないですよね?

 

荻野    「喋るでしょうよ。友達なんだから。」

町田    「彼とはいつくらいに出会ったんですか?」

荻野    「8,9か月前くらいからだな。」

 

SONG18 【 彼はいったい?? 】 *おわり

 

町田    「前回の新作発表の時と被りますよね。」

荻野    「え? まさか、彼を疑っているのか?」

町田    「いや、そうとは言ってませんが、たまたま化粧品売り場の小説を書こうとしている若者と化粧品会社の部長が本社でもない、販売店のあるデパートのカフェで出会う確率ってどれくらいだと思います?」

荻野    「出た、理系!」

町田    「0.005%以下ですよ。」

荻野    「じゃあ・・彼と私が出会ったのは・・奇跡!!!!」

町田    「ロマンチストか!!あらかじめ彼が狙って近づいて来た可能性もあるって事ですよ!」

荻野    「なんで彼が狙って私に近づくのだ・・

あ!そういえば。知り合う前からこのカフェでなんかよく目が合った!!」

町田    「クラスメイトか!! いや、だから、彼がスパイ、」

 

*好子と優が通り過ぎる。

好子・優  「お疲れさまでーす。」

町田    「スパイス!ここのカフェの料理はスパイスがよく効いてるんですよ、部長。」

部長    「え?スパイの話は、」

 

※町田、部長を叩く。心配する優と好子に悟られないようにお茶を濁す。

 

好子    「お先に失礼しまーす。」

 

*二人、通り過ぎる。それを目で追う二人。

 

部長    「君ね!部長を叩くとは!」

町田    「スパイとか言うからでしょ!」

部長    「とにかく、考えすぎだ。」

町田    「まあ、彼ならまだマシですけどね。内部の人間じゃない彼ならね。

で、部長の方の進捗具合はどうですか?」

荻野    「私の方も絞ってはいるんだけどね・・。」

町田    「お願いしますよ、部長は心得あるんでしょ?」

荻野    「今だから言うけど、僕はただスパイ映画が好きってだけなんだけどね。」

町田    「え?」

 

SE14 カフェの BGMと人々の会話 *煽ってフェイドアウト
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