星の記憶

第4証【アダムの結晶】

【アダムの結晶編】ep.6『太陽の断片』

レオビナスの従事者に連れられレオビナスと謁見をしたスターゲイザー

スターゲイザー1『正しい歴史の流れ、星の意思に反し、その流れをねじ曲げた人物がいます。 そして三人の特異点を置き未來、現在、過去の鍵を持ち、そのそれぞれのゲートを見張らせた 
そう…その三人の特異点と言うのが、冥界の巫女【オルキヌス三姉妹】なのです
そして、そのオルキヌス三姉妹の統括的支配者と言われているのが、幼き冥王カロン 』

レオビナス『…カロン？… 冥王は 古来からハーデス様御一人のはずでは？ 』

『…はっ！』

スターゲイザー2『お気づきになられましたか？…』
スターゲイザー1『歴史の改ざんは、既に始まっています、ゲイボルグ率いる騎士団をはじめ カロン率いるオルキヌス達もまた…期を同時にクーデターを企てていた そうして今、冥王の座はカロン率いるオルキヌスによって奪われた状態である…と言うことです』

レオビナス『で、では、ハーデス様は？』


スターゲイザー1『臆測ですが…まだ、大丈夫でしょう…ゲイボルグに目立った動きはありませんし…星の光が絶えた訳ではありませんので…生存しているでしょう
ですが、危険な状態、状況下であるのは確かです、何かしらの方法で幽閉されているか、冥王としての能力や権力を無力化されてしまっているのでしょう』
『考えられる最悪のシナリオは、ハーデスとカロンの断片の結合…』
『即ち、断片の結晶化…』

『その他に、わかっているのは…魔導師ゲイボルグと冥王ハーデス…
いずれも、あるひとりの女性から生まれた血族であり、私達は、その子等を【厄災の断片】と呼んでいる』
『その女性と言うのが【パンドラ】』

『そのパンドラが産み落とした最後の子がカオスでありカオスの行方も詳細についても未だ全く無知な状態です …ですが、ゲイボルグ、ハーデス同様、カオスもまた厄災の断片を保持する者であることはまず間違いないと見ております…』
『カロンとカオスについては、こちらも早急に調査をし情報収集する為動いております』
『詳しい情報が入り次第、総ての情報を開示する用意は此方にはございます…』

レオビナス『…貴殿方の要求は…同盟でしたよね？…わかりました…私らも出来る限り支援致しましょう…交渉成立です』

スターゲイザー1『それを聞けて安心しました…』
『申し遅れましたが私はスターゲイザーのクロノス、時の断片を保持する者…』
スターゲイザー2『そして私が、同じくスターゲイザーのデスティニー、運命の断片を保持する者…』
クロノス『お待たせ致しました…どうぞ此方へ御越しください、ジャニュアリー様』
レオビナス『ジャニュアリー？…』
デスティニー『えぇ、我々シーズンのリーダーです』
奥から、サージェス(ジャニュアリー)がレオビナスの前に現れる
レオビナス『お、お前は？…サ、サージェス？お前が何故？…』
サージェス『貴方の真意に反し、今まで欺いていたことは、失礼を御詫び申し上げます、申し遅れました、私はヤヌス、シーズンのジャニュアリーと呼ばれています。』
レオビナス『お、お前…本当に、衛星のサージェス…なのか？…』
サージェス『えぇ、紛れもなく、サージェスも私で御座います、…ですが、正直申し上げますと私は衛星では御座いません』
レオビナス『で、では…お前も、断片の保持者なのか？…』
サージェス『えぇ…私も断片を保持する者です
私の断片は、こちらになります』
そう言ってサージェスは自分の断片をレオビナスに差し出し見せつける 
レオビナス『こ、これは？…』
『太陽の断片？…』
『と、言うことは…お、お前 サラ様の…』
『御子息なのか？…』
『ちょ、ちょっと待てよ…と言うことは…お前ビスマルク様の？』
サージェス『えぇ…私は、兄にあたります…』