星の記憶

鳳聖院 雀羅

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第3証【イブの断片】

【イブの断片編】ep.12『意思不通』

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ほんの数分後
バタン(扉が開く)

いたぞ!捕らえよ!

警邏隊『この場で剣を抜くとは何事か?!』

魔導師ゲイボルグ『さぁ、お越し願いましょうか?ファング殿…』
『ここは神聖なる大聖堂 この場での抜刀は 当然、こうなってしまう…致し方ない』

サイラム『…やはり、難しかった…か…』

ジャンヌ『父さんをどうするの?』

騎士(水)『父さん?…フフフ どの口が言わせるんだい?…』

騎士(火)『…魔女の癖に…ヒヒヒ』

サイラム『御主等…ジャンヌに対しても、姑息な挑発をするつもりか?』
『見たで有ろう!警邏の者よ!、人をより良き道へ導き、法を正す番人よ…』

ゲイボルグが床を指差し 
『鞘から抜かれた剣…剣先の方向 テーブルにはたくさんの酒 覆らない状況証拠…』
『未遂には終わったが…これは暗殺では?…フフフ』

ジャンヌ『…なっ、なんてことを…』

魔導師ゲイボルグ『…で・す・か・ら… ファング殿には御足労頂き 今後のことも含めお話ししなければなりません』

  ジャンヌ『ならば!これでどう?!』
そう言い放つや否や ジャンヌもまたその場で抜刀し、その剣を一度頭上に高く上げ その剣先をビスマルクに向ける 

ビスマルクは即座に剣を鞘に納めたまま
向かってきた刃先に鞘の腹を当てる
ビスマルク『何?』

ジャンヌ『姉さんに会いに来た、実の父親をどうして意図も簡単に陥れることができるの?』

ビスマルク『会いに来た?…陥れる?…ふざけないでね ジャンヌ!…』

ジャンヌ『ふざけてないなんかないわよ!』

ビスマルク『ジャンヌ!降ろしなさい!…』
ジャンヌ『嫌!…降ろさない!』

警邏隊『何をやっている!』

ビスマルク『…仕方ないか…』
そう言うと、その体勢のままそこから奥のバルコニーまで後退りで近づく

ジャンヌの身体がバルコニーに入るや否や
ビスマルク『ならば!おいで!ジャンヌ』
ビスマルクはジャンヌの剣を鞘で大きく右に弾き バルコニーから外へ飛び降りる

ジャンヌもすかさずバルコニーから飛び降りる 

警邏隊『…なっ!?待て!ジャンヌ!』
ゲイボルグが腕を広げ、警邏隊を止める
『ビスマルクに任せましょう なぁに心配要りませんよ、彼女は従事者 貴殿方警邏隊以上に権限を有しているのですからね…フフフ』
警邏隊『ぐっ!仕方ない…ビスマルク様にお任せしよう…』
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