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第二章 第601特務小隊編
4.「鬼軍曹」ソフィア①
しおりを挟むある日…(まだソフィア1人で店を経営している頃)
「いらっしゃい…あれ」
「突然すまない。今、少し話せるかな?」
「あ、はい」
キース特務中佐が突然店に現れました。(特務中佐と中佐は異なります、特務中佐が上です)
ソフィアは店の入口の看板を「close」にして、応接室に案内しました。
「どの様な御用でしょうか?」
「実は、第1分隊と第2・3分隊との差が予想より大きい事が分かった」
「差…ですか?」
「ああ、明らかに実力に差がある。あと精神面もかなり違う」
「と、いう事は…」
「そうだ、シルバータニア特務少佐と訓練した第1分隊が遥かに実力が高い」
ソフィアが入隊する時は、実力の秘匿を重視して出来るだけ少人数で実施しました。
キース特務中佐と第1分隊の4人だけです。
「それでだ、時間がある時に、訓練してもらえないかと思って、ここに来た」
「訓練…私がですか…でも皆さん非常時以外は原隊での任務なのでは?」
「しばらく特別訓練として、数ヶ月第601特務小隊として召集した」
「分隊で実力が違うからですか?」
「そうだ、第2も第3分隊も普通に比べれば、遥かに優秀なのだが、第1分隊と差があると同調した作戦が立てられない。どうか訓練をお願い出来ないだろうか」
これはソフィアでも分かります。特務小隊と第2・3分隊より少し弱いが実力が同じ相手と同数で戦えば、後者が勝つ確率が高くなる場合があります。
各個撃破しやすい状況にすれば勝率が上がるからです。
例えば、第1分隊を先に全力で潰して損害が軽微なら、特務小隊が勝つは確率ほとんどありません。
連携も強力な武器となります。
(第一分隊が他と合わせればいいのでは?と考える事が出来ますが、実戦で実力を抑える事はとても難しく、逆に隊の危険度が高くなってしまいます)
「第1分隊と同等まで、という事でしょうか?」
「いや、出来るだけ底上げしてくれれば良い」
実はソフィアはアイテムボックスや、転移魔法などがあるので、時間を作る事は出来ます。
店舗の売り上げは、他に比べれば微々たるもので、元々閉店している日も多いからです。
入隊訓練中に緊急事態の時、身体強化魔法を使うとコントロールが出来なくなる事については、訓練すればなんとかなると思っていましたが、どうしても感情が邪魔をしてコントロール出来ないでいました。
そこで、精神を制御する為に試行錯誤して「安定」という精神系の魔法を会得しました。
それからは、平常時も常に「安定」「身体強化」の2つを発動する事によって、この問題の解決に成功したのでした。
毎回2つを発動するのは大変なので、「身体強化」を発動すれば、同時に「安定」も発動するようにしました。
もちろん両方単独で発動する事も、パッシブスキルのように常時発動して、ON・OFF する事も出来ます。
さらに、作戦参謀になって、始めの頃は言いたい事を言えなかったのですが、軍の作戦において遠慮などしていると、作戦の失敗だけでなく、隊の全滅という事態になるので、心を鬼にする「鬼軍曹」(ネーミングが…)という精神系の魔法も会得しました。特務少佐ですが…
(この「鬼軍曹」も、常時発動して、ON・OFF する事が出来ます)
まさに容赦しない魔法ですが人命に変える事は出来ません。
そして高速処理で考え、直ぐに結論を出しました。
「また無茶振り…だけど仕方がない…か」とポツリと呟きました。
「分かりました。でも条件があります」
「何かな」
「容赦なくやりますが、宜しいでしょうか?」
キース特務中佐は少し固まって…
「あははは…良いだろう。容赦なくやってくれ」
「了解し…あ、分かりました」
つい軍隊モードになってしまったソフィアでした。
☆☆☆☆☆☆
「特務小隊諸君、これから2週間、特別訓練を実施する。訓練を担当するのは副長のシルバータニア特務少佐だ。心して訓練を遂行するように」
キース隊長が宣言すると、第2・3分隊の隊員達は「えっ」という表情になり、第1分隊は何故かゲッソリしていました。
「シルバータニア特務少佐」
「はっ」
ソフィアが前に出ました。「鬼軍曹!」ごく小さな声で詠唱しました。
「本日からよろしくお願いする。1つ命令する。全力で訓練に取り組むこと。命令違反は問答無用で処分付き原隊送りにする。」
優しく言っていますが、内容は厳しいものでした。
「マジか」「言ってるだけだろ」ボソボソと騒いでいます。
「静かに!」
ビックリするくらい大きなソフィアの声で、静かになりました。
「それでは準備後、格闘技から訓練を始める。かかれ!」
「「「はっ」」」
ーーーーーー
「それでは格闘技の訓練を始める。私の合図で始めるように。シルバータニア特務少佐よろしく頼む」
「了解しました」
ソフィアが位置に着きました。
最初の隊員も位置に着き、ソフィアが言いました。
「所属、名前、階級を言え」
「第2分隊、分隊長ミルヴァ特務軍曹であります…あの、本気…」
「聞いていない事まで言うな!」
「はっ申し訳ありません」
「始め!」キース隊長の合図で始まりました。
しばらくして、ソフィアはトンとミルヴァを突き放しました。
「貴様、所属、名前、階級を言え」
「えっ」
しばらく沈黙が続きました。
「はぁ~」ソフィアが大きくため息をつきました。
「ミルヴァ特務軍曹は上官の命令違反により、処分付き原隊送りとする。処分の内容は後に通知する。去れ!」
「なっ、ど、どうしてですか?」
「分からないか?、最初に「全力で取り組め」と命令したぞ。それと先程「所属、名前、階級を言え」と命令したが答えなかった。2つの命令違反だ、それともあれが全力だったのか?新兵の方がよほど強いぞ」
「そ、そんな」
がっくりと崩れるミルヴァですが、完全にナメていたのも確かでした。
その時、キース隊長が言いました。
「シルバータニア特務少佐、一度だけチャンスをやれないか?」
「反論申し訳ありません。戦場でもう一度はありません」
「分かっておる、私の一回借りでどうだ」
「…了解しました。しかし二度目はないですよ」
「すまんな」
「ではミルヴァ特務軍曹は最後にもう一度行う。既に2度命令違反をしている。次に命令違反すれば第一級の懲戒処分とする。軍に命令違反する兵士はいらん。文句があるなら帰れ。分かったか!」
(第一級懲戒処分とは退職金も年金も兵役経歴もなくなる軍の一番厳しい処分です)
「は、はひ」
ミルヴァ特務軍曹はとぼとぼと所定位置へ戻って行きました。
ソフィアは大きな声でいいました。
「全く、どうやらこの隊は腰抜けばかりみたいだな、はぁぁ仕方ない、新兵…いや新兵以下の諸君、軍隊というのを教えてやる、いいか聞け。軍隊とは兵士の集まりだ。兵士とは戦う人のことだ。遊ぶ人の事ではない。分かったか!。もう一度言う「命令だ!全力でやれ」次はない」
(「鬼軍曹」は本当に容赦がないのでした)
それからは皆んな必死で、それは必死で戦いました。
しかし、ソフィアにボロボロにされました。
……そこら中に第2・3分隊の隊員達が転がっています。
ソフィアは涼しい顔をして立っていました。
「「「やっぱり」」」
納得の第1分隊でした。
ーーーーーー
第2・3分隊がやっと立ち上がって所定の位置に座りました。
キース隊長が号令をかけました。
「それでは第1分隊の訓練を始める。第2・3分隊はよく観るように」
「「「はっ」」」
ソフィアが位置に着き、相手と対面しました。
「所属、名前、階級を言え」
「はっ、第1分隊、分隊長サントス特務曹長であります」
「始め!」
それは別格の戦いでした。
第2・3分隊の隊員は大きく目を開けて観ていました。
サントスの凄まじい回し蹴りをソフィアは片手で受け止め、その勢いを利用してくるりと回り強烈な蹴りを放ちました。
サントスは5メートルくらい吹き飛び、倒れました。
「そこまで!」キース隊長が宣言しました。
「す、すげぇ」
「特務少佐もだけどサントス特務曹長も相当凄い」
驚く第2・3分隊の隊員達でした。
ソフィアは魔眼があるため、速い動きもスローモーションの様に見えているのです。
「サントス特務曹長、最後の回し蹴りは良かったが、軸足が浮いていた。重心は大事だぞ」
「了解しました。ありがとうございました」
サントスはソフィアの指摘に返事をしました。
それから、他の第1分隊の隊員達も終わりました。
格の違いを思い知らされた第2・3分隊の隊員達でした。そしてソフィアの恐ろしさも…
「午後からは射撃訓練を行う。1300に射撃場に集合!」
キース隊長の発令により、格闘技の訓練は終了しました。
ーーーーーー
「何者だろうな」
「何が?」
「シルバータニア特務少佐」
「ああ」
「強すぎるだろ」
「それに怖いしな」
「ああ、あれは怒らせるとマジヤバいぞ」
「第3中隊…あ、俺の所属な。そこが幼稚園に思える」
「ウチの第1中隊も同じだ」
「俺、中隊ではトップだったんだけどなぁ」
「俺もだ」
「皆そうらしい」
(特務小隊は様々な部隊からの選抜メンバーの集まりです)
「で、一瞬でボコボコ、それも相手は女」
「言うな」
「あ!」
「どうした」
「そういう事だったんだ」
「何が?」
「いや、サントス特務曹長にマジでやらんとヤバいぞって言われてた」
「そういう事は早く言えよ」
「いやぁあそこまでとは思っていなかった」
「言われても信じないよ」
「そうだな」
「結局さぁ」
「何だ?」
「3つの分隊9人全員シルバータニア特務少佐1人にやられたって事だよな」
「………」
「………」
「悪魔か?」
「いや、魔女だな」
「特務の魔女だ」
「それな」
「ヤバいな」
「ヤバい」
ランチの一コマでした…
そして、またあだ名が増えたソフィアでした。
ーーーーーー
パン パン パパパ パン
射撃場に銃声が響き渡っています。
ソフィアは隊員達の後ろを歩きながら見ていました。
「貴様、所属、名前、階級を言え」ソフィアが言いました。
(本当は誰か分かっているのです)
「はっ第3分隊、分隊長ロドギレス特務軍曹であります」
「何の訓練をしている」
「え、あっ射撃訓練であります」
「なるほど」
「何か問題ありましたか?」
「いや、まぁ射撃訓練ではあるが…」
「はぁ」
ロドギレスはビクビクしていました。
「申し訳ありません。分からないので教えて下さい」
「アサルトライフルの構え方の練習だな、貴様はアサルトライフルは初めてか?」
「はあ?」
ロドギレスは素っ頓狂な声を出してしまいました。
「いやだからアサルトライフルは初めてなのだろう?」
「え、いえ…そ、そんな事は……」
「あはは、冗談はほどほどにしろ、素人の構え方だぞ」
「素人…」
ロドギレスは流石に腹が立ちました。
「その様な事はありません!」
「ん?そうなのか、すまん。では構えてみろ」
ロドギレスは構えました。
「それでいいのか?」
「はっ何がでしょう」
「ちゃんと構えたんだな」
「はい、構えました」
ソフィアはごく軽い感じで相手の右腕をコンと下から殴りました。
ロドギレスの右腕が跳ね上がり、アサルトライフルが銃口を下にした方向に垂直になり、ソフィアはヒョイと肩から外れたライフルの銃床を掴んで奪い、ロドギレスに向かって構えました。
「………」
「貴様、死んだな」
他の隊員達も釘付けになったように見ています。
そして大きな声で言いました。
「新兵以下の諸君。どうやらこの隊は銃の構え方も知らないらしい。キース隊長」
「何だ」
「私は軍の訓練をせよ、という命令で参りましたが、ここは本当に軍なのですか?」
キース隊長は少し考えて「すまん、構え方から教えてやってくれ」
ソフィアはほとほと呆れた声で「はぁ、了解しました」
「ロドギレス特務軍曹」
「はっ」
「私の最初の命令は覚えているか?」
「はっ全力で訓練に取り組むよう命じられました」
「だったら全力で構えるべきだろう」
「も、申し訳ありません」
「じゃあやってみろ」
ロドギレスは本当に撃つつもりで構えました。
ソフィアが先程と同じように右腕を下から殴りましたが、銃はロドギレスから離れませんでした。
「銃を構えるという事は、本気で撃つつもりで構えなければ意味がない。分かったか!」
「はっ」
それからは、全員鬼気迫るように訓練しました。
ソフィアはまた、歩きながら訓練の様子を見ていました。
ふと、ある所で止まりました。
「貴様、所属、名前、階級を言え」ソフィアが言いました。
ソフィアが話し出すと皆んなが注目します。
「はっ第2分隊、ルベン上等兵であります」
「貴様は何の訓練をしている?」
「はっ射撃の訓練です」
「そうか」
ルベンは必死にやっていました。心あたりがありません。
「何か悪い所があったのでしょうか?」
ルベンは恐る恐る聞きました。
「ん~スナイパーになるのか、と思ってな」
「…スナイパーですか…」
ソフィアは少し考えて(フリです)
「あの3番の的を狙って、私が合図したら出来るだけ速く目の前の1番の的を撃て」
「了解しました」
ルベンは3番の的を狙いました。
「…………」
かなり時間が経ちました。それでも2分くらいですが…(集中力が切れるのを待っているのです)
「今!」
パン
弾は大きく外れました。
「死んだな、貴様」
「申し訳ありません」
ソフィアは大きな声で「戦場でゆっくり構えて、しっかり狙って撃てるのはスナイパーだけだ」と言いました。
「ちょっと銃を貸せ」
「はっ」
ソフィアはルベンからアサルトライフルを受け取ると、流れる様に構えました。
「いいか、よく見てろ」
「はっ」
ソフィアは1番の的を狙って素早く5番に向けました。
パン
弾は5番の的の真ん中に命中しました。
「お見事です」
ソフィアはルベンを無視して(全部真ん中はマズいか)セミオートからフルオートに切り替えました。
パパパパン
4発撃たれた弾は4番の的から1番の的まで全て命中しました。中心より少しずつずれて…
「「「ええええええええ」」」
驚く隊員達。当たり前です。普通は絶対出来ません。
アサルトライフルの連射速度は毎分800発くらいです。1秒間に約13発です。
「敵は動くからなぁ」
ソフィアは何かおかしな事したの?みたいに澄ました顔で言いました。
「諸君!スナイパーになりたいなら、歩兵部隊に転属願いを出せ。第601特務小隊はあくまで特務部隊だ!」
ソフィアはキッパリと言い放ちました。
それからは、全員様々な状況を考えながら必死に訓練をしました。
キース隊長が訓練終了を告げました。
「では、本日はこれまで。明日0600に集合。実戦訓練を行う。解散!」
ーーーーーー
「銃もか…」
「……………」
「……………」
「……………」
「フルオートで全弾命中」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「凄いな、特務少佐」
「俺らダメだな」
「……………」
「……………」
「そうだな」
ーーーーーー
「あああああぁぁぁ」
「ぐぅぅぅ」
「何が「死んだな、貴様」だぁぁ」
「ただの嫌味なおばさんじゃん」
ソフィアは一人で悶えていました。
「あれ?おばさんって酷くない?」
「でもなぁ」
「何て事言わせるんだ、この魔法はぁぁ!」
「うあああああーーー」
「私のバカぁぁぁ」
はぁはぁ
「鬼軍曹」…問題は…
魔法を切ると、とても、とっても後悔するのでした。
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