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第四話 仕事
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班長室で今回の任務作戦をあらかた聞いた綾人達は、それぞれ自分の部屋に戻って準備を始める。
とは言っても、武器とインカムを取りに行くだけなのですぐに班長室の前に戻ってきた。
「みんな準備できたか?」
「「はい」」
綾人と冬美が揃って返事をすると、桜子は軽くうなずき、歩き始めた。
二人もその後ろをついていき暫く歩くと、突き当たりに『GATE』と書かれた部屋がある。桜子はドアを開け、その隣りにある水晶板を操作すると、群青色のブラックホールのような形をしたゲートが現れた。これは異世界転生局と異世界をつなぐ通路の役割を持っている。本来は転生局にあるだが特別にこの場所にも一つだけ設置されている。
三人がゲートに向かってあるく。その足が完全にゲートの中に入った途端、すぐに消えてなくなりドアがひとりでに閉じた。
****
「わぁ~ いかにもって感じの場所だね」
「確かにこうゆうところは久しぶりだな」
転送された場所はおそらくスラム街なのだろう。あっちこっちにゴミが散乱していて立っている家もきれいとは言えない。この様子だときちんとした自治体は恐らくないだろう。
「ここなら多少多く始末しても特に問題はないだろう」
桜子が発する発言の所々に冷徹さを感じさせる。暗殺部隊の班長にふさわしい性格をしているといえばしているが、任務中であっても仲間の生死をあまり気にしないところもあるため集団で遂行するには少々不安が残る。
「この先が本拠地のビルになる。 ここで別れよう」
「「了解」」
ターゲットは三階建ての廃墟ビルにいる。
桜子は凄腕のスナイパーだ。集団行動のときは基本的に射撃援護を行う。
近距離戦を担当することが多い綾人と冬美の主な武器はそれぞれ刀と小型ナイフだ。
三人はあらかじめ決めていた配置につく。桜子は向かいの廃墟ビルの屋上、綾人はターゲットのいる廃墟ビル三階、冬美は一階から襲撃する。
「ふたりとも配置についたか」
「「はい」」
「三秒で作戦開始する」
「「了解」」
桜子がゼロといったタイミングで二人は一斉襲撃を開始した。
冬美のいる一階の騒ぎを聞いた敵たちは自分の持ち場を離れなだれ込むように降りていく。次々と襲いかかってくる敵を、冬美は笑顔で首筋を狙って正確にナイフの刃を滑り込ませていく。
二階もまだそれなりにいるのだが綾人のいる三階はもとから監視している人が少なく所々にいる敵を音もなく首を折って暗殺していく。
いくつかある扉の一つに監視役の人が二人いる。そのまま近づくと気づかれる危険性があったが綾人は手首のホルスターから毒針を二本取り出し、狙いを定めてダーツのように投げる。もちろん針は敵の額にクリーンヒットし、膝から崩れるように倒れた。
綾人はゆっくりと移動し、扉を思いっきり蹴った。空いたドアの先にいたのは、商人のような格好をしている小太りな男性とフードを深く被っていて顔が見えない人、そして、白髪混じりのターゲットの姿だった。
「な、何者だっ!」
「転生局から参りました、カルーソーと申します。 あなたを処分しに来ました」
「なぜだっ!」
「それはもちろん、悪いことをしてるからですよ」
テンプレートのような返し方に苦笑しながら、綾人はゆっくりと柄から刀身を抜く。
震えながら命乞いをする商人の首をはね、ターゲットの心臓を一突きするまでにかかった時間はわずか一秒。しかし、普通なら続けて三人目も余裕で処理できるはずなのだが振り下ろした刀はフードを被っている者のリボルバーの銃身に阻まれてしまった。
至近距離で飛んでくる銃弾を刀で弾きながら綾人は後ろに飛んで距離を離したがその空間はすぐに詰め寄られ、胸を思いっきり蹴飛ばされてしまった。
壁に強く背中を打ち付けた綾人の口から鮮血が飛び散る。
とは言っても、武器とインカムを取りに行くだけなのですぐに班長室の前に戻ってきた。
「みんな準備できたか?」
「「はい」」
綾人と冬美が揃って返事をすると、桜子は軽くうなずき、歩き始めた。
二人もその後ろをついていき暫く歩くと、突き当たりに『GATE』と書かれた部屋がある。桜子はドアを開け、その隣りにある水晶板を操作すると、群青色のブラックホールのような形をしたゲートが現れた。これは異世界転生局と異世界をつなぐ通路の役割を持っている。本来は転生局にあるだが特別にこの場所にも一つだけ設置されている。
三人がゲートに向かってあるく。その足が完全にゲートの中に入った途端、すぐに消えてなくなりドアがひとりでに閉じた。
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「わぁ~ いかにもって感じの場所だね」
「確かにこうゆうところは久しぶりだな」
転送された場所はおそらくスラム街なのだろう。あっちこっちにゴミが散乱していて立っている家もきれいとは言えない。この様子だときちんとした自治体は恐らくないだろう。
「ここなら多少多く始末しても特に問題はないだろう」
桜子が発する発言の所々に冷徹さを感じさせる。暗殺部隊の班長にふさわしい性格をしているといえばしているが、任務中であっても仲間の生死をあまり気にしないところもあるため集団で遂行するには少々不安が残る。
「この先が本拠地のビルになる。 ここで別れよう」
「「了解」」
ターゲットは三階建ての廃墟ビルにいる。
桜子は凄腕のスナイパーだ。集団行動のときは基本的に射撃援護を行う。
近距離戦を担当することが多い綾人と冬美の主な武器はそれぞれ刀と小型ナイフだ。
三人はあらかじめ決めていた配置につく。桜子は向かいの廃墟ビルの屋上、綾人はターゲットのいる廃墟ビル三階、冬美は一階から襲撃する。
「ふたりとも配置についたか」
「「はい」」
「三秒で作戦開始する」
「「了解」」
桜子がゼロといったタイミングで二人は一斉襲撃を開始した。
冬美のいる一階の騒ぎを聞いた敵たちは自分の持ち場を離れなだれ込むように降りていく。次々と襲いかかってくる敵を、冬美は笑顔で首筋を狙って正確にナイフの刃を滑り込ませていく。
二階もまだそれなりにいるのだが綾人のいる三階はもとから監視している人が少なく所々にいる敵を音もなく首を折って暗殺していく。
いくつかある扉の一つに監視役の人が二人いる。そのまま近づくと気づかれる危険性があったが綾人は手首のホルスターから毒針を二本取り出し、狙いを定めてダーツのように投げる。もちろん針は敵の額にクリーンヒットし、膝から崩れるように倒れた。
綾人はゆっくりと移動し、扉を思いっきり蹴った。空いたドアの先にいたのは、商人のような格好をしている小太りな男性とフードを深く被っていて顔が見えない人、そして、白髪混じりのターゲットの姿だった。
「な、何者だっ!」
「転生局から参りました、カルーソーと申します。 あなたを処分しに来ました」
「なぜだっ!」
「それはもちろん、悪いことをしてるからですよ」
テンプレートのような返し方に苦笑しながら、綾人はゆっくりと柄から刀身を抜く。
震えながら命乞いをする商人の首をはね、ターゲットの心臓を一突きするまでにかかった時間はわずか一秒。しかし、普通なら続けて三人目も余裕で処理できるはずなのだが振り下ろした刀はフードを被っている者のリボルバーの銃身に阻まれてしまった。
至近距離で飛んでくる銃弾を刀で弾きながら綾人は後ろに飛んで距離を離したがその空間はすぐに詰め寄られ、胸を思いっきり蹴飛ばされてしまった。
壁に強く背中を打ち付けた綾人の口から鮮血が飛び散る。
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