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第2章
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シュンスケは高校ではかなり人気があった。女子人気も男子人気も。
優しくて笑顔が可愛らしいが授業のバスケットボールの時は鋭い目をしてボールを操りゴールに入れる。数学の時間で、難問の模範解答を発表するのはいつも彼の役割だ。
いつも彼の周りには人がたくさんいた。集まって映画を見に行ったり、カラオケに行ったり。
わたしは対照的な人間だったと思う。わたしはクラスメイトに映画とか、カラオケとか、誘われたことはない。弁当もひとりで食べていたと思う。
別にわたしは不親切な人間じゃなかった。落とし物を見つけたらちゃんと教壇の上に置いて、黒板に「落とし物」と書いてあげていた。
英語のテキストを忘れた子に、自分のを貸してあげたこともある。その時間わたしはテキストがなかったが、特に困ったことはなかった。
でも高校で友達はいなかったな。
寂しいことは寂しかった。でも、それほど誰かといたいわけではなかった。
むしろ、誰かといたらわたしは彼らを傷つけてしまうのではないかと思った。
時々、かなことゆかこを思い出した。
彼女たちふたりは、同じ高校へ進学した。
わたしだけ、別の高校に進んだ。
それでよかったのだと思っていた。
シュンスケは、たくさんの仲間達と映画に行った後の夜に近い夕方、わたしを家に呼んだことがある。
お父さんお母さんは?とわたしは聞いた。
うん、買い物。
と彼は答えた。
シュンスケは自分の部屋の、勉強机の前の椅子に座って言った。
「君は変な人だね」
「そんなのわかってる」
と、わたしは少し不貞腐れて言った。
「あんまりこの世界に未練がなさそうな人だ」
と彼は言った。
「そんなわけないでしょ」
わたしは否定した。
「わたしも誰かと一緒にいたいこともあるさ」
「そうだね」
とシュンスケは言った。
「君は信じないかもしれないけれど、僕は扉の向こうから来た。色々な人を喜ばせるのが僕の役割なんだ」
「どの扉?」
わたしは聞いた。
「どの扉?」
とシュンスケは繰り返す。そして「そのうち見せるよ」と言った。
「あなた、仕事で扉のこっちに来てるの?」
とわたしは聞いた。「サラリーマンの出張?」
シュンスケは笑った。
「出張だね、確かに」
「じゃあいつか帰るんだね」
とわたしは言った。
「まあね」
シュンスケはうつむきかげんで言った。
少しばかり焦燥感が生まれた。わたしは間違ったことを言ったのかな。もっと適切な言葉があったのかもしれないと。彼の疲れを癒すことのできる、もっと適切な言葉が。彼を傷つけたのかもしれない。焦燥感はわたしの心で足踏み運動をし始める。いや待てよ、そんな運動やめて静かにプリンでも食べていてくれ。
「君ってさ」
とシュンスケが顔を上げた。
ふわっとミントの香りがした。
「うん」
「君っていつも面白いことばかり考えている」
「えっ?」
わたしは口をぽかんとあけた。
360度窓だった。わたしはEエリアの階段を12階まで駆け上がったことに感動しかけたが、たぶん、想像していた12階とわたしがたどり着いた12階はちょっと違うのだろうと思い直した。人間はそんな簡単に12階まで登れない。
時間はまだ午後の3時前のはずだ。
窓のそとで明るい太陽の光が街を照らしている。遠くにサッカースタジアムの白い屋根がくっきりと見えた。
展望台は、静かだった。
音はエアコンの風のすうすうという音のみ。
ライトグレーの絨毯は小さな毛たちがかるく首をすくめている。
誰もいない。シュンスケ以外は。
あなたと出会った日も、たくさんの人がいたとは言えなかったな。だからよそ見してのんびり歩くこともできた。見事にあなたにぶつかったけれどね。
いまここに、パイプ椅子がひとつだけ置いてある。誰かが親切に、ひとつだけ置いてくれたようだった。
でも、シュンスケは座っていなかった。
「座ると落ち着かないんだ」
と、シュンスケは言った。
「わたしは遅かった?」
わたしは聞く。
「そんなことない、すごく早い。それに、行動は的確だった」
「よかった」
と、わたしは心から安堵する。
「僕はいろいろなものが見える。だが僕はもう行かなくてはならない」
わたしは首をかしげた。
「早いわね」
「仕方ない」と、シュンスケは首をふった。
白いシャツと黒いズボンの夏の制服、教室の窓は空いていて、窓際の男子生徒は下敷きで自分を仰いでいる。
わたしはテキストとにらめっこしている彼の頬に、冷たいジュースの缶を押し当てた。
「炭酸は良いよね」
とシュンスケは笑った。
たしかに、炭酸の音はそこらへんの空気を溶かしている。そしてシュンスケは缶に長い指を触れさせた。わたしの人差し指の、ほんの少し上に、彼のまんなかの指がある。
炭酸が、空気を溶かしてゆく。
そして、溶けた空気の穴から、展望台のわたしの前髪が揺れているのが見えた。
穴はすぐに大きく広がり、わたしの背中に貼り付いたTシャツまで炭酸が落ちる。
「高校の頃のこと、覚えてる?」
とシュンスケが聞いた。
「まあ、ときどき」
わたしは答えた。
「まあ、ときどき」
シュンスケは繰り返した。
「そういうこと」
わたしはうなずいてからつけ加えた。「ときどき以上、かなり覚えているかな」
「よかった」
と、シュンスケは言った。
「わたしもよかったと思うよ」
と、わたしは言った。
炭酸の音がする。
わたしが見上げると、頭の上に空気に穴があいていた。わたしは上に手を伸ばし、その穴の向こうに手を伸ばした。
「君の目が、世界のはじっこを見ていたね」
シュンスケが言った。
「君が僕の目を受け継ぐんだ」
「どうも、そうなるみたいね」
と、わたしは肩をすくめた。
見たい場所の細部まで見ることができる双眼鏡が、そこにはある。
「Eエリアの空気はよどんでいたね。地面からの風、建物からの風、すべて同じ場所にとどまり、息を潜める場所」
と、シュンスケは言葉を切ってわたしを見た。
「それがあなたの場所なのね?」とわたしは聞いた。
「そう」
とシュンスケはうなずいた。
彼の胸から下腹部にかけて、服の上に「白い扉」が現れる。
扉の向こうに彼は帰る。
彼は右手で、服の上の扉を開けた。
「それじゃあ、行く時間だ」
彼が顔を上げてわたしを見る。
ミントの香りがわたしの鼻をくすぐった。
「じゃあね」
とわたしは言う。
「じゃあね」
と、シュンスケは自分の右手を扉の中に入れた。
「ねえ、わたしかなこと同じ高校に行くんだ」
とゆかこが言った。たしかそのときは、かなこの家に3人で遊んでいた。かなこはトイレに行っていたと思う。
かなこの部屋で、ゆかことふたりだった。
「いいじゃん、がんばって合格目指そうぜ」
「かなこもそう言った」
とゆかこは言った。「頑張ろうね、一緒に同じところに行こうね。って」
「いいじゃん」
とわたしは言う。
「でも、新しい場所に行くと、かなこはきっと自転車に乗らなくなる。その高校には電車で行きたいって」
「ああ、あそこ遠いもんね。自転車は、ああ、夏とか冬はきついかなあ」
「かなこは電車に乗りたがってる」
ゆかこの声は低かった。「電車は、わたしたちを知らない場所に連れて行くんだ」
「いや、ゆかこ。新しい場所にもやがて慣れるってもんよ」
わたしはゆかこの目を見て、自分が間違ったことを言ったのだと理解した。
わたしにはどうにもできないことを。
誰もいない展望台で、わたしは後ろを向く。あいつらがここにたどり着く。
わたしのあと、足跡を注意深く追ってきたのだ。いまは3メートル離れた場所にいる。あいつらはひどく疲れている。でも、シュンスケを、双眼鏡を壊そうとしている。あいつらは「それ」を見たくないのだ。双眼鏡で見えるものを。
「それ」を見たら、あいつらは目がつぶれるだろうから。
本当に間に合ってよかった。
わたしはその目を受け継ぐことができた。
あの田んぼの、水を含んだ土の匂いを思い出す、緑の波が揺れて、虫がその根元でじりじりと動く。かなこが一番前で「ゆかこ」と叫んで笑ってた。
忘れて良いんだよ、覚えてなくて良いんだよ。
シュンスケが言う。
わたしは首を振る。
「大丈夫だよ」
とつぶやく。
彼の目が、わたしの中からあいつらを見る。
「あいつらを切り刻まなければいけないね」
ミントの香りと。
優しくて笑顔が可愛らしいが授業のバスケットボールの時は鋭い目をしてボールを操りゴールに入れる。数学の時間で、難問の模範解答を発表するのはいつも彼の役割だ。
いつも彼の周りには人がたくさんいた。集まって映画を見に行ったり、カラオケに行ったり。
わたしは対照的な人間だったと思う。わたしはクラスメイトに映画とか、カラオケとか、誘われたことはない。弁当もひとりで食べていたと思う。
別にわたしは不親切な人間じゃなかった。落とし物を見つけたらちゃんと教壇の上に置いて、黒板に「落とし物」と書いてあげていた。
英語のテキストを忘れた子に、自分のを貸してあげたこともある。その時間わたしはテキストがなかったが、特に困ったことはなかった。
でも高校で友達はいなかったな。
寂しいことは寂しかった。でも、それほど誰かといたいわけではなかった。
むしろ、誰かといたらわたしは彼らを傷つけてしまうのではないかと思った。
時々、かなことゆかこを思い出した。
彼女たちふたりは、同じ高校へ進学した。
わたしだけ、別の高校に進んだ。
それでよかったのだと思っていた。
シュンスケは、たくさんの仲間達と映画に行った後の夜に近い夕方、わたしを家に呼んだことがある。
お父さんお母さんは?とわたしは聞いた。
うん、買い物。
と彼は答えた。
シュンスケは自分の部屋の、勉強机の前の椅子に座って言った。
「君は変な人だね」
「そんなのわかってる」
と、わたしは少し不貞腐れて言った。
「あんまりこの世界に未練がなさそうな人だ」
と彼は言った。
「そんなわけないでしょ」
わたしは否定した。
「わたしも誰かと一緒にいたいこともあるさ」
「そうだね」
とシュンスケは言った。
「君は信じないかもしれないけれど、僕は扉の向こうから来た。色々な人を喜ばせるのが僕の役割なんだ」
「どの扉?」
わたしは聞いた。
「どの扉?」
とシュンスケは繰り返す。そして「そのうち見せるよ」と言った。
「あなた、仕事で扉のこっちに来てるの?」
とわたしは聞いた。「サラリーマンの出張?」
シュンスケは笑った。
「出張だね、確かに」
「じゃあいつか帰るんだね」
とわたしは言った。
「まあね」
シュンスケはうつむきかげんで言った。
少しばかり焦燥感が生まれた。わたしは間違ったことを言ったのかな。もっと適切な言葉があったのかもしれないと。彼の疲れを癒すことのできる、もっと適切な言葉が。彼を傷つけたのかもしれない。焦燥感はわたしの心で足踏み運動をし始める。いや待てよ、そんな運動やめて静かにプリンでも食べていてくれ。
「君ってさ」
とシュンスケが顔を上げた。
ふわっとミントの香りがした。
「うん」
「君っていつも面白いことばかり考えている」
「えっ?」
わたしは口をぽかんとあけた。
360度窓だった。わたしはEエリアの階段を12階まで駆け上がったことに感動しかけたが、たぶん、想像していた12階とわたしがたどり着いた12階はちょっと違うのだろうと思い直した。人間はそんな簡単に12階まで登れない。
時間はまだ午後の3時前のはずだ。
窓のそとで明るい太陽の光が街を照らしている。遠くにサッカースタジアムの白い屋根がくっきりと見えた。
展望台は、静かだった。
音はエアコンの風のすうすうという音のみ。
ライトグレーの絨毯は小さな毛たちがかるく首をすくめている。
誰もいない。シュンスケ以外は。
あなたと出会った日も、たくさんの人がいたとは言えなかったな。だからよそ見してのんびり歩くこともできた。見事にあなたにぶつかったけれどね。
いまここに、パイプ椅子がひとつだけ置いてある。誰かが親切に、ひとつだけ置いてくれたようだった。
でも、シュンスケは座っていなかった。
「座ると落ち着かないんだ」
と、シュンスケは言った。
「わたしは遅かった?」
わたしは聞く。
「そんなことない、すごく早い。それに、行動は的確だった」
「よかった」
と、わたしは心から安堵する。
「僕はいろいろなものが見える。だが僕はもう行かなくてはならない」
わたしは首をかしげた。
「早いわね」
「仕方ない」と、シュンスケは首をふった。
白いシャツと黒いズボンの夏の制服、教室の窓は空いていて、窓際の男子生徒は下敷きで自分を仰いでいる。
わたしはテキストとにらめっこしている彼の頬に、冷たいジュースの缶を押し当てた。
「炭酸は良いよね」
とシュンスケは笑った。
たしかに、炭酸の音はそこらへんの空気を溶かしている。そしてシュンスケは缶に長い指を触れさせた。わたしの人差し指の、ほんの少し上に、彼のまんなかの指がある。
炭酸が、空気を溶かしてゆく。
そして、溶けた空気の穴から、展望台のわたしの前髪が揺れているのが見えた。
穴はすぐに大きく広がり、わたしの背中に貼り付いたTシャツまで炭酸が落ちる。
「高校の頃のこと、覚えてる?」
とシュンスケが聞いた。
「まあ、ときどき」
わたしは答えた。
「まあ、ときどき」
シュンスケは繰り返した。
「そういうこと」
わたしはうなずいてからつけ加えた。「ときどき以上、かなり覚えているかな」
「よかった」
と、シュンスケは言った。
「わたしもよかったと思うよ」
と、わたしは言った。
炭酸の音がする。
わたしが見上げると、頭の上に空気に穴があいていた。わたしは上に手を伸ばし、その穴の向こうに手を伸ばした。
「君の目が、世界のはじっこを見ていたね」
シュンスケが言った。
「君が僕の目を受け継ぐんだ」
「どうも、そうなるみたいね」
と、わたしは肩をすくめた。
見たい場所の細部まで見ることができる双眼鏡が、そこにはある。
「Eエリアの空気はよどんでいたね。地面からの風、建物からの風、すべて同じ場所にとどまり、息を潜める場所」
と、シュンスケは言葉を切ってわたしを見た。
「それがあなたの場所なのね?」とわたしは聞いた。
「そう」
とシュンスケはうなずいた。
彼の胸から下腹部にかけて、服の上に「白い扉」が現れる。
扉の向こうに彼は帰る。
彼は右手で、服の上の扉を開けた。
「それじゃあ、行く時間だ」
彼が顔を上げてわたしを見る。
ミントの香りがわたしの鼻をくすぐった。
「じゃあね」
とわたしは言う。
「じゃあね」
と、シュンスケは自分の右手を扉の中に入れた。
「ねえ、わたしかなこと同じ高校に行くんだ」
とゆかこが言った。たしかそのときは、かなこの家に3人で遊んでいた。かなこはトイレに行っていたと思う。
かなこの部屋で、ゆかことふたりだった。
「いいじゃん、がんばって合格目指そうぜ」
「かなこもそう言った」
とゆかこは言った。「頑張ろうね、一緒に同じところに行こうね。って」
「いいじゃん」
とわたしは言う。
「でも、新しい場所に行くと、かなこはきっと自転車に乗らなくなる。その高校には電車で行きたいって」
「ああ、あそこ遠いもんね。自転車は、ああ、夏とか冬はきついかなあ」
「かなこは電車に乗りたがってる」
ゆかこの声は低かった。「電車は、わたしたちを知らない場所に連れて行くんだ」
「いや、ゆかこ。新しい場所にもやがて慣れるってもんよ」
わたしはゆかこの目を見て、自分が間違ったことを言ったのだと理解した。
わたしにはどうにもできないことを。
誰もいない展望台で、わたしは後ろを向く。あいつらがここにたどり着く。
わたしのあと、足跡を注意深く追ってきたのだ。いまは3メートル離れた場所にいる。あいつらはひどく疲れている。でも、シュンスケを、双眼鏡を壊そうとしている。あいつらは「それ」を見たくないのだ。双眼鏡で見えるものを。
「それ」を見たら、あいつらは目がつぶれるだろうから。
本当に間に合ってよかった。
わたしはその目を受け継ぐことができた。
あの田んぼの、水を含んだ土の匂いを思い出す、緑の波が揺れて、虫がその根元でじりじりと動く。かなこが一番前で「ゆかこ」と叫んで笑ってた。
忘れて良いんだよ、覚えてなくて良いんだよ。
シュンスケが言う。
わたしは首を振る。
「大丈夫だよ」
とつぶやく。
彼の目が、わたしの中からあいつらを見る。
「あいつらを切り刻まなければいけないね」
ミントの香りと。
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