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4巻
4-2
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「まあいいや。せっかく会えたことだし、ここで君との決着をつけることにしようか」
「君と戦う気はないって言っただろ?」
「それなら由那は僕がもらうぞ。お前程度の能力じゃ、由那を守れないからな」
四郎の視線が僕の隣にいる由那に向いた。
「由那っ! 君もそろそろ気づきなよ」
「気づくって何に?」
由那が低い声で言った。
「優樹より、僕のほうが強いってことにだよ」
「仮にそうだったとしても、私は優樹くんの側にいるから」
「安心しなよ。食べ物なら、優樹を奴隷にして、いくらでも出させるから」
「食べ物は関係ないよ。私は優樹くんが好きだから、いっしょにいたいんだよ」
その言葉に四郎の痩けた頬がぴくりと動いた。
「……あぁ、君と優樹は幼馴染みだったな。それなら、好意を持つことぐらいあるか。でも、それは真実の愛じゃない」
「真実の愛?」
「そうさ。君が愛するべき者は最強の力を手に入れた僕だ。僕こそが君の恋人……いや、夫にふさわしい男なんだよ」
血走った目で四郎は由那を見つめる。
「今から、それを証明してやる。優樹を叩きのめしてね。ひひっ!」
またか……。
僕はため息をついた。
これだけ僕に執着するのは、四郎が由那を好きだからか。
四郎の気持ちもわかる。元の世界にいた頃から、由那は綺麗で可愛かったし、今の由那はサキュバスの血が混じっているせいで、さらに魅力的になった。
そんな由那を手に入れたいと多くの男が思うだろう。
当然、由那の側にいる僕は妬まれるってことか。
「優樹っ! 君は運がいいよ」
四郎が言った。
「元の世界の食べ物を出せる能力があるから、僕に殺されることはない。まあ、実力の違いを証明するために手足ぐらいは折らせてもらうけど」
「ねぇ、四郎」
ヤンキーグループの亜紀が口を開いた。
「優樹を奴隷にするのなら、私たちにもビッグマグドを食べさせてよ」
「あぁ、いいよ。君たちが僕に忠誠を誓うのならね」
「もちろん、誓うわ」
亜紀は上唇を舐めた。
「この世界じゃ強い者が正義なんだし」
「わかってるじゃないか」
四郎の口角が吊り上がる。
「で、他のみんなはどうする?」
「僕も四郎くんに忠誠を誓うよ」
アニメ好きの拓也が右手を挙げた。
「『かっつ家』のカツ丼が食べられるのなら、リーダーが誰だっていいよ」
「待てよ」
恭一郎が四郎に近づいた。
「お前、優樹に勝てるのか? 前に優樹の銃でやられてたじゃねぇか」
「あの時の僕とは違うよ」
四郎の手のひらから伸びている細長い生物が、カチカチと尖った歯を鳴らした。
「今の僕はドラゴンだって殺せるからね。それにみんなも見ただろ? 優樹の銃が効かなかったクモを僕はあっという間に殺したんだ」
「なら、さっさと優樹くんを奴隷にしてよ!」
奈留美が叫んだ。
「そしたら、あなたを王様って認めるから」
「ふん。相変わらず、自分勝手な女だな」
四郎は短く舌打ちをした。
「まあいい。今は優樹だ。さあ、やるぞ!」
「やらないって言ってもダメなんだろうね」
僕は数歩下がって、魔銃零式を構える。
「由那は下がってて。大丈夫だから」
「大丈夫ねぇ」
四郎は頭を右に傾けて、僕を見つめる。
「その余裕がいつまで続くか、楽しみだよ――『漆黒蟲』、出てこい」
四郎の左手のひらが縦に裂け、そこから直径一センチぐらいの黒い蟲が這い出してきた。無数の漆黒蟲は四郎の腕、肩、胴体を包むように移動する。
そして、四郎の全身が漆黒蟲で覆われた。
これは……蟲の鎧か。
「さて……と」
四郎は腰を軽く曲げて、僕に近づく。
僕は魔銃零式の引き金を引いた。
通常弾が四郎の肩に当たり、弾け飛ぶ。
「残念だったな、優樹」
四郎がにやりと笑った。
「この鎧はドラゴンの爪だって防げたんだ。銃の弾程度じゃ、小石を投げられたようなものさ」
「……なるほど」
僕は四郎に銃口を向けたまま、ふっと息を吐く。
エクスプローダー弾を使えば、なんとかなるかもしれないけど、四郎が死ぬかもしれない。
四郎は卑屈で残忍な性格をしている。特別な能力を手に入れてからは、傲慢な態度も取るようになった。仲良くなりたいような人物じゃない。
だけど、四郎を殺したいとは思わない。
「鎧だけと思うなよ」
四郎の右手から伸びていた細長い生物の頭部がボコボコと膨らみ始めた。
それは膨張を繰り返し、人の形に変化した。
背丈は二メートル、頭部には目と鼻がなく円形状の口に尖った歯が均等に並んでいた。肩幅は広く、だらりと下げた両手は地面につくほど長い。細長いしっぽの部分が四郎の手のひらと繋がっていた。
「カカカッ!」
尖った歯を鳴らして、それは笑った。
「『蛇王蟲』だよ」
四郎がそれの名前を言った。
「こいつを育てるのに時間がかかったよ。でも、苦労したかいはあったな。こいつの戦闘力はドラゴンと同レベルだからな」
蛇王蟲が上半身を揺らしながら、僕に近づいてくる。
「蛇王蟲! 優樹の手足を折ってしまえ!」
四郎の言葉を理解しているのか、蛇王蟲が僕に突っ込んできた。
僕はダールの指輪に収納していた魔力キノコ、『一角狼の角』『光妖精の髪の毛』『時蟲の粉』を組み合わせて、身体強化の呪文――『戦天使の祝福』を使用する。
一瞬、僕の体が青白く輝き、パワーとスピード、防御力が強化された。
「カカッ!」
蛇王蟲が長く太い腕を真っ直ぐに伸ばした。僕の顔面に巨大なこぶしが迫る。
僕は左足で地面を蹴って、一気に右に移動した。そのまま、蛇王蟲の脇腹に通常弾を連続で撃ち込む。銀色の弾丸が赤黒い皮膚の表面で止まった。
硬いな。それなら……。
僕は蛇王蟲と距離を取り、エクスプローダー弾を撃った。
大きな銃声が響き、蛇王蟲の肩が爆発する。
しかし、大きくえぐられた肩の部分は数秒で再生した。
「残念だったね。きひっ」
蛇王蟲の背後にいた四郎が笑い声をあげた。
「蛇王蟲は不死身なのさ。どんなにダメージを与えても再生するからね」
「再生能力つきのモンスターか」
僕は後ずさりしながら、銃口を蛇王蟲に向けた。
前に戦った魔族のギルドールと同じ能力だな。切り札の一つの『滅呪弾』を使えば、多分倒せるだろうけど、あれは温存しておきたい。
他の手でなんとかするか。
僕は新たな弾丸を魔銃零式に装填して、引き金を引いた。
『ガム弾』が蛇王蟲の足に当たり、一気に膨れ上がった。
蛇王蟲の動きが止まる。
よし! これで四郎に集中できる。
そう思った瞬間、蛇王蟲の足が細長く変化した。固まったガム弾が足から外れる。
「カカカッ!」
蛇王蟲はコンパスのような細い足を動かし、僕に駆け寄る。
伸縮自在の体ってことか。それなら……。
僕は、魔力キノコ、『雪蟲の粉』『水竜の血』を組み合わせて、『氷結嵐』の呪文を使用する。
目の前に迫った蛇王蟲の下半身が凍りつき、横倒しになる。
その下半身に向かって、僕はエクスプローダー弾を撃った。ガラスが割れるような音がして、蛇王蟲の下半身が砕ける。
「ガ……ガガ……」
それでも蛇王蟲は生きていた。ボコボコと赤黒い肉を泡のように膨らませ、下半身を再生させようとしている。
そうはさせない。
僕はエクスプローダー弾を連続で撃った。赤黒い体に弾丸が入り込み、次々と爆発する。
周囲の地面がえぐれ、小さな肉片が飛び散った。
「ガ……ガ……」
蛇王蟲の声が途切れ、上半身の動きが止まった。
これだけバラバラにすれば再生は無理みたいだな。
動かなくなった肉片を見て、僕は息を吐く。
「ウソ……だろ?」
四郎が掠れた声を出した。
「拳銃の弾ごときで蛇王蟲がやられるのか」
「特別製の弾を使ったからね」
「特別製の弾?」
「エクスプローダー弾だよ。弾頭に素材を入れて、着弾と同時に爆発させるんだ。その弾を連続で撃ち込んだから、再生が間に合わなかったんだよ」
僕は銃口を四郎に向ける。
「もういいだろ? これ以上戦う意味なんてないよ」
「……意味がないだと?」
「うん。君はこの異世界で特別な力を手に入れた。その力があれば、西の町にも行けるし、そこで冒険者として生きることもできる。僕なんかにこだわる必要はないんだよ」
「いや、あるね。お前のせいで僕は追放されたんだから」
「僕が君を追放したわけじゃないし」
僕は左手で頭をかく。
「君を追放したのは委員長たちだろ?」
「原因を作ったのはお前じゃないか!」
四郎がぎりぎりと歯を鳴らした。
「お前が追放されて死んでいたら、こんなことにはならなかったんだ! お前がいなかったら、僕が由那を……」
四郎の視線が一瞬由那に向いた。
「……もういい。食い物なんてどうだっていい。やっぱり、お前を殺すことにするよ」
「……殺す?」
「そうさ。お前が死ねば全て上手くいくんだ」
四郎の目が血走り、体を包んでいる無数の漆黒蟲が金属を引っかくような音を立てる。
「これからは殺し合いだ。覚悟はいいな」
「君に人が殺せるの?」
「楽勝さ。恵一も殺したしな」
「恵一を殺した?」
「ああ。この前、森の中でね」
四郎の言葉に、周囲にいた元クラスメイトたちの顔が強張った。
「おっ、お前、本当に恵一を殺したのか?」
浩二の質問に四郎はうなずいた。
「あいつは僕の追放を提案したからな。殺されても文句はないはずだ」
「殺されてもって……」
「何だよ? お前も文句があるのか?」
「い、いや……」
浩二は四郎から視線をそらして、口をもごもごと動かす。
「ふん。雑魚どもは黙って見てろ。僕が優樹を殺すところをな」
そう言うと、四郎は僕に突っ込んできた。
「死ねっ! 優樹!」
四郎のこぶしが僕の顔面に迫る。僕は上半身をそらして、その攻撃を避ける。
「甘いぞ!」
四郎のこぶしが開き、そこから黄色い粉が出て宙に舞った。
その粉が僕の目に入ると同時に視界が白くなる。
「くっ……」
僕は目をこすりながら、四郎から距離を取る。
「きひっ。この鱗粉でお前の目は見えなくなったな」
一瞬はね。
僕は魔力キノコと『銀香草』を使って、状態異常を治す呪文を使った。
目の前に僕を殴ろうとしている四郎の姿が見える。
僕は四郎のパンチをかわして、新たに考えた魔法『リビングウォーター』を使用する。
数百リットルの水が具現化し、意思を持っているかのように四郎の体を包み込む。
「ぐ……何だこれは?」
四郎は両手で胸元の水を引き剥がそうとするが、水は指と指の間からすり抜ける。
「くそっ! 水ぐらいで」
四郎は水に包まれたまま、僕に近づく。しかし、その動きは明らかに鈍くなっていた。
水の中で動き回るようなものだからな。こっちは身体強化の呪文でスピードもアップしてるし、白兵戦なら僕のほうが圧倒的に有利になった。
それに――。
四郎の体に張りついていた漆黒蟲が溺死し、ぼろぼろと剥がれ落ちていく。
「あ……」
四郎は呆然とした顔で足元に落ちた漆黒蟲を見つめる。
僕は呪文を解いて、魔銃零式の銃口を四郎に向けた。
「これで君を守る鎧はなくなった。まだ続ける?」
「……ぐっ!」
四郎は唇を強く噛んだ。
「お前……いくつ呪文を使えるんだよ?」
「そんなことより、二度と僕と由那に関わらないって誓ってもらえるかな」
「はぁ? 何でそんなこと」
「誓わないのなら、さっきの弾丸を君に撃ち込むことになるよ」
僕の声が低くなった。
「君の体には再生能力はないんだろ?」
「お前っ、本気でさっきの弾を使うつもりなのか?」
「うん。僕たちは殺し合いをしてるみたいだからね」
「……う……ぐっ」
四郎のこぶしがぶるぶると震え出した。
「で、どうするの?」
「……ぼ……僕は……」
「……ほう。創造魔法か」
突然、四郎の腹部からしわがれた老人のような声が聞こえた。
「お前……アコロンの弟子だな」
「……誰?」
僕の問いかけに四郎の腹部がぼこりと膨らんだ。上着が裂け、へその部分に鶏の卵ぐらいの大きさの青白い顔が見えた。その顔は目が赤く、鼻と耳がなかった。
小さな顔は尖った歯が並ぶ口を動かした。
「我は蟲の王バルズ。アコロンと戦った者だ」
「アコロンと戦った?」
「そうだ。アコロンは四人の仲間とともに我の城に攻め込んできた。そして我は敗れた」
バルズの小さな唇が歪んだ。
「アコロンも魔王ゾルデスに敗れ、復讐の機会はなくなったと思っていたが、その弟子と戦えるのなら、まさに僥倖」
「僕はアコロンの弟子じゃないよ」
「だが、創造魔法を継承している。それで十分だ」
バルズの唇の両端が吊り上がった。
「お前を殺して、脳を喰わせてもらう。そうすれば、我も創造魔法の理を知ることができるだろう」
「ひひっ! いいじゃないか」
四郎が気味の悪い笑い声をあげた。
「喋るだけしかできないと思ってたけど、お前も戦えるんだな」
「お前が多くの肉を喰ってくれたからな」
バルズの赤い目が頭上にある四郎の顔に向けられた。
「もう、お前の役目は終わった」
「……んっ? 終わった?」
「そうだ。感謝するぞ。四郎」
バルズがそう言うと、四郎の腹部がさらに大きくなった。
「なっ……何だ?」
四郎はバランスを崩して、尻もちをついた。
その間にも腹部はどんどん大きくなっていく。
「あ……ああ……」
上着が破け、腹部は四郎の体を押し潰すように膨らんでいく。
「た、助け……があっ!」
風船が割れるような音がして、四郎の体が爆発した。周囲に赤い血と肉片が飛び散る。
そして、バルズが姿を現した。
バルズは背丈が三メートル近くあり、上半身は人の形、下半身はカマキリのような形をしていた。
六本の脚は濃い茶色で、びっしりと薄い毛が生えている。
バルズの異様な姿にクラスメイトたちから悲鳴が漏れた。
僕は魔銃零式を構えたまま、ゆっくりと後ずさりする。
「逃げる場所などないぞ」
バルズが巨体を揺らして僕に歩み寄る。
「森には我が配下である蟲たちがいる。数百万匹の蟲たちがな」
「……でも、君を殺せば問題ないだろ?」
「殺せれば、な」
バルズはにやりと笑った。
「お前の力は見切っている。詠唱なしの魔法と金属を飛ばす武器は見事なものだ。だが、それでは我が体にダメージを与えることは不可能だ」
「不可能……か」
「所詮、お前はアコロンのまがい物だからな。奴とは違う」
バルズは鎌のような前脚を上下に動かす。
「くくくっ! 久しぶりの戦いだ。すぐには死ぬなよ」
バルズは右の前脚を斜めに振り下ろした。
僕は頭を下げて、その攻撃をかわす。
巨体のわりに速いし、前脚の攻撃範囲は広い。注意しておかないと、あの鎌で一気に殺されてしまうぞ。
バルズと距離を取りながら、魔銃零式の引き金を引く。
同時にバルズの前に半透明の壁が現れた。その壁がエクスプローダー弾を弾いた。
魔法も無詠唱で使えるのか。王を名乗るだけはあるな。
僕は『黄金蜘蛛の糸』『重魔鉱の粉』『闇蟲の乾燥卵』、魔力キノコを組み合わせて、『マジックネット』の魔法を発動させる。
無数の白い糸がバルズに降りかかった。
「この程度の糸で我を縛れるものかっ!」
バルズは糸に絡まりながらも、僕に向かって突っ込んでくる。僕は真横に跳んでバルズの突進を避けた。
あまりスピードは落ちないか。
僕はバルズの背後に回りながら、エクスプローダー弾を撃った。弾丸がバルズの後脚に当たり、爆発する。
「それがどうしたっ!」
バルズの下半身から十本以上の黒い触手が飛び出してきた。触手は先端が尖っていて、一本一本が個別の意思を持っているかのように僕に襲い掛かってくる。
巨大なハリガネムシみたいだな。
僕は上半身を捻って、触手の攻撃を避ける。
その時――。
「君と戦う気はないって言っただろ?」
「それなら由那は僕がもらうぞ。お前程度の能力じゃ、由那を守れないからな」
四郎の視線が僕の隣にいる由那に向いた。
「由那っ! 君もそろそろ気づきなよ」
「気づくって何に?」
由那が低い声で言った。
「優樹より、僕のほうが強いってことにだよ」
「仮にそうだったとしても、私は優樹くんの側にいるから」
「安心しなよ。食べ物なら、優樹を奴隷にして、いくらでも出させるから」
「食べ物は関係ないよ。私は優樹くんが好きだから、いっしょにいたいんだよ」
その言葉に四郎の痩けた頬がぴくりと動いた。
「……あぁ、君と優樹は幼馴染みだったな。それなら、好意を持つことぐらいあるか。でも、それは真実の愛じゃない」
「真実の愛?」
「そうさ。君が愛するべき者は最強の力を手に入れた僕だ。僕こそが君の恋人……いや、夫にふさわしい男なんだよ」
血走った目で四郎は由那を見つめる。
「今から、それを証明してやる。優樹を叩きのめしてね。ひひっ!」
またか……。
僕はため息をついた。
これだけ僕に執着するのは、四郎が由那を好きだからか。
四郎の気持ちもわかる。元の世界にいた頃から、由那は綺麗で可愛かったし、今の由那はサキュバスの血が混じっているせいで、さらに魅力的になった。
そんな由那を手に入れたいと多くの男が思うだろう。
当然、由那の側にいる僕は妬まれるってことか。
「優樹っ! 君は運がいいよ」
四郎が言った。
「元の世界の食べ物を出せる能力があるから、僕に殺されることはない。まあ、実力の違いを証明するために手足ぐらいは折らせてもらうけど」
「ねぇ、四郎」
ヤンキーグループの亜紀が口を開いた。
「優樹を奴隷にするのなら、私たちにもビッグマグドを食べさせてよ」
「あぁ、いいよ。君たちが僕に忠誠を誓うのならね」
「もちろん、誓うわ」
亜紀は上唇を舐めた。
「この世界じゃ強い者が正義なんだし」
「わかってるじゃないか」
四郎の口角が吊り上がる。
「で、他のみんなはどうする?」
「僕も四郎くんに忠誠を誓うよ」
アニメ好きの拓也が右手を挙げた。
「『かっつ家』のカツ丼が食べられるのなら、リーダーが誰だっていいよ」
「待てよ」
恭一郎が四郎に近づいた。
「お前、優樹に勝てるのか? 前に優樹の銃でやられてたじゃねぇか」
「あの時の僕とは違うよ」
四郎の手のひらから伸びている細長い生物が、カチカチと尖った歯を鳴らした。
「今の僕はドラゴンだって殺せるからね。それにみんなも見ただろ? 優樹の銃が効かなかったクモを僕はあっという間に殺したんだ」
「なら、さっさと優樹くんを奴隷にしてよ!」
奈留美が叫んだ。
「そしたら、あなたを王様って認めるから」
「ふん。相変わらず、自分勝手な女だな」
四郎は短く舌打ちをした。
「まあいい。今は優樹だ。さあ、やるぞ!」
「やらないって言ってもダメなんだろうね」
僕は数歩下がって、魔銃零式を構える。
「由那は下がってて。大丈夫だから」
「大丈夫ねぇ」
四郎は頭を右に傾けて、僕を見つめる。
「その余裕がいつまで続くか、楽しみだよ――『漆黒蟲』、出てこい」
四郎の左手のひらが縦に裂け、そこから直径一センチぐらいの黒い蟲が這い出してきた。無数の漆黒蟲は四郎の腕、肩、胴体を包むように移動する。
そして、四郎の全身が漆黒蟲で覆われた。
これは……蟲の鎧か。
「さて……と」
四郎は腰を軽く曲げて、僕に近づく。
僕は魔銃零式の引き金を引いた。
通常弾が四郎の肩に当たり、弾け飛ぶ。
「残念だったな、優樹」
四郎がにやりと笑った。
「この鎧はドラゴンの爪だって防げたんだ。銃の弾程度じゃ、小石を投げられたようなものさ」
「……なるほど」
僕は四郎に銃口を向けたまま、ふっと息を吐く。
エクスプローダー弾を使えば、なんとかなるかもしれないけど、四郎が死ぬかもしれない。
四郎は卑屈で残忍な性格をしている。特別な能力を手に入れてからは、傲慢な態度も取るようになった。仲良くなりたいような人物じゃない。
だけど、四郎を殺したいとは思わない。
「鎧だけと思うなよ」
四郎の右手から伸びていた細長い生物の頭部がボコボコと膨らみ始めた。
それは膨張を繰り返し、人の形に変化した。
背丈は二メートル、頭部には目と鼻がなく円形状の口に尖った歯が均等に並んでいた。肩幅は広く、だらりと下げた両手は地面につくほど長い。細長いしっぽの部分が四郎の手のひらと繋がっていた。
「カカカッ!」
尖った歯を鳴らして、それは笑った。
「『蛇王蟲』だよ」
四郎がそれの名前を言った。
「こいつを育てるのに時間がかかったよ。でも、苦労したかいはあったな。こいつの戦闘力はドラゴンと同レベルだからな」
蛇王蟲が上半身を揺らしながら、僕に近づいてくる。
「蛇王蟲! 優樹の手足を折ってしまえ!」
四郎の言葉を理解しているのか、蛇王蟲が僕に突っ込んできた。
僕はダールの指輪に収納していた魔力キノコ、『一角狼の角』『光妖精の髪の毛』『時蟲の粉』を組み合わせて、身体強化の呪文――『戦天使の祝福』を使用する。
一瞬、僕の体が青白く輝き、パワーとスピード、防御力が強化された。
「カカッ!」
蛇王蟲が長く太い腕を真っ直ぐに伸ばした。僕の顔面に巨大なこぶしが迫る。
僕は左足で地面を蹴って、一気に右に移動した。そのまま、蛇王蟲の脇腹に通常弾を連続で撃ち込む。銀色の弾丸が赤黒い皮膚の表面で止まった。
硬いな。それなら……。
僕は蛇王蟲と距離を取り、エクスプローダー弾を撃った。
大きな銃声が響き、蛇王蟲の肩が爆発する。
しかし、大きくえぐられた肩の部分は数秒で再生した。
「残念だったね。きひっ」
蛇王蟲の背後にいた四郎が笑い声をあげた。
「蛇王蟲は不死身なのさ。どんなにダメージを与えても再生するからね」
「再生能力つきのモンスターか」
僕は後ずさりしながら、銃口を蛇王蟲に向けた。
前に戦った魔族のギルドールと同じ能力だな。切り札の一つの『滅呪弾』を使えば、多分倒せるだろうけど、あれは温存しておきたい。
他の手でなんとかするか。
僕は新たな弾丸を魔銃零式に装填して、引き金を引いた。
『ガム弾』が蛇王蟲の足に当たり、一気に膨れ上がった。
蛇王蟲の動きが止まる。
よし! これで四郎に集中できる。
そう思った瞬間、蛇王蟲の足が細長く変化した。固まったガム弾が足から外れる。
「カカカッ!」
蛇王蟲はコンパスのような細い足を動かし、僕に駆け寄る。
伸縮自在の体ってことか。それなら……。
僕は、魔力キノコ、『雪蟲の粉』『水竜の血』を組み合わせて、『氷結嵐』の呪文を使用する。
目の前に迫った蛇王蟲の下半身が凍りつき、横倒しになる。
その下半身に向かって、僕はエクスプローダー弾を撃った。ガラスが割れるような音がして、蛇王蟲の下半身が砕ける。
「ガ……ガガ……」
それでも蛇王蟲は生きていた。ボコボコと赤黒い肉を泡のように膨らませ、下半身を再生させようとしている。
そうはさせない。
僕はエクスプローダー弾を連続で撃った。赤黒い体に弾丸が入り込み、次々と爆発する。
周囲の地面がえぐれ、小さな肉片が飛び散った。
「ガ……ガ……」
蛇王蟲の声が途切れ、上半身の動きが止まった。
これだけバラバラにすれば再生は無理みたいだな。
動かなくなった肉片を見て、僕は息を吐く。
「ウソ……だろ?」
四郎が掠れた声を出した。
「拳銃の弾ごときで蛇王蟲がやられるのか」
「特別製の弾を使ったからね」
「特別製の弾?」
「エクスプローダー弾だよ。弾頭に素材を入れて、着弾と同時に爆発させるんだ。その弾を連続で撃ち込んだから、再生が間に合わなかったんだよ」
僕は銃口を四郎に向ける。
「もういいだろ? これ以上戦う意味なんてないよ」
「……意味がないだと?」
「うん。君はこの異世界で特別な力を手に入れた。その力があれば、西の町にも行けるし、そこで冒険者として生きることもできる。僕なんかにこだわる必要はないんだよ」
「いや、あるね。お前のせいで僕は追放されたんだから」
「僕が君を追放したわけじゃないし」
僕は左手で頭をかく。
「君を追放したのは委員長たちだろ?」
「原因を作ったのはお前じゃないか!」
四郎がぎりぎりと歯を鳴らした。
「お前が追放されて死んでいたら、こんなことにはならなかったんだ! お前がいなかったら、僕が由那を……」
四郎の視線が一瞬由那に向いた。
「……もういい。食い物なんてどうだっていい。やっぱり、お前を殺すことにするよ」
「……殺す?」
「そうさ。お前が死ねば全て上手くいくんだ」
四郎の目が血走り、体を包んでいる無数の漆黒蟲が金属を引っかくような音を立てる。
「これからは殺し合いだ。覚悟はいいな」
「君に人が殺せるの?」
「楽勝さ。恵一も殺したしな」
「恵一を殺した?」
「ああ。この前、森の中でね」
四郎の言葉に、周囲にいた元クラスメイトたちの顔が強張った。
「おっ、お前、本当に恵一を殺したのか?」
浩二の質問に四郎はうなずいた。
「あいつは僕の追放を提案したからな。殺されても文句はないはずだ」
「殺されてもって……」
「何だよ? お前も文句があるのか?」
「い、いや……」
浩二は四郎から視線をそらして、口をもごもごと動かす。
「ふん。雑魚どもは黙って見てろ。僕が優樹を殺すところをな」
そう言うと、四郎は僕に突っ込んできた。
「死ねっ! 優樹!」
四郎のこぶしが僕の顔面に迫る。僕は上半身をそらして、その攻撃を避ける。
「甘いぞ!」
四郎のこぶしが開き、そこから黄色い粉が出て宙に舞った。
その粉が僕の目に入ると同時に視界が白くなる。
「くっ……」
僕は目をこすりながら、四郎から距離を取る。
「きひっ。この鱗粉でお前の目は見えなくなったな」
一瞬はね。
僕は魔力キノコと『銀香草』を使って、状態異常を治す呪文を使った。
目の前に僕を殴ろうとしている四郎の姿が見える。
僕は四郎のパンチをかわして、新たに考えた魔法『リビングウォーター』を使用する。
数百リットルの水が具現化し、意思を持っているかのように四郎の体を包み込む。
「ぐ……何だこれは?」
四郎は両手で胸元の水を引き剥がそうとするが、水は指と指の間からすり抜ける。
「くそっ! 水ぐらいで」
四郎は水に包まれたまま、僕に近づく。しかし、その動きは明らかに鈍くなっていた。
水の中で動き回るようなものだからな。こっちは身体強化の呪文でスピードもアップしてるし、白兵戦なら僕のほうが圧倒的に有利になった。
それに――。
四郎の体に張りついていた漆黒蟲が溺死し、ぼろぼろと剥がれ落ちていく。
「あ……」
四郎は呆然とした顔で足元に落ちた漆黒蟲を見つめる。
僕は呪文を解いて、魔銃零式の銃口を四郎に向けた。
「これで君を守る鎧はなくなった。まだ続ける?」
「……ぐっ!」
四郎は唇を強く噛んだ。
「お前……いくつ呪文を使えるんだよ?」
「そんなことより、二度と僕と由那に関わらないって誓ってもらえるかな」
「はぁ? 何でそんなこと」
「誓わないのなら、さっきの弾丸を君に撃ち込むことになるよ」
僕の声が低くなった。
「君の体には再生能力はないんだろ?」
「お前っ、本気でさっきの弾を使うつもりなのか?」
「うん。僕たちは殺し合いをしてるみたいだからね」
「……う……ぐっ」
四郎のこぶしがぶるぶると震え出した。
「で、どうするの?」
「……ぼ……僕は……」
「……ほう。創造魔法か」
突然、四郎の腹部からしわがれた老人のような声が聞こえた。
「お前……アコロンの弟子だな」
「……誰?」
僕の問いかけに四郎の腹部がぼこりと膨らんだ。上着が裂け、へその部分に鶏の卵ぐらいの大きさの青白い顔が見えた。その顔は目が赤く、鼻と耳がなかった。
小さな顔は尖った歯が並ぶ口を動かした。
「我は蟲の王バルズ。アコロンと戦った者だ」
「アコロンと戦った?」
「そうだ。アコロンは四人の仲間とともに我の城に攻め込んできた。そして我は敗れた」
バルズの小さな唇が歪んだ。
「アコロンも魔王ゾルデスに敗れ、復讐の機会はなくなったと思っていたが、その弟子と戦えるのなら、まさに僥倖」
「僕はアコロンの弟子じゃないよ」
「だが、創造魔法を継承している。それで十分だ」
バルズの唇の両端が吊り上がった。
「お前を殺して、脳を喰わせてもらう。そうすれば、我も創造魔法の理を知ることができるだろう」
「ひひっ! いいじゃないか」
四郎が気味の悪い笑い声をあげた。
「喋るだけしかできないと思ってたけど、お前も戦えるんだな」
「お前が多くの肉を喰ってくれたからな」
バルズの赤い目が頭上にある四郎の顔に向けられた。
「もう、お前の役目は終わった」
「……んっ? 終わった?」
「そうだ。感謝するぞ。四郎」
バルズがそう言うと、四郎の腹部がさらに大きくなった。
「なっ……何だ?」
四郎はバランスを崩して、尻もちをついた。
その間にも腹部はどんどん大きくなっていく。
「あ……ああ……」
上着が破け、腹部は四郎の体を押し潰すように膨らんでいく。
「た、助け……があっ!」
風船が割れるような音がして、四郎の体が爆発した。周囲に赤い血と肉片が飛び散る。
そして、バルズが姿を現した。
バルズは背丈が三メートル近くあり、上半身は人の形、下半身はカマキリのような形をしていた。
六本の脚は濃い茶色で、びっしりと薄い毛が生えている。
バルズの異様な姿にクラスメイトたちから悲鳴が漏れた。
僕は魔銃零式を構えたまま、ゆっくりと後ずさりする。
「逃げる場所などないぞ」
バルズが巨体を揺らして僕に歩み寄る。
「森には我が配下である蟲たちがいる。数百万匹の蟲たちがな」
「……でも、君を殺せば問題ないだろ?」
「殺せれば、な」
バルズはにやりと笑った。
「お前の力は見切っている。詠唱なしの魔法と金属を飛ばす武器は見事なものだ。だが、それでは我が体にダメージを与えることは不可能だ」
「不可能……か」
「所詮、お前はアコロンのまがい物だからな。奴とは違う」
バルズは鎌のような前脚を上下に動かす。
「くくくっ! 久しぶりの戦いだ。すぐには死ぬなよ」
バルズは右の前脚を斜めに振り下ろした。
僕は頭を下げて、その攻撃をかわす。
巨体のわりに速いし、前脚の攻撃範囲は広い。注意しておかないと、あの鎌で一気に殺されてしまうぞ。
バルズと距離を取りながら、魔銃零式の引き金を引く。
同時にバルズの前に半透明の壁が現れた。その壁がエクスプローダー弾を弾いた。
魔法も無詠唱で使えるのか。王を名乗るだけはあるな。
僕は『黄金蜘蛛の糸』『重魔鉱の粉』『闇蟲の乾燥卵』、魔力キノコを組み合わせて、『マジックネット』の魔法を発動させる。
無数の白い糸がバルズに降りかかった。
「この程度の糸で我を縛れるものかっ!」
バルズは糸に絡まりながらも、僕に向かって突っ込んでくる。僕は真横に跳んでバルズの突進を避けた。
あまりスピードは落ちないか。
僕はバルズの背後に回りながら、エクスプローダー弾を撃った。弾丸がバルズの後脚に当たり、爆発する。
「それがどうしたっ!」
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僕は上半身を捻って、触手の攻撃を避ける。
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