ランプの魔人は登場すらアヤシイ脇役令息を愛す

橘 咲帆

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20.ランプの魔人は登場すらアヤシイ脇役令息を愛す※

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「……あのっ? 姫様?」
「はい♡ アラジン」
「あの。その腰に付けたものは……」

 王女は小物を手作りする事が得意で、趣味だ。目下のところ、革製品の加工にハマっている。新婚初夜の今宵、王女が腕によりをかけた品がお披露目された。黒い革のベルトにしっかり括り付けられてその真ん中にそそり立つのは、昨晩アラジンに痴態を課した極太ディルドだった。

「この真ん中に付ける器具に四苦八苦しておりましたの。そうしたら、今日届いたアラジンの荷物からこれを発見いたしまして。わたくし、天啓を得た心地でしたわ♡」

 第四話に記述した、アラジンが魔人に見守られながら過ごしたバチュラーパーティーで、結婚式前夜に一人エッチに没頭するあまり魔人へ頼んで出してもらった極太ディルド。これをはめこんだペニパンを装着した王女は、正しく一匹の雄だった。せっかく魔人により処女に戻されたアラジンだったが、人生二度目の破瓜を迎えた。

 †††
 
「ジン! ジン! やっとお前を抱きしめられた!」
「はい♡ やっとです♡ ラシード様」

 アラジンと王女の結婚式前夜、アラジンの最後の願いにより人間に戻った魔人──ジンは、ラシードのもとに自分自身を転送した。魔人であったときの万能感はなくなり、今は一介の魔法使いだ。派手な魔法は使えなくなったが、治癒系の魔法は得意だ。精神感応も得意なので、心のケアもできる。ジンはラシードの傍で彼の役に立つようなことをして人生を共に歩もうと心に決めていた。

 ラシードは父の屋敷を出て、今は一人暮らしをしている。それなりに王城に行きやすく、こぢんまりとした我が家には、掃除などをしてくれる年配の女性と、厩番が一人。どちらも先の地震で家族を亡くした者達だった。しかし、二人とも通いで仕事をお願いしているため、今、ラシードの住む家には、ラシードとジンしかいない。

 五体が揃ったジンは、ラシードよりも頭ひとつ背が高かった。自分よりも体格のよい相手を組み敷いて、ぐずぐずに啼かせるのかと思うと、ラシードの中心に熱いものが集まってくる。

「あの、ラシード様……当たってます」
「うん……ごめん。我慢できそうにない」
「我慢なんて! しなくていいですけど……」

 二人は争うようにお互いの服を剥ぎ取っていく。全裸になり、ラシードがジンを寝台に押し倒すと、お互いの脚と脚が触れ合う。すね毛がざらざらして面白い感触だった。生あたたかくてゴツゴツして。ラシードはすうとジンの左ふくらはぎの裏を撫でると、そのまま左足だけを持ち上げた。れろれろ、ちゅっちゅっと足の指を舐めしゃぶると、ジンがくすぐったそうに身をよじる。

「くすぐったいですよ、ラシード様」

 垂直に持ち上げた脚を抱きしめるとじんわりと温かい。これ、この触り心地、癖になりそうとラシードはふくらはぎに頬擦りをした。そのままジンの中心を割り開き、ラシードの身を中に置き、ラシードの両横にジンの脚が広がる。「ちんことちんこが触れ合ってる」と思いながらキスをすると、ラシードとジンの陰茎はバキバキに勃ちあがった。しかし、以前挿入していた疑似アナルとは違うから……ラシードの頭をとある疑問が通り過ぎる。ジンって長生きしていると思うけれど、処女なのだろうかと。あんなにお口が上手だったし、ひょっとしたら処女ではないかもしれないけれど……生身で繋がるのは久々だろうから、処女に対するように慎重に事を進めた方がいいに違いない。ラシードがジンの首に舌を這わせると、ジンがふうと息を吐いた。首筋って動物にとっては急所だから、ここを明け渡すという行為自体が相手に全てを晒すのだと思うと、ジンは興奮した。興奮のあまり、ジンの目の前を通り過ぎたラシードの耳にかぷりと噛みついた。

「こら」

 悪戯な恋人の口を口で塞ぎ、舌を絡め合うと、勃ち上っている裏スジと裏スジが擦れ合った。ラシードとジンはそれぞれの手で陰茎を包み込むと、キスをしながらお互いの陰茎を扱き合った。びゅ、びゅ、と同時に白濁を散らすと、ジンの形の良いへそに白濁が溜まったので、ラシードはぺろぺろと二人分の白濁を舐め取った。

「ラシード様、ラシード様のものは綺麗ですけれど、私のは汚いです」
「どちらかといえば反対だろう? いや、でもお互いの身体に欲情した結果かと思うと等しく愛おしい」

 といって、さらにラシードが舐めようとするので、ジンは洗浄魔法を慌てて唱えた。

「余計なことを」
「うふふ。でも、さらさらして気持ちいいですよ」

 ラシードがジンの「さらさらして気持ちがいい」腹を撫でさすると、魔人の頃もそうだったが、人間になっても変わらずある立派な胸筋の下に見事に割れた腹筋があった。ラシードは自分の腹を見て、明日から腹筋をしようと心に決めた。

「どうされました?」
「ううん、なんでもないよ。ジンは綺麗だね」
「っん、!♡」

 ラシードがジンの陰茎をぱくりと口にした。「ん♡ ん♡」と、細かい喘ぎ声をあげていたジンが徐にラシードの口の中にあった陰茎を抜き去り、ラシードを押し倒す。ジンはラシードに跨がり、ラシードの眼前にラシードの口淫によりぬらぬらと勃ち上った自分の陰茎とアナルを晒した。ジンの口はラシードの陰茎を捉え、ラシードもまた、ジンの陰茎を口にする。シックスナインでお互いの性器を貪る。じゅるり、じゅるり、ずっずっ。角度を変え、裏スジもぷるんとした亀頭も舐める。砂漠地帯にあるラシードの国の人々は総じて褐色の肌をしている。ラシードもジンももちろん褐色の肌だ。しかし、ラシードの陰茎は赤黒くそそりたち、ジンの陰茎はうすいピンク褐色をしていた。ラシードはジンの陰茎がかわいいと思ったし、ジンはラシードの陰茎を見てぞくぞくとした。

「はンぅ!!……♡」

 ラシードがジンの陰茎から離れ、自分の指を舐めてたっぷりと唾液をまみれさせ、眼前に晒されていたジンのアナルにつぷりと指を入れた。

「ん? 魔法ってこんなことも出来るの?」

 じゅん、とジンのアナルが湿り気を増した。ジンが何らかの魔法で自分のアナルに潤滑剤を溢れさせたのだ。ジンは悪戯っぽく笑うと、ラシードの陰茎を喉奥に捉えて、何度も上下させた。

「わ、わ。だめだめ。またイっちゃうから。ちょ、ゆっくり」

 ラシードは慌てた。自分だけ達してしまうと、沽券にかかわるとばかりにジンの陰茎を咥え、アナルに指を出し入れした。アナルの皺をのばすように、丹念に腸壁をなぞる。クルミ大のその個所をつんと突くと、垂れ下がっていたジンの双球がきゅんと持ちあがった。執拗にラシードがジンの性器を弄るので、とうとうジンはラシードの陰茎から離れ、艶めいた喘ぎ声を響かせた。

「……っ、ぁ、はぁ……っ♡は、ぁ、まっ、ん、んん、!♡」

 ジンのアナルはもう既にラシードの指を三本飲み込んでいる。ラシードは指を抜き去ると、最初はジンの顔を見て繋がりたいと、ジンを押し倒してその両膝裏を抱えてちんぐり返しをした。ジンはその恥ずかしい体勢に卒倒しそうになったが、これから来る快感に期待した。

「ん、!♡」

 ラシードの亀頭がジンの菊門を最大限に広げて侵入する。ジンの入り口のつっかかりを過ぎると、そこは無限に広がるジンの洞穴だった。湿って熱い壁には無数の襞があり、ラシードの陰茎を迎え入れ、したたかな抵抗をする。

「キツいか?」
「らい、じょうッ♡ぶ……あっ」

 ラシードは注意深くジンの洞穴を掘削する。やがて、ジンの結腸の入り口まで到達すると、ラシードは、ジンを抱きしめた。

「ぜ、んぶ? は、いり、! ました?」
「全部は入っていない。全部挿れようとすると、ここも抜かないとだめみたいだ」

 ラシードは腰を細かく動かし、ちゅちゅと亀頭でジンの結腸の入り口を刺激した。

「あ♡ あ♡ クダさい……奥に、私の奥に全部……くッ」

 ぐぼりと音をたててジンの奥が開き、ラシードを捉えた。

「ああ、ジン……ジン。愛してる。愛しているよ。ジン」

 だからこれからずっと、一生傍にいて。もし、万が一離れて行ってしまっても、僕は君のことを追いかけて離さないから。覚悟してねと、ラシードはジンを抱きしめた。
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