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12.ハルキ??※微
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「……は、はる」
「んちゅ……はぁ、ナオ……」
「歯がっ」
ハルキにとってはファーストキスだった。
ハルキの家に着いて、激情のままナオの唇に唇を重ねてキスをしたものの、慣れないため、歯が当たってしまう。
「ふ……待て、待てって」
「ごめ」
「ハルキんちのおじさんやおばさん、修ちゃんは?」
「おやじもおふくろも夜勤。兄貴は彼女んちにいきっぱ」
ハルキの両親は医療系の仕事に就いており、夜勤が多い。兄は自宅から遠いところにある大学に通っているのだが、いかんせん通学時間が苦痛らしく、大学近くに住む彼女のアパートに入り浸っている。
(やべぇ、逃げられないじゃん)
ナオはついハルキに引っ張られるままについて来てしまったが、一応逃げるべきか悩んでいた。タケヒコの事は好きだ。でも、ずっと想っていたハルキに好きと言われてしまった。しかも下手くそなキスまでされた。
あまりに下手くそなキスすぎて、むくむくと優越感みたいなものが湧く。──いっか、逃げなくっても。
「ハルキ、ちょっと口を開けて」
ハルキ宅の狭い玄関で、自分よりも高い位置にあるハルキの顔を、少し背伸びをして片腕を伸ばし引き寄せると、その気持ち開かれた口に向かい舌を差し入れる。口蓋をくすぐるように舌で撫でると、ハルキの唾液が面白いように湧き出て来る。じゅぶっじゅぶっと音を立てて唇を合わせると、ハルキは目に見えて恍惚な表情を浮かべた。
さらに両腕をハルキの首に回し、ナオは誘うように背中を反らす。ハルキはナオを追うように覆いかぶさる。この短期間で飛躍的にキスに慣れたハルキは、ナオの頭を支えるように持ち、今度はナオの舌を押し戻してナオの口腔を蹂躙した。
「ンっ......んんっ」
「......ハルキ、お風呂借りていい?」
ハルキはきっと、あのキスの具合だとセックスもしたことはないだろう。ましてや男相手のセックスなんて想像もつくわけがないに違いない。ナオは覚悟を決めて、入念に準備をすることにした。尻が壊れてしまっても困る。ナオが風呂で準備を済ませ、入れ替わりにハルキが風呂に入って行った。意外に時間がかかっているため、ナオはハルキの部屋で待つことにした。
ハルキの部屋は、もともと8畳ほどある部屋に仕切りを作った部屋だ。4畳ほどの空間に、二段ベッドを一段にしたベッドと、机。そして小さな棚。ナオの部屋よりも随分コンパクトな作りの部屋に、野球のトロフィーなどが整然と並ぶ。ごちゃごちゃとしているナオの部屋に比べて遥かにスッキリしている。
待っている間に緊張が増したナオは所在なげにハルキの部屋をうろついた。ちらりと部屋の仕切りの向こうも覗いてみた。仕切りの向こうにはハルキの兄、シュウの部屋がある。ハルキの部屋と対称の位置の家具が並ぶが、しんとして人がいる気配がない。これは確かに暫く留守になっている部屋だ。
「ごめん、お待たせ」
風呂から戻って来たハルキは下半身にはジャージを履いていたが、上半身は裸で、肩にバスタオルをかけていた。頭は洗っていないようだが、毛先には水滴がついている。
「ハルキ、しっかり拭けよ」
ナオはハルキの頭をバスタオルで包み込み、がしがしと拭き上げた。
「ナオだって、頭濡れてる」
ハルキがお返しとばかりにナオの頭をバスタオルで拭いた。照れ隠しに乱暴に拭いていると、二人はどちらともなく笑い声をあげる。暫く笑い合っていたが、ふっと笑いが止まった。バスタオル越しに伺うようなナオの視線。ハルキはスローモーションのようにナオの顔に自分の顔を寄せた。
木製の二段ベッドの下部分を使っているハルキ。ベッドの端には落下防止の低い柵がある。それを二人でまたぎ、ベッドに乗り上げると、ベッドはぎしりと音を立てた。争うように服を脱ぎあうと、お互いの陰茎はすっかり勃ちあがっている。それぞれ相手の陰茎に触れると、キスをしながら扱き上げる。先端にカウパーが浮かべば、それを塗り合うように陰茎同士を擦り合わせた。
「待って、、まって。ハルキ。ゴムある?」
「……ない」
「そっか、俺、持ってたかな」
ガサゴソとナオは自分の荷物を漁ると、ちょうど二枚のコンドームが出て来た。
「これ、ハルキにも俺にも付けるんだ」
「どういうこと?」
「汚れないから」
ナオはコンドームを取り出すと、慣れた仕草で装着する。ハルキがまごついていると、コンドームを口に咥え、これまた慣れた仕草で口だけでハルキの陰茎に装着する。
あまりに巧みに装着されて、ハルキはすっげえエロいと思いつつも嫉妬を覚えた。──兄ちゃんに仕込まれ過ぎている。
「ローションある?」
「それはある」
一応風呂場で準備はしたけれど、ローションは多い方がいい。ナオは安心をしたが、何故童貞のハルキの部屋にローションがあるのか不思議だった。しかも、ハルキが取り出して来たローションのボトルは半分ほど使われている。
「ハルキ、それ、どうして使ってあるの?」
「……オナるときに使ってる」
(オナるって? ハルキ、ちんこにローションまぶしてオナってんのか? ぬるぬるして気持ちいいから? すいぶん上級者? な、オナニストだな)
ハルキはローションをとろとろと手に出すと、おもむろに自分の尻に塗りたくった。
「んちゅ……はぁ、ナオ……」
「歯がっ」
ハルキにとってはファーストキスだった。
ハルキの家に着いて、激情のままナオの唇に唇を重ねてキスをしたものの、慣れないため、歯が当たってしまう。
「ふ……待て、待てって」
「ごめ」
「ハルキんちのおじさんやおばさん、修ちゃんは?」
「おやじもおふくろも夜勤。兄貴は彼女んちにいきっぱ」
ハルキの両親は医療系の仕事に就いており、夜勤が多い。兄は自宅から遠いところにある大学に通っているのだが、いかんせん通学時間が苦痛らしく、大学近くに住む彼女のアパートに入り浸っている。
(やべぇ、逃げられないじゃん)
ナオはついハルキに引っ張られるままについて来てしまったが、一応逃げるべきか悩んでいた。タケヒコの事は好きだ。でも、ずっと想っていたハルキに好きと言われてしまった。しかも下手くそなキスまでされた。
あまりに下手くそなキスすぎて、むくむくと優越感みたいなものが湧く。──いっか、逃げなくっても。
「ハルキ、ちょっと口を開けて」
ハルキ宅の狭い玄関で、自分よりも高い位置にあるハルキの顔を、少し背伸びをして片腕を伸ばし引き寄せると、その気持ち開かれた口に向かい舌を差し入れる。口蓋をくすぐるように舌で撫でると、ハルキの唾液が面白いように湧き出て来る。じゅぶっじゅぶっと音を立てて唇を合わせると、ハルキは目に見えて恍惚な表情を浮かべた。
さらに両腕をハルキの首に回し、ナオは誘うように背中を反らす。ハルキはナオを追うように覆いかぶさる。この短期間で飛躍的にキスに慣れたハルキは、ナオの頭を支えるように持ち、今度はナオの舌を押し戻してナオの口腔を蹂躙した。
「ンっ......んんっ」
「......ハルキ、お風呂借りていい?」
ハルキはきっと、あのキスの具合だとセックスもしたことはないだろう。ましてや男相手のセックスなんて想像もつくわけがないに違いない。ナオは覚悟を決めて、入念に準備をすることにした。尻が壊れてしまっても困る。ナオが風呂で準備を済ませ、入れ替わりにハルキが風呂に入って行った。意外に時間がかかっているため、ナオはハルキの部屋で待つことにした。
ハルキの部屋は、もともと8畳ほどある部屋に仕切りを作った部屋だ。4畳ほどの空間に、二段ベッドを一段にしたベッドと、机。そして小さな棚。ナオの部屋よりも随分コンパクトな作りの部屋に、野球のトロフィーなどが整然と並ぶ。ごちゃごちゃとしているナオの部屋に比べて遥かにスッキリしている。
待っている間に緊張が増したナオは所在なげにハルキの部屋をうろついた。ちらりと部屋の仕切りの向こうも覗いてみた。仕切りの向こうにはハルキの兄、シュウの部屋がある。ハルキの部屋と対称の位置の家具が並ぶが、しんとして人がいる気配がない。これは確かに暫く留守になっている部屋だ。
「ごめん、お待たせ」
風呂から戻って来たハルキは下半身にはジャージを履いていたが、上半身は裸で、肩にバスタオルをかけていた。頭は洗っていないようだが、毛先には水滴がついている。
「ハルキ、しっかり拭けよ」
ナオはハルキの頭をバスタオルで包み込み、がしがしと拭き上げた。
「ナオだって、頭濡れてる」
ハルキがお返しとばかりにナオの頭をバスタオルで拭いた。照れ隠しに乱暴に拭いていると、二人はどちらともなく笑い声をあげる。暫く笑い合っていたが、ふっと笑いが止まった。バスタオル越しに伺うようなナオの視線。ハルキはスローモーションのようにナオの顔に自分の顔を寄せた。
木製の二段ベッドの下部分を使っているハルキ。ベッドの端には落下防止の低い柵がある。それを二人でまたぎ、ベッドに乗り上げると、ベッドはぎしりと音を立てた。争うように服を脱ぎあうと、お互いの陰茎はすっかり勃ちあがっている。それぞれ相手の陰茎に触れると、キスをしながら扱き上げる。先端にカウパーが浮かべば、それを塗り合うように陰茎同士を擦り合わせた。
「待って、、まって。ハルキ。ゴムある?」
「……ない」
「そっか、俺、持ってたかな」
ガサゴソとナオは自分の荷物を漁ると、ちょうど二枚のコンドームが出て来た。
「これ、ハルキにも俺にも付けるんだ」
「どういうこと?」
「汚れないから」
ナオはコンドームを取り出すと、慣れた仕草で装着する。ハルキがまごついていると、コンドームを口に咥え、これまた慣れた仕草で口だけでハルキの陰茎に装着する。
あまりに巧みに装着されて、ハルキはすっげえエロいと思いつつも嫉妬を覚えた。──兄ちゃんに仕込まれ過ぎている。
「ローションある?」
「それはある」
一応風呂場で準備はしたけれど、ローションは多い方がいい。ナオは安心をしたが、何故童貞のハルキの部屋にローションがあるのか不思議だった。しかも、ハルキが取り出して来たローションのボトルは半分ほど使われている。
「ハルキ、それ、どうして使ってあるの?」
「……オナるときに使ってる」
(オナるって? ハルキ、ちんこにローションまぶしてオナってんのか? ぬるぬるして気持ちいいから? すいぶん上級者? な、オナニストだな)
ハルキはローションをとろとろと手に出すと、おもむろに自分の尻に塗りたくった。
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