すべては誤解だったけど、なぜか二人の男に愛されています。これはきっと冬の花火のせい

橘 咲帆

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13.ハルキってばそっち??※

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「ちょ、ちょっと待って? ハルキ、俺に抱かれたいの?」
「う、うん……」

(ネコかよ!! ハルキ、オナニストじゃなくて、アナニストだったの? 俺よりデカいのに、抱かれたい方だったの?!)

 はたと気づけば、ハルキはナオを跨いで覆いかぶさる形だ。このままの体勢ならば、ハルキはのっけから騎乗位を狙っていることになる。

(最初っから騎乗位って、上級者過ぎんじゃね? 初心者ネコがどう導けばちんこ挿れられるかわからねぇだろ。てか、俺も、挿れんの初めての童貞……)

「は、ハルキって、したことある?」
「......ない」

(やっぱり童貞&処女じゃねえか!!)

 やべえ、やべえ。この状況。俺、たまひゅんしてるかもと、ナオは自分の陰茎を見たが、しっかり勃起していたのでほっとすると同時に、妙な感慨が浮かぶ。

(俺、ずっとネコしてたけど、タチもいけんじゃん)

「ハルキ、最初はバックの方がいいかもだけど、前からと後ろから、どっちがいい?」
「よくわかんないけど、ナオの顔みたいかも」
「わかった、前からね?」

 ナオはハルキに上下を入れ替える事を提案した。ハルキがベッドに横たわるのを膝立ちで見つめる。暫し見ていると、ハルキは柔らかい身体を生かして、自分のアナルを拡げるべく指を挿し入れた。ハルキは男らしくて、頼れるエース。どう見ても抱く側の男が、ナオに抱かれるために痴態を晒している。あまりにも健気で、ナオはハルキのことが可愛くてたまらなくなった。

「ハルキ、いいよ。俺がやる。ねえ、ここ、自分で綺麗に洗ったの?」
「うん。ネットで調べて。シャワーを使うんだろ?」
「そうだよ。ハルキってかわいいな」
「ああっ」

 ナオはたっぷりと自分の手にローションを垂らすと。両手を合わせてローションを温めた。じっくり温めたローションをちんぐり返しをしたハルキのアナルから会陰に向けてずるりと塗り付けた。

「ん、、ふぅ──」

 ナオはハルキのアナル周辺を解すようにマッサージをした。ハルキは自分でしていた時には感じたことがないような快感を覚える。信じられないほど気持ちがいい。アナル周辺も気持ちがいいが、会陰も気持ちがいい。

「やばい。ナオ、すっごい気持ちがいい」
「感度いいな? ハルキ」
「そ......う?」
「うん。挿れるよ?」

 ナオはつぷりとハルキのアナルに指を挿れた。入り口を拡げるように、何度も何度も出し入れをする。ぐちゅぐちゅとナオの指を飲み込むハルキのそこは、ぬかるんでいて、抵抗感のある入り口の奥は、底なしの沼のようだった。ナオも自分のアナルは弄ったことがあったが、他の人のアナルを弄ると、改めて感動を覚えた。そしてもう片方の手は、ハルキの陰茎の裏筋をたっぷりのローションと共に往復させた。

「あっ......あああっ、やばい、やばいって。出る、でちゃう」
「ゴム、これしかないから、ちょっと我慢できる?」
「がんばる......ひゃうっ」

 ナオの指が増やされ、ハルキの前立腺を探り当てた。

「我慢、我慢な?」
「やっ......だめっ! そこっ......あっ……あっ」

 最初こそナオの指が侵入するという異物感に苛まれたが、執拗な前立腺責めに、ハルキは大いに喘ぎ声を上げた。その掠れた声が恥ずかしくて堪らないが、どうしても声が漏れてしまう。首を振ってまでイヤイヤと伝えるのに、ナオの動きは止まらなかった。やがてハルキのアナルが収縮し、ナオの三本に増やされた指を締め付ける。双球が不規則に上下したかとおもえば、ハルキの陰茎の先端から白濁が溢れた。

「我慢しろって言ったのに……」
「んっ……ム、リだよ!」
「あー、でも、手マンだけでイくってのもすごいよ」

 えらいえらいとナオになだめられると、ハルキはむくれた。ナオはもう一回くらい射精に耐えられるだろうかと、今は力を失くしているハルキの陰茎を見たが、量が多すぎてこれは無理だなと、ゴムを外してその口を縛った。

(すっげえ、俺、なにげに冷静じゃん)

 ナオはハルキよりも遥かにセックス慣れしている自分に酔った。ティッシュに包んだゴムをぽいっとゴミ箱に捨てると、自分の陰茎にローションを纏わせ、切先をハルキのアナルにあてがった。ぺろりと自分の唇を舐めると、腰を押し当ててハルキの処女穴を拓いていった。

「す......ご、い。ナオの、ちんこ……すご。全、、部はいった?」
「も、ちょっと……。すげっ......。あったかい」
「俺ンな......か?」
「やっべえ、きもちいい」

 そこで、きゅうっとハルキのアナルが締まった。

「いった。ハルキ、そんなに締めんなよ」
「わ、かんないよ」
「そっちは痛い?」
「ちょっと? でも、だ、いじょ......んぅ」
「動かない方がいい?」
「わ、かんない」

 ナオはゆっくりと抽挿を始める。正直、初めて挿入した人体の中は、一回の往復だけで持って行かれそうだった。しかし、必死に我慢してナオは抽挿を続けた。

「ンっ……あっ、うそっ......ちょ、ああっつ」

 それは突然のことだった。あんなに我慢していたのに、ナオは爆発した。どくっどくっ。ナオの亀頭が子種を吐く。肩で息をしながら、ハルキの球児らしい筋肉質で少し太い脚を抱え、ナオはハルキの上に倒れ込んだ。どくん、どくん。まだ射精は続く。

(俺、童貞の割には健闘したよな。すげえ出てるけど)

 ナオはべろんとハルキの首筋を舐めた。ちゅ、ちゅ。細かいキスを落とし、また再び首筋をべろべろ舐めた。

 ハルキははっきり言ってかなりモテる方の男だ。そんな男がナオにあんあん言わされている図は、かなりキた。タケヒコの事は気にならないといえば嘘になるが、ナオとハルキは、ハルキの両親がいないときはハルキの家で。それ以外は家人が麹屋の店番でいないナオの家で逢瀬を重ねることになった。
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