すべては誤解だったけど、なぜか二人の男に愛されています。これはきっと冬の花火のせい

橘 咲帆

文字の大きさ
17 / 18

17.ナオの決断※

しおりを挟む
 再び花火が上がり、三つ巴のまぐわいは花火の光にシルエットとして浮かび上がる。
 タケヒコはソファーに深く腰掛けた。そこへナオが背中を向けた形でゆっくりと腰を落とす。背面座位だ。

「あ、はぁ......んっ」
「ナオ、脚、おっぴろげて動いてみろよ」

 ナオは限界まで脚を拡げ腰を上下させる。その様子を真正面から見つめるハルキの瞳に映るのは、陰茎を激しく揺らしながら恍惚の表情を浮かべるナオの姿だった。タケヒコの猛りがナオの媚肉を押し拡げ、パン、パンと音を立てて突き上げているのがいやらしい。ハルキはごくりと喉を鳴らした。

 ナオと、タケヒコはハルキにアイコンタクトを送る。
 ハルキは二人に近寄り、ナオの先ほどまで中空で踊っていた陰茎を掴んだ。四つん這いになり、ぬるつく先端に口づけた後、舌を這わせて湿らせた。さらにローションを足して、数度扱いたあと、身体を起こして自分の腰を近づけると、ナオの陰茎を自分のアナルで飲み込んでいく。ナオの陰茎がハルキの奥にどちゅんと当たると、ナオの辛抱は限界だった。崩れるように前に倒れ込むと、ナオとハルキは正常位となり、タケヒコとナオは後背位となった。

 ナオは前からも後ろからも迫りくる快感に、もう自分から動くということが出来なくなってしまっていた。タケヒコがゆっくりと抽挿を始める。その動きは徐々に激しさを増し、ナオが動かずとも、ナオの陰茎はハルキのアナルを出入りすることとなった。
 二人の男の嬌声と、一人の男のうめき声が三重奏を奏でる。

「あっ、あああ! も、だめ......だめ......っ、ああああっ!!」
「いくっ、イクイク、いっちゃ……やっ、、んんんん!」
「お、れもっ......イクっ!!中に出すぞ」

 ハルキは自分の腹の上にどぴゅどぴゅと白濁を散らし、ナオはハルキのナカにぶちまけ、タケヒコはナオの奥深くで果てた。

◇◇◇

 今年の最後の日に、よりによって三人でセックスをしてしまった。
 最中の興奮が過ぎ、賢者タイムに入った三人は、リビングに拡げられたケータリングの総菜やピザなどをぎこちなく口に運んだり、特大のテレビから流れてくる紅白を見たり、カウントダウン花火を見たりしていた。
 ナオはそわそわする。あの事を言わなきゃ、聞かなきゃと覚悟を決めた。

「兄ちゃん、俺、見ちゃったんだ」
「ん?」
「兄ちゃんが女の人と一緒にいたところ」
「ん? いつだ?」
「期末の最終日だったから、十日、かな」

 タケヒコが外出して人と会うことは限られている。自治体との懇談会だったり、経営する不動産にかかわる事だったりだ。十日、十日、とタケヒコは頭を巡らせると、はたと思い当たった。あの日はターミナル駅にある自家の不動産を依託している会社の営業と打ち合わせをしたのだった。タケヒコはさらに管理物件を増やそうと、手ごろな土地をターミナル駅近くで内覧をしたのだ。そういえば、あの営業は女性だったなと思い当たる。

「ああ、あれは不動産屋の営業だよ」
「営業?」
「ちょっと商談で一緒にいたけど、あれ? それ見て?」
「うっ」
「ナオ? なんだよ、嫉妬したのか?」
「だって、なんだかお似合いだった……」

 タケヒコは三人の中で一番体格のいい男、ハルキを見た。もそもそ・・・・と冷めたピザを食み、今一つ何を考えているかわからない顔をしている。タケヒコはやれやれと溜息を一つ落として、再び視線をナオに向けた。

「で、その心の隙をついて、お前たちが乳繰り合ったと」

 ピザを食んでいたハルキが視線を落とし、ぼそりと呟いた。

「兄ちゃんがナオをしっかり捕まえておかないのが悪い」
「違うだろ。ナオの早とちりのせいだ」
「ごめん……」
「で、俺は、ナオの事を譲る気はない」

 静かだが、底冷えのする声でタケヒコが宣言をすると、対するハルキはナオをがばっと引き寄せてこちらも宣う。

「俺も譲らないから」

 二人の男がナオに迫る。

「「ナオはどっちを選ぶんだ」」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完】君に届かない声

未希かずは(Miki)
BL
 内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。  ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。 すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。 執着囲い込み☓健気。ハピエンです。

その首輪は、弟の牙でしか外せない。

ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。 第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。 初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。 「今すぐ部屋から出ろ!」 独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。 翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。 「俺以外に触らせるな」 そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。 弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。 本当にこのままでもいいのか。 ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。 その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。 どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。 リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24) ※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。 三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。

俺の親友がモテ過ぎて困る

くるむ
BL
☆完結済みです☆ 番外編として短い話を追加しました。 男子校なのに、当たり前のように毎日誰かに「好きだ」とか「付き合ってくれ」とか言われている俺の親友、結城陽翔(ゆうきはるひ) 中学の時も全く同じ状況で、女子からも男子からも追い掛け回されていたらしい。 一時は断るのも面倒くさくて、誰とも付き合っていなければそのままOKしていたらしいのだけど、それはそれでまた面倒くさくて仕方がなかったのだそうだ(ソリャソウダロ) ……と言う訳で、何を考えたのか陽翔の奴、俺に恋人のフリをしてくれと言う。 て、お前何考えてんの? 何しようとしてんの? ……てなわけで、俺は今日もこいつに振り回されています……。 美形策士×純情平凡♪

人並みに嫉妬くらいします

米奏よぞら
BL
流されやすい攻め×激重受け 高校時代に学校一のモテ男から告白されて付き合ったはいいものの、交際四年目に彼の束縛の強さに我慢の限界がきてしまった主人公のお話です。

契約満了につき

makase
BL
仮初めの恋人として契約を結んだ二人の、最後の夜。

僕はお別れしたつもりでした

まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!! 親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。 ⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

付き合っているのに喧嘩ばかり。俺から別れを言わなければならないとさよならを告げたが実は想い合ってた話。

雨宮里玖
BL
サラリーマン×サラリーマン 《あらすじ》 恋人になってもうすぐ三年。でも二人の関係は既に破綻している。最近は喧嘩ばかりで恋人らしいこともしていない。お互いのためにもこの関係を終わらせなければならないと陸斗は大河に別れを告げる——。 如月大河(26)営業部。陸斗の恋人。 小林陸斗(26)総務部。大河の恋人。 春希(26)大河の大学友人。 新井(27)大河と陸斗の同僚。イケメン。

処理中です...