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第七十一話 フロンティア‐Ⅳ(4)
しおりを挟むプルミエの子供たちに対する訓練は、かなりきつい。
苛烈と言ってもいい感じで、ぶっ倒れるまでやらせる。
魔力切れは、カズマでもきついのだ。
子供の内は、魔力が切れるのと、意識が切れるのは同時だ。
だから、たいていその場でひっくり返る。
プルミエに言わせると、ぶっ倒れないと魔力は伸びないらしい。
「死ぬわけではない。」
と、常々言っているしな。
危険だから、魔力が切れそうなときは座らせて、魔法を使わせる徹底ぶりだ。
立っているときに、いきなり倒れたら怪我をするじゃん。
ブロワの町から着いてきた三人、カリーナ(十二)ボルク(一〇)ライナ(一〇)も、レジオの孤児に交じって一緒になって訓練をしている。
踊り子の中でも、ポーラ(十二)ジャッキー(一〇)ジルバ(一〇)の三人は、土魔法に特化して伸びている。
ジャンヌ(十一)は、土魔法に加え火魔法も伸びていて、将来が楽しみだ。
「お屋形さまー、見てみて~。」
ジルバが呼ぶので見てみると、幅十センチ、高さが二メートル、長さが五メートルの壁ができている。
「すごいじゃないかジルバ。見事な壁だ。」
「あのね、ジャッキーと練習したの。おうちが作れるように。」
「これなら立派な家になるさ。」
「やったあ!」
子供の成長は、目を見張るものがある。
「これは、立派な壁ができましたね。」
アリスが見つけて、覗きに来た。
「聖女さま!」
「奥方さま!」
子供たちが集まってきた。
「さあ、みんな手を洗って、おやつの時間ですよ。」
子供たちは、てんでに馬車に向かって走って行った。
「お屋形さま、少し休憩しましょう。」
「ああ、わかった。」
六十キロと言う距離は、馬車で飛ばせば三日くらいで走れる距離だが、ぽくぽくとゆっくり進んでいる。
一日に十キロ前後進んで、そこで一~二日滞在して、また進むというゆっくりしたペースで進む。
ダイアナ峡谷まで一〇日を消費する予定だ。
その間、木々の隙間から出てくるのは、ウサギ、ホーンラビットなど。
そのほか、シャドウウルフやイノシシもたまに取れるので、喰い物に困らない。
一行は、そのたびに簡易な駅舎を建てて、そこに滞在をするのでもしだれかがこの道を通っても、困ることはないだろう。
ゲオルグ=ベルンは流れ者の陣借りなので、どこに行こうと勝手なんだが、マルノ=マキタ、マルス=リョービ、ホルスト=ヒターチは貴族の子弟だ。
厄介物の三男四男だが、家柄と言うものは簡単に覆らない。
長きにわたって続いてきたので、貴族なのだ。
その血筋は、意外とつながりが多い。
どこぞかんぞでつながっている。
まあそうだな、貴族間の婚姻は当たり前なんだし、貴族家はそう多くもない。(大小合わせて一二〇家くらい。当社調べ(笑))
つまり、みんな親戚みたいなものだ。
だから、王国内であれば、多少離れていても心配はないのだが、今回は違う。
新しい領地などと、聞こえはいいがただの荒れ地、山盛りの木々。
なにをしたらいいのか、皆目見当もつかない状態だ。
だから、貴族の子弟は置いてきた。
家族と折り合いはつかないだろうから。
だれだって、自分の子供に苦労はさせたくないものだよ。
それと、なぜ子供たちをゆっくり移動させているかなんだが、恵理子の体調も思案のウチなんだけど、それ以上に重要な案件があった。
ダイアナ峡谷にアプローチする通路である。
場所によってはなだらかな部分もあるが、場所によっては切り立った崖であり、その高さは低いところで五〇メートル。
高いところでは二〇〇メートルもある。
そんなところを馬車で降りるには、しっかりした道が必要なのだ。
だから、この旅程の中で、カズマだけがこっそり先行して、降りる道を作っていたのだ。
なだらかな部分を切り開いて、道をつける作業は、意外と手間がかかり、崖を避けて通るにはかなり気を使った。
まあ、そのおかげで馬車でも、悠々降りられるだけの道も出来上がったのだ。
崖を除いて、なだらかな部分は樹木に覆われているので、路肩から落ちる心配はない。
崖にも、ところどころ木の生えた部分もあるが、やはり岩盤だから危険は危険だ。
一行がゆっくりと進む間に、工事は完了した。
「お師匠、道はできた。」
子供たちの指導をしているプルミエに近寄って、カズマは声をかけた。
「そうか、よくやった。これで、無事峡谷に入れるな。」
「ああ、半日もあれば、峡谷の底に着く。」
「そうか、そこからの道はどうするのだ?」
「そこはお師匠と相談だ、一応目処は付けたが。」
「なるほどの。まあ、急ぐ旅でもなし、計画も何もないわな。」
「まことに左様。」
横合いからゴルテスが口を挟んできた。
「なんだよゴルテス。」
「なに、あまりにゆっくりなので、退屈しておったところでござる。」
「そうは言うが、けっこう狩りとか行っていたじゃないか。」
「それはそれ、これはこれでござる。」
「へいへい。」
プルミエのおかげで、馬車ががたつくこともなく、軽快に進んでくれるので、恵理子はかなり満足していた。
「は~、まさか未成年のうちに妊娠するとは、思ってもみませんでした~。」
「未成年って、恵理子さん十九ですよ。とっくに成人しているじゃないですか。」
「へ?奥方さま、なんですかそれ?」
「普通、女の子は十五~六で成人を迎えて、結婚するものです。私やアリスは、教会でシスターになったので遅かったんです。」
「そうなん?」
「そうです。アリスは十八でしたし、私は二十でした。はたちなんて、ふつういきおくれもいいところですよ。」
「うひゃ~、厳しい世界です~。」
二人は顔を見合わせて笑った。
「私もまさかですよ、二十歳にもなって初産ですからね、普通なら二~三人子供が居る年齢ですし。」
なるほど、異世界の標準は難しい。
まあ、昔は初潮が来れば結婚可能と言う、乱暴なはなしがまかり通っていたわけだし。
体力のある若いうちに子供を産むというのも、あながちまちがっちゃいない。
法律で明文化されているわけでもなし、典礼などと言う変な役職が、「あなたはそろそろ袴着の年でしょう。」とか言うのだ。
基本、十五歳前後で、成人の儀式と言うか、その土地によってやりかたは違うらしいが。
恵理子の場合は、どうしても平成の常識が顔を出す。
彼女のおかげで、レジオの衛生状態はかなり向上し、えい児死亡率が極端に減った。
出産時の管理の悪さ、産後の食事管理、栄養管理などにより、産婦の死亡率も減ったのだ。
妊娠報告がされると、行政から栄養補給の支給が出される。
おかげで、骨などの丈夫な赤ちゃんになるのだ。
さて、十キロごとの駅舎は、延々と街道沿いに残されて、俺たちが通った証拠が残されて行く。
カズマは、信じているのだ、そのうちに他の人々も、現体制に我慢できなくなって逃げてくると。
オルレアン家は、良くも悪くも王国貴族のならわしを身に染みた一族だ。
当然、平民に対する扱いも、カズマより過酷だし、税も身勝手に取る。
今までの生活とは一変するだろう。
それをもって、カズマを恨む者も居るだろうし、カズマの治世を求める者もいるだろう。
だから、この壮大な道なのだ。
やる気があるなら追ってこい。
そう言う、意味で、あからさまな足跡を残してきた。
道は、唐突に終了した。
目の前には、一気に何十メートルも下がった峡谷が見える。
平地に、突然現れた峡谷。
その底からは、やはり自然な樹木がうっそうと茂っていた。
いったいどれだけ伸びているのかもわからない。
樹木によって、峡谷の底も見えない。
峡谷の真ん中には、水の流れているところもあり、その水源がどこだかまるでわからないが、がけのそこかしこには滝も散見される。
「みごとな滝じゃのう。」
プルミエは、大きな杖を持ちながら、傍らに居るティリスに語りかけた。
「そうですね、水量が多いのは山が見えるからですか?」
ティリスは、アンジェラをゆすりあげて、一緒に峡谷を眺めている。
峡谷の向こうにも、そこそこの山脈がうかがえる。
「そうじゃな、向こうもこちらも、山からの流れがここに入り込んでおる。」
「その割には、峡谷に水はあふれていないようですわ。」
アリスティアは、峡谷の底を覗いてひとり言のように言った。
「たぶん、流れが速いのじゃろうな。ダイアナ峡谷は全長が最大二三〇〇キロと言われておる。幅は広いところで二〇〇キロはあるからのう。」
「ほえ~、そんなに幅があるようには見えません。」
「ティリスよ、ここはダイアナ峡谷の中で、一番幅が狭いところなのだ。それでも二〇キロほどはあるがの。」
ついでに言うなら、ダイアナ峡谷の端は東は海だが、西はよくわかっていない。
たぶん、そこまで行く、モノ好きが居なかったのだろうな。
カズマも、空から見ただけで、消失点ははるかかなただったからな。
「なるほど、そうなんですね。ここを進めば、峡谷を早く越えられると言うことですね。」
「さよう、その上ここは斜面が緩くて、木もたくさん生えておるゆえ、安全に下に降りられるのじゃ。」
「ほほう、それはよろしいですわ。」
アリスが頷くたびに、大きな胸が揺れる。
子供を産んで、ワンサイズ大きくなっているが、ティリスは、アリスの胸を横目で見ていた。
「奥方さま~、昼飯ができましたよー。」
向こうからラルが呼びに来た。
今日の昼飯当番は、恵理子のようだ。
昼だと言うのに、粥など食べさせられるのではと、ティリスはちょっと心配した。
「今日は、ここでゆっくりして、明日、下に降りよう。ダイアナ峡谷には、どんな魔物や獣が住んでいるかわからないからな。」
「前に見に来た時には、出会わなかったの?」
「そうなんだよ、獣の気配はするんだけど、様子見ているのか、近寄っては来なかった。」
「へえ~、用心深いわね。」
「まったくだ。」
土魔法が得意な三人は、さっそく壁を立ち上げ始めた。
「ジャンヌ、壁を立ち上げるのはいいが、屋根はどうするんだ?」
「ああ!」
ジャンヌは、そのことに初めて気が付いたように声を上げた。
「か、考えていませんでした。」
「ふ~む、この中にレビテーションの使える者は居るか?」
ジルバが手を挙げた。
「みんな使えません。」
「そうか、習ったこともないか?」
「「「はい。」」」
「じゃあ、教えよう。いいか、対象物の把握は、土壁と一緒だ。それを、支えるような感覚で…」
一時間ほど講義をしながら、三人に教えると、少しずつ理解し始めた。
「カズマは、教師の方が向いておるのではないか?言葉にして伝えるのがうまい。」
プルミエは、ティリスにささやいた。
「そうかもしれませんね。」
「私も、お屋形さまに教わって、レビテーションを覚えました。軽いものなら持ち上がります。」
「へえ!アリスも使えるんだ。自分は?持ち上がる?」
「それが…持ち上がるのは持ち上がるんですが…」
「高さが足りない?」
「そうなんです、ティリスさまも?」
「残念ながら。」
二人は顔を合わせてため息をついた。
「まあ、二人は回復特化の聖女だからのう。しかし、魔力は上がっておるようじゃのう、もう少し使い方を覚えることじゃ。」
「使い方でございますか?」
アリスは、首をひねっている。」
「そうじゃ、カズマにも言ったが、どうしても魔力に引っ張られて、魔法の構築が雑になりがちじゃ。」
二人は、膝を進めた。
「だから、もっと無駄を省くように気をつけるのじゃ。」
「なるほど。」
「奥方さまー、アンジェラさまがおなかすいたにゃ。」
「もう歩けるのに、まだおっぱいすっておるのか?」
「まあ、こう言う状況ですから、少しでも安心するようにしています。」
「なるほどのう。さすがにカズマの子じゃ、魔力は人並み以上じゃのう。」
「え?そうなんですか?」
「ティリスよ、お主も魔力ぐらいは測れるじゃろうに。」
「そりゃまあそうなんですが、こんな子供に?」
「子供も大人もないわさ。ほれ、今でも少しずつ漏れておるし、なにより精霊が少しずつ集まっておる。」
「ほえ~、なんだか大それた子供ですねえ。」
「母親がこれでは、なんとも頼りないものじゃのう。」
「そこがティリスさまの良いところです。」
「それもそうかの。」
そんな呑気な話をしているうちに、子供たちの作った屋根は、拙いレビテーションで持ち上げられていた。
「おとととと!」
「あぶないあぶない!」
「うう、重いです~。」
カズマは、笑って居られなくなり、慌てて助け船を出した。
「お屋形さま!」
「もう少し練習すると好い。屋根は先に作って、壁で徐々に持ち上げるんだ。」
「わかりました!練習します!」
ジャッキーは、目を輝かせた。
子供たちの成長は早い。
そのうち、カズマを凌ぐ魔法使いが現れるかもしれないのだ。
ほかの子供たちは、トラやチコに連れられて、食事の支度に忙しい。
森は離れているとは言え、原生林であることに違いはない。
どこに魔物や野生動物がいるかわかったものではない。
ゲオルグは、その辺を哨戒してまわっているし、ゴルテス、ロフノールも周囲に気を回していた。
森だけを警戒していればいいと言うものではない、開けた森の上空から、大型の魔物が飛来することもある。
そんな中、上空から笛のような音が聞こえてくるのだった。
ひゅるるるるるるるるるるる
思わず上を見たのは、耳のいいドワーフのチコだった。
「あ?なんか落ちてくるよ。」
「どこ?」
「ほら、あそこ。」
指差した先には、黒い点がある。
「チコ、目が良すぎだよ。私には点しか見えない。」
カリーナが、手のひらでひさしを作って見上げている。
「ねえ、でもこっちに向かってこない?」
「チコ~、変なこと言わないでよ。」
「いや、だってさ、あれはかなり風で流れているけど、こっちに向かってるよ。」
「みんな~、気をつけて~!なんか落ちてくるよ!」
カリーナの声に、みな一斉に上を見上げた。
「うううううううううわああああああああああ!!!!!!!!」
最初は小さな声だったが、近付くにつれそれは大きくなって、皆の耳朶をたたいた。
どどどどどどおおおおおおおんんんんんんん!!!!!
それは、唐突に道の真ん中に衝突した。
「ううう~~~~いてててて…」
それは、人型の凹みから、ひょっこりと顔を出した。
「人型の穴って、始めてみたよ。」
チコは、側にいたカリーナに言う。
「あたしも初めてだ。」
「それよりも、なんで生きてるの?」
「ああ、それそれ、お屋形さまじゃあるまいし。」
「おい、お前たちの中で、俺はどう言う扱いなんだよ。」
「でもでも、いててって言ってるわよ。」
穴から顔を出したのは、黒髪黒眼、平板な顔の小柄な学生服だった。
「だれだお前。」
「え~、僕は斎藤勇気です。」
「日本語が通じるってことは、やっぱ日本人か。」
「そうです。」
「日本人なのに、なんで、地面にめり込んで生きているんだ?」
「ああ、勇者補正ですかね?女神さまに加護をもらいましたから。」
「はあ?女神?」
あのポンコツでしょうかね?
「ええ、女神ナイアです。」
「ナイア?」
「ええ、豊穣の女神とか言ってましたよ。」
「豊穣ねえ、巨乳でケツがでかかったか?」
「なんでわかるんですか?」
「テンプレじゃねえかよ。豊穣なんてよ。」
「で?今度はどんなヘマしやがったんだ?」
「ヘマですか?なんでも、地球側の神様の助手が、盛大にミスパンチしちゃったそうで、死ぬはずのない僕が死ぬはめに…ああ!」
「ど、どうした?」
「パソコン!ボクのパソコンのハードディスクが!」
ああ、エロ画像ね。
あるある。
「…あきらめろ。すでに過去のことだ。」
「うう!ボクの清純なイメージが…」
「エロ画像持ってる時点で、清純もクソもあるか。」
「うう…」
「で?そのナイア女神の勇者君は、こんなところに落ちて来て、何をするんだ?」
「魔王をやっつけろと…」
「こんな密林で?どこに魔王が居るって?」
「ええっと、マップマップ…出た!」
「ほほら、この赤い点がぴこぴことしてるでしょう。」
確かに、マップの中心には、赤い光点が明滅していた。
「お前さあ、この大陸はアフロディーテ大陸だぞ。いま、居るところはイシュタール大陸だ。距離にして一万キロくらい離れている。」
「ええ~!」
「しかも、海まではまだ一二〇〇キロから二〇〇〇キロくらい離れている。」
急に勇気はきょろきょろと周りを見回している。
「そのうえ、イシュタール大陸の海には、超大型の魔物が跋扈しているって話だぞ、船なんかないぞ。」
万事休す、どこにも救いはないな。
「ど、どうすればいいんだ。」
勇気は、あせってきょろきょろしている。
俺は、ジェシカのコールボタンをおした。
「はい、カズマ、どうしました?」
「見てたんだろう?こいつ、どうするんだよ。」
「ええまあ、他の女神のお仕事に手を出す訳にも行きませんよ。自力で何とかしていただかないと。」
「はあ?お前んとこのポンコツと、同レベルのポンコツじゃねえか。」
「ああ、ナイア女神さまですか?わりと、無責任に仕事しますからね。」
「それにしても、一万キロも離れるなんて、誤差もここに極まれりだろう。」
「まあそうですね、海まで連れて行って上げてはいかがですか?そこからは、自分でどうにかするか、ナイア女神が来るかもしれませんし。」
「見えてるんじゃないのか?」
「あそこの事務所は、すぐに人が辞めちゃうので、たえず人手不足なので、気が付くまでに時間がかかりますよ。」
ブラック企業かよ!
「監視もなしかよ…まあいい、勇気、俺はカズマだ。」
「カズマ?日本人なんですか?」
「こんな形<なり>してるが、頭の中はれっきとした日本人だ。ここで会ったのも何かの縁だ、海まで着いてこい。」
「は、はい!」
迷子の子犬みたいな顔をしていたが、今は、目いっぱい尻尾を振っているようだ。
「じゃあ、あとはうまくやってあげてね、カズマ。」
「わかったよ、ポンコツに、もうないだろうなって聞いといてくれ。」
「はいはい、くすくす。」
ジェシカは、すぐに消えて行った。
「しっかし丈夫な奴だな、いったい何メートル落ちて来たんだよ。」
「さあ?成層圏でしょうかねえ?」
「それで、いててで済む頑丈さが、すでに人間じゃねえわ。」
「まあ、絶対防御とか言うそうですけど。」
「チートだねえ。」
「スキルには頑丈なんてのもありますが。」
「どんだけ勇者補正なんだよ。そのうち根性とかも付いてくるんじゃないか?」
根性とは、HPがゼロになっても、死なずに頑張れると言う、巨人の★<かじわらいっき>のようなド根性バージョンである。
カズマは、新たなお荷物に、あきれた顔をしている。
「トラ!こいつにメシ出してやれ。」
「はいにゃ。」
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