現実世界に生きる俺のところにゲームキャラが転生してきたんだが、タイプじゃないので手は出しません。

真憂

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運命の終結~そして別れ~

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気がつくと僕は真っ暗闇の中にいた。ザーという電子音のようなものだけが聞こえる。後は無だ。その時リザロットの声が聞こえてきた。

「はるとー、はるとー!」泣き叫ぶような声。

「どういう事!?私だけ消せって言ったじゃない!?」

「俺がお前達の思い通りに動くと思うか?2人とも消すと言ったのは男はゲームの中の無の世界に転生、リザロットからはあの男の記憶を全て消すという意味だ。これで全部俺の思い通りになる…」

男の含み笑いが聞こえる。

「こちらの声が届くのも後数分だ。お前にはゲームの中の"ゴブリンA"に転生してもらった。めったに出番はないが稀にある。ほとんどセリフもないセリフを喋って一瞬で元に戻る。今度はいつ光が来るのだろうと、惨めに期待しながら過ごすのさ。ゲームが終わるまでね。」

「許さない……」

「さあリザロット、おいで。今辛い記憶は全部消してあげるから…」


「わたくしを誰だと思って!?ガルク王国の姫ですのよ!?出でよ!ヴァイオレット.ローズ.テンペスト!」

絶妙にダサいと言われたリザロットの呪文が響き渡ると、リザロットは僕の目の前にいた。

「リザロット…?どうして…?」

「ふん、1回転生したから回路は覚えてたのよ。それより今から私の人間的要素を全部はるとにあげる。それで元の世界に戻れるはず…」

「でも、人間的要素がなくなったらゲームキャラとしてのリザロットは既に消されちゃってる…だから…だめだ…」

「はるとにもらったものだもの。はるとに返すのが当たり前よ。その代わり私の事、忘れないでいて。他に恋人ができてもいい。でもゲームキャラだって女の子だってこと…忘れないでゲームをプレイしてほしい。それで私は充分よ。」

「リザロット……ありがとう…」

「いくわよ?出でよ!ヴァイオレット.ローズ.テンペスト!はるとを現実世界へ!」
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