乙女ゲームの主人公に転生した私は、BADENDを避ける為に悪役令嬢と仲良くしようと思います

ヨッシー

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第一章 魔法学校入学前

11.神の力

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「助けてくれ!」
 
 私はその言葉に固まってしまう。
 ポカーンと口を開けて。
『開いた口が塞がらない』とは正しくこの事か。
 呆れて物も言えない。
 今まで散々人を殺して来ておいて、いざ自分が狩られる立場になるや否や〝許しを請う〟など。
 
 傭兵としてのプライドは無いのか。
 潔く死ぬと言う選択肢は無いのか。
 
 世の中には好かれる悪役も存在する。
 
 新世界の神だったり。
 ブリタニアの王子だったり。
 宇宙の帝王だったり。
 乙女ゲームの悪役令嬢だったり。
 
 まあ、この世界の悪役令嬢が好かれる事は無いだろうが。
 なんせ私が転生したのは乙女ゲームの主人公なのだから.............とそんな話はどうでもいい。
 
 今重要なのはこの傭兵が愛せない悪役だと言う事だ。
 隣に視線を向けると、アテナがとんでもない形相を傭兵に向けていた。

「ひぃ!」

 傭兵から悲鳴が漏れる。
 
 まあ、アテナにあんな顔されたら私だって怖いしね。

 アテナが敵だったら絶望しかない。
 ホント味方で良かった。

「ラヴィ様、アレを処理する許可を」

 人間を〝アレ〟って.............私が言える事では無いけども。

「いや、ここは私が」

〝従者に任せきり〟と言うのは、主人の名が廃る。
『裏切られない』と分かっていても、だ。
 守るべき存在と思われるのは癪であろう。
 羨まれる存在になりたい。
 アテナの主人に相応しい人間に。
 ここいらで一発、主人の偉大さを見せつけてやらねば。
 
 .........魔法の練習も兼ねて。

 勿論こっちが本題じゃ無いからね?
 メインは主人の面目を立てるためだからね?

 そう自分に言い訳しながら魔法を発動する。

「〈光の剣ライトソード〉」
 
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