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俺は今、蛇口で手を洗っている。
今日は疲れた……クレープにゲーセンに公園……もう二度と行きたくない。
俺は心の中で愚痴を漏らしながら、ハンカチで手を拭く。
そして洗面所を出て、ブランコに戻る……筈だった。
しかし俺の足は、洗面所を出たところで止まっていた。
「……何だアレは?」
公園の入り口付近に、何やら人が集まっている。
俺は一瞬寒気を感じ、急いで道路に向かう。
道路では、珍しもの見たさでドンドン人が集まっていた。
中には写メを撮っている人までいる。
俺はその野次馬共を掻き分け、目的の場所まで足を運ぶ。
頼む……間違いであってくれ!
俺はそう心の中でひたすら繰り返す。
だがそんな一握りの希望が存在する程、現実は甘くない。
道路の中央には、血を流して倒れている姫川がいた。
一瞬吐き気に襲われる。
それもそうだろう。
俺は今、人生で初めて人の死を目撃した。
正直状況が状況なだけに、来る前から結果は分かっていた。
姫川が居ないこと、道路の様子が騒がしいこと、前回の事故を知ってる俺からすれば、これだけで最悪の結果が予想出来る。
しかし結果が分かっていたとしても、人の死はそう簡単に受け入れらものではない。
それに被害者は幼馴染の姫川だ。
仮にこれが赤の他人だったら、俺は周りの野次馬みたいに、ただの傍観者でいられたのかもしれない。
だが被害者が姫川である以上、俺は『はいそうですか』と言って、自分を納得させることは出来ない。
数年話してないとはいえ、姫川は俺の幼馴染……決して赤の他人ではないのだから。
俺は周りが騒ぎ続ける中、前回の事故(夢)と今回の事故の違いを見極める。
確かに結果だけ見れば、姫川の死は『事故』でしかない。
しかし前回の事故と今回の事故とでは、結果は同じでも状況が全く違う。
前回の姫川は一人で帰ったと見て間違いない。
なら少なからず前回と今回では、事故の時間に差がある筈だ。
俺はそこで不意にスマホを取り出し、ホームボタンに触れる。
3時5分。
仮に前回の姫川と死の時間が同じなら、姫川は前回、下校に三時間以上かかったことになる。
確かにその可能性も否定は出来ない。
だが俺の知ってる姫川は、一人でクレープ食べたり、一人でゲーセンに行ったり、一人で公園で遊ぶような性格じゃない。
ならこれらの行動は全て、俺が居ることによって成されたことだ。
要するに前回と今回では、間違いなく時間にズレが生じているということ。
俺はさらなる原因を探す為、姫川の体を端から端までくまなく観察する。
するとそこで俺はある不可解なことに気づく。
……おかしい。
何故か姫川の手には、ゲーセンで取った『クマのキーホルダー』が握られていた。
しかし姫川は『クマのキーホルダー』をカバンに付けていた筈……なら何故ワザワザ手に持ち替えた?
俺はクマに視線を向ける……すると原因はスグに分かった。
ヒモか……
『クマのキーホルダー』のヒモが切れている。
仮にこれが事故の原因だと言うのなら、次でこの原因を排除すれば済む話だ。
前回の事例をなぞりつつ、不安要素を排除すれば姫川は確実に救われる。
何故なら前回の事故も今回事故も、現実で間違いないからだ。
前回が正夢の可能性もない。
ただ前回は『夢であってほしい』という思いが先行しすぎて、物事を客観的に見れていなかった。
しかし目の前で姫川が死んだら嫌でも実感する。
前回も今回も、間違いなく『姫川は死んでいる』と。
そもそも夢と現実は感覚が違う。
夢を現実だと勘違いする人がいないのはこれが理由だろう。
それに俺自身、前回が夢だとは納得していなかった。
心のどこかで『現実』だと決めつけていた。
だからワザワザ姫川について行き、助けることを考えていた。
現に夢だと確信していれば絶対に取らない行動だろう。
当然両方とも夢だと言われれば、俺に反論できる材料はない。
しかし感覚が現実と変わらない以上、現実で二回死んだと捉える方が自然だ。
つまり時間が戻っている。
先入観や固定概念を捨てれば、自ずとこの答えに辿り着くだろう。
要するに現実で『タイムリープ』が起きているということ。
高校生にもなって『何言ってだ?』と思うかもしれないが、俺自身の感覚を信じるならまず間違いない。
現状を見れば、姫川の死が原因で『タイムリープ』が起きていると考えるのが自然。
なら前回同様……今回も『タイムリープ』が起こる筈……一回目は戻ってる。
二回目がないとは考えづらい……いやあっては困る。
俺は今、蛇口で手を洗っている。
今日は疲れた……クレープにゲーセンに公園……もう二度と行きたくない。
俺は心の中で愚痴を漏らしながら、ハンカチで手を拭く。
そして洗面所を出て、ブランコに戻る……筈だった。
しかし俺の足は、洗面所を出たところで止まっていた。
「……何だアレは?」
公園の入り口付近に、何やら人が集まっている。
俺は一瞬寒気を感じ、急いで道路に向かう。
道路では、珍しもの見たさでドンドン人が集まっていた。
中には写メを撮っている人までいる。
俺はその野次馬共を掻き分け、目的の場所まで足を運ぶ。
頼む……間違いであってくれ!
俺はそう心の中でひたすら繰り返す。
だがそんな一握りの希望が存在する程、現実は甘くない。
道路の中央には、血を流して倒れている姫川がいた。
一瞬吐き気に襲われる。
それもそうだろう。
俺は今、人生で初めて人の死を目撃した。
正直状況が状況なだけに、来る前から結果は分かっていた。
姫川が居ないこと、道路の様子が騒がしいこと、前回の事故を知ってる俺からすれば、これだけで最悪の結果が予想出来る。
しかし結果が分かっていたとしても、人の死はそう簡単に受け入れらものではない。
それに被害者は幼馴染の姫川だ。
仮にこれが赤の他人だったら、俺は周りの野次馬みたいに、ただの傍観者でいられたのかもしれない。
だが被害者が姫川である以上、俺は『はいそうですか』と言って、自分を納得させることは出来ない。
数年話してないとはいえ、姫川は俺の幼馴染……決して赤の他人ではないのだから。
俺は周りが騒ぎ続ける中、前回の事故(夢)と今回の事故の違いを見極める。
確かに結果だけ見れば、姫川の死は『事故』でしかない。
しかし前回の事故と今回の事故とでは、結果は同じでも状況が全く違う。
前回の姫川は一人で帰ったと見て間違いない。
なら少なからず前回と今回では、事故の時間に差がある筈だ。
俺はそこで不意にスマホを取り出し、ホームボタンに触れる。
3時5分。
仮に前回の姫川と死の時間が同じなら、姫川は前回、下校に三時間以上かかったことになる。
確かにその可能性も否定は出来ない。
だが俺の知ってる姫川は、一人でクレープ食べたり、一人でゲーセンに行ったり、一人で公園で遊ぶような性格じゃない。
ならこれらの行動は全て、俺が居ることによって成されたことだ。
要するに前回と今回では、間違いなく時間にズレが生じているということ。
俺はさらなる原因を探す為、姫川の体を端から端までくまなく観察する。
するとそこで俺はある不可解なことに気づく。
……おかしい。
何故か姫川の手には、ゲーセンで取った『クマのキーホルダー』が握られていた。
しかし姫川は『クマのキーホルダー』をカバンに付けていた筈……なら何故ワザワザ手に持ち替えた?
俺はクマに視線を向ける……すると原因はスグに分かった。
ヒモか……
『クマのキーホルダー』のヒモが切れている。
仮にこれが事故の原因だと言うのなら、次でこの原因を排除すれば済む話だ。
前回の事例をなぞりつつ、不安要素を排除すれば姫川は確実に救われる。
何故なら前回の事故も今回事故も、現実で間違いないからだ。
前回が正夢の可能性もない。
ただ前回は『夢であってほしい』という思いが先行しすぎて、物事を客観的に見れていなかった。
しかし目の前で姫川が死んだら嫌でも実感する。
前回も今回も、間違いなく『姫川は死んでいる』と。
そもそも夢と現実は感覚が違う。
夢を現実だと勘違いする人がいないのはこれが理由だろう。
それに俺自身、前回が夢だとは納得していなかった。
心のどこかで『現実』だと決めつけていた。
だからワザワザ姫川について行き、助けることを考えていた。
現に夢だと確信していれば絶対に取らない行動だろう。
当然両方とも夢だと言われれば、俺に反論できる材料はない。
しかし感覚が現実と変わらない以上、現実で二回死んだと捉える方が自然だ。
つまり時間が戻っている。
先入観や固定概念を捨てれば、自ずとこの答えに辿り着くだろう。
要するに現実で『タイムリープ』が起きているということ。
高校生にもなって『何言ってだ?』と思うかもしれないが、俺自身の感覚を信じるならまず間違いない。
現状を見れば、姫川の死が原因で『タイムリープ』が起きていると考えるのが自然。
なら前回同様……今回も『タイムリープ』が起こる筈……一回目は戻ってる。
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