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19 聖獣イーミー
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「どうも、えへへ。ポイって言います」
「何だあれは?」
「あれはフェアリーですね。この森の小さな守人です」
ルナどのが教えてくれた。
1尺(30センチ)ほどの大きさでトンボの羽が生えているこの妖怪をフェアリーと呼ぶのか。
「・・・もしかして、お主ずっと我らを見ていたのか?」
森に入ったとき、どこかで何者かに見られていると思っていたが、その正体はこのフェアリーなる者だったのか。
「あれ、ばれてた?まぁいいや。ところで、僕の依頼を引き受けてもらえば、迷っている皆さんをホリー国へお連れしますよ~」
「まことか?して、それはどんな依頼だ?」
「この先に、大切な仲間を捕まえてる奴がいるんです。それを助けて下さい。相手はオーク密売人です」
「あぁたちが悪い・・・関わりたくない連中・・・」
オーク密売人と聞いたとき、ルナどのは嫌な顔をした。
ルナどのだけでなく、レイどのも同じ顔になった。
「何者だ。そのオーク密売人とは?」
「ロード商人と結託して違法な商品を売買している連中です。一部のロード商人は、禁止されているものを欲しがる客相手に商売している者達がいるんです。その闇のロード商人に仕入れを行っている主な連中がオークの密売連中です」
「なるほど。だが、今、我らの状況から考えれば、このフェアリーの頼みは無視するわけにはいかんのだろ?」
「はい」
「武蔵とレイどのはどうだ?」
「「はい」」
武蔵とレイどのも頷いた。
「【疾風迅雷(ラピッドサンダーストーム)】をかけます」
ルナどのが呪文を唱えた。
「武蔵さん、エントを出します」
レミどのが呪文を唱えた。
すると木の苗のようなものが現れ、武蔵の後ろについた。
「なんだこれは?」
「わたしは初級召喚士です。この召喚霊のエントは守るべき者の後ろに浮かび、その者が戦うときは力を貸してくれます」
「さよか」
準備は整った。
「依頼を受けよう」
「では、案内します!」
フェアリーのポイが森の奥へと入った。巨大な根っこを上ったりくぐったりしながら妖精の後をつけた。
「あれです」
大きな岩のところでポイが向こうをのぞき込むように指さした。我らは岩から頭を少しだして見た。
「この森を知ってたんじゃねぇのか。何故迷うんだ!」
「うるせぇなこんなことは初めてなんだよ!」
開けた場所で20匹ほどのオークどもらが喧嘩していた。
「あの籠の中に仲間が捕らえられているんです」
オークどもらの奥に籠が1つあった。
「リトルゴーストを召喚しましょうか?」
召喚士のレイどのが言った。
「霊的なモンスターでして、リトルゴーストならば飛んであの籠を奪い取ることができるかもしれません」
「それならば、わたしが【雷矢(ライトニングアロウ)】で支援をしましょうか?」
「うむ!そのリトルゴーストを呼び寄せてくれ」
「ですが、リトルゴーストはよても弱いので、オークの一撃で消え去ってしまいます」
「さよか・・・。だが見たところ、このままいけば敵は同士討ちするかもしれぬ。そうすれば、勝機が見えるはずだ」
「・・・それならば・・・こういう作戦はどう?」
「ん?」
武蔵どのが策を考えた。
まずは某と武蔵どのの2手に分かれる。ルナどのが攻撃魔術、【雷矢(ライトニングアロウ)】で敵を攻撃する。
不意をつかれた敵がまずルナどのの方を見る。そこに背後から某が飛び出し、敵の注意を引きつける。
さらに別の所から武蔵どのが攻撃し、敵をさらに混乱させる。
その間にリトルゴーストが籠を奪って妖精(フェアリー)の仲間を助ける。
「お互いのスキルで協力して、ポイ君の仲間を助けよう!」
「うむ」
武蔵どのの呼吸が震えているのが丸わかりだ。
だが、侮る事は出来ぬ。
軟弱でありながら、某よりも広い知見を持っているのやもしれぬ。
「もうがまんならねぇ!」
某が申したとおり、オークどもらは仲間どうしで戦い始めた。
流血しながら殴り合う無様な姿に某は笑ってしまった。
しかし、ルナどのレイどの武蔵どのは顔が引きつっていた。
仲間同士の壮絶な殴り合いでオークはついに5匹になった。
「そろそろか・・・」
某はたぎる血を抑えながら太刀を抜いた。
武蔵どのは、震えながら大きく一呼吸した。
背後と側面に回った。
「【雷矢(ライトニングアロウ)】!」
ルナどのの【雷矢(ライトニングアロウ)】がオークどもらを襲った。
続いて某が飛び出し、韋駄天のごとき速さで一体のオークを切った。
続いて武蔵どのが飛び出した。
「このやろう!」
残りのオークが一斉に襲いかかった。
我らは残ったオークを全て倒した。
「虎吉くん、籠を手に入れた!」
声がしたので振り向くと上の方に半透明の丸いものが浮いていた。
その下に武蔵どのが籠を手に持って叫んでいた。
「その籠を置け」
武蔵の後ろで声がした。武蔵が振り向くと、1匹のオークが武蔵の頭上に短い金棒を振り上げていた。
「聞こえてるのか、腰抜け。その籠を置かないとお前の顔はぐちゃぐちゃになるぜ」
オークは変なそぶりをしたらいつでも振り下ろそうとしていた。
「お、置きます。な、なにもしないで・・・」
武蔵は震えながら籠を置いて左手をオークに見せ、まるで頭頂部で籠を隠すようにうつむき、ゆっくりと立ち上がった。
バサァァァァァァ。
武蔵は立ち上がりながら、オークの顔に土を投げた。オークの目に土が入った。
その隙をついて武蔵は籠を持って仲間の所まで走ろうとした。
「させるか!」
オークが片目で武蔵の腕を掴んだ。
武蔵はオークの腕を振りほどこうとした。だが、オークの握力は強く振りほどけなかった。
オークは金棒を振り上げた。
ガン!
「ぐわ!」
オークは武蔵の後ろに浮いてたエントから伸びた枝に突き飛ばされた。
エントは盾に姿を変えると武蔵の前に浮かんだ。そしてエントは武蔵に自らの魔力を与え、武蔵を力を増幅させた。
武蔵の頭を狙ったが、武蔵の剣が防いだ。
「サミング、イーミー!」
どこかで声がした。
バサァァァァァァ。
上空から1匹の赤い翼を持った大きな白い魔物が降りてきた。それは犬と鷲を組み合わせたような大きな魔物だった。
「グワアアア!」
白い魔物はその前足でオークを踏み潰した。
「この森の主、イーミーです!イーミーはホリー国から聖獣として崇められ、神聖な竜類に匹敵する力を持っていると言われています!」
「龍?あの龍か?」
この魔物は龍神と同じ力を持っている。
確かにかわいい瞳に似合わず神々しさを感じた。
「うわお!」
イーミーが某をなめてきた。
「仲間を助けてくれてありがとー!早くその籠を開けて」
フェアリーのポイが現れ、籠の中を開けて欲しいと言われた。
武蔵が籠を開けると中からイーミーの子供が出てきた。
「その子供をオーク達がさらおうとしたのです。助けてくれたお礼にイーミーがホリー国まで連れて行ってくれます」
「虎吉さま、やりましたよ!イーミーは好意を持った相手を助けるんです。イーミーにホリー国まで連れて行ってもらいましょう!」
イーミーがしゃがむとルナとレイがイーミーの背中に乗り、続いて某と武蔵どのも背中に乗った。
全員乗ると、イーミーは上空へと飛んだ。
「落ちるぞ!」
背中に乗ったのはよいが、馬とは違うしおまけに馬のように鞍に乗っていなければ手綱も握っていない。
「大丈夫です。イーミーは自分の背中に乗せる者を守ります。今わたしたちはイーミーのオーブで守られています!」
「イーミーのオーブ?」
よく見ると我らは謎の光に包まれている。そして我らは飛んでいるイーミーの背中に普通に座って不思議と落ちない。
「大地が丸い・・・」
地面は平らなはず。
だが大空から大地を見たとき、地面が弓のように丸くなっていた。
「イーミーを持ってしてもこの森を抜けるのは2ワーかかりますのでのんびりくつろぎましょう・・・あ~イーミーの羽毛さいこう~!」
ルナどのは寝そべるとイーミーの羽毛を撫でまくった。某もこのふわふわしたイーミーの背中で仰向けになって青空を眺めた。
しばらく経って前方の草原に国が見えた。
「あれが、ホリー国です!その向こうに見えるのがサリー河です」
ノム国のシャドが茶色の街ならばホリー国は白い街だった。
ノム国から、イーミーの森を通るイーミー河はホリー国へと続き、さらにホリー国を超えて大河であるサリー河へと続いていた。
「あのサリー河で、100ネン前アカツキ帝国20万の軍勢とホリー国10万の軍勢が戦ったのです」
「この世界の人々は初代帝王をどう思っている」
「国を滅ぼされたと怨みを持っているものもいれば、あの時代いくつも別れていた世界を1つにまとめた英雄と尊敬する人達もいます!」
「さよか・・・」
その武士はこの世界で巨大な帝国を創り上げこの世界を1つにした。
もしその武士と一騎打ちしたとき、いかほどの強さなのであろうか。
「何だあれは?」
「あれはフェアリーですね。この森の小さな守人です」
ルナどのが教えてくれた。
1尺(30センチ)ほどの大きさでトンボの羽が生えているこの妖怪をフェアリーと呼ぶのか。
「・・・もしかして、お主ずっと我らを見ていたのか?」
森に入ったとき、どこかで何者かに見られていると思っていたが、その正体はこのフェアリーなる者だったのか。
「あれ、ばれてた?まぁいいや。ところで、僕の依頼を引き受けてもらえば、迷っている皆さんをホリー国へお連れしますよ~」
「まことか?して、それはどんな依頼だ?」
「この先に、大切な仲間を捕まえてる奴がいるんです。それを助けて下さい。相手はオーク密売人です」
「あぁたちが悪い・・・関わりたくない連中・・・」
オーク密売人と聞いたとき、ルナどのは嫌な顔をした。
ルナどのだけでなく、レイどのも同じ顔になった。
「何者だ。そのオーク密売人とは?」
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「なるほど。だが、今、我らの状況から考えれば、このフェアリーの頼みは無視するわけにはいかんのだろ?」
「はい」
「武蔵とレイどのはどうだ?」
「「はい」」
武蔵とレイどのも頷いた。
「【疾風迅雷(ラピッドサンダーストーム)】をかけます」
ルナどのが呪文を唱えた。
「武蔵さん、エントを出します」
レミどのが呪文を唱えた。
すると木の苗のようなものが現れ、武蔵の後ろについた。
「なんだこれは?」
「わたしは初級召喚士です。この召喚霊のエントは守るべき者の後ろに浮かび、その者が戦うときは力を貸してくれます」
「さよか」
準備は整った。
「依頼を受けよう」
「では、案内します!」
フェアリーのポイが森の奥へと入った。巨大な根っこを上ったりくぐったりしながら妖精の後をつけた。
「あれです」
大きな岩のところでポイが向こうをのぞき込むように指さした。我らは岩から頭を少しだして見た。
「この森を知ってたんじゃねぇのか。何故迷うんだ!」
「うるせぇなこんなことは初めてなんだよ!」
開けた場所で20匹ほどのオークどもらが喧嘩していた。
「あの籠の中に仲間が捕らえられているんです」
オークどもらの奥に籠が1つあった。
「リトルゴーストを召喚しましょうか?」
召喚士のレイどのが言った。
「霊的なモンスターでして、リトルゴーストならば飛んであの籠を奪い取ることができるかもしれません」
「それならば、わたしが【雷矢(ライトニングアロウ)】で支援をしましょうか?」
「うむ!そのリトルゴーストを呼び寄せてくれ」
「ですが、リトルゴーストはよても弱いので、オークの一撃で消え去ってしまいます」
「さよか・・・。だが見たところ、このままいけば敵は同士討ちするかもしれぬ。そうすれば、勝機が見えるはずだ」
「・・・それならば・・・こういう作戦はどう?」
「ん?」
武蔵どのが策を考えた。
まずは某と武蔵どのの2手に分かれる。ルナどのが攻撃魔術、【雷矢(ライトニングアロウ)】で敵を攻撃する。
不意をつかれた敵がまずルナどのの方を見る。そこに背後から某が飛び出し、敵の注意を引きつける。
さらに別の所から武蔵どのが攻撃し、敵をさらに混乱させる。
その間にリトルゴーストが籠を奪って妖精(フェアリー)の仲間を助ける。
「お互いのスキルで協力して、ポイ君の仲間を助けよう!」
「うむ」
武蔵どのの呼吸が震えているのが丸わかりだ。
だが、侮る事は出来ぬ。
軟弱でありながら、某よりも広い知見を持っているのやもしれぬ。
「もうがまんならねぇ!」
某が申したとおり、オークどもらは仲間どうしで戦い始めた。
流血しながら殴り合う無様な姿に某は笑ってしまった。
しかし、ルナどのレイどの武蔵どのは顔が引きつっていた。
仲間同士の壮絶な殴り合いでオークはついに5匹になった。
「そろそろか・・・」
某はたぎる血を抑えながら太刀を抜いた。
武蔵どのは、震えながら大きく一呼吸した。
背後と側面に回った。
「【雷矢(ライトニングアロウ)】!」
ルナどのの【雷矢(ライトニングアロウ)】がオークどもらを襲った。
続いて某が飛び出し、韋駄天のごとき速さで一体のオークを切った。
続いて武蔵どのが飛び出した。
「このやろう!」
残りのオークが一斉に襲いかかった。
我らは残ったオークを全て倒した。
「虎吉くん、籠を手に入れた!」
声がしたので振り向くと上の方に半透明の丸いものが浮いていた。
その下に武蔵どのが籠を手に持って叫んでいた。
「その籠を置け」
武蔵の後ろで声がした。武蔵が振り向くと、1匹のオークが武蔵の頭上に短い金棒を振り上げていた。
「聞こえてるのか、腰抜け。その籠を置かないとお前の顔はぐちゃぐちゃになるぜ」
オークは変なそぶりをしたらいつでも振り下ろそうとしていた。
「お、置きます。な、なにもしないで・・・」
武蔵は震えながら籠を置いて左手をオークに見せ、まるで頭頂部で籠を隠すようにうつむき、ゆっくりと立ち上がった。
バサァァァァァァ。
武蔵は立ち上がりながら、オークの顔に土を投げた。オークの目に土が入った。
その隙をついて武蔵は籠を持って仲間の所まで走ろうとした。
「させるか!」
オークが片目で武蔵の腕を掴んだ。
武蔵はオークの腕を振りほどこうとした。だが、オークの握力は強く振りほどけなかった。
オークは金棒を振り上げた。
ガン!
「ぐわ!」
オークは武蔵の後ろに浮いてたエントから伸びた枝に突き飛ばされた。
エントは盾に姿を変えると武蔵の前に浮かんだ。そしてエントは武蔵に自らの魔力を与え、武蔵を力を増幅させた。
武蔵の頭を狙ったが、武蔵の剣が防いだ。
「サミング、イーミー!」
どこかで声がした。
バサァァァァァァ。
上空から1匹の赤い翼を持った大きな白い魔物が降りてきた。それは犬と鷲を組み合わせたような大きな魔物だった。
「グワアアア!」
白い魔物はその前足でオークを踏み潰した。
「この森の主、イーミーです!イーミーはホリー国から聖獣として崇められ、神聖な竜類に匹敵する力を持っていると言われています!」
「龍?あの龍か?」
この魔物は龍神と同じ力を持っている。
確かにかわいい瞳に似合わず神々しさを感じた。
「うわお!」
イーミーが某をなめてきた。
「仲間を助けてくれてありがとー!早くその籠を開けて」
フェアリーのポイが現れ、籠の中を開けて欲しいと言われた。
武蔵が籠を開けると中からイーミーの子供が出てきた。
「その子供をオーク達がさらおうとしたのです。助けてくれたお礼にイーミーがホリー国まで連れて行ってくれます」
「虎吉さま、やりましたよ!イーミーは好意を持った相手を助けるんです。イーミーにホリー国まで連れて行ってもらいましょう!」
イーミーがしゃがむとルナとレイがイーミーの背中に乗り、続いて某と武蔵どのも背中に乗った。
全員乗ると、イーミーは上空へと飛んだ。
「落ちるぞ!」
背中に乗ったのはよいが、馬とは違うしおまけに馬のように鞍に乗っていなければ手綱も握っていない。
「大丈夫です。イーミーは自分の背中に乗せる者を守ります。今わたしたちはイーミーのオーブで守られています!」
「イーミーのオーブ?」
よく見ると我らは謎の光に包まれている。そして我らは飛んでいるイーミーの背中に普通に座って不思議と落ちない。
「大地が丸い・・・」
地面は平らなはず。
だが大空から大地を見たとき、地面が弓のように丸くなっていた。
「イーミーを持ってしてもこの森を抜けるのは2ワーかかりますのでのんびりくつろぎましょう・・・あ~イーミーの羽毛さいこう~!」
ルナどのは寝そべるとイーミーの羽毛を撫でまくった。某もこのふわふわしたイーミーの背中で仰向けになって青空を眺めた。
しばらく経って前方の草原に国が見えた。
「あれが、ホリー国です!その向こうに見えるのがサリー河です」
ノム国のシャドが茶色の街ならばホリー国は白い街だった。
ノム国から、イーミーの森を通るイーミー河はホリー国へと続き、さらにホリー国を超えて大河であるサリー河へと続いていた。
「あのサリー河で、100ネン前アカツキ帝国20万の軍勢とホリー国10万の軍勢が戦ったのです」
「この世界の人々は初代帝王をどう思っている」
「国を滅ぼされたと怨みを持っているものもいれば、あの時代いくつも別れていた世界を1つにまとめた英雄と尊敬する人達もいます!」
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