20 / 65
20 切り裂きモンスター
しおりを挟む
バサァアアア。
ホリー国の首都、ウェンディの城門の手前で降り立った。真っ白な城壁の青い扉の前に2名の兵が驚いた顔で立っていた。
某はギルドハウスでもらった、真っ黒なパーセを見せた。兵は一瞥するとパーセを返した。
ルナどのには会釈しながらルナどのの豪華なパーセを返した。
この態度の違いは何だ。
「まずはシャドと同じようにギルドハウスに行きましょう!」
ルナどのの言うとおり我らはホリー国のギルドハウスへ向かった。
「いらっしゃ~い」
背の高い赤髪の女の主が立っていた。
「あの、よかったら一緒にやらない?お互いに協力してやると依頼をより確実にこなせると思うんだ・・・」
イーミーの森から一緒にいる武蔵どのが力添えを申し出てきた。
エルフの村でロベルトと共に盗賊を退治したが、今度は武蔵と一緒になるというわけか。
この者は某やロベルトと違って勇敢さはない。
だが某やロベルトが持っていないものを、持っているので、その力を借りるとしよう。
「・・・よいだろう」
「ありがとう虎吉君!」
「でルナどの。どんな依頼を選べば、そのサハリどのに会えるのだ?」
「国以外にも協力を得るために、依頼を出す人もいます。有名な魔術師の依頼を受ければサハリさまに会わせてくれるかもしれません!」
「それならば切り裂きモンスターの依頼などは・・・」
後ろに茶髪の1人の男が立っていた。
杖を持っているが魔術師ではない。見たところ足を悪くして杖をついているようだった。
「何者だ?」
「これは失礼。わたしもかつては冒険者でして。しかしモンスターと戦ってこの通り足を負傷して冒険者をやめたんですよ。でも、懐かしくてギルドハウスに時々来て、冒険者にアドバイスしてしまうんですよ。あなた方はこういった依頼はどうですか?」
杖をつく男が一枚の依頼書を見せた。
切り裂きモンスター討伐。
報酬240万エルー。
依頼主 ホリー国。
壁には同じような依頼がたくさん貼られていた。
報酬はばらばらだが、内容は同じだった。
「最近、この町で物騒なモンスターが出てきましてね。そいつは真夜中に人間や別の種族を切り刻んでいくんですよ。それで依頼もたくさん出て、国までもがスカルーマーダーを倒そうと100名衛士を毎晩巡回させて国直々に依頼まで出して、そしてみんな殺されましたね」
「なんか怖いな・・・もっと安全なものを・・・」
話を聞いて武蔵どのは怖じ気づいた。
「噂ではホリー国は大魔術師サハリにも依頼を頼んだとか」
「本当ですか!」
武蔵どのとは対照的にルナの目が輝きだした。
「あくまでも噂ですが。ですがこの依頼を受ければサハリに会えるかもしれません。少々長話をしてしまいました。わたしはこれで・・・」
そう言って男は杖をつきながら右足を引きずって去って行った。
どんな奴かは知らないが目つきが気に入らない。
「虎吉さま、この依頼をやりましょう!」
「まずは、その魔物について知ってる者はおらぬか?」
某はラウンジにいる大勢の冒険者たちに一人一人尋ねた。
「いや、知らねぇな。俺は別の依頼を引き受けてるんでね」
「その依頼を引き受けた奴はみんな死んだからな、情報持ってる奴は、みんな遙か遠い世界へ旅立っちまったよ」
誰一人、情報を持っていない。
敵が全く分からなければ、こちらもどうすれば良いのか分からぬ。
「ちょっと待って、虎吉君」
武蔵どのが主のほうへ行った。
「マスター。この依頼は国も出しているのならば、その情報を国そのものが教えてくれると思うんです。その人達に会えませんか?」
「そうね~、政府の調査官が・・・あっちょうどあそこに座っている人がそうね。あの人に聞けばわかるわ」
ラウンジの隅に冒険者とも普通の民とも思えない立派な着物を着た老人が座っていた。
「モンスターを倒してくれるのであれば喜んで教えましょう」
老人は話してくれた。
魔物は丑ノ刻(午前1時~3時)に出歩いている者を襲う。襲われるのは街の人間だけではなく、旅人やロード商人、冒険者も襲われ、そしてポリティシャン(政治家)までも襲われた。
ポリティシャン(政治家)とは何だ。
尋ねようと思ったが、老人は話をすすめた。
「殺された政治家達の中には重要な政策を任されている者達も今してね。この事件は、どうも何者が裏に潜んでいるような気がしてましてね。それで国としても黙っていられないのです。切り裂きモンスターは何者かが放った刺客なのではないかと」
「それで、切り裂きモンスターが出やすい場所は?」
「切り裂きモンスターを見つけるためには、夜中探し続けるしかないでしょうな」
「そうですか、ありがとうございます!」
「丑ノ刻に動くか・・・」
とりあえずは宿を取った。ちなみに部屋はさすがに武蔵どのとは別々だった。
丑ノ刻。
いよいよこの町に出る魔物退治をはじめた。メタルタートルの甲冑を身につけ、ルナどのに【疾風迅雷(ラピッドサンダーストーム)】をかけてもらい暗い夜の街を歩いた。
だが街中をでたらめに歩いているが出てこない。
「武蔵どの。二手に分かれるか?」
背後にレイどのが召喚したエントが浮かんでいる武蔵どのに分かれて探そうと提案した。
「でもそれだと突然現れたときにどうやってすぐにどちらかが駆けつけるか・・・」
「まぁ一理あるな・・・」
離れれば離れるほどお互いが分からなくなり、下手すればどちらかが助けること無く死ぬことになる。
「それならばココダランプを召喚しましょう」
レイどのが呪文を唱えた。レイどのの足下に魔方陣が現れ、白い炎に真ん中が青く光るものが現れた。
「このココダランプは分裂することが出来ます。そしてお互いの位置を把握して、何か起きたときはそれを教えてくれます」
レイどのがそう言うとココダランプは2つに分かれ、某とルナどの、武蔵どのとレイどのの方にくっついた。
「では、これで分かれて探そう」
東西に別れ、真夜中のこの街を歩き始めた。
暗くてよく見えぬが、明るいときに見れば、驚かずにはいられぬであろう壁一面に細かな装飾が入ったいくつもの建物の側を歩き回った。
しかし、その切り裂き魔物とかいうやつには出会えない。
「どこにいるのだ?」
「今日は諦めますか?」
ルナどのも探すことに疲れたようだ。
宙に浮いている青白く燃えるココダランプを見た。
「して、このココダランプはどうやって片方の居場所を教えてくれるのだ?」
「えっと確か・・・ドコダ!」
ボウ!
ルナが発するとココダランプが強く光り出し、地面に地図を出した。
その地図に二つの光があった。
「これがわたしたち。これがレイさんたちですね!」
突然青白く燃えていた武蔵どのとレイどのの光が真っ赤に燃えた。
「レイさまと武蔵さまに何か起きています。行きましょう!」
某とルナどのはココダランプが教えてくれた武蔵どのとレイどのの所へ走った。
「あれか!?」
武蔵どのが剣を抜いている。エントも鎧のように変化して武蔵どのを守っている。
その後ろにレイどのがいた。
武蔵どのの前に魔物がいた。その魔物は足が無く、まるでお化けのように宙に浮いていた。
「助けに参ったぞ!」
魔物はフードをかぶり、大きな鎌をもった骸骨だった。
「あれはスカルーマーダー!」
ルナが魔物を見て叫んだ。
「あのモンスターは誰かに召喚されて出現するモンスターです。ということは、何者かが・・・!?」
スカルーマーダーが大鎌を振った。某が太刀で弾き、スカルーマーダーの懐に入ろうとした。
敵は瞬時にして鎌を振り上げ某の身体を真っ二つにしようとした。
「と、虎吉君・・・」
「足を震わすな。レイどのを守れ!」
側にいた武蔵どのが震えながらレイどのの盾となった。
敵が某の足を狙った。
その鎌の動きが変わり、某の首を襲った。
「むん!」
鎌の柄を斬ってやった。
とどめだ!
突然スカルーマーダーの爪が伸びた。
なんと、このような攻撃までできるとは。
「ならば!」
スカルーマーダーに攻撃を仕掛けた。スカルマーダーが防戦一方になった。
「虎吉さま、援護します!」
「わ、わたしも何か、召喚を・・・」
ルナとレイが呪文を唱え始めた。
そのとき背後からもう一体スカルーマーダーが飛び出し、レイの頭上に大鎌を振り下ろそうとした。
「レイさん!」
間一髪走ってきた武蔵の剣が振り下ろされたスカルーマーダーの大鎌を弾いた。
スカルーマーダーはすぐさま次の攻撃を武蔵に与えようとした。
ガン!
エントがその攻撃を防いだ。
「レイさん、そのまま呪文を唱えて、敵の注意をそらして!」
「は、はい!」
レイは呪文を唱えた。
スカルマーダーは武蔵から、レイに意識を向けた。
恐怖の中、相手が隙を見せた瞬間を逃すまいと武蔵はエントに強くさせてもらった力でスカルーマーダーを切り裂いた。
同じタイミングで、虎吉が一気に間合いと詰めるとスカルーマーダーを横一文字に斬った。
「!?」
斬られた2体のスカルーマーダーが分裂し4体になった。
「「「「我らに切り刻まれるがいい」」」」
ホリー国の首都、ウェンディの城門の手前で降り立った。真っ白な城壁の青い扉の前に2名の兵が驚いた顔で立っていた。
某はギルドハウスでもらった、真っ黒なパーセを見せた。兵は一瞥するとパーセを返した。
ルナどのには会釈しながらルナどのの豪華なパーセを返した。
この態度の違いは何だ。
「まずはシャドと同じようにギルドハウスに行きましょう!」
ルナどのの言うとおり我らはホリー国のギルドハウスへ向かった。
「いらっしゃ~い」
背の高い赤髪の女の主が立っていた。
「あの、よかったら一緒にやらない?お互いに協力してやると依頼をより確実にこなせると思うんだ・・・」
イーミーの森から一緒にいる武蔵どのが力添えを申し出てきた。
エルフの村でロベルトと共に盗賊を退治したが、今度は武蔵と一緒になるというわけか。
この者は某やロベルトと違って勇敢さはない。
だが某やロベルトが持っていないものを、持っているので、その力を借りるとしよう。
「・・・よいだろう」
「ありがとう虎吉君!」
「でルナどの。どんな依頼を選べば、そのサハリどのに会えるのだ?」
「国以外にも協力を得るために、依頼を出す人もいます。有名な魔術師の依頼を受ければサハリさまに会わせてくれるかもしれません!」
「それならば切り裂きモンスターの依頼などは・・・」
後ろに茶髪の1人の男が立っていた。
杖を持っているが魔術師ではない。見たところ足を悪くして杖をついているようだった。
「何者だ?」
「これは失礼。わたしもかつては冒険者でして。しかしモンスターと戦ってこの通り足を負傷して冒険者をやめたんですよ。でも、懐かしくてギルドハウスに時々来て、冒険者にアドバイスしてしまうんですよ。あなた方はこういった依頼はどうですか?」
杖をつく男が一枚の依頼書を見せた。
切り裂きモンスター討伐。
報酬240万エルー。
依頼主 ホリー国。
壁には同じような依頼がたくさん貼られていた。
報酬はばらばらだが、内容は同じだった。
「最近、この町で物騒なモンスターが出てきましてね。そいつは真夜中に人間や別の種族を切り刻んでいくんですよ。それで依頼もたくさん出て、国までもがスカルーマーダーを倒そうと100名衛士を毎晩巡回させて国直々に依頼まで出して、そしてみんな殺されましたね」
「なんか怖いな・・・もっと安全なものを・・・」
話を聞いて武蔵どのは怖じ気づいた。
「噂ではホリー国は大魔術師サハリにも依頼を頼んだとか」
「本当ですか!」
武蔵どのとは対照的にルナの目が輝きだした。
「あくまでも噂ですが。ですがこの依頼を受ければサハリに会えるかもしれません。少々長話をしてしまいました。わたしはこれで・・・」
そう言って男は杖をつきながら右足を引きずって去って行った。
どんな奴かは知らないが目つきが気に入らない。
「虎吉さま、この依頼をやりましょう!」
「まずは、その魔物について知ってる者はおらぬか?」
某はラウンジにいる大勢の冒険者たちに一人一人尋ねた。
「いや、知らねぇな。俺は別の依頼を引き受けてるんでね」
「その依頼を引き受けた奴はみんな死んだからな、情報持ってる奴は、みんな遙か遠い世界へ旅立っちまったよ」
誰一人、情報を持っていない。
敵が全く分からなければ、こちらもどうすれば良いのか分からぬ。
「ちょっと待って、虎吉君」
武蔵どのが主のほうへ行った。
「マスター。この依頼は国も出しているのならば、その情報を国そのものが教えてくれると思うんです。その人達に会えませんか?」
「そうね~、政府の調査官が・・・あっちょうどあそこに座っている人がそうね。あの人に聞けばわかるわ」
ラウンジの隅に冒険者とも普通の民とも思えない立派な着物を着た老人が座っていた。
「モンスターを倒してくれるのであれば喜んで教えましょう」
老人は話してくれた。
魔物は丑ノ刻(午前1時~3時)に出歩いている者を襲う。襲われるのは街の人間だけではなく、旅人やロード商人、冒険者も襲われ、そしてポリティシャン(政治家)までも襲われた。
ポリティシャン(政治家)とは何だ。
尋ねようと思ったが、老人は話をすすめた。
「殺された政治家達の中には重要な政策を任されている者達も今してね。この事件は、どうも何者が裏に潜んでいるような気がしてましてね。それで国としても黙っていられないのです。切り裂きモンスターは何者かが放った刺客なのではないかと」
「それで、切り裂きモンスターが出やすい場所は?」
「切り裂きモンスターを見つけるためには、夜中探し続けるしかないでしょうな」
「そうですか、ありがとうございます!」
「丑ノ刻に動くか・・・」
とりあえずは宿を取った。ちなみに部屋はさすがに武蔵どのとは別々だった。
丑ノ刻。
いよいよこの町に出る魔物退治をはじめた。メタルタートルの甲冑を身につけ、ルナどのに【疾風迅雷(ラピッドサンダーストーム)】をかけてもらい暗い夜の街を歩いた。
だが街中をでたらめに歩いているが出てこない。
「武蔵どの。二手に分かれるか?」
背後にレイどのが召喚したエントが浮かんでいる武蔵どのに分かれて探そうと提案した。
「でもそれだと突然現れたときにどうやってすぐにどちらかが駆けつけるか・・・」
「まぁ一理あるな・・・」
離れれば離れるほどお互いが分からなくなり、下手すればどちらかが助けること無く死ぬことになる。
「それならばココダランプを召喚しましょう」
レイどのが呪文を唱えた。レイどのの足下に魔方陣が現れ、白い炎に真ん中が青く光るものが現れた。
「このココダランプは分裂することが出来ます。そしてお互いの位置を把握して、何か起きたときはそれを教えてくれます」
レイどのがそう言うとココダランプは2つに分かれ、某とルナどの、武蔵どのとレイどのの方にくっついた。
「では、これで分かれて探そう」
東西に別れ、真夜中のこの街を歩き始めた。
暗くてよく見えぬが、明るいときに見れば、驚かずにはいられぬであろう壁一面に細かな装飾が入ったいくつもの建物の側を歩き回った。
しかし、その切り裂き魔物とかいうやつには出会えない。
「どこにいるのだ?」
「今日は諦めますか?」
ルナどのも探すことに疲れたようだ。
宙に浮いている青白く燃えるココダランプを見た。
「して、このココダランプはどうやって片方の居場所を教えてくれるのだ?」
「えっと確か・・・ドコダ!」
ボウ!
ルナが発するとココダランプが強く光り出し、地面に地図を出した。
その地図に二つの光があった。
「これがわたしたち。これがレイさんたちですね!」
突然青白く燃えていた武蔵どのとレイどのの光が真っ赤に燃えた。
「レイさまと武蔵さまに何か起きています。行きましょう!」
某とルナどのはココダランプが教えてくれた武蔵どのとレイどのの所へ走った。
「あれか!?」
武蔵どのが剣を抜いている。エントも鎧のように変化して武蔵どのを守っている。
その後ろにレイどのがいた。
武蔵どのの前に魔物がいた。その魔物は足が無く、まるでお化けのように宙に浮いていた。
「助けに参ったぞ!」
魔物はフードをかぶり、大きな鎌をもった骸骨だった。
「あれはスカルーマーダー!」
ルナが魔物を見て叫んだ。
「あのモンスターは誰かに召喚されて出現するモンスターです。ということは、何者かが・・・!?」
スカルーマーダーが大鎌を振った。某が太刀で弾き、スカルーマーダーの懐に入ろうとした。
敵は瞬時にして鎌を振り上げ某の身体を真っ二つにしようとした。
「と、虎吉君・・・」
「足を震わすな。レイどのを守れ!」
側にいた武蔵どのが震えながらレイどのの盾となった。
敵が某の足を狙った。
その鎌の動きが変わり、某の首を襲った。
「むん!」
鎌の柄を斬ってやった。
とどめだ!
突然スカルーマーダーの爪が伸びた。
なんと、このような攻撃までできるとは。
「ならば!」
スカルーマーダーに攻撃を仕掛けた。スカルマーダーが防戦一方になった。
「虎吉さま、援護します!」
「わ、わたしも何か、召喚を・・・」
ルナとレイが呪文を唱え始めた。
そのとき背後からもう一体スカルーマーダーが飛び出し、レイの頭上に大鎌を振り下ろそうとした。
「レイさん!」
間一髪走ってきた武蔵の剣が振り下ろされたスカルーマーダーの大鎌を弾いた。
スカルーマーダーはすぐさま次の攻撃を武蔵に与えようとした。
ガン!
エントがその攻撃を防いだ。
「レイさん、そのまま呪文を唱えて、敵の注意をそらして!」
「は、はい!」
レイは呪文を唱えた。
スカルマーダーは武蔵から、レイに意識を向けた。
恐怖の中、相手が隙を見せた瞬間を逃すまいと武蔵はエントに強くさせてもらった力でスカルーマーダーを切り裂いた。
同じタイミングで、虎吉が一気に間合いと詰めるとスカルーマーダーを横一文字に斬った。
「!?」
斬られた2体のスカルーマーダーが分裂し4体になった。
「「「「我らに切り刻まれるがいい」」」」
0
あなたにおすすめの小説
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。
かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。
謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇!
※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる