62 / 65
62 崩壊
しおりを挟む
「さて・・・始めようかね」
ナーバル川から4キロ離れた場所に林が広がっていた。その真ん中に奇妙に円形に開かれた場所があった。
サハリはその場所に立っていた。
戦況はホリー国軍が必死に防戦をしていた。その強さに帝国軍は予想外の苦戦を強いられていた。
思った以上にホリー国軍の指揮が高く、彼らはそう簡単にくじけなかった。
さらには海路において我らの味方だったはずのバート艦隊が補給船に奇襲攻撃を仕掛けたという報告を受けている。
だが、それでもバルド将軍は動揺していなかった。
「目の前に居る部隊を全滅させれば良い。全体的に見て、我が軍が押しているのは間違いない。バート艦隊など少数の兵力だ。多少の損害で帝国軍が壊滅などしたりはしない」
バルドは離れた場所でサハリがとある呪文を唱え始めたのはもちろん知らなかった。
「・・・我が願い、そして友との約束を果たすため・・・我は唱える・・・」
サハリの足下に巨大な魔方陣が現れた。
「世間は、あたしが作り上げた最高の魔法は【覚醒(アウェイクニング)】だと思っているようだけど、これがあたしがギケイのために作った最高の魔法だよ!」
魔方陣から光が放たれた。
そして上空が曇りだし、分厚い雲から無数の竜が現れた。
「龍神よ、我が願いを聞き届けたまえ!」
1匹の龍がサハリへと近づいた。
「お前の願い聞き届けよう」
魔方陣から放たれた光は竜へと注がれた。
「「「ギュゥオオオオオ!」」」
竜類はいっせいに咆哮を上げた。
その咆哮はホリー側、帝国側の全兵士、全モンスターを沈黙させた。
* * *
ツウ・・・・。
イズルの腕から血が流れてきた。
虎吉が躱しざま振った太刀がイズルの腕を軽く切っていた。
「さすが、『黄金の日輪』の時に現れた強者!」
イズルが一呼吸入れると間を詰めた。
カッ、キン、ザッ、ガキッ!
鋭い刃の攻撃だけでは無い刃から放たれる無数の覇気が某を襲ってくる。
千本の刃と戦っているようだ。
イズルの太刀が届く前にこちらの身体に衝撃が走る。
その衝撃に何度も痛みが走る。
イズルから放たれる黒が混じった黄金の覇気が恐ろしいほど凶暴だ。
イズルの覇気を己の覇気で切り裂き、イズルの強烈な一撃に己の一撃が当たった。
イズルと某の双方の究極の覇気がお互いの最強の太刀にさらなる力を与えた最上の強さの音が響いた。
シュパアアン!
イズルの神速の一撃が足下を襲った。
跳躍してそれを躱す。
ほんの一瞬でも集中力途切ればイズルに命を奪われる。最強の敵が最強の太刀で某の首を狙っている。
ガン!
イズルの太刀を受け止めそれを振り上げ、イズルの腹に柄頭を打ち込みイズルを吹き飛ばした。
「こいやぁ、全力で首を討ち取ってみろ!」
「誰に向かって言っている?」
イズルがにらみつけた。
某は金縛りにあったかのように身体が重くなった。
「活!」
己に活を入れた。
某は死ぬわけにはいかぬ。
今必要なのは某がここで死ぬことではない。
地面が変わっている。
先ほどまで灰色の石畳が今は黒くなっていた。
イズルの覇気が足下で完全に黒くなり、地面を覆っていた。
サッ!
「はぁ、はぁ・・・」」
イズルが一瞬にして間合いを詰めた。
ガッ!
下段に打ってきたイズルの太刀を止めてイズルの腕をつかんだ。そしてイズルを投げた。
イズルは宙を舞ったが、片手で地面に付くと宙返りして地面に着地した。
隙を与えず某はさらなる一撃を見舞った。
ガン、ガッ!
太刀を受け流された。
そのまま小手を切られそうになる。
ガン!
その太刀を弾いた。
双方、轟音を何度も響かせながら打ち合っている。
そこに2人だけの世界があった。
どちらが強いのか。
「「こいやぁああああ!」」
パキ・・・。
このとき2人は気づいていなかった。
頂上に館が築かれたこの大きな土台に亀裂が入ったことを。
「すう!」
イズルが大きく息を吸った。
最強の太刀『暁』が閃光を放って虎吉の心臓めがけ電光石火の突きを放った。
某のもう一つの最強の太刀『光明』が受け止めた。
ガッ!
あえてイズルの力に押され、一瞬にして『暁』から『光明』を離した。
イズルは勢い余って、『暁』の切っ先を地面にたたき落としてしまった。
その隙にイズルの肩を狙って突きを入れた。
ガッ!
イズルが払い落とした。
上段、下段、内小手。
わずかな間に双方どれだけ打ち込んだであろう。
それでも、二つの最強の太刀は少しも刃こぼれすることなく、折れることもなくぶつかり合っていた。
(イズルのやろう、強烈な一撃を水の流れのような柔らかい動きでだしやがる)
あの小さな身体に巨大な影が見える。
錯覚かもしれないがあの影から力を感じる。
あれがイズルが背負っているものか。
3万の大軍はあれを見て怖じ気づいたのか。
確かにイズルの強さは今まで感じたことの無い強さだ。3万はおろか、蒙古の14万とてすぐに逃げるはずだ。
だがな。
「某がここまで歩いてきた道のりをお前は歩けるか?」
ザッ!
イズルの右腕を切ろうとした。。
ガン!
受け止められた。
イズルがすねを狙う下段攻撃をだした。
身体が自然に引いた。
喉を狙う下からの切り上げを躱した。
そしてそのまま某の正中を通るように上にあがって振り下ろされた。
シュパ。
痛みを感じた。
だが大丈夫だ。
左肩の大袖を切り落とされただけだ。
うまく躱し、ぶつかっても潰されることは無く、常に変化するイズルの攻撃を捌いている。
「どうした?それが帝王の強さか?」
「ほざくな!帝王になれない奴が!」
ルナどのにかけてもらった力が丹田からあふれ出し、その力が全身の神経へと伝わり、『月の清水』が加わったイズルの動きを感じ取り、合わせている。
ルナどのお主の魔術の力は凄いぞ。
お主が必死に鍛えた魔力の力でイズルと互角に戦っている。
ありがとう。
ルナどのがいてくれたからこそ、某はこの世界で強くなることが出来た。
あとは某。
本当の目的は、イズルを倒すことでは無い。
その向こうにあるのが目的だ。
その目的を果たさねばならぬ。
ルナどののところへ。
パキ!
土台にさらなるひびが入った。
館へと続く階段がゆがみ始めた。
館が震えだした。
ぶつかりあう2つの巨大な力に、この小さな館が限界を迎えていた。
「・・・・・・」
さてどうする。
師匠から教えてもらい、何度も使ってきたあの技を使うか。
師匠が「これを武士に教えるのはまだ早い気はするが」と言いながらも、剣術、体術、薙刀全てを教えてもらってこれを徹底的に教えられた。
「物事は突然やってくる。その時に己が居たとき、止まることなく動ければ問題はない。そのためのちゃんとした心身と技量がなければならぬが。まぁ、しかと修行して居ながら合わせて見ろ」
と言われ、何度も何度も鞘から刃を抜いて鍛錬した。
虎吉は太刀を鞘に収めようと思った。
だが、ためらった。
(くそ・・・こんな時にかよ・・・)
ナーバル川から4キロ離れた場所に林が広がっていた。その真ん中に奇妙に円形に開かれた場所があった。
サハリはその場所に立っていた。
戦況はホリー国軍が必死に防戦をしていた。その強さに帝国軍は予想外の苦戦を強いられていた。
思った以上にホリー国軍の指揮が高く、彼らはそう簡単にくじけなかった。
さらには海路において我らの味方だったはずのバート艦隊が補給船に奇襲攻撃を仕掛けたという報告を受けている。
だが、それでもバルド将軍は動揺していなかった。
「目の前に居る部隊を全滅させれば良い。全体的に見て、我が軍が押しているのは間違いない。バート艦隊など少数の兵力だ。多少の損害で帝国軍が壊滅などしたりはしない」
バルドは離れた場所でサハリがとある呪文を唱え始めたのはもちろん知らなかった。
「・・・我が願い、そして友との約束を果たすため・・・我は唱える・・・」
サハリの足下に巨大な魔方陣が現れた。
「世間は、あたしが作り上げた最高の魔法は【覚醒(アウェイクニング)】だと思っているようだけど、これがあたしがギケイのために作った最高の魔法だよ!」
魔方陣から光が放たれた。
そして上空が曇りだし、分厚い雲から無数の竜が現れた。
「龍神よ、我が願いを聞き届けたまえ!」
1匹の龍がサハリへと近づいた。
「お前の願い聞き届けよう」
魔方陣から放たれた光は竜へと注がれた。
「「「ギュゥオオオオオ!」」」
竜類はいっせいに咆哮を上げた。
その咆哮はホリー側、帝国側の全兵士、全モンスターを沈黙させた。
* * *
ツウ・・・・。
イズルの腕から血が流れてきた。
虎吉が躱しざま振った太刀がイズルの腕を軽く切っていた。
「さすが、『黄金の日輪』の時に現れた強者!」
イズルが一呼吸入れると間を詰めた。
カッ、キン、ザッ、ガキッ!
鋭い刃の攻撃だけでは無い刃から放たれる無数の覇気が某を襲ってくる。
千本の刃と戦っているようだ。
イズルの太刀が届く前にこちらの身体に衝撃が走る。
その衝撃に何度も痛みが走る。
イズルから放たれる黒が混じった黄金の覇気が恐ろしいほど凶暴だ。
イズルの覇気を己の覇気で切り裂き、イズルの強烈な一撃に己の一撃が当たった。
イズルと某の双方の究極の覇気がお互いの最強の太刀にさらなる力を与えた最上の強さの音が響いた。
シュパアアン!
イズルの神速の一撃が足下を襲った。
跳躍してそれを躱す。
ほんの一瞬でも集中力途切ればイズルに命を奪われる。最強の敵が最強の太刀で某の首を狙っている。
ガン!
イズルの太刀を受け止めそれを振り上げ、イズルの腹に柄頭を打ち込みイズルを吹き飛ばした。
「こいやぁ、全力で首を討ち取ってみろ!」
「誰に向かって言っている?」
イズルがにらみつけた。
某は金縛りにあったかのように身体が重くなった。
「活!」
己に活を入れた。
某は死ぬわけにはいかぬ。
今必要なのは某がここで死ぬことではない。
地面が変わっている。
先ほどまで灰色の石畳が今は黒くなっていた。
イズルの覇気が足下で完全に黒くなり、地面を覆っていた。
サッ!
「はぁ、はぁ・・・」」
イズルが一瞬にして間合いを詰めた。
ガッ!
下段に打ってきたイズルの太刀を止めてイズルの腕をつかんだ。そしてイズルを投げた。
イズルは宙を舞ったが、片手で地面に付くと宙返りして地面に着地した。
隙を与えず某はさらなる一撃を見舞った。
ガン、ガッ!
太刀を受け流された。
そのまま小手を切られそうになる。
ガン!
その太刀を弾いた。
双方、轟音を何度も響かせながら打ち合っている。
そこに2人だけの世界があった。
どちらが強いのか。
「「こいやぁああああ!」」
パキ・・・。
このとき2人は気づいていなかった。
頂上に館が築かれたこの大きな土台に亀裂が入ったことを。
「すう!」
イズルが大きく息を吸った。
最強の太刀『暁』が閃光を放って虎吉の心臓めがけ電光石火の突きを放った。
某のもう一つの最強の太刀『光明』が受け止めた。
ガッ!
あえてイズルの力に押され、一瞬にして『暁』から『光明』を離した。
イズルは勢い余って、『暁』の切っ先を地面にたたき落としてしまった。
その隙にイズルの肩を狙って突きを入れた。
ガッ!
イズルが払い落とした。
上段、下段、内小手。
わずかな間に双方どれだけ打ち込んだであろう。
それでも、二つの最強の太刀は少しも刃こぼれすることなく、折れることもなくぶつかり合っていた。
(イズルのやろう、強烈な一撃を水の流れのような柔らかい動きでだしやがる)
あの小さな身体に巨大な影が見える。
錯覚かもしれないがあの影から力を感じる。
あれがイズルが背負っているものか。
3万の大軍はあれを見て怖じ気づいたのか。
確かにイズルの強さは今まで感じたことの無い強さだ。3万はおろか、蒙古の14万とてすぐに逃げるはずだ。
だがな。
「某がここまで歩いてきた道のりをお前は歩けるか?」
ザッ!
イズルの右腕を切ろうとした。。
ガン!
受け止められた。
イズルがすねを狙う下段攻撃をだした。
身体が自然に引いた。
喉を狙う下からの切り上げを躱した。
そしてそのまま某の正中を通るように上にあがって振り下ろされた。
シュパ。
痛みを感じた。
だが大丈夫だ。
左肩の大袖を切り落とされただけだ。
うまく躱し、ぶつかっても潰されることは無く、常に変化するイズルの攻撃を捌いている。
「どうした?それが帝王の強さか?」
「ほざくな!帝王になれない奴が!」
ルナどのにかけてもらった力が丹田からあふれ出し、その力が全身の神経へと伝わり、『月の清水』が加わったイズルの動きを感じ取り、合わせている。
ルナどのお主の魔術の力は凄いぞ。
お主が必死に鍛えた魔力の力でイズルと互角に戦っている。
ありがとう。
ルナどのがいてくれたからこそ、某はこの世界で強くなることが出来た。
あとは某。
本当の目的は、イズルを倒すことでは無い。
その向こうにあるのが目的だ。
その目的を果たさねばならぬ。
ルナどののところへ。
パキ!
土台にさらなるひびが入った。
館へと続く階段がゆがみ始めた。
館が震えだした。
ぶつかりあう2つの巨大な力に、この小さな館が限界を迎えていた。
「・・・・・・」
さてどうする。
師匠から教えてもらい、何度も使ってきたあの技を使うか。
師匠が「これを武士に教えるのはまだ早い気はするが」と言いながらも、剣術、体術、薙刀全てを教えてもらってこれを徹底的に教えられた。
「物事は突然やってくる。その時に己が居たとき、止まることなく動ければ問題はない。そのためのちゃんとした心身と技量がなければならぬが。まぁ、しかと修行して居ながら合わせて見ろ」
と言われ、何度も何度も鞘から刃を抜いて鍛錬した。
虎吉は太刀を鞘に収めようと思った。
だが、ためらった。
(くそ・・・こんな時にかよ・・・)
0
あなたにおすすめの小説
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる