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第二部 終章
巨星群、墜つ(前)
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「その方が盧俊義か」
玉座から声がかかった。第八代宋国皇帝徽宗、その人からの直接のお声がけである。
左右には宰相の蔡京、枢密院の童貫、禁軍大尉の高俅を始め高官がずらりとならんでいた。
いずれも胡乱げな目で見つめている。
中には隠す気もなく睨みつけている者もいる。
「下賤な賊軍上がりめが」と言わんばかりだ。
普通なら気後れするところだが、そこは元梁山泊第二位、天罡星を持つ「玉麒麟」盧俊義である。
「はい、廬州安撫使、盧俊義でございます。皇帝陛下に拝謁申し上げます」と頭を下げる。
頭を下げたのち、ぐい、と胸を張って答えた。
「その方とは一度会っておきたかった。廬州での暮らしはどうであるか」
「はい、陛下の天にも等しき御徳を賜り、まことに安寧な暮らしを送らせていただいております」
「さようか、兵馬副総監としてはどうじゃ。何やら盛大に兵馬を集めているという話を聞くが?」
「めっそうもございません。やっと最近、兵士の練兵に手が回るようになったばかりで」
実はこの会見、先ほどの蔡京や高俅の謀りごとである。
「兵馬副総監の立場を利用し、盧俊義が兵馬兵糧を集めていて謀反の兆しがある」という偽情報を徽宗に伝え、「盧俊義を都に呼びつけ、慰労するとともに釘を刺し、御膳を賜って懐柔すべし」と奏上して実現したものだ。
徽宗は「風流皇帝」と呼ばれるほど、書画その他に希有な才能を発揮したが、いかんせん政治にはからっきし興味関心を示さず、蔡京ら奸臣の意見に流されてばかりである。
今回も半信半疑ながら「良きにはからえ」という態度なのである。
いろいろと話をしているうちに昼を迎えて、尚膳厨官(膳部を司る女官長)が「御膳の用意ができた」と知らせに来た。この女官長は前もって御膳の中に水銀を入れておくよう言い含められており、その通りにはからっていたのだ。
それとは知らぬ天子徽宗は、直々に盧俊義に膳をとらせ、盧俊義も疑うことなく食した。
食後、「廬州へ戻ったらば、民を慈しみ兵馬を養い、不埒な考えを起こすことのなきよう」と諭された盧俊義は、頓首して御言葉を承り禁裏をあとにした。
このとき入れられた水銀は致死量(0.2~0.4gと言われる)には遠く及ばない量だったが、それでも盧俊義は帰路につくと次第に腹痛がし、馬に乗るのも辛い状況になり、船に乗って帰ることになった。
水銀中毒は、頭痛、嘔吐、腹痛(主に腎臓)、呼吸困難、神経障害などを引き起こすが、体の頑強な盧俊義は時間とともに徐々に収まり、少し吐き気がする程度には回復した。
「副総監、調子はいかがですか。少し顔色が良くなりましたね」
従者が、船室の寝台で横たわる盧俊義に声をかけてきた。
「うむ、もう大丈夫だ」
「そうですか、よろしければ少し酒などおもちしましょうか」
「そうか、少しもらおう」
「それから、船頭がもし寒ければ火鉢をお持ちする、と申しておりますが」
「おお、ありがたい。頼もうか」
従者が酒を運び、入れ替わるように青白い顔色の水夫が、炭の起きた火鉢を持ち込み、薬缶を五徳に載せて出て行った。
盧俊義は酒をひと口、ふた口含んだ。と、そのとき急激に眩暈がし、冷や汗がだらだら流れ、呼吸が苦しくなってきたのだ。
しまった、毒か?
もつれる足で船室を出ると、外で待機していた従者が慌てて支える間もなく、船縁にぶつかったかと思うと、そのまま淮河に転落してしまった。
「おい、大変だ、船を停めろ! 副総監が川に落ちた!」
水夫がふたり川に飛び込み、探すことしばし、やっとのことで川底に沈む盧俊義を見つけ引き上げるも時すでに遅し。
あわれ、一代の英雄「河北の玉麒麟」盧俊義は、淮河にてはかなく命を落としてしまったのである。
その騒ぎの最中に、先ほどの青白い顔の水夫が、ひそかに船室から火鉢と薬缶を持ちだしていたのには、誰も気づかなかった。
実はこの水夫こそ、変装した黒猴軍の馬征であった。
彼が持ち込んだ薬缶には水銀が入れられていて、加熱することにより飲む以上に危険な「水銀蒸気」を発生させる。
その蒸気を吸い込んだことで、急激に重篤な水銀中毒に陥った盧俊義は、息苦しさを感じ船室を出たが、すでに神経障害を起こしていて体の自由が効かずに川に落ちてしまったのだ。
近くの船着き場に船を停め、町の役人を呼び検死したが、残った酒には毒は入っていなかった。
体調不良のところに酒を飲んだことで、悪酔いし川に落ちたのであろう、ということにされ、従者は遺体を泗州の高原の、見晴らしの良いところに葬り、役人に文書を書いてもらって廬州の役所に届けを出した。
馬征は気づかれぬよう密かに船をおり、東亰開封府に戻って皇城司指揮の閻霧に、事の次第を報告した。
このとき、燕青襲撃に失敗した黒猴軍第二隊も開封府に戻っていたので、ここで合流し再び燕青暗殺に向け動き出すことになる。
盧俊義はかつて北京の大きな質屋の主人だったが、妻と番頭に嵌められ、冤罪を受けて全てを失い、裏切り者の妻と番頭は燕青が命を奪った。そのため、盧俊義には近しい者がおらず、その死を知るは盧州の役人と、閻霧の報告を受けた蔡京や高俅らくらいである。
そして、盧俊義死す、の知らせを受けほくそ笑んだ奸臣たちは、次は宋江を亡き者にするべく、またも陰謀を企み、徽宗に言上した。
「泗州で盧俊義が川に落ち横死したそうです。我らには何の咎もありませんが、宋江らが妙な勘ぐりをして物騒なことを考えるかもしれません。ここは勅使を送り、御酒を楚州に貴賜され、宋江めを慰撫していただきたく・・・・・・」
徽宗は無責任だが愚鈍ではない。このあたりできな臭さを感じていたが、確たる証拠があるわけでもなく、拒絶するほどの理屈も無い。
結局は唯々諾々と奸臣たちの言を受け入れてしまった。
こうして、天魁星の生まれ変わり、元梁山泊第一位、現楚州易撫使、兵馬都総管こと、「及時雨」宋江に、御酒二樽が下賜されることになったのである。
楚州に着任以来、宋江は誠実に民を慈しみ軍を整え、慕われること神のごとき善政をおこなってきた。そこへ朝廷からの御酒の到着である。
もともと県の小役人だった宋江は、いいように使われ裏切られ、仲間の大多数を失う痛い目に遭ったにも関わらず、朝廷、ひいては皇帝の権威を敬うこと限りなし。皇帝から贈られた御酒と聞き、おのれの忠義が通じたかと、なんの疑いもなく涙を流さんばかりにばかりに感激した。
勅使は誓詞を読み上げると、御酒を宋江に飲ませた。
宋江が飲み終え、勅使に杯を返し御酒を勧めたが、勅使は酒が飲めないと断った。
宴席が終わり、勅使は都に帰るというので見送りを済ませて半刻(一時間)ほど。
宋江の腹が急にきりきりと痛み出したのだ。
まさか・・・・・・!
従者を呼び、使者のあとをつけさせたところ、何のことはない途中の駅舎で浴びるほど酒を飲んでいたのである。
あれは嘘かっ! ということはやはり毒酒・・・・・・これほど天子様のために尽くしてきたのというのに、何と情けない・・・・・・
痛みに脂汗を流しながら、思わず悲嘆に暮れる宋江だったが、ふとある男のことに思い当たった。
これも天命であろう。私が死ぬのは仕方がない。だが私が奸計に陥ったと知ったら、李逵めは黙っていまい。
元梁山泊第二十二位、天殺星を持つ「黒旋風」李逵は、幼児のような無邪気さを持つ愛すべき男だが、とにかく直情径行、物事を深く考えず、少しでも意にそぐわないことがあれば、二挺の板斧を持って大暴れし、その星名のとおり人を殺すことなどなんとも思わない。
今は潤州の鎮江で都統制の役職についているが、この悪辣な計略を知ったら、間違いなく徒党を組んで反乱を起こし、梁山泊の好漢たちが苦心して積み重ねた忠義の業績をぶち壊しにしてしまうだろう。
これ以上天子の御心を煩わせるわけにはいかない。
皇帝に対し、朝廷に対し、強すぎる忠節心を持つ宋江は、ここで異常とすら思われる決断に至った。
玉座から声がかかった。第八代宋国皇帝徽宗、その人からの直接のお声がけである。
左右には宰相の蔡京、枢密院の童貫、禁軍大尉の高俅を始め高官がずらりとならんでいた。
いずれも胡乱げな目で見つめている。
中には隠す気もなく睨みつけている者もいる。
「下賤な賊軍上がりめが」と言わんばかりだ。
普通なら気後れするところだが、そこは元梁山泊第二位、天罡星を持つ「玉麒麟」盧俊義である。
「はい、廬州安撫使、盧俊義でございます。皇帝陛下に拝謁申し上げます」と頭を下げる。
頭を下げたのち、ぐい、と胸を張って答えた。
「その方とは一度会っておきたかった。廬州での暮らしはどうであるか」
「はい、陛下の天にも等しき御徳を賜り、まことに安寧な暮らしを送らせていただいております」
「さようか、兵馬副総監としてはどうじゃ。何やら盛大に兵馬を集めているという話を聞くが?」
「めっそうもございません。やっと最近、兵士の練兵に手が回るようになったばかりで」
実はこの会見、先ほどの蔡京や高俅の謀りごとである。
「兵馬副総監の立場を利用し、盧俊義が兵馬兵糧を集めていて謀反の兆しがある」という偽情報を徽宗に伝え、「盧俊義を都に呼びつけ、慰労するとともに釘を刺し、御膳を賜って懐柔すべし」と奏上して実現したものだ。
徽宗は「風流皇帝」と呼ばれるほど、書画その他に希有な才能を発揮したが、いかんせん政治にはからっきし興味関心を示さず、蔡京ら奸臣の意見に流されてばかりである。
今回も半信半疑ながら「良きにはからえ」という態度なのである。
いろいろと話をしているうちに昼を迎えて、尚膳厨官(膳部を司る女官長)が「御膳の用意ができた」と知らせに来た。この女官長は前もって御膳の中に水銀を入れておくよう言い含められており、その通りにはからっていたのだ。
それとは知らぬ天子徽宗は、直々に盧俊義に膳をとらせ、盧俊義も疑うことなく食した。
食後、「廬州へ戻ったらば、民を慈しみ兵馬を養い、不埒な考えを起こすことのなきよう」と諭された盧俊義は、頓首して御言葉を承り禁裏をあとにした。
このとき入れられた水銀は致死量(0.2~0.4gと言われる)には遠く及ばない量だったが、それでも盧俊義は帰路につくと次第に腹痛がし、馬に乗るのも辛い状況になり、船に乗って帰ることになった。
水銀中毒は、頭痛、嘔吐、腹痛(主に腎臓)、呼吸困難、神経障害などを引き起こすが、体の頑強な盧俊義は時間とともに徐々に収まり、少し吐き気がする程度には回復した。
「副総監、調子はいかがですか。少し顔色が良くなりましたね」
従者が、船室の寝台で横たわる盧俊義に声をかけてきた。
「うむ、もう大丈夫だ」
「そうですか、よろしければ少し酒などおもちしましょうか」
「そうか、少しもらおう」
「それから、船頭がもし寒ければ火鉢をお持ちする、と申しておりますが」
「おお、ありがたい。頼もうか」
従者が酒を運び、入れ替わるように青白い顔色の水夫が、炭の起きた火鉢を持ち込み、薬缶を五徳に載せて出て行った。
盧俊義は酒をひと口、ふた口含んだ。と、そのとき急激に眩暈がし、冷や汗がだらだら流れ、呼吸が苦しくなってきたのだ。
しまった、毒か?
もつれる足で船室を出ると、外で待機していた従者が慌てて支える間もなく、船縁にぶつかったかと思うと、そのまま淮河に転落してしまった。
「おい、大変だ、船を停めろ! 副総監が川に落ちた!」
水夫がふたり川に飛び込み、探すことしばし、やっとのことで川底に沈む盧俊義を見つけ引き上げるも時すでに遅し。
あわれ、一代の英雄「河北の玉麒麟」盧俊義は、淮河にてはかなく命を落としてしまったのである。
その騒ぎの最中に、先ほどの青白い顔の水夫が、ひそかに船室から火鉢と薬缶を持ちだしていたのには、誰も気づかなかった。
実はこの水夫こそ、変装した黒猴軍の馬征であった。
彼が持ち込んだ薬缶には水銀が入れられていて、加熱することにより飲む以上に危険な「水銀蒸気」を発生させる。
その蒸気を吸い込んだことで、急激に重篤な水銀中毒に陥った盧俊義は、息苦しさを感じ船室を出たが、すでに神経障害を起こしていて体の自由が効かずに川に落ちてしまったのだ。
近くの船着き場に船を停め、町の役人を呼び検死したが、残った酒には毒は入っていなかった。
体調不良のところに酒を飲んだことで、悪酔いし川に落ちたのであろう、ということにされ、従者は遺体を泗州の高原の、見晴らしの良いところに葬り、役人に文書を書いてもらって廬州の役所に届けを出した。
馬征は気づかれぬよう密かに船をおり、東亰開封府に戻って皇城司指揮の閻霧に、事の次第を報告した。
このとき、燕青襲撃に失敗した黒猴軍第二隊も開封府に戻っていたので、ここで合流し再び燕青暗殺に向け動き出すことになる。
盧俊義はかつて北京の大きな質屋の主人だったが、妻と番頭に嵌められ、冤罪を受けて全てを失い、裏切り者の妻と番頭は燕青が命を奪った。そのため、盧俊義には近しい者がおらず、その死を知るは盧州の役人と、閻霧の報告を受けた蔡京や高俅らくらいである。
そして、盧俊義死す、の知らせを受けほくそ笑んだ奸臣たちは、次は宋江を亡き者にするべく、またも陰謀を企み、徽宗に言上した。
「泗州で盧俊義が川に落ち横死したそうです。我らには何の咎もありませんが、宋江らが妙な勘ぐりをして物騒なことを考えるかもしれません。ここは勅使を送り、御酒を楚州に貴賜され、宋江めを慰撫していただきたく・・・・・・」
徽宗は無責任だが愚鈍ではない。このあたりできな臭さを感じていたが、確たる証拠があるわけでもなく、拒絶するほどの理屈も無い。
結局は唯々諾々と奸臣たちの言を受け入れてしまった。
こうして、天魁星の生まれ変わり、元梁山泊第一位、現楚州易撫使、兵馬都総管こと、「及時雨」宋江に、御酒二樽が下賜されることになったのである。
楚州に着任以来、宋江は誠実に民を慈しみ軍を整え、慕われること神のごとき善政をおこなってきた。そこへ朝廷からの御酒の到着である。
もともと県の小役人だった宋江は、いいように使われ裏切られ、仲間の大多数を失う痛い目に遭ったにも関わらず、朝廷、ひいては皇帝の権威を敬うこと限りなし。皇帝から贈られた御酒と聞き、おのれの忠義が通じたかと、なんの疑いもなく涙を流さんばかりにばかりに感激した。
勅使は誓詞を読み上げると、御酒を宋江に飲ませた。
宋江が飲み終え、勅使に杯を返し御酒を勧めたが、勅使は酒が飲めないと断った。
宴席が終わり、勅使は都に帰るというので見送りを済ませて半刻(一時間)ほど。
宋江の腹が急にきりきりと痛み出したのだ。
まさか・・・・・・!
従者を呼び、使者のあとをつけさせたところ、何のことはない途中の駅舎で浴びるほど酒を飲んでいたのである。
あれは嘘かっ! ということはやはり毒酒・・・・・・これほど天子様のために尽くしてきたのというのに、何と情けない・・・・・・
痛みに脂汗を流しながら、思わず悲嘆に暮れる宋江だったが、ふとある男のことに思い当たった。
これも天命であろう。私が死ぬのは仕方がない。だが私が奸計に陥ったと知ったら、李逵めは黙っていまい。
元梁山泊第二十二位、天殺星を持つ「黒旋風」李逵は、幼児のような無邪気さを持つ愛すべき男だが、とにかく直情径行、物事を深く考えず、少しでも意にそぐわないことがあれば、二挺の板斧を持って大暴れし、その星名のとおり人を殺すことなどなんとも思わない。
今は潤州の鎮江で都統制の役職についているが、この悪辣な計略を知ったら、間違いなく徒党を組んで反乱を起こし、梁山泊の好漢たちが苦心して積み重ねた忠義の業績をぶち壊しにしてしまうだろう。
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