ハプロック神話

アンジェロ岩井

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第3章「ホリィ・ソルジャーズ」

第73話「エグザイル・プラネットーその3」

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ジニアスは、勝利を確信した。何故なら自分のガードゴーストは、イーサカのすぐ側まで鏡を近づけたからだ、もうスティールウインドゥでも避けられないだろう、ジニアスの気持ちの悪い笑みが止まらない。
「ひゃっはっはっはっぁぁぁ~気づかなかったのか、この低脳ヤローがぁぁぁ~トドメだぁぁぁ!」
「いいだろう、やってみな…」
「何だとゴラァ!さっさと灼熱と砂の惑星に行きやがれ!」
その瞬間、ジニアスの足に大量の弾が飛んできた。
「グァァァ、何だこの弾はァァァァァ!何処から飛んできやがった!?」
「やれやれ、てめえ…覚えてないのか…さっきメアリーが言った言葉をよ…『折角弾を詰めたのに』つまりおれが危険だとあいつは判断し、てめえの足を攻撃したのさ…」
「何だってぇぇぇぇぇぇぇぇ!そっ…そんなバカなことがあってたまるもんかよぉぉぉぉ!」
「いいや、あり得るじゃあねえか…現におれが、こうやって、てめえに近づくことができんのも、そのあり得ないことが起きたからなんだぜ…」
イーサカが、一歩また一歩と自分に近づいてくる、何とか逃げないと…そう思い、ジニアスは、岩陰に隠してあった、車で逃げようと思い、車に近づいたが、車は何故か壊されていた。
「何故だぁぁぁ!何故おれの車が壊されているんだァァァァァ!」
その答えに気づいたのは、イーグルとヤングマン・クラントンだった。
「やはり、そのセダンはお前さんのじゃったか…」
「イーグルさんの言う通りっすねぇ~壊しといて正解だった」
「ヒィィィ!何故お前らが~車を~?」
「何故って、ワシらあの岩陰怪しいな~って最初っから思ってたんじゃ…だから、わしのガードゴーストで調べて見たら、車があったんじゃ、わしはこれを使ってお前さんが何かするのかと思って破壊したんじゃ、お前さんがイーサカとの戦いに夢中になっている間にな…」
ジニアスが、その場にヘタリこんでいると、イーサカがやって来た。
「おい、おれのお仕置きの分は残ってるんだろーな?」
そのイーサカの疑問に二人は、ああと短く答えた。
「ゆっ…許してくれよ~J・Kには金で雇われただけなんだよ~」
「やれやれ、例えそんなことを言われても…おれ達はもうてめえを許せねえぜ…」
「ウラウラウラッ!ウラァ~」
イーサカの激しいラッシュの前にジニアスは、倒れた。イーサカは、先へ進もうぜと仲間達に呼びかけ、先へと進んで行った。そうしていると、次の町が見えてきた。
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