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冒険編
竜と聖女騎士で最高のパートナー!
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「大体、お前はなんで剣を家に忘れてくるんだよ!?」
「お前こそ、旅行に銃くらい持って行け!銃士の嗜みなんじゃあないのか!?」
ルイーダとジードは珍しくお互いの意見をぶつけ合い喧嘩を始めていく。
これも、それまでの二人には見られなかった光景である。
勿論ではあるが、前世の記憶は思い出し、彼女にはその事を伝えたのだが、基本的な性格はジードフリード・マルセルのままである。
だから、断じて、乗っ取られてはいないのだが、ファヴニールとしての記憶を取り戻してからはその意志も多少なりと彼の性格に影響したらしい。
暫くの間は呆然としている男装の少女や警察署の人々を放っておいて、激しい口論を繰り広げていた。
二人の長い口論は署員の一人が言いにくそうに礼を述べたところでようやく打ち切られる事になった。
大袈裟な賛辞を二人は謙遜しながらも、それを受け取った。
男装の少女は胸に銃痕の空いた服を着たジードを暫くの間は怪訝そうに眺めていたが、先程の喧嘩とは打って変わり、笑顔で談笑し合う二人を見て、指摘する気もなくなったらしい。
大袈裟に肩をすくめた後に二人の楽しげな会話に耳を澄ませていた。
そして、旅行に来た日と同様に道の端の草原の上に思いっきり寝転ぶ。
寝転んだ二人の上には雲一つない青い空が広がっており、二人を大いに感動させていた。
「綺麗な景色だよな?」
「あぁ、本当に綺麗だ。千年前から変わらない景色だ」
ルイーダのその言葉にファヴニールの記憶を取り戻したジードは彼女に気が付かないように小さく首を縦に動かす。
同時に密かに誓いを立てる。オーランジュ王国の併合などは絶対に阻止させてみせる、と。
少女の邪魔もなかったので、二人としてはこのままずっと肩を並べて空を眺めていたかったのだが、今度は少女ではなくエルフがそれを妨害する事になった。
「随分と呑気そうだな。ガレリアの観光客……国に帰らなくていいのか?」
意地悪そうに尋ねたのは二人がガレリアの人間だからだろう。
このエルフの男性は穏やかそうな口調で、尋ねてはいるものの、その端には怒りのようなものを感じられた。
この問い掛けに対し、ルイーダは模範的な回答を口に出す。
「我々は戦うよ。ガレリア人ではあるが、マナエ党とな」
「ルイーダのいう通りだ。おれとルイーダはマナエの敵で、それでいて、あんたらの仲間だ」
「……珍しい人もいるものだ。けれど、あんた方の希望には応えられないかもしれないな……」
落胆した彼の言葉がジードには気になった。詳しく問い掛けると、彼は伏せ目がちに言った。
「……国王陛下が併合を受け入れるというお考えらしい……」
その言葉を聞いて反応したのは、ジードではなく、ルイーダの方である。
彼女はエルフの男に向かって掴み掛かると、その噂の真意を確かめる。
「本当か!?国王陛下が本当にそうおっしゃられたのか!?」
「あぁ、大臣の進言に従って、併合を受け入れるというお考えらしい」
それを聞くと、ルイーダは敵もいないのに高速魔法を利用して、王都へと向かって走っていく。
ジードも同じ魔法を利用して、そのまま妻の背後に張り付いていく。
二人は普通の人間が容易には感知できない事をいいことに城の中へと易々と侵入し、国王が居る場所を探して動き回っていく。
無数の扉を開け、何度も階段を往復した末にようやく、国王が子供部屋に居る事を突き止めた。
二人は高速魔法を止めると、物陰から部屋の様子を伺う。
子供部屋といっても名目上は国王の過ごす寝室であるから、天蓋付きのベッドが中央に置かれ、周りには世の子供が生唾を飲み込む程の量のおもちゃが置かれていた。
車のおもちゃも、飛行機のおもちゃも揃っている。
それに、軍隊を模したおもちゃも。
だが、当の国王により、そのおもちゃは投げ捨てられた。地面の上に気の毒なおもちゃの兵隊が殺している姿が確認できる。
国王は天蓋付きのベッドの上でシーツに身を隠して、震えていた。
「ま、魔女がくる!ぼくを殺しにやってくる!怖いよ!パパ!ママ!」
「へ、陛下。お気を確かに」
老齢の執事は気の毒になったのか、幼い国王を慰めるために近寄ろうとしたものの、幼い国王から返ってくるのはおもちゃである。
執事の鼻の上で小さなおもちゃの兵隊は転げ落ちていく。
それでも、年老いた年齢では鼻に痛みを感じたのか、ううと悲鳴を上げる。
それを聞いた国王はパジャマ姿のまま老齢の執事の元へと近寄り、その鼻を摩っていく。
「す、すまなかった!今のは私としても本心ではないのだ……ただ、ただ、不安になって……」
「そのお優しさ、お見事です。感服致しました。陛下」
その言葉を聞いて、執事と幼少の王が共に部屋の入り口へと視線を向けていく。
そこには見知らぬ男装の女性が立っていた。
「な、何奴だ!?」
「私の名前はルイーダ・メルテロイと申します。陛下……かつてはガレリア王国において騎士を務めておりました」
「う、嘘を吐くな!ガレリア王国など大昔に滅んでおるではないか!」
まだ変わっていない高く可愛らしい声で、必死に国王らしく振る舞う少年の姿がルイーダには愛らしく見えた。
だが、今回は幼少の国王の姿を見たかったのではない。
ルイーダは跪き、臣下としての礼を取りながら国王に進言を行う。
「ば、バカな!?併合を拒否しろというのか!?」
「ええ、陛下……大抵のオーランジュの民は戦う決意を秘めております。ですが、その当の陛下が併合を受け入れるとなると、それこそ、陛下の名に泥が被さりましょう。その泥は恐らく何百年も落とせぬ泥となり、陛下の名前を汚し続けるでしょう」
「ぶ、無礼な!畏れ多くも併合をお受けになり、多くのオーランジュ王国の民をお救いになりれようとなさる陛下に対して、なんたる侮辱ッ!」
執事は声を震わせながら、ルイーダに向かって抗議の言葉を叫んだのだが、ルイーダは眉一つすら動かさずに平然と答えた。
「オーランジュの民がその真意を汲めるとは思えませぬ!恐らく、これから後に陛下はオーランジュ王国の最後の国王であり、国を裏切った最低の君主という誹りを受けましょう!それでもよろしいか!?」
ルイーダの包丁のように鋭い言葉に執事は返す言葉もない。
暫くの間は執事は拳を震わせていたのだが、やがて、絶好の反論を思い付いて、彼女に向かって口に出す。
「そうだ?大体、ガレリアの、いや、マナエ党の率いる最新式の軍隊と戦って勝ち目はあるのか?」
「このルイーダ・メルテロイと伝説の魔竜、ファヴニールが付いている。それだけではご不満かな?」
ルイーダの言葉には説得力があった。有無を言わさぬ圧のようなものを感じ、執事はその場は引き下がる事になった。
「お前こそ、旅行に銃くらい持って行け!銃士の嗜みなんじゃあないのか!?」
ルイーダとジードは珍しくお互いの意見をぶつけ合い喧嘩を始めていく。
これも、それまでの二人には見られなかった光景である。
勿論ではあるが、前世の記憶は思い出し、彼女にはその事を伝えたのだが、基本的な性格はジードフリード・マルセルのままである。
だから、断じて、乗っ取られてはいないのだが、ファヴニールとしての記憶を取り戻してからはその意志も多少なりと彼の性格に影響したらしい。
暫くの間は呆然としている男装の少女や警察署の人々を放っておいて、激しい口論を繰り広げていた。
二人の長い口論は署員の一人が言いにくそうに礼を述べたところでようやく打ち切られる事になった。
大袈裟な賛辞を二人は謙遜しながらも、それを受け取った。
男装の少女は胸に銃痕の空いた服を着たジードを暫くの間は怪訝そうに眺めていたが、先程の喧嘩とは打って変わり、笑顔で談笑し合う二人を見て、指摘する気もなくなったらしい。
大袈裟に肩をすくめた後に二人の楽しげな会話に耳を澄ませていた。
そして、旅行に来た日と同様に道の端の草原の上に思いっきり寝転ぶ。
寝転んだ二人の上には雲一つない青い空が広がっており、二人を大いに感動させていた。
「綺麗な景色だよな?」
「あぁ、本当に綺麗だ。千年前から変わらない景色だ」
ルイーダのその言葉にファヴニールの記憶を取り戻したジードは彼女に気が付かないように小さく首を縦に動かす。
同時に密かに誓いを立てる。オーランジュ王国の併合などは絶対に阻止させてみせる、と。
少女の邪魔もなかったので、二人としてはこのままずっと肩を並べて空を眺めていたかったのだが、今度は少女ではなくエルフがそれを妨害する事になった。
「随分と呑気そうだな。ガレリアの観光客……国に帰らなくていいのか?」
意地悪そうに尋ねたのは二人がガレリアの人間だからだろう。
このエルフの男性は穏やかそうな口調で、尋ねてはいるものの、その端には怒りのようなものを感じられた。
この問い掛けに対し、ルイーダは模範的な回答を口に出す。
「我々は戦うよ。ガレリア人ではあるが、マナエ党とな」
「ルイーダのいう通りだ。おれとルイーダはマナエの敵で、それでいて、あんたらの仲間だ」
「……珍しい人もいるものだ。けれど、あんた方の希望には応えられないかもしれないな……」
落胆した彼の言葉がジードには気になった。詳しく問い掛けると、彼は伏せ目がちに言った。
「……国王陛下が併合を受け入れるというお考えらしい……」
その言葉を聞いて反応したのは、ジードではなく、ルイーダの方である。
彼女はエルフの男に向かって掴み掛かると、その噂の真意を確かめる。
「本当か!?国王陛下が本当にそうおっしゃられたのか!?」
「あぁ、大臣の進言に従って、併合を受け入れるというお考えらしい」
それを聞くと、ルイーダは敵もいないのに高速魔法を利用して、王都へと向かって走っていく。
ジードも同じ魔法を利用して、そのまま妻の背後に張り付いていく。
二人は普通の人間が容易には感知できない事をいいことに城の中へと易々と侵入し、国王が居る場所を探して動き回っていく。
無数の扉を開け、何度も階段を往復した末にようやく、国王が子供部屋に居る事を突き止めた。
二人は高速魔法を止めると、物陰から部屋の様子を伺う。
子供部屋といっても名目上は国王の過ごす寝室であるから、天蓋付きのベッドが中央に置かれ、周りには世の子供が生唾を飲み込む程の量のおもちゃが置かれていた。
車のおもちゃも、飛行機のおもちゃも揃っている。
それに、軍隊を模したおもちゃも。
だが、当の国王により、そのおもちゃは投げ捨てられた。地面の上に気の毒なおもちゃの兵隊が殺している姿が確認できる。
国王は天蓋付きのベッドの上でシーツに身を隠して、震えていた。
「ま、魔女がくる!ぼくを殺しにやってくる!怖いよ!パパ!ママ!」
「へ、陛下。お気を確かに」
老齢の執事は気の毒になったのか、幼い国王を慰めるために近寄ろうとしたものの、幼い国王から返ってくるのはおもちゃである。
執事の鼻の上で小さなおもちゃの兵隊は転げ落ちていく。
それでも、年老いた年齢では鼻に痛みを感じたのか、ううと悲鳴を上げる。
それを聞いた国王はパジャマ姿のまま老齢の執事の元へと近寄り、その鼻を摩っていく。
「す、すまなかった!今のは私としても本心ではないのだ……ただ、ただ、不安になって……」
「そのお優しさ、お見事です。感服致しました。陛下」
その言葉を聞いて、執事と幼少の王が共に部屋の入り口へと視線を向けていく。
そこには見知らぬ男装の女性が立っていた。
「な、何奴だ!?」
「私の名前はルイーダ・メルテロイと申します。陛下……かつてはガレリア王国において騎士を務めておりました」
「う、嘘を吐くな!ガレリア王国など大昔に滅んでおるではないか!」
まだ変わっていない高く可愛らしい声で、必死に国王らしく振る舞う少年の姿がルイーダには愛らしく見えた。
だが、今回は幼少の国王の姿を見たかったのではない。
ルイーダは跪き、臣下としての礼を取りながら国王に進言を行う。
「ば、バカな!?併合を拒否しろというのか!?」
「ええ、陛下……大抵のオーランジュの民は戦う決意を秘めております。ですが、その当の陛下が併合を受け入れるとなると、それこそ、陛下の名に泥が被さりましょう。その泥は恐らく何百年も落とせぬ泥となり、陛下の名前を汚し続けるでしょう」
「ぶ、無礼な!畏れ多くも併合をお受けになり、多くのオーランジュ王国の民をお救いになりれようとなさる陛下に対して、なんたる侮辱ッ!」
執事は声を震わせながら、ルイーダに向かって抗議の言葉を叫んだのだが、ルイーダは眉一つすら動かさずに平然と答えた。
「オーランジュの民がその真意を汲めるとは思えませぬ!恐らく、これから後に陛下はオーランジュ王国の最後の国王であり、国を裏切った最低の君主という誹りを受けましょう!それでもよろしいか!?」
ルイーダの包丁のように鋭い言葉に執事は返す言葉もない。
暫くの間は執事は拳を震わせていたのだが、やがて、絶好の反論を思い付いて、彼女に向かって口に出す。
「そうだ?大体、ガレリアの、いや、マナエ党の率いる最新式の軍隊と戦って勝ち目はあるのか?」
「このルイーダ・メルテロイと伝説の魔竜、ファヴニールが付いている。それだけではご不満かな?」
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