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第二章『王国を覆う影?ならば、この私が取り除かせていただきますわ』
ネオドラビア教の一手
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「わ、ワシは悪くない。悪いのはマルグリッタをいじめていたあいつだろうが……」
「ふざけるんじゃないよ。カーラがいつあいつをいじめたっていうんだい!?」
レキシーは胸ぐらを掴む横で義父を掴まれて弱った様子のマルグリッタを指差しながら問い掛けた。
マルグリッタは慌てた様子でレキシーに向かって叫んだ。
「やめてッ!お義父様をお離しくださいませッ!」
「何がお義父様だよッ!白々しいッ!こいつのことなんて道具としか思っていないくせに」
レキシーは目を剣のように尖らせながら叫んだ。
「道具だとッ!貴様、マルグリッタに向かってなんてことをッ!」
公爵は胸ぐらを掴まれていても勇気を振り絞り、激昂しながら叫んだ。
「やかましいやッ!あんたは黙ってなッ!あたしはこいつらと話してるんだからッ!」
レキシーは怒りも露わにした強力な声でベクターを怒鳴り付けて黙らせてから公爵並びにマルグリッタと共に話を続けていく。
「さてと、あんたどうしてこんな奴を実の娘よりも可愛がってるのさ?」
「それはあの人面獣心が……」
公爵が答えようとしたのだが、その前にレキシーが強い力で公爵の頬を強く掴み低い声で警告の言葉を投げ掛けた。
「今度あの子を『人面獣心』だなんて言ってごらん。こんなもんじゃ済まないからね」
「わ、わかった」
公爵はか細い声を出しながら同意の言葉を述べた。
「私はじ……いや、カーラがマルグリッタを虐めている場面を目撃したからだ。私たちは市井で一目見てマルグリッタを気に入ったよ。あんなに素直でいい子は初めて見たんだ」
「素直でいい子?あんた誤解しているみたいだから教えておくよ。あいつは優しい顔の裏にドス黒い化け物みたいな心を持っているんだ。あんたを慕うように見えて、その裏であんたを見下しているんだよ」
「こいつッ!なんてことを言うんだッ!」
ベクターは激昂したが、レキシーの一睨みによって萎縮して撤退してしまう。
代わりに声を上げたのはマルグリッタ本人だった。
「わ、私はいくら侮辱されても我慢できますわ!でも、大好きなお義父様まで侮辱されるなんて……私耐えられませんッ!」
マルグリッタはいつぞやの婚約破棄の時に用いたのと全く同じ手口でレキシーを批判したのだった。
だが、レキシーは動じない。それどころか先程よりも鋭い視線でマルグリッタを睨むのだった。
「フン、そうやって可愛らしく見せれば誰でも同情するだなんて思うんじゃないよッ!」
「いやぁ!殿下ッ!」
マルグリッタは泣いた。いや、正確にいえば泣き真似を始めて道場を引こうとしたといった方が正しい。
悲劇のヒロインを気取るマルグリッタの元にベクターと公爵婦人が近寄り、懸命に慰めの言葉を掛けている。公爵も近寄ろうとしていたが、レキシーに胸ぐらを掴まれており近寄ろうにも近寄れなかった。
四対一であるのにも関わらず怯むことなくカーラへの思いを叫ぶレキシーであったが、国王の仲裁が入ったことによってその場は収められることになった。
国王は呼び止めた当初こそ叫んだものの、その後は比較的に穏やかな口調で両者を宥めた。
両者は国王の仲介で互いに矛を収めたものの、納得がいかないものがあったらしく、お互いに睨み合いながらその場を立ち去っていく。
四人とも激怒していたのだが、その中でも特に激しい怒りを覚えていたのはマルグリッタの婚約者であるベクターであった。
ベクターは憤慨した様子で同じく怒りの念に囚われる公爵夫妻と共にレキシーへの怒りの言葉を叫んでいた。
その過程でベクターはハッキリと告げた。「殺してやる」と。
ベクターの言葉にマルグリッタも他の二人も同意する。二人にとって平民でありながら無礼な言葉を述べた上に自分たちにとっての最愛の娘を侮辱したレキシーを生かしてはおけなかったのだ。
公爵の中にはかつて彼の父が持っていた慈しみの心や信念などは存在していなかった。あるのは歪んだ選民意識と積もりに積もった自尊心のみだった。
二人がレキシーの殺害を決意したのは国王に治られては困るという考え以上に平民のレキシーが大貴族である自分に対等な口調を効いたという歪んだ考えからであった。公爵婦人も同じだった。貴族に対してあのような無礼な態度を取った平民を許してはおけなかった。
二人は最愛の娘の婚約者であるベクターがどのような処置を取るかは知らないが、どのようにレキシーを始末するのかを心待ちにしていたのだ。
ベクターはそんな歪んだ思いを抱いた公爵夫妻と別れ、婚約者の実家であるネオドラビア教の教会へと向かっていったのだった。
ポールは突然の来訪であるのにも関わらず、妹とその婚約者である王子を丁重に迎え入れ、自身の参謀役を担うルパート・ポーロックを交えて会話を交わしていくのだった。
ベクターから聞かされた会話はポールのみならずルパートにとっても信じられないような話だった。
「まさか、国王がフィンの奴を跡継ぎに指名するとはね……予想外だった」
「……その通りだ。私が王位を継げないだなんて……そんなことがあってたまるものか」
ベクターは拳と体の両方を震わせながら協力者たちに訴え掛けていた。四人ともに頭を悩ませていた時だ。不意にルパートが頭を上げた。
「私によい考えがあるのですが……」
「よい考えだと?」
「えぇ、恐れながら殿下。これから毎日のように婚約者であるマルグリッタ様そして並びに公爵夫妻と共にお父君の元に通われなさいませ。その上で偽の遺書を用意するのです」
「偽の遺書だと?」
予想外の言葉にベクターが目を丸くした。
「えぇ、偽の遺書を用意してあなたが次の国王に収まるのです。そしてフィン殿下には死を賜わさせるのです」
「フィンに死を?」
「もちろん、ベクター殿下のお言葉だけでフィン殿下に死を賜わせることは不可能です。偽の遺書に書かせるのです」
「……そのようなことが可能なのか?」
「殿下が遺書の居所を知ることができればの話ですがね。それ以外の用意は我らの手で行います。我らの悲願であるネオドラビア教の国教化を成し遂げることができるのは殿下だけでございますから、そのためならばできる限りは協力させていただきますよ」
ルパートが怪しげな顔を浮かべて笑う。
ネオドラビア教の国教化を狙う野望はこうして水面下で着々と王位簒奪に向けての動きが進んでいったのである。
「で、どうかな?ここのレストランは?」
「美味しゅうございますわ」
時間は少しだけ遡り、ちょうどレキシーと公爵夫妻たちとが国王の居室で言い争いをしていた頃、シュポスとカーラは二度目のデートに励んでいた。
シュポスのデートは前回と同様に完璧であった。エスコートも上手いし、レディファーストを徹底している。
カーラも奮発して自分が作り上げたドレスの中でも上等なものを着てきていた。
前回着ていたものよりも質が良かったので、シュポスが待ち合わせの際にヒューと揶揄うように口笛を吹いたのは今でも覚えている。
カーラはそのことがたまらなく嬉しかった。無意識のうちに耳を赤く染め上げていたのだ。そのことを向かい側の席に座るシュポスがまた揶揄う。
恥ずかしくはなったが、それでも不思議と嫌な思いはしなかった。
二人で並んで人通りの多い大通りの上を歩いていると、本当に恋人のように思えてくる。カーラが少し照れ臭い思いをしていた時だ。背後に気配を感じて振り返る。カーラが袖の下に仕込んでいる仕込み針を取り出そうかと考えていた時だ。
シュポスが億劫な様子で背後に向かって言った。
「やめときな、カーラはオレが狙ってるって言ってるだろ?ユーリ」
「いいだろ?どうせそいつは……カーラは害虫駆除人……オレたちの敵だぜ」
「かもな。けど、気にするなよ。絶対にオレはこいつを落としてやるし、もし、敵対し続けてるんだったら、その時はオレの手で始末をつけてやるからよ」
カーラがこのやり取りを聞いて思い出したのはあの時に重い怪我をして自分が拾ったユーリという男だった。
カーラはあの時に助けたユーリまでもが敵だったという事実に驚いた。
どうやらネオドラビア教というのは予想よりも手駒が多いらしい。その規模の大きさにカーラは苦笑するしかなかった。
またしても遅れてしまい申し訳ありません。言い訳のつもりではありませんが、なかなかネタに詰まって書けませんでした。今後はなるべく気を付けたいと思います。
「ふざけるんじゃないよ。カーラがいつあいつをいじめたっていうんだい!?」
レキシーは胸ぐらを掴む横で義父を掴まれて弱った様子のマルグリッタを指差しながら問い掛けた。
マルグリッタは慌てた様子でレキシーに向かって叫んだ。
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「さてと、あんたどうしてこんな奴を実の娘よりも可愛がってるのさ?」
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「今度あの子を『人面獣心』だなんて言ってごらん。こんなもんじゃ済まないからね」
「わ、わかった」
公爵はか細い声を出しながら同意の言葉を述べた。
「私はじ……いや、カーラがマルグリッタを虐めている場面を目撃したからだ。私たちは市井で一目見てマルグリッタを気に入ったよ。あんなに素直でいい子は初めて見たんだ」
「素直でいい子?あんた誤解しているみたいだから教えておくよ。あいつは優しい顔の裏にドス黒い化け物みたいな心を持っているんだ。あんたを慕うように見えて、その裏であんたを見下しているんだよ」
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ベクターは激昂したが、レキシーの一睨みによって萎縮して撤退してしまう。
代わりに声を上げたのはマルグリッタ本人だった。
「わ、私はいくら侮辱されても我慢できますわ!でも、大好きなお義父様まで侮辱されるなんて……私耐えられませんッ!」
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だが、レキシーは動じない。それどころか先程よりも鋭い視線でマルグリッタを睨むのだった。
「フン、そうやって可愛らしく見せれば誰でも同情するだなんて思うんじゃないよッ!」
「いやぁ!殿下ッ!」
マルグリッタは泣いた。いや、正確にいえば泣き真似を始めて道場を引こうとしたといった方が正しい。
悲劇のヒロインを気取るマルグリッタの元にベクターと公爵婦人が近寄り、懸命に慰めの言葉を掛けている。公爵も近寄ろうとしていたが、レキシーに胸ぐらを掴まれており近寄ろうにも近寄れなかった。
四対一であるのにも関わらず怯むことなくカーラへの思いを叫ぶレキシーであったが、国王の仲裁が入ったことによってその場は収められることになった。
国王は呼び止めた当初こそ叫んだものの、その後は比較的に穏やかな口調で両者を宥めた。
両者は国王の仲介で互いに矛を収めたものの、納得がいかないものがあったらしく、お互いに睨み合いながらその場を立ち去っていく。
四人とも激怒していたのだが、その中でも特に激しい怒りを覚えていたのはマルグリッタの婚約者であるベクターであった。
ベクターは憤慨した様子で同じく怒りの念に囚われる公爵夫妻と共にレキシーへの怒りの言葉を叫んでいた。
その過程でベクターはハッキリと告げた。「殺してやる」と。
ベクターの言葉にマルグリッタも他の二人も同意する。二人にとって平民でありながら無礼な言葉を述べた上に自分たちにとっての最愛の娘を侮辱したレキシーを生かしてはおけなかったのだ。
公爵の中にはかつて彼の父が持っていた慈しみの心や信念などは存在していなかった。あるのは歪んだ選民意識と積もりに積もった自尊心のみだった。
二人がレキシーの殺害を決意したのは国王に治られては困るという考え以上に平民のレキシーが大貴族である自分に対等な口調を効いたという歪んだ考えからであった。公爵婦人も同じだった。貴族に対してあのような無礼な態度を取った平民を許してはおけなかった。
二人は最愛の娘の婚約者であるベクターがどのような処置を取るかは知らないが、どのようにレキシーを始末するのかを心待ちにしていたのだ。
ベクターはそんな歪んだ思いを抱いた公爵夫妻と別れ、婚約者の実家であるネオドラビア教の教会へと向かっていったのだった。
ポールは突然の来訪であるのにも関わらず、妹とその婚約者である王子を丁重に迎え入れ、自身の参謀役を担うルパート・ポーロックを交えて会話を交わしていくのだった。
ベクターから聞かされた会話はポールのみならずルパートにとっても信じられないような話だった。
「まさか、国王がフィンの奴を跡継ぎに指名するとはね……予想外だった」
「……その通りだ。私が王位を継げないだなんて……そんなことがあってたまるものか」
ベクターは拳と体の両方を震わせながら協力者たちに訴え掛けていた。四人ともに頭を悩ませていた時だ。不意にルパートが頭を上げた。
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「よい考えだと?」
「えぇ、恐れながら殿下。これから毎日のように婚約者であるマルグリッタ様そして並びに公爵夫妻と共にお父君の元に通われなさいませ。その上で偽の遺書を用意するのです」
「偽の遺書だと?」
予想外の言葉にベクターが目を丸くした。
「えぇ、偽の遺書を用意してあなたが次の国王に収まるのです。そしてフィン殿下には死を賜わさせるのです」
「フィンに死を?」
「もちろん、ベクター殿下のお言葉だけでフィン殿下に死を賜わせることは不可能です。偽の遺書に書かせるのです」
「……そのようなことが可能なのか?」
「殿下が遺書の居所を知ることができればの話ですがね。それ以外の用意は我らの手で行います。我らの悲願であるネオドラビア教の国教化を成し遂げることができるのは殿下だけでございますから、そのためならばできる限りは協力させていただきますよ」
ルパートが怪しげな顔を浮かべて笑う。
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「で、どうかな?ここのレストランは?」
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シュポスのデートは前回と同様に完璧であった。エスコートも上手いし、レディファーストを徹底している。
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恥ずかしくはなったが、それでも不思議と嫌な思いはしなかった。
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シュポスが億劫な様子で背後に向かって言った。
「やめときな、カーラはオレが狙ってるって言ってるだろ?ユーリ」
「いいだろ?どうせそいつは……カーラは害虫駆除人……オレたちの敵だぜ」
「かもな。けど、気にするなよ。絶対にオレはこいつを落としてやるし、もし、敵対し続けてるんだったら、その時はオレの手で始末をつけてやるからよ」
カーラがこのやり取りを聞いて思い出したのはあの時に重い怪我をして自分が拾ったユーリという男だった。
カーラはあの時に助けたユーリまでもが敵だったという事実に驚いた。
どうやらネオドラビア教というのは予想よりも手駒が多いらしい。その規模の大きさにカーラは苦笑するしかなかった。
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