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第二部『アナベル・パニック』
大樹寺雫の陰謀
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大樹寺雫はその日、自室の部屋で3年前の事件の調書を読み終えたばかりだった。調書の内容は三年前に日本列島を震撼させた宇宙究明学会による瀬戸大橋爆破未遂事件だった。この事件による影響は大きく、一部の噂ではあの後に教団とロシアとの繋がりがあったとか無かったとか、教団の真の目的は別の事にあったのではないかとまことしやかに噂されていた。
最も噂の内容は本当かどうか分からない事ばかりだ。どこまで信じて良いものなのだろうか。雫が頬をついて本を読んでいると、壁に掛けられた時計の針は夕食の時間が指していた。
雫は携帯端末を使用して、やむを得ずに幹部たちにこれからの事を伝えるために、自身の食堂へと呼び出す。更に付き人の元住職に金の延棒を幹部の数と同じだけ持ってくるように指示を出す。雫は歴史が好きで、彼女はかつての豊臣秀吉が明智光秀との戦いの前に姫路城の金を足軽に配ったと言うエピソードに倣おうとしていたのだった。
食堂には併せて十五人の幹部が並んだ。三年前の宇宙究明学会と異なる点は七人が男性である事で、残りの八人が女性で構成されている事だ。雫はテーブルに座るように指示を出し、先に並べられていた料理に手を出す事を許可した。
幹部と言ってもピンからキリまでいる。一番上の幹部は雫の食べるような食事もたまに許可されているが、一番下の幹部は他の末端の信者同様に粗食を強いられているのである。特に二つ結びの黒髪の少女こそがその典型とも言えた。
少女の名前は山寺遥と言い、元は雫の幼馴染みの少女であった。だが、教団に入信させられてからは、両親と引き離され、末端の信者としてキャリアを積めと言う雫の指示に従い、二年間の努力を経てから、幹部に昇進される事を認められたのだった。
雫は食事と共に運ばれた紅茶を啜りながら、がっつきたい気持ちを抑えて、食事を食べる彼女の姿を眺めていた。雫もいそいそとフォークとナイフを動かしていた。
雫は遥とその他の幹部が食べ終わったのを見計らって、自身の食事を食べを終えて、新たに入れてもらった紅茶に一口、口をつけてから信者一同に向き直る。
「今日は明日の事件の決行について話したいんだ。既に達也さんから話を聞いている人もいると思うんだけれど、いよいよ私たちの教団は明日に作戦を実行する。大和民族救済計画を」
雫は手元にタッチパネルを取り出し、全員のファイルに行き渡るように計画書を送っていく。
「既に青山俊一郎という連邦捜査官を天国に送っちゃったからね。それを名目に警察たちがここに押し寄せてくるよ。だからって、わたしは天国に逃げたりはしない。戦うんだ。明日、白籠市内で大量の囚人たちが決行する事になっている。それに乗じて、白籠市の教団で支部長を務める吉田稔さんが小型の空中兵器で毒ガスをばら撒いていく……これは計画書にも書いてある通りだけれど、当然分かっているよね?」
毒ガスをばら撒くという言葉と計画書の内容に驚きを隠せないのは、他ならぬあまり教祖と関った事のない幹部であろう。盲信的な信者でさえも眉を顰めている事に、雫は閉口した。
雫はやむを得ずに、人差し指を掲げて空中兵器で毒ガスを首都圏にばら撒く計画を熱弁した。人類ならびに腐敗した人々の心を頭から変えるためには、毒ガスを使わなければならないと。
高校生で教祖を務めている程に宗教に知り尽くした雫に反論できる人間など、この場所にはいない。幹部の殆どが日本では高位に上る大学の出身者であったが、それでもたった一人の高校生に反論できないのだ。
雫は全員が反論の口を封じられた事を考えると、高学歴とやらも大した事がないのかもしれない。
雫はアールグレイの紅茶を啜りながらそんな事を考えていた。
やがて、雫がお開きの言葉を開くと、全員が付き人の壮年の男性に付いていき、ジェネラルケースから金塊を渡されて、自分たちの部屋と戻るエレベーターへと向かう。遙も金塊を受け取り、エレベーターに乗り込もうとした時に雫に声をかけられて退出を止められた。どうやら、エレベーターの側にまで付いて来たらしい。彼女は青ざめた顔で振り返り、
「な、なんでしょうか?我がご主人様」
「ねぇ、遥……この計画が成功したら、あたし達の国家が創建されるって事を自覚している?」
雫の何気ない言葉に遥は思わず肩を強張らせてしまう。遥には何の考えもない。入信したのも何となくであるし、彼女はずっとなんとなくで過ごしてきた。
そのために、今日の計画を知って、一番逃げ出したいと考えたのは彼女だった。
その事を見抜かれていたのだろうか。遥は心臓の慟哭を押さえながら、かつての幼馴染みを見つめる。
やがて、かつての幼馴染みにして現在の教祖は彼女の両手を強く握り、
「だめだよ。この計画が成功したら、この国の人たちは完全に救済されるんだよ。昌原道明や宇宙究明学会の連中と違って、わたし達には『十字軍』だと胸を張って堂々と言っておけば良いんだよ」
雫の口元が遥の耳元にまで迫る。教祖は嫌がる姿を見て、思わずに彼女自身の唇を舐めた。
「どうも、妙な胸騒ぎがするんだ」
職務を終えて、帰宅しようとした孝太郎の言葉によって、彼は白籠署公安部のメンバーの全員の視線を集める事になった。
「孝ちゃんの胸騒ぎって……もしかして、聡子が言ってた例のバプテスト・アナベル教の連中の事なの?」
孝太郎は首肯した。
「確かにな、今日は風が強い……ビュービュー等吹いてやがるぜ。それに気のせいかいつも暗く感じちまう」
聡子の言葉を聞いて、孝太郎は周りの景色を見渡す。確かに、聡子の言う通りに、今日は普通に月も見えていると言うのにどうも、変に暗く感じてしまう。
孝太郎が気のせいだと首を振って、帰り道に向かって歩き出そうとすると、携帯端末のバイブ音が鳴っている事に気がつく。
通話アプリを開いて、中を見てみると、通話の主は刈谷浩輔。刈谷組の次期組長とカウントされる少年の名前だった。孝太郎は通話アプリを開いて、話を聞く。
浩輔の用件は一番上の兄の不吉な遺言についてだった。彼の兄は孝太郎が目覚める前に不治の病にかかり、長くないと言われて昨日に死亡したらしい。孝太郎は一応の喪中の言葉を投げかける。
だが、浩輔はそれどころではないと叫ぶ。孝太郎は思わず眉を顰めて、
「どういう事だ?」
『お兄ちゃんの遺言にとんでもない事が書いてあったんだよ!オレが死亡の暁には囚人を牢から解き放ち、首都圏を混乱に陥れてから、高尾山に埋めてある毒ガスを取り出して、それをビッグ・トーキョーの市民どもにばら撒けと!』
孝太郎は高尾山のどの場所にあるのかを大き声で問う。浩輔曰く身内への手紙にその場所は同封されていたが、既に何者かに掘り出されていたと。
孝太郎は他に手紙を持っているかどうかを尋ねる。
浩輔は慌てた声で、
『桃屋さんから聞いた話だから、まだそんなにハッキリとは言えないけれど、大樹寺雫に遺書の一部を渡したと……』
孝太郎が衝撃のために、耳元から電話を離せないでいると、突然署から人が出てきて、急いで戻るように四人に指示が下された。
孝太郎は通話を切って、署へと戻っていく。最悪の事態は現実のものとなってしまったらしい。
最も噂の内容は本当かどうか分からない事ばかりだ。どこまで信じて良いものなのだろうか。雫が頬をついて本を読んでいると、壁に掛けられた時計の針は夕食の時間が指していた。
雫は携帯端末を使用して、やむを得ずに幹部たちにこれからの事を伝えるために、自身の食堂へと呼び出す。更に付き人の元住職に金の延棒を幹部の数と同じだけ持ってくるように指示を出す。雫は歴史が好きで、彼女はかつての豊臣秀吉が明智光秀との戦いの前に姫路城の金を足軽に配ったと言うエピソードに倣おうとしていたのだった。
食堂には併せて十五人の幹部が並んだ。三年前の宇宙究明学会と異なる点は七人が男性である事で、残りの八人が女性で構成されている事だ。雫はテーブルに座るように指示を出し、先に並べられていた料理に手を出す事を許可した。
幹部と言ってもピンからキリまでいる。一番上の幹部は雫の食べるような食事もたまに許可されているが、一番下の幹部は他の末端の信者同様に粗食を強いられているのである。特に二つ結びの黒髪の少女こそがその典型とも言えた。
少女の名前は山寺遥と言い、元は雫の幼馴染みの少女であった。だが、教団に入信させられてからは、両親と引き離され、末端の信者としてキャリアを積めと言う雫の指示に従い、二年間の努力を経てから、幹部に昇進される事を認められたのだった。
雫は食事と共に運ばれた紅茶を啜りながら、がっつきたい気持ちを抑えて、食事を食べる彼女の姿を眺めていた。雫もいそいそとフォークとナイフを動かしていた。
雫は遥とその他の幹部が食べ終わったのを見計らって、自身の食事を食べを終えて、新たに入れてもらった紅茶に一口、口をつけてから信者一同に向き直る。
「今日は明日の事件の決行について話したいんだ。既に達也さんから話を聞いている人もいると思うんだけれど、いよいよ私たちの教団は明日に作戦を実行する。大和民族救済計画を」
雫は手元にタッチパネルを取り出し、全員のファイルに行き渡るように計画書を送っていく。
「既に青山俊一郎という連邦捜査官を天国に送っちゃったからね。それを名目に警察たちがここに押し寄せてくるよ。だからって、わたしは天国に逃げたりはしない。戦うんだ。明日、白籠市内で大量の囚人たちが決行する事になっている。それに乗じて、白籠市の教団で支部長を務める吉田稔さんが小型の空中兵器で毒ガスをばら撒いていく……これは計画書にも書いてある通りだけれど、当然分かっているよね?」
毒ガスをばら撒くという言葉と計画書の内容に驚きを隠せないのは、他ならぬあまり教祖と関った事のない幹部であろう。盲信的な信者でさえも眉を顰めている事に、雫は閉口した。
雫はやむを得ずに、人差し指を掲げて空中兵器で毒ガスを首都圏にばら撒く計画を熱弁した。人類ならびに腐敗した人々の心を頭から変えるためには、毒ガスを使わなければならないと。
高校生で教祖を務めている程に宗教に知り尽くした雫に反論できる人間など、この場所にはいない。幹部の殆どが日本では高位に上る大学の出身者であったが、それでもたった一人の高校生に反論できないのだ。
雫は全員が反論の口を封じられた事を考えると、高学歴とやらも大した事がないのかもしれない。
雫はアールグレイの紅茶を啜りながらそんな事を考えていた。
やがて、雫がお開きの言葉を開くと、全員が付き人の壮年の男性に付いていき、ジェネラルケースから金塊を渡されて、自分たちの部屋と戻るエレベーターへと向かう。遙も金塊を受け取り、エレベーターに乗り込もうとした時に雫に声をかけられて退出を止められた。どうやら、エレベーターの側にまで付いて来たらしい。彼女は青ざめた顔で振り返り、
「な、なんでしょうか?我がご主人様」
「ねぇ、遥……この計画が成功したら、あたし達の国家が創建されるって事を自覚している?」
雫の何気ない言葉に遥は思わず肩を強張らせてしまう。遥には何の考えもない。入信したのも何となくであるし、彼女はずっとなんとなくで過ごしてきた。
そのために、今日の計画を知って、一番逃げ出したいと考えたのは彼女だった。
その事を見抜かれていたのだろうか。遥は心臓の慟哭を押さえながら、かつての幼馴染みを見つめる。
やがて、かつての幼馴染みにして現在の教祖は彼女の両手を強く握り、
「だめだよ。この計画が成功したら、この国の人たちは完全に救済されるんだよ。昌原道明や宇宙究明学会の連中と違って、わたし達には『十字軍』だと胸を張って堂々と言っておけば良いんだよ」
雫の口元が遥の耳元にまで迫る。教祖は嫌がる姿を見て、思わずに彼女自身の唇を舐めた。
「どうも、妙な胸騒ぎがするんだ」
職務を終えて、帰宅しようとした孝太郎の言葉によって、彼は白籠署公安部のメンバーの全員の視線を集める事になった。
「孝ちゃんの胸騒ぎって……もしかして、聡子が言ってた例のバプテスト・アナベル教の連中の事なの?」
孝太郎は首肯した。
「確かにな、今日は風が強い……ビュービュー等吹いてやがるぜ。それに気のせいかいつも暗く感じちまう」
聡子の言葉を聞いて、孝太郎は周りの景色を見渡す。確かに、聡子の言う通りに、今日は普通に月も見えていると言うのにどうも、変に暗く感じてしまう。
孝太郎が気のせいだと首を振って、帰り道に向かって歩き出そうとすると、携帯端末のバイブ音が鳴っている事に気がつく。
通話アプリを開いて、中を見てみると、通話の主は刈谷浩輔。刈谷組の次期組長とカウントされる少年の名前だった。孝太郎は通話アプリを開いて、話を聞く。
浩輔の用件は一番上の兄の不吉な遺言についてだった。彼の兄は孝太郎が目覚める前に不治の病にかかり、長くないと言われて昨日に死亡したらしい。孝太郎は一応の喪中の言葉を投げかける。
だが、浩輔はそれどころではないと叫ぶ。孝太郎は思わず眉を顰めて、
「どういう事だ?」
『お兄ちゃんの遺言にとんでもない事が書いてあったんだよ!オレが死亡の暁には囚人を牢から解き放ち、首都圏を混乱に陥れてから、高尾山に埋めてある毒ガスを取り出して、それをビッグ・トーキョーの市民どもにばら撒けと!』
孝太郎は高尾山のどの場所にあるのかを大き声で問う。浩輔曰く身内への手紙にその場所は同封されていたが、既に何者かに掘り出されていたと。
孝太郎は他に手紙を持っているかどうかを尋ねる。
浩輔は慌てた声で、
『桃屋さんから聞いた話だから、まだそんなにハッキリとは言えないけれど、大樹寺雫に遺書の一部を渡したと……』
孝太郎が衝撃のために、耳元から電話を離せないでいると、突然署から人が出てきて、急いで戻るように四人に指示が下された。
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