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午後からの行動
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お昼を食べ終えた後は俺は元樹くんと絶叫系に乗らずに遊園地を楽しむコースへと向かう。
取り敢えず、メリーゴーランドに乗る事にしたが、これが楽しい。
ただ、銅で作られた馬が回っているだけなのに、どうしてこんなにも楽しいのだろう。
俺が思う存分に回転木馬にのめり込んでいると、ふと、元樹くんが俺に向かって手を振っている事に気が付く。
一体、どうしたのだろうか。
一瞬気になったものの、俺は気にせず、回転木馬を楽しみ続けた。
それで、回り終えるのを確認すると、回転木馬から降り、元樹くんの元に向かっていく。
「さっき、オレに向かって手を振ってただろ?」
「あ、うん……ぼくさ、あんな風に楽しげに乗っている人を始めてみたからさ、あの、その、なんか、こう上手く言い表せないんだけど、よくカラオケに行って、恋愛ソングを歌った時に出てくる謎のPVに出てくる、女の人みたいに見えてさ」
「いや?どういう説明だよ!?」
俺は思わず叫んでしまう。それだけではとどまらず、大きな声を上げて、その続きを喋っていく。
「大体、説明下手か!?いや、でも、なんとなく分からないでもないけど……」
「でしょ?ほら、あるじゃん、よくカラオケで見るPV。歌の中盤くらいで、デートかなんかして、手を振る女の人……あれを思い出したんだ。だから、なんとなく手を振っちゃってさ。ブホッ」
「いや、笑わなくても良いじゃん!?」
俺が突っ込みを入れると、元樹くんは苦笑してから、俺の前に立って先導していく。
「メリーゴーランドが終わった後はここなんかどうかな?」
彼の後を追っていくと、何故か人の波が途切れていき、つい不安になってしまう。
彼は俺を一体、何処に連れて行く気なのだろうか。
思わず、警戒の態勢を取った俺であったが、その目的の場所に着いた時にはもう勝手に足を後ろへと下がらせていた。
俺が見上げている場所は潰れかけた日本家屋を思わせる大きな屋敷。
周りにはぼうぼうに生え揃った草木が生い茂り、場を盛り上げるための装飾品であるのか、卒塔婆がおなざりに置かれていた。
それだけでも不気味であったのだが、それ以上に俺が恐怖に駆られたのは屋敷から聞こえる大きな悲鳴。
俺は早速、その場から逃げようとしたのだが、元樹くんは俺の服の襟を引っ張って離そうとしない。
「ぼく、絶叫系は無理だけどさ、これなら、乗れるんだ……ぼくと一緒に乗ってよ。頼むよ」
と、力強く俺を引っ張っていく。まるで、巨人を思わせるかのような強い力に俺は成す術もなく引っ張られていったのだ。
取り敢えず、メリーゴーランドに乗る事にしたが、これが楽しい。
ただ、銅で作られた馬が回っているだけなのに、どうしてこんなにも楽しいのだろう。
俺が思う存分に回転木馬にのめり込んでいると、ふと、元樹くんが俺に向かって手を振っている事に気が付く。
一体、どうしたのだろうか。
一瞬気になったものの、俺は気にせず、回転木馬を楽しみ続けた。
それで、回り終えるのを確認すると、回転木馬から降り、元樹くんの元に向かっていく。
「さっき、オレに向かって手を振ってただろ?」
「あ、うん……ぼくさ、あんな風に楽しげに乗っている人を始めてみたからさ、あの、その、なんか、こう上手く言い表せないんだけど、よくカラオケに行って、恋愛ソングを歌った時に出てくる謎のPVに出てくる、女の人みたいに見えてさ」
「いや?どういう説明だよ!?」
俺は思わず叫んでしまう。それだけではとどまらず、大きな声を上げて、その続きを喋っていく。
「大体、説明下手か!?いや、でも、なんとなく分からないでもないけど……」
「でしょ?ほら、あるじゃん、よくカラオケで見るPV。歌の中盤くらいで、デートかなんかして、手を振る女の人……あれを思い出したんだ。だから、なんとなく手を振っちゃってさ。ブホッ」
「いや、笑わなくても良いじゃん!?」
俺が突っ込みを入れると、元樹くんは苦笑してから、俺の前に立って先導していく。
「メリーゴーランドが終わった後はここなんかどうかな?」
彼の後を追っていくと、何故か人の波が途切れていき、つい不安になってしまう。
彼は俺を一体、何処に連れて行く気なのだろうか。
思わず、警戒の態勢を取った俺であったが、その目的の場所に着いた時にはもう勝手に足を後ろへと下がらせていた。
俺が見上げている場所は潰れかけた日本家屋を思わせる大きな屋敷。
周りにはぼうぼうに生え揃った草木が生い茂り、場を盛り上げるための装飾品であるのか、卒塔婆がおなざりに置かれていた。
それだけでも不気味であったのだが、それ以上に俺が恐怖に駆られたのは屋敷から聞こえる大きな悲鳴。
俺は早速、その場から逃げようとしたのだが、元樹くんは俺の服の襟を引っ張って離そうとしない。
「ぼく、絶叫系は無理だけどさ、これなら、乗れるんだ……ぼくと一緒に乗ってよ。頼むよ」
と、力強く俺を引っ張っていく。まるで、巨人を思わせるかのような強い力に俺は成す術もなく引っ張られていったのだ。
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