43 / 120
大魔術師編
魔女は冷たく笑う
しおりを挟む
私が三人に魅力的な提案を囁きかけるのと、タンプルがセイウチの姿をした怪物を仕留めるのはほぼ同じタイミングであった。
タンプルはセイウチの姿をした怪物の首元を強く噛み締め、その体を爪で大きく切り裂く。
これは致命傷であろう。怪物は自身の喰らった傷から自身がもう助からないと実感したのか、怪物は首元から血を流しながらその場を去っていく。
黄色の液体が溢れて落ちていく。恐らく目の前の怪物の血液であろう。
私たちが血液をたどって怪物の後を追いかけていくと、怪物は路地裏で横たわっていた。私にこの計画を伝えた婦人の腕に抱かれて。
私たちの姿が見えると、婦人は起き上がり、いつもの口調で答えた。
「彼はたった今息を引き取って、天に帰ったわ。今後はしばらく地上に降りられないでしょうね」
「……あなたの正体はなんなの?どうして私にこの計画を伝えたの?」
「……私の正体?あなたに答える必要なんてあるの?」
彼女は怪物の体を優しく地面の上に置くと、私に向かって微笑む。
かと思うと私の体を強く抱きしめたのである。
その瞬間、私の脳裏に浮かんだのは母の記憶である。あれは幼稚園にすら通う前の本当に幼い頃の記憶が思い浮かぶ。
幼い頃の私は高熱を出してしまった。医師の父ですら手に負えないような原因不明の発熱で、私は助からないとすら言われていたのだ。
熱病にうなされながら私自身ここで死ぬとさえ思っていた。けれども私の命は助かった。
どうしてかはわからない。奇跡的に死の淵から生還したのだ。
その瞬間に私は母によって強く抱き締められた。母は私の体を強く抱き締めながら声を震わせて言った。
「生きていてくれてありがとう」と。
どうして、その事を思い出してしまったのだろう。私が困惑していると女性は耳元で囁いていく。
「私の遊びに付き合ってくれてありがとう」
その言葉に私は全身を凍らせてしまう。というのも、彼女が発した言葉は一言一句が思い出の中の母と同じイントネーションであったからだ。
「お、お母さん?」
彼女は私の問い掛けに笑顔で語り掛けた。
「そうだよ。波瑠」
発音が異世界の人間のものではない。しかし、私の知る母とは顔が違う。
もしかすればエンジェリオンが私の母を装っているのかもしれない。
私が警戒の目を向けた時だ。それまで体を強く抱き締めていた母が私の体を離して、私に向かって視線を合わせながら告げた。
「ううん。違うよ。私こそがあなたの母親……倉持響子よ」
名前は確かに母の名前である。もしかすれば本当に目の前の女性は私の母親であるのかもしれない。いや、目の前の女性は母に違いない。私の好物を知っていたのも母であるのならば辻褄が合う。
唯一、私の知る前の世界での母と目の前の母の姿形が違うのも何か理由があるのだろう。目の前の女性は間違いなく母だ。
私は涙を流しながらこの世界で起きたことを母に向かって語っていく。
母は私の言葉を黙って聞いていたが、全ての言葉を聞き終えると、ふーんとだけ呟いた後に、耳を疑うような言葉を口に出す。
「そう、なんであんたは生き残っちゃったの?」
「えっ?」
「だってそうでしょ?あんたが死んだらこの世界を我々が収められたのに」
「えっ?えっ?」
「この際だからはっきり言うけど、私昔からあんたが嫌いだったの」
「えっ?えっ?」
私の耳がおかしくなったのだろうか。母の言葉が信じられなかった。唖然とする私を他所に母は話を続けていく。
「お母さんね、昔からあんたのことが嫌いだったの。お父さんの……あの人の寵愛を奪った憎い女……それがあんたよ。お母さんね、昔からあんたのことが嫌いだったよ。ちょうどいいや……無念の思いで死んだ彼の仇でもあるし、死んでもらうかしら?」
「……言わない。お母さんはそんなことお母さんはそんなこと絶対に私に言わないッ!あんたなんかお母さんじゃあないッ!」
私は確信した。目の前にいる女性は断じて私の母などではない。恐らく天使たちが母のふりをして私を殺そうとしているのだ。間違いない。
両肩を震わせる私を見て、討伐隊の人々やタンプルが慰めの言葉を掛けようとしていた。
私はやさしく接しようとする彼らを振り切り、泣き叫ぶ代わりに大きな声で笑ってみせた。
その場に集まっていた人々に心配などしていらないということを見せたかったのだ。
それから言葉を出す代わりに目の前の婦人に対し、剣を構えてみせた。
「お母さんに化けたエンジェリオンめッ!化けの皮を剥がしてやるぞッ!そこに居直りやがれッ!」
「乱暴ね。けど、私があなたの母なのは事実なのよ。波瑠」
激昂する私に対して目の前の婦人は冷静な態度のままだ。顔に変化は見えない。
あくまでもクスクスと揶揄うように笑っている。
「認めたくいないんでしょ?でもこれが事実だから仕方ないよね。認めなさい」
「ふざけるなッ!」
私の堪忍袋の尾が切れた。近くに立っていた穏やかな青年の腰に下がっていた剣を振り上げて、目の前の婦人が立っている場所に向かって剣を振り下ろしたのだが、剣の刃先が当たる前に婦人はその姿を消していた。
私に切られもせずに目の前から消えてなくなるなど信じられない。
私は息を荒げながらあの婦人を探したが、ついぞその姿が見えることはなかった。
私はその事を確認してから青年に剣を返し、タンプルと向き直った。
「……ごめんね。タンプル……その、変なところ見せちゃって」
「……いいや。お前も大変だったんだな」
タンプルが詫びを入れる。
「ううん。私の方こそ。それより、タンプル……あなたこれからどうするつもりなの?」
「オレか?オレは今度はどこにも定住せずに旅をしようかと思う。そんで色々な国でエンジェリオンから人々を救いたいと思うんだ」
「それは素晴らしいね。カッコいいや」
「ありがとうな。じゃあな、ハル……じゃあな、お前ら」
「待ってくださいよ!タンプル!」
穏やかな顔をした青年が引き止める。
「タンプル……少しだけ待ってください。あの、これ」
青年は懐から革袋を取り出し、タンプルに手渡す。
「これは?」
「ぼくの今ある小遣いです……よかったら旅の資金にしてください」
私も慌てて彼に倣って、懐から革袋を取り出し、タンプルの手に渡す。
タンプルはそれを受け取って、しばらく革袋を見つめていたが、やがてそれを黙って受け入れて自身の懐の中に仕舞う。
「……ありがとうな」
ぶっきらぼうな彼らしい慇懃な態度でそれを受け取り、そのままその場を立ち去っていくのである。
タンプルはセイウチの姿をした怪物の首元を強く噛み締め、その体を爪で大きく切り裂く。
これは致命傷であろう。怪物は自身の喰らった傷から自身がもう助からないと実感したのか、怪物は首元から血を流しながらその場を去っていく。
黄色の液体が溢れて落ちていく。恐らく目の前の怪物の血液であろう。
私たちが血液をたどって怪物の後を追いかけていくと、怪物は路地裏で横たわっていた。私にこの計画を伝えた婦人の腕に抱かれて。
私たちの姿が見えると、婦人は起き上がり、いつもの口調で答えた。
「彼はたった今息を引き取って、天に帰ったわ。今後はしばらく地上に降りられないでしょうね」
「……あなたの正体はなんなの?どうして私にこの計画を伝えたの?」
「……私の正体?あなたに答える必要なんてあるの?」
彼女は怪物の体を優しく地面の上に置くと、私に向かって微笑む。
かと思うと私の体を強く抱きしめたのである。
その瞬間、私の脳裏に浮かんだのは母の記憶である。あれは幼稚園にすら通う前の本当に幼い頃の記憶が思い浮かぶ。
幼い頃の私は高熱を出してしまった。医師の父ですら手に負えないような原因不明の発熱で、私は助からないとすら言われていたのだ。
熱病にうなされながら私自身ここで死ぬとさえ思っていた。けれども私の命は助かった。
どうしてかはわからない。奇跡的に死の淵から生還したのだ。
その瞬間に私は母によって強く抱き締められた。母は私の体を強く抱き締めながら声を震わせて言った。
「生きていてくれてありがとう」と。
どうして、その事を思い出してしまったのだろう。私が困惑していると女性は耳元で囁いていく。
「私の遊びに付き合ってくれてありがとう」
その言葉に私は全身を凍らせてしまう。というのも、彼女が発した言葉は一言一句が思い出の中の母と同じイントネーションであったからだ。
「お、お母さん?」
彼女は私の問い掛けに笑顔で語り掛けた。
「そうだよ。波瑠」
発音が異世界の人間のものではない。しかし、私の知る母とは顔が違う。
もしかすればエンジェリオンが私の母を装っているのかもしれない。
私が警戒の目を向けた時だ。それまで体を強く抱き締めていた母が私の体を離して、私に向かって視線を合わせながら告げた。
「ううん。違うよ。私こそがあなたの母親……倉持響子よ」
名前は確かに母の名前である。もしかすれば本当に目の前の女性は私の母親であるのかもしれない。いや、目の前の女性は母に違いない。私の好物を知っていたのも母であるのならば辻褄が合う。
唯一、私の知る前の世界での母と目の前の母の姿形が違うのも何か理由があるのだろう。目の前の女性は間違いなく母だ。
私は涙を流しながらこの世界で起きたことを母に向かって語っていく。
母は私の言葉を黙って聞いていたが、全ての言葉を聞き終えると、ふーんとだけ呟いた後に、耳を疑うような言葉を口に出す。
「そう、なんであんたは生き残っちゃったの?」
「えっ?」
「だってそうでしょ?あんたが死んだらこの世界を我々が収められたのに」
「えっ?えっ?」
「この際だからはっきり言うけど、私昔からあんたが嫌いだったの」
「えっ?えっ?」
私の耳がおかしくなったのだろうか。母の言葉が信じられなかった。唖然とする私を他所に母は話を続けていく。
「お母さんね、昔からあんたのことが嫌いだったの。お父さんの……あの人の寵愛を奪った憎い女……それがあんたよ。お母さんね、昔からあんたのことが嫌いだったよ。ちょうどいいや……無念の思いで死んだ彼の仇でもあるし、死んでもらうかしら?」
「……言わない。お母さんはそんなことお母さんはそんなこと絶対に私に言わないッ!あんたなんかお母さんじゃあないッ!」
私は確信した。目の前にいる女性は断じて私の母などではない。恐らく天使たちが母のふりをして私を殺そうとしているのだ。間違いない。
両肩を震わせる私を見て、討伐隊の人々やタンプルが慰めの言葉を掛けようとしていた。
私はやさしく接しようとする彼らを振り切り、泣き叫ぶ代わりに大きな声で笑ってみせた。
その場に集まっていた人々に心配などしていらないということを見せたかったのだ。
それから言葉を出す代わりに目の前の婦人に対し、剣を構えてみせた。
「お母さんに化けたエンジェリオンめッ!化けの皮を剥がしてやるぞッ!そこに居直りやがれッ!」
「乱暴ね。けど、私があなたの母なのは事実なのよ。波瑠」
激昂する私に対して目の前の婦人は冷静な態度のままだ。顔に変化は見えない。
あくまでもクスクスと揶揄うように笑っている。
「認めたくいないんでしょ?でもこれが事実だから仕方ないよね。認めなさい」
「ふざけるなッ!」
私の堪忍袋の尾が切れた。近くに立っていた穏やかな青年の腰に下がっていた剣を振り上げて、目の前の婦人が立っている場所に向かって剣を振り下ろしたのだが、剣の刃先が当たる前に婦人はその姿を消していた。
私に切られもせずに目の前から消えてなくなるなど信じられない。
私は息を荒げながらあの婦人を探したが、ついぞその姿が見えることはなかった。
私はその事を確認してから青年に剣を返し、タンプルと向き直った。
「……ごめんね。タンプル……その、変なところ見せちゃって」
「……いいや。お前も大変だったんだな」
タンプルが詫びを入れる。
「ううん。私の方こそ。それより、タンプル……あなたこれからどうするつもりなの?」
「オレか?オレは今度はどこにも定住せずに旅をしようかと思う。そんで色々な国でエンジェリオンから人々を救いたいと思うんだ」
「それは素晴らしいね。カッコいいや」
「ありがとうな。じゃあな、ハル……じゃあな、お前ら」
「待ってくださいよ!タンプル!」
穏やかな顔をした青年が引き止める。
「タンプル……少しだけ待ってください。あの、これ」
青年は懐から革袋を取り出し、タンプルに手渡す。
「これは?」
「ぼくの今ある小遣いです……よかったら旅の資金にしてください」
私も慌てて彼に倣って、懐から革袋を取り出し、タンプルの手に渡す。
タンプルはそれを受け取って、しばらく革袋を見つめていたが、やがてそれを黙って受け入れて自身の懐の中に仕舞う。
「……ありがとうな」
ぶっきらぼうな彼らしい慇懃な態度でそれを受け取り、そのままその場を立ち去っていくのである。
0
あなたにおすすめの小説
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~
カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。
気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。
だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう――
――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる