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第二部 王国奪還
王国繁栄期
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ルーシーはその事を思い出していたのか、遠い目で書斎にある本棚を眺めている。
「そうね、そんな事もあったわ……」
「成る程……しかし、どうして何十年もその復讐相手に手を出さなかったんじゃ?」
プイスの疑問は大抵の人ならば、思い浮かぶに容易い事だった。力を得てからもクリミーネに復讐しなかったのは、不思議でしょうがないのだろう。
「あぁ、それね……ドン・カヴァリエーレから、こんな言葉を聞いた事がある『復讐というのは冷えた頃が一番美味い料理のようなものだ』とね……」
「ふんふん、好きな食べ物を食事が終わるギリギリの時間まで残しておくのに近いのかのゥ~」
プイスはあご髭を優しく撫でている。
「その通りよ、実際に父さんはクリミーネに復讐をするのをかなり、楽しみにしていたみたいだわ」
ルーシーは一つの封筒を書斎の机から取り出す。
「それは?」
「父が復讐の後にドン・プニッツィオーネへと宛てた手紙よ」
ルーシーは慣れた手つきで封筒を開ける。これまでにも何回か開けていたのだろう、非常に慣れた手つきであった。
「ふむふむ、しかし、彼の執念もここまでくると、尊敬に値するしかないようじゃ、故郷を離れてから、ずっと復讐を考えていたとは……」
「それは違うな」
ヴィトはプイスの意見を否定した。
「何故じゃ?」
「オレが思うにドン・カヴァリエーレはいや、ゴッドファーザーはそんな事ばかり考えていたとは考えにくい、いや、恐らく頭の片隅にはずっと残っていたのだろうが、いちいち口には出したりしなかっただろうさ、ゴッドファーザーはそんな小さな人間じゃあない」
ヴィトは椅子に座り、椅子の肘掛に肘を預けながら言った。
「……そうね、でも父はずっとクリミーネを恨んできたのは間違いないわ、父の執念の炎は燃え尽きる事は無かった筈よ」
ルーシーの言葉は的を射ていると言っていいだろう。実際に彼女の考察がヴィトの中では一番しっくりきたし、プイスも納得したようだった。
「それよりも、マリアの父親がどんな人間だったのか気になるな……プイスさん、悪いが教えてくれないか?それにあんたらの国が乗っ取られるまでを……」
その言葉にプイスは首を縦に動かす。
マリアの父親であり、先代のフランソワ王国の国王であるアーサー・ド・フランソワは王国史に残る名君であった。まず、彼は王位に就くやいなや、それまでの先祖が作っていった負の遺産である奴隷制度やその他の悪習を廃止させた。例えば風呂に入らないという習慣を辞めさせ、王国の国民の衛生状態をそれまでよりも格段に向上させたのは、彼のお陰であった。
アーサーはやがて、五大大国の一国ケルトニア帝国から、一人の美しい女性を王妃として迎える。彼女の名前はマーリン。賢明で美しい女性であり、その美しいさは国中の女神がひれ伏すと言われた程である。
そして、彼は有力貴族の一派からプイスを抜擢する。
まだ、髪が伸び青二才と呼ばれる年齢だったプイスは恐れおののき、辞退しようとしたが、彼の勧めにより、まずは先代の大臣を補佐につけることにより、着実に政治の事を学んでいく。
だが、そんな名君と謳われる彼にも問題がなかったわけではない。
彼の問題点を挙げるとするのならば、それは世継ぎの誕生に悩まされていた事と、弟の問題であった。
もし、彼が仮に興味本位か何かで"悪魔の門"をくぐるか、或いは二つの世界の移動魔法を使い、こちらの世界に来て、ルーシー・カヴァリエーレの父にして、ゴッドファーザーと呼ばれるドメニコ・カヴァリエーレと会っていたのならば、ドメニコは彼に弟の粛清を助言したに違いない。それだけ、彼の弟であるサクソニア・フランソワは危険人物であったのだ。
彼はアーサーが王位に就く前は兄であろうと、容赦なく毒殺の機会を伺っていたし、密かにギシュタルリア帝国を始めとする他の大国に連絡を取っていた。彼の城に兵隊を集めていた時期もある。アーサーを倒し、政権を乗っ取ろうと画策したのだ。
だが、そんな彼の目論見は全て失敗に終わる。何故か彼の立てる計画はことごとく失敗に終わったのだ。まるで、神が彼の計画を阻むかのように……。
かくして、彼は兄の死の2年前に流行病でこの世を去らざるを得なかった。
だが、彼には切り札があった。それは娘のエリザベスである。彼女には兄とその娘は簒奪者の偽王家だと吹き込み、彼女に革命をもたらすように仕込んだのだ。
エリザベスはそれに感化され、連日のようにギシュタルリア帝国に押しかけ、皇帝であるエドワード相手に弁舌をふるう。
フランソワ王国の正統なる王家は父と自分であり、アーサーは簒奪者であり、自分たちに王位を譲る気などさらさらないのだと主張した。
くしくもその時期はエドワードが魔法を身につけ、こちらの世界でルカ・ミラノリアを手駒として引き入れた時と同じ時期であった。
エドワードは別の世界と隣の大国を両方ものにできるチャンスがきたのだと、悟ったのだろう。彼女にクーデターを起こす際には、ギシュタルリア帝国は全面的にエリザベスを支援する事を約束した。
その後、アーサーが流行り病で死亡し、マーリンも馬車事故で死亡し、マリアが即位したのを見計らい、エリザベスはクーデターを起こす。当時の王国の城の警備隊や他のマリア派の兵隊などは手強かったが、ギシュタルリアの力は絶対で、彼女の城を陥落させることに成功した。
破れた旧王国のマリア派の貴族たちは捕らえられ、地下牢などに幽閉された。
これに対し、エドワードはマリアを捕縛するまでは、このままを維持しろとエリザベスに命令した。
増形も減刑もするなと命令した。つまり、解放もなければ、死刑に処される事もないという訳だ。
無論、エリザベスはこれに反対の意を表明した。だが、彼女の意思など問題ではない。それにエドワードは彼女をルカと同様に"虎の威を借る狐"だという事を見抜いていた。
かくして、王国はギシュタルリアの属国となっていのだった。
「複雑な背景だよ」
ヴィトは素直に思い浮かんだ事を口走る。
「これが、国家同士のやり取りじゃよ」
「それは、ともかく……もう今夜は寝ましょうか?もう十一時だわ」
書斎の引き出しから、引き出した金の懐中時計を見てルーシーは言った。
「そうね、そんな事もあったわ……」
「成る程……しかし、どうして何十年もその復讐相手に手を出さなかったんじゃ?」
プイスの疑問は大抵の人ならば、思い浮かぶに容易い事だった。力を得てからもクリミーネに復讐しなかったのは、不思議でしょうがないのだろう。
「あぁ、それね……ドン・カヴァリエーレから、こんな言葉を聞いた事がある『復讐というのは冷えた頃が一番美味い料理のようなものだ』とね……」
「ふんふん、好きな食べ物を食事が終わるギリギリの時間まで残しておくのに近いのかのゥ~」
プイスはあご髭を優しく撫でている。
「その通りよ、実際に父さんはクリミーネに復讐をするのをかなり、楽しみにしていたみたいだわ」
ルーシーは一つの封筒を書斎の机から取り出す。
「それは?」
「父が復讐の後にドン・プニッツィオーネへと宛てた手紙よ」
ルーシーは慣れた手つきで封筒を開ける。これまでにも何回か開けていたのだろう、非常に慣れた手つきであった。
「ふむふむ、しかし、彼の執念もここまでくると、尊敬に値するしかないようじゃ、故郷を離れてから、ずっと復讐を考えていたとは……」
「それは違うな」
ヴィトはプイスの意見を否定した。
「何故じゃ?」
「オレが思うにドン・カヴァリエーレはいや、ゴッドファーザーはそんな事ばかり考えていたとは考えにくい、いや、恐らく頭の片隅にはずっと残っていたのだろうが、いちいち口には出したりしなかっただろうさ、ゴッドファーザーはそんな小さな人間じゃあない」
ヴィトは椅子に座り、椅子の肘掛に肘を預けながら言った。
「……そうね、でも父はずっとクリミーネを恨んできたのは間違いないわ、父の執念の炎は燃え尽きる事は無かった筈よ」
ルーシーの言葉は的を射ていると言っていいだろう。実際に彼女の考察がヴィトの中では一番しっくりきたし、プイスも納得したようだった。
「それよりも、マリアの父親がどんな人間だったのか気になるな……プイスさん、悪いが教えてくれないか?それにあんたらの国が乗っ取られるまでを……」
その言葉にプイスは首を縦に動かす。
マリアの父親であり、先代のフランソワ王国の国王であるアーサー・ド・フランソワは王国史に残る名君であった。まず、彼は王位に就くやいなや、それまでの先祖が作っていった負の遺産である奴隷制度やその他の悪習を廃止させた。例えば風呂に入らないという習慣を辞めさせ、王国の国民の衛生状態をそれまでよりも格段に向上させたのは、彼のお陰であった。
アーサーはやがて、五大大国の一国ケルトニア帝国から、一人の美しい女性を王妃として迎える。彼女の名前はマーリン。賢明で美しい女性であり、その美しいさは国中の女神がひれ伏すと言われた程である。
そして、彼は有力貴族の一派からプイスを抜擢する。
まだ、髪が伸び青二才と呼ばれる年齢だったプイスは恐れおののき、辞退しようとしたが、彼の勧めにより、まずは先代の大臣を補佐につけることにより、着実に政治の事を学んでいく。
だが、そんな名君と謳われる彼にも問題がなかったわけではない。
彼の問題点を挙げるとするのならば、それは世継ぎの誕生に悩まされていた事と、弟の問題であった。
もし、彼が仮に興味本位か何かで"悪魔の門"をくぐるか、或いは二つの世界の移動魔法を使い、こちらの世界に来て、ルーシー・カヴァリエーレの父にして、ゴッドファーザーと呼ばれるドメニコ・カヴァリエーレと会っていたのならば、ドメニコは彼に弟の粛清を助言したに違いない。それだけ、彼の弟であるサクソニア・フランソワは危険人物であったのだ。
彼はアーサーが王位に就く前は兄であろうと、容赦なく毒殺の機会を伺っていたし、密かにギシュタルリア帝国を始めとする他の大国に連絡を取っていた。彼の城に兵隊を集めていた時期もある。アーサーを倒し、政権を乗っ取ろうと画策したのだ。
だが、そんな彼の目論見は全て失敗に終わる。何故か彼の立てる計画はことごとく失敗に終わったのだ。まるで、神が彼の計画を阻むかのように……。
かくして、彼は兄の死の2年前に流行病でこの世を去らざるを得なかった。
だが、彼には切り札があった。それは娘のエリザベスである。彼女には兄とその娘は簒奪者の偽王家だと吹き込み、彼女に革命をもたらすように仕込んだのだ。
エリザベスはそれに感化され、連日のようにギシュタルリア帝国に押しかけ、皇帝であるエドワード相手に弁舌をふるう。
フランソワ王国の正統なる王家は父と自分であり、アーサーは簒奪者であり、自分たちに王位を譲る気などさらさらないのだと主張した。
くしくもその時期はエドワードが魔法を身につけ、こちらの世界でルカ・ミラノリアを手駒として引き入れた時と同じ時期であった。
エドワードは別の世界と隣の大国を両方ものにできるチャンスがきたのだと、悟ったのだろう。彼女にクーデターを起こす際には、ギシュタルリア帝国は全面的にエリザベスを支援する事を約束した。
その後、アーサーが流行り病で死亡し、マーリンも馬車事故で死亡し、マリアが即位したのを見計らい、エリザベスはクーデターを起こす。当時の王国の城の警備隊や他のマリア派の兵隊などは手強かったが、ギシュタルリアの力は絶対で、彼女の城を陥落させることに成功した。
破れた旧王国のマリア派の貴族たちは捕らえられ、地下牢などに幽閉された。
これに対し、エドワードはマリアを捕縛するまでは、このままを維持しろとエリザベスに命令した。
増形も減刑もするなと命令した。つまり、解放もなければ、死刑に処される事もないという訳だ。
無論、エリザベスはこれに反対の意を表明した。だが、彼女の意思など問題ではない。それにエドワードは彼女をルカと同様に"虎の威を借る狐"だという事を見抜いていた。
かくして、王国はギシュタルリアの属国となっていのだった。
「複雑な背景だよ」
ヴィトは素直に思い浮かんだ事を口走る。
「これが、国家同士のやり取りじゃよ」
「それは、ともかく……もう今夜は寝ましょうか?もう十一時だわ」
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