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第三部 トゥー・ワールド・ウォーズ
二つの婚姻式
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フランソワ王国の宰相ヴィト・プロテッツオーネとフラソンワ王国の女王マリア・ド・フランソワの婚姻の儀式が行われたのは、510年の11月三日。西暦に直して1961年の8月1日の事であった。
式に招かれたのは、フランソワ王国騎士団はもとより、各国の国の王。それにその従者たちも招かれたのだった。
「皆さん !わたくしヴィト・プロテッツオーネはこれより、愛する最愛の女性と結ばれます !どうか、拍手をお願いします !」
ランスロット大司教による誓いの言葉と一通りの婚姻の儀式が行われた後に、二人は愛の口づけを交わす。
あちこちから拍手の音が響く。
「それでは、これより我々音楽隊がお送りするのは、神聖なる舞踏会の際に使用される楽曲であり、我々の中では最も神に近いと言われる曲です」
こちら風の黒のタキシードに身を包んだ白い髭を生やした指揮者が音楽を流す。
「素晴らしい音色ね、まるで自然に同化したみたいだわ、アメリカのキリスト教音楽とは違うのね」
最も神に近い音楽と言われた曲に一番耳を奪われていたのはルーシーだった。
「こちらは多神教らしいからね、昔の……つまり、キリスト教が広まる前のゼウスとかポセイドンを信じていた時代のローマに近いと思うよ」
ルーシーの隣の席に座っていたジョセフは教師が生徒に解説するようにルーシーの瞳を見つめながら説明した。
「そうなのね、ギシュタルリアに帝国正教会なる宗教団体があるから、こちらもキリスト教のような宗教を崇めているのかと思ったわ」
ルーシーは意外そうに呟く。
「無理もないと思うよ、それよりも今日の婚礼の衣装に身を包んだヴィト……とってもステキじゃあないか、本当にそこら辺のハリウッドスターなんて比較にならないかもしれないよ」
ジョセフはお世辞ではなく、本当に言っているようだ。
「大げさよ、それにマリアだって可愛いと思わないの?」
ルーシーの指摘にジョセフはマリアを見つめるのを忘れていたらしく、いけない、いけないと呟き、ヴィトとワルツを踊るマリアを見つめる。
(確かにね、マリアも例えるのなら、さぁ~学校とかでクラスに一人はいる可愛い子……くらいには美しいよ、でも比較対象が悪すぎるよなぁ……)
ジョセフは絶世の美男美女と称しても良い程の美しさを持った首領と相談役を見つめる。
(二人ともその美しさは反則だよって思えるよ……)
ジョセフは自分のメガネをかけたいわゆるオタク風の見た目にうんざりしていたのもある。
(しかも、他人事じゃあなくて、ボクは絶世の美男美女の美女の方と一年も前に結婚しているんだよな)
ジョセフは改めて、自分は本当に幸運に恵まれたなと苦笑する。
「わたしがどうかしたの?」
と、ジョセフの異変を察知したのか、ルーシーがジョセフを不安そうな目で見つめる。
「いいや、何でもないよ !それよりもワルツは何回する予定なんだい?」
ジョセフは楽しげに踊っている二人を見ながら、半ば疲れたようなため息を吐く。
「三回の筈だけど……ジョーあなたもしかして飽きたの?」
ルーシーの言葉にジョセフは慌てて手を左右に揺らす。
「そっ、そんな事はないよ ! 二人ともとっても綺麗だし、ボクはこの瞬間が永遠に続いてほしいと思うよ」
ジョセフは弱々しい笑いを浮かていたが、ルーシーは呆れたような視線を浮かべていた。
「ほら、二人がお菓子を配るわよ」
ルーシーがジョセフの着ていたタキシードの裾を摘みながら教える。
「どうぞ、フランソワ王国の神聖なる焼き菓子よ」
マリアはパン屋のトングでパンを盆に乗せる要領でジョセフに神聖な焼き菓子を手渡す。
「あっ、どうも」
ジョセフは照れながら、焼き菓子を受け取る。
「クッキーのような、ビスケットのようなお菓子だね」
「そうね、わたしも食べた事ない味だから、分からないけど、美味しいと思うわ」
根拠はないけどねと付け足し、悪戯っぽく笑う彼女さえも、ジョセフはとてつもなく愛おしく思った。
結婚式が終わった後は、マリアとヴィトは城の王の部屋に入っている。
「今日は疲れたわ、あたし今もドキドキしてるわ、5年間もあなたと付き合っていたのねって思って……」
マリアは未だに花嫁の着る純白のドレスを着たまま、自分の胸を押さえている。
「緊張する事はないさ、オレはいつだってオレはお前を守る騎士なんだからな」
ヴィトの言葉にマリアは慌てて首を振る。
「ちっ、違うわ !あなたは騎士より最も尊い存在なの……あなたはわたしの……」
マリアは恥ずかしくなったのか、口ごもってしまう。
「何だい?」
ヴィトは苛立つ様子も見せずに、ニッコリと笑って尋ねる。
「おっ、王子様なの !ずっと……あなたに出会った時から思ってた……」
ヴィトは何も言わずにマリアの額に口付けする。
「そうか、オレも昔から、お前をずっと守れる騎士だと……いや、心のどこかで王子様だと思っていたのかもしれない……お前という姫を守るな……」
マリアは返答代わりにとばかりにヴィトにはじけるような笑顔を見せる。
「ありがとうヴィト !そう言った限りは一生幸せにしないと許さないんだから !」
マリアとヴィトは狭い部屋で抱きしめ合った。
ジョセフ・マークとカリーナ・ルーシー・カヴァリエーレの結婚式が行われたのは、二人の結婚式から一年前の事であった。
「おめでとう。二人とも」
ヴィトはルーシーの屋敷の庭で幸せそうな式を挙げ、満足そうな笑顔に包まれている二人に心よりの拍手を送る。
「ありがとう、ヴィト……ボクはこんな……こんな美しい人と結婚できて幸せだよ」
ジョセフは感涙している。
「うふふふ、あなたも変わらないわね、初めてソーダショップで会った時から変わらない気がするわ」
ルーシーの言葉にジョセフはムッとした顔で向き合う。
「流石にそれは言い過ぎだよ、今のボクはキミを守れるくらい強いさ !」
ジョセフはそれを象徴するかのように拳を握り締めていた。
「そうね……悪かったわ」
ルーシーはジョセフの右手を取る。
「これからもわたしを支えてくれることを約束してくれる?」
ルーシーの哀願するような目にジョセフは手を握り締めて叫ぶ。
「勿論さ !弁護士としても夫としてもキミを生涯支えるよ !」
そこで、彼の父親であるジョニーが現れた。
「ジョー……」
「父さん……」
気まずい空気が続いたが、ジョニーはやがてジョセフに向き合い、その肩をポンと叩く。
「さっきの言葉嘘ではないな……」
「勿論だよ、ボクは彼女を生涯にかけて幸せにするよ」
ジョニーはその言葉を聞き終えると、ルーシーの方に目を向ける。
「ゴッドマーザーいや、ルーシー。それにヴィトも聞いてくれ、あの時の私は会社から左遷させられ、ヤケになっていたんだ……だから、何かに当たらずにはいられなかったのかもしれない、私は不甲斐ない父親だ……どうか、どうか、あの時の無礼を許してもらいたい !そして、私を義理の父親と認めてほしいのです !」
ルーシーは無言で項垂れるジョニーの左手を取り、その手の甲に口づけをした。
「勿論です。義父様……」
ルーシーの言葉を聞き終わると、ジョニーは左手で涙を覆いながらお礼の言葉を述べていた。
その後にマリアもやって来た。
「お疲れ様 !ルーシー……とっても綺麗だったわ !」
そう微笑むマリアにルーシーは自分の持っていたブーケを渡す。
「ルーシー……これは?」
「次の花嫁はあなたって意味よ、ヴィトともう婚約してるんでしょ?」
マリアはルーシーに涙顔で抱きつく。
「よしよし、ヴィトはあなたのものよ、でも、約束してね、もしあなたがヴィトを裏切るような事があれば、わたしがファミリーを総動員させて、あなたから取り返すんだから !」
ルーシーの言葉にマリアは拳を握り締めて叫ぶ。
「勿論よ !あんたには絶対に渡さないんだからね !」
ルーシーは微笑みながら答える。
「その意気だわ」
そう言い争いをしている二人にヴィトは空を見るように提案した。
「おい、上を見てみろよ、雲も多くて、太陽の光も浴びない上に、どんよりしている訳でもない、いい天気だぜッ!」
三人は空を見上げる。
「本当ね、綺麗だわ……」
ヴィトは幸せそうな二人を見つめ、満足気な笑みを浮かべた。
式に招かれたのは、フランソワ王国騎士団はもとより、各国の国の王。それにその従者たちも招かれたのだった。
「皆さん !わたくしヴィト・プロテッツオーネはこれより、愛する最愛の女性と結ばれます !どうか、拍手をお願いします !」
ランスロット大司教による誓いの言葉と一通りの婚姻の儀式が行われた後に、二人は愛の口づけを交わす。
あちこちから拍手の音が響く。
「それでは、これより我々音楽隊がお送りするのは、神聖なる舞踏会の際に使用される楽曲であり、我々の中では最も神に近いと言われる曲です」
こちら風の黒のタキシードに身を包んだ白い髭を生やした指揮者が音楽を流す。
「素晴らしい音色ね、まるで自然に同化したみたいだわ、アメリカのキリスト教音楽とは違うのね」
最も神に近い音楽と言われた曲に一番耳を奪われていたのはルーシーだった。
「こちらは多神教らしいからね、昔の……つまり、キリスト教が広まる前のゼウスとかポセイドンを信じていた時代のローマに近いと思うよ」
ルーシーの隣の席に座っていたジョセフは教師が生徒に解説するようにルーシーの瞳を見つめながら説明した。
「そうなのね、ギシュタルリアに帝国正教会なる宗教団体があるから、こちらもキリスト教のような宗教を崇めているのかと思ったわ」
ルーシーは意外そうに呟く。
「無理もないと思うよ、それよりも今日の婚礼の衣装に身を包んだヴィト……とってもステキじゃあないか、本当にそこら辺のハリウッドスターなんて比較にならないかもしれないよ」
ジョセフはお世辞ではなく、本当に言っているようだ。
「大げさよ、それにマリアだって可愛いと思わないの?」
ルーシーの指摘にジョセフはマリアを見つめるのを忘れていたらしく、いけない、いけないと呟き、ヴィトとワルツを踊るマリアを見つめる。
(確かにね、マリアも例えるのなら、さぁ~学校とかでクラスに一人はいる可愛い子……くらいには美しいよ、でも比較対象が悪すぎるよなぁ……)
ジョセフは絶世の美男美女と称しても良い程の美しさを持った首領と相談役を見つめる。
(二人ともその美しさは反則だよって思えるよ……)
ジョセフは自分のメガネをかけたいわゆるオタク風の見た目にうんざりしていたのもある。
(しかも、他人事じゃあなくて、ボクは絶世の美男美女の美女の方と一年も前に結婚しているんだよな)
ジョセフは改めて、自分は本当に幸運に恵まれたなと苦笑する。
「わたしがどうかしたの?」
と、ジョセフの異変を察知したのか、ルーシーがジョセフを不安そうな目で見つめる。
「いいや、何でもないよ !それよりもワルツは何回する予定なんだい?」
ジョセフは楽しげに踊っている二人を見ながら、半ば疲れたようなため息を吐く。
「三回の筈だけど……ジョーあなたもしかして飽きたの?」
ルーシーの言葉にジョセフは慌てて手を左右に揺らす。
「そっ、そんな事はないよ ! 二人ともとっても綺麗だし、ボクはこの瞬間が永遠に続いてほしいと思うよ」
ジョセフは弱々しい笑いを浮かていたが、ルーシーは呆れたような視線を浮かべていた。
「ほら、二人がお菓子を配るわよ」
ルーシーがジョセフの着ていたタキシードの裾を摘みながら教える。
「どうぞ、フランソワ王国の神聖なる焼き菓子よ」
マリアはパン屋のトングでパンを盆に乗せる要領でジョセフに神聖な焼き菓子を手渡す。
「あっ、どうも」
ジョセフは照れながら、焼き菓子を受け取る。
「クッキーのような、ビスケットのようなお菓子だね」
「そうね、わたしも食べた事ない味だから、分からないけど、美味しいと思うわ」
根拠はないけどねと付け足し、悪戯っぽく笑う彼女さえも、ジョセフはとてつもなく愛おしく思った。
結婚式が終わった後は、マリアとヴィトは城の王の部屋に入っている。
「今日は疲れたわ、あたし今もドキドキしてるわ、5年間もあなたと付き合っていたのねって思って……」
マリアは未だに花嫁の着る純白のドレスを着たまま、自分の胸を押さえている。
「緊張する事はないさ、オレはいつだってオレはお前を守る騎士なんだからな」
ヴィトの言葉にマリアは慌てて首を振る。
「ちっ、違うわ !あなたは騎士より最も尊い存在なの……あなたはわたしの……」
マリアは恥ずかしくなったのか、口ごもってしまう。
「何だい?」
ヴィトは苛立つ様子も見せずに、ニッコリと笑って尋ねる。
「おっ、王子様なの !ずっと……あなたに出会った時から思ってた……」
ヴィトは何も言わずにマリアの額に口付けする。
「そうか、オレも昔から、お前をずっと守れる騎士だと……いや、心のどこかで王子様だと思っていたのかもしれない……お前という姫を守るな……」
マリアは返答代わりにとばかりにヴィトにはじけるような笑顔を見せる。
「ありがとうヴィト !そう言った限りは一生幸せにしないと許さないんだから !」
マリアとヴィトは狭い部屋で抱きしめ合った。
ジョセフ・マークとカリーナ・ルーシー・カヴァリエーレの結婚式が行われたのは、二人の結婚式から一年前の事であった。
「おめでとう。二人とも」
ヴィトはルーシーの屋敷の庭で幸せそうな式を挙げ、満足そうな笑顔に包まれている二人に心よりの拍手を送る。
「ありがとう、ヴィト……ボクはこんな……こんな美しい人と結婚できて幸せだよ」
ジョセフは感涙している。
「うふふふ、あなたも変わらないわね、初めてソーダショップで会った時から変わらない気がするわ」
ルーシーの言葉にジョセフはムッとした顔で向き合う。
「流石にそれは言い過ぎだよ、今のボクはキミを守れるくらい強いさ !」
ジョセフはそれを象徴するかのように拳を握り締めていた。
「そうね……悪かったわ」
ルーシーはジョセフの右手を取る。
「これからもわたしを支えてくれることを約束してくれる?」
ルーシーの哀願するような目にジョセフは手を握り締めて叫ぶ。
「勿論さ !弁護士としても夫としてもキミを生涯支えるよ !」
そこで、彼の父親であるジョニーが現れた。
「ジョー……」
「父さん……」
気まずい空気が続いたが、ジョニーはやがてジョセフに向き合い、その肩をポンと叩く。
「さっきの言葉嘘ではないな……」
「勿論だよ、ボクは彼女を生涯にかけて幸せにするよ」
ジョニーはその言葉を聞き終えると、ルーシーの方に目を向ける。
「ゴッドマーザーいや、ルーシー。それにヴィトも聞いてくれ、あの時の私は会社から左遷させられ、ヤケになっていたんだ……だから、何かに当たらずにはいられなかったのかもしれない、私は不甲斐ない父親だ……どうか、どうか、あの時の無礼を許してもらいたい !そして、私を義理の父親と認めてほしいのです !」
ルーシーは無言で項垂れるジョニーの左手を取り、その手の甲に口づけをした。
「勿論です。義父様……」
ルーシーの言葉を聞き終わると、ジョニーは左手で涙を覆いながらお礼の言葉を述べていた。
その後にマリアもやって来た。
「お疲れ様 !ルーシー……とっても綺麗だったわ !」
そう微笑むマリアにルーシーは自分の持っていたブーケを渡す。
「ルーシー……これは?」
「次の花嫁はあなたって意味よ、ヴィトともう婚約してるんでしょ?」
マリアはルーシーに涙顔で抱きつく。
「よしよし、ヴィトはあなたのものよ、でも、約束してね、もしあなたがヴィトを裏切るような事があれば、わたしがファミリーを総動員させて、あなたから取り返すんだから !」
ルーシーの言葉にマリアは拳を握り締めて叫ぶ。
「勿論よ !あんたには絶対に渡さないんだからね !」
ルーシーは微笑みながら答える。
「その意気だわ」
そう言い争いをしている二人にヴィトは空を見るように提案した。
「おい、上を見てみろよ、雲も多くて、太陽の光も浴びない上に、どんよりしている訳でもない、いい天気だぜッ!」
三人は空を見上げる。
「本当ね、綺麗だわ……」
ヴィトは幸せそうな二人を見つめ、満足気な笑みを浮かべた。
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物語完結したのですね。
確かに、完結っぽい気がしてました(笑)
解説も最後までありがとうございます。
物語も、楽しく読ませてもらいました。
お疲れ様でした!!
感想ありがとうございます !
次回作の構想もあるので、10月の二週目くらいを目処に連載する予定なので、楽しみにしていてくれたら嬉しいです !
ここまで、応援ありがとうございました !
ここまで読ませていただきました。
裏切り者がいるとは解説で聞いてましたが、ちょっとヒドイですね。
殺されてしまいましたが、こういうのって1番怖いです。
そして、マリアとヴィトがついに結婚。
良かったですねー。嬉しいです。ルーシーの相手は、ソーダショップで出会った
あのいじめられてた男の子ですか?ルーシーに、憧れてた。
記憶違いでしょうか。
解説いつもありがとうございます。
マイケルの元ネタが作者とは、ちょっと笑ってしまいましたが、
彼女が出来そうなチャンスがやってきたのも願望なら、書いててけっこう
楽しいですよね。
でもマイケルみたいお調子者は、お似合いの人が出来ると思いますね。
あと3話で完結ですか。
お疲れ様です。
続き楽しみにしてます!
感想ありがとうございます !
シャルルの粛清のシーンの元ネタは映画『ゴッドファーザー』のコルレオーネ・ファミリーのボスであるヴィトーの娘の婿であるカルロ・リッツイの粛清シーンを元にしております。
二人とも裏切り者という事で共通しておりますし……
実はシャルルは書いている途中から、扱いに困りまして、どうすればいいのだろうと考えているうちに裏切り者にして、粛清すれば丸く収まるんじゃあないのかと思案致しました(爆)
二人はとうとう結ばれましたね、それにルーシーの相手はソーダショップで虐められてた子で間違いないです。
彼はファミリーの顧問弁護士を務めてますから。
ですね。僕自身全くモテなくて……ですから、そんな願望がマイケルには入っていると思います。
すいません。物語はもう完結致しました。
三角関係にも決着はつきましたし、書きたい部分も全て書いたので……
ついでに他の補足もしておきますと、ヴィトの就任式と同時に敵対マフィアを一掃するシーンの元ネタは映画『ゴッドファーザー』の洗礼式と殺しのシーンが元ネタであり、元々書きたかったのは『ハプロック神話』でイーサカが息子の成人の儀式と同時に敵対マフィアを一掃するというシーンを書きたかったのですが、当時はボクの力量不足で書けませんでした(笑)
応援ありがとうございました !次の作品も楽しみにしてもらえると嬉しいです !
ここまで読ませていただきました。
今回はというか、最近の戦いは、もしかしたら主役とはいえヴィトが
負けてしまうかも........と思うような強敵のエドワードとの戦い。
ハラハラ見てましたが、ヴィトが勝てて良かった。
エドワードは、満足気に死んでいきましたね。
最後の最後、心境に変化はあったのでしょうかね。
そして、最後、マリア、ヴィト、ルーシー、マイケル達とのやりとり、
ひさしぶりに平和ですね。
ヴィトとマリアは相思相愛で、完全にラブラブ(古いですかね)だし、マイケルは
彼女欲しくて、発狂してたし(笑)
最後、以前家まで送ってあげた女の子がきて、マイケルの喜びようは笑ってしまいました。
良かったですね。
解説ありがとうございます。
心情とか、読んでてそうだなって思いました。戦争で悲しい思いしたのは、戦死した当事者もそうだけど、
家族や恋人にとっても、本当につらいですよね。
もう2度と会えないのは、なかなか受け止められませんね。
また続きを楽しみにしてます!
感想ありがとうございます !
最後の最後でエドワードも改心したと思います。だから、ヴィトに自分の帝国を任せると言ったんだと思います。
本当の平和ですね。ギシュタルリア帝国は大ダメージをくらったし、アメリカにおいても、今のところカヴァリエーレ・ファミリーに手出しをできる勢力も少ないですし、しばらくは平和が訪れると思います。
あのシーンは本当はキスをさせる予定だったのですが、まだぼく的には早いかなと思い取りやめにしました(次の3話で終わりなので、何とも言えませんが)
マイケルのあのシーンの元ネタはぼくの言葉だったりします。
あのセリフもモテる従兄弟と話している時に、言った言葉をボクが覚えていたので、使えるなと思い、採用させていただきました(笑)
マイケルに彼女を作らせたのは、ボクの願望だったりしますかね(笑)
ですね。
『機動戦士ガンダム』(初代の奴ですけれど・・・)で主人公のアムロに殺される学徒動員の兵士の最期は本当に見ていて辛かったですし、映画『フォレスト・ガンプ』でもガンプの親友のババが「家に帰りたい」と言ってベトナムで死んだシーンは、本当に考えさせられました。
『地獄の黙示録』でも、戦争の狂気は描かれていましたし、映画『タクシードライバー』の主人公トラヴィス・ビックルやゲーム『マフィアⅢ』の主人公リンカーン・クレイはベトナム帰還兵という設定で、リンカーンはともかく、トラヴィスはベトナム帰還兵の戦後の精神面などを表していたり
しましたね。
『マフィアⅢ』でも、ラスボスのサル・マルカーノがラストの方でリンカーンに「自分の息子にだけは死んでほしくなかった」と言っておりますし、やはり戦争の辛さは参加している当人だけではなく、その家族の人も悲しませますよね・・・
ありがとうございます !あと三話で完結致しますので、応援よろしくお願い致します !!