政略結婚が恋愛結婚に変わる時。

美桜羅

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近づく距離

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何なんだ。

何で怒ってる。

そう思いながら、自分も停めてあった車の運転席に乗り込んで。

無言助手席のシートベルトを閉めてる瑞紀に向かって。

「…君さ。」

「…」

「何で、怒ってんの。」

俺がそう聞くと。

瑞紀は体をビクッと揺らして俯く。

「ねぇ、「…知哉さんが、急に来る、から。」

は?

何だ。

急に来ちゃいけないのか。

来たら何かまずい事でもあるのか。

俺が思わず眉を寄せると。

「…この前の、お弁当持って来てくれた時から…、知哉さん、女子の注目の的なのに…」



俯く瑞紀の耳は。

赤く染まっている。

「も、必要位上に学校来ないで下さい…」



馬鹿じゃないのか。

こいつ。

そう思いながら。

「あ、そ」

そう言って、エンジンをかけた。

しばらく車を走らせていると。

助手席に座っている瑞紀が。

「…あの、何で急に迎えに来てくださったんですか?」

その質問に少し眉を寄せながら。

「ただの、気まぐれだよ。今日は会社休みだったし暇だったからだけど。…何か文句でもあるわけ。」

俺がそう言うと。

瑞紀は少し笑いながら。

「そうですか。…ありがとうございます。」
と言った。


…ここにしよう。

俺が目的場所の近くにあるコンビニの駐車場に車を停車してシートベルトを外していると。

瑞紀が。

「私も、おりますか?」

「…いや、すぐに戻って来るからここで待ってて。」

ドアノブに手をかけながらそう言うと。

瑞紀がこくん、と頷いたのを確認して外へ出た。

それから、コンビニの駐車場を出て目の前にある交差点を右に渡る。

少し真っ直ぐに歩いて、見えてきた目的地である店の中に入った。

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