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近づく距離
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それから洗面所に行って歯を磨き、自室へ行って明日の用意をしてからドアを閉めて、その隣にある寝室の扉をゆっくりと開けると。
…
中はヘッドライトが付いただけの、薄暗い空間。
瑞紀はもう、布団の中に入っていて。
…おい。
何やってるんだ。
子供じゃないんだから、意味くらい分かってるだろう。
俺が早足で瑞紀がいるだろう、
布団の膨らみまで近づいて布団をバサっとめくると。
そこには、少し涙目で俺を見上げる瑞紀。
…
そんな瑞紀を眉を寄せながら見て。
「…君さ、馬鹿なの?」
そう言うと、瑞紀は少し口を尖らせながら。
「ち、違います、だって、…知哉さんが…」
そんな瑞紀を無視して、ベットの反対側まで歩いて回り込み、
やだ、とかなんとか言って俺の背中をグイグイ押す瑞紀を気にせずにベットの上に上がる。
それから。
ベットライトで少し照らされた瑞紀の顔に向き直る。
目を、見ながら。
優しく、瑞紀、と呼ぶと。
瑞紀の体がビクン、と震えた。
「…とも、「うるさい。」
そう言いながら、布団をきゅっと握っていた瑞紀の手のその、
小さも。
滑らかさも。
全てを確かめるようにしながら、握る。
それから、何も言わない瑞紀の顔を見て。
それから、どちらともなく顔を近づけて。
握ってない方の手を瑞紀の頭の後ろに持って行き、唇を交わらせる。
瑞紀の柔らかい唇の感触を確かめるようにしながら、ゆっくりと。
浅いキスから、音がするような深いキスまで。
満足して唇を離した時には、瑞紀は全身に力が入らないようで目の前にいた俺に寄りかかりながらも、俺の背中のシャツを精一杯握りしめてて。
…
そんな瑞紀の背中を優しくさすって抱きしめた。
…
中はヘッドライトが付いただけの、薄暗い空間。
瑞紀はもう、布団の中に入っていて。
…おい。
何やってるんだ。
子供じゃないんだから、意味くらい分かってるだろう。
俺が早足で瑞紀がいるだろう、
布団の膨らみまで近づいて布団をバサっとめくると。
そこには、少し涙目で俺を見上げる瑞紀。
…
そんな瑞紀を眉を寄せながら見て。
「…君さ、馬鹿なの?」
そう言うと、瑞紀は少し口を尖らせながら。
「ち、違います、だって、…知哉さんが…」
そんな瑞紀を無視して、ベットの反対側まで歩いて回り込み、
やだ、とかなんとか言って俺の背中をグイグイ押す瑞紀を気にせずにベットの上に上がる。
それから。
ベットライトで少し照らされた瑞紀の顔に向き直る。
目を、見ながら。
優しく、瑞紀、と呼ぶと。
瑞紀の体がビクン、と震えた。
「…とも、「うるさい。」
そう言いながら、布団をきゅっと握っていた瑞紀の手のその、
小さも。
滑らかさも。
全てを確かめるようにしながら、握る。
それから、何も言わない瑞紀の顔を見て。
それから、どちらともなく顔を近づけて。
握ってない方の手を瑞紀の頭の後ろに持って行き、唇を交わらせる。
瑞紀の柔らかい唇の感触を確かめるようにしながら、ゆっくりと。
浅いキスから、音がするような深いキスまで。
満足して唇を離した時には、瑞紀は全身に力が入らないようで目の前にいた俺に寄りかかりながらも、俺の背中のシャツを精一杯握りしめてて。
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そんな瑞紀の背中を優しくさすって抱きしめた。
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