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第25話:夕食
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コンコンとまた扉がノックされる。
「「「は~い」」」
お風呂に入ったせいか、全員気の抜けた返事をする。
「失礼します」
扉を開けて現れたのは、セシリーさん。
「ご夕食の準備ができました」
その言葉を聞いてあたしたちは、小さな円陣を組んで、小声でこそこそと話す。
「真夕ちゃん、ご飯って普通に食べて平気なの?」
「はい、食事は普通にとって大丈夫です。ただしエネルギー供給量がレーションよりは少ないですが」
「それやと食事を食べた後にまたレーションを食べないと、エネルギーが足りないってことやん?」
「まあそうなりますね」
「あたいは構わないぞ? 食後に酒盛りするから」
あたしたちは「恭子ちゃんずるい~」というよな視線を向ける。
「でもわたくしたちのために食事を用意して下さったのですから、頂かないわけにはいきませんわ」
「「「そうだよね~」」」
みんなの意見が一致したところで立ち上がり、セシリーさんに微笑む。
「「「ありがとうございます」」」
そう言いセシリーさんについて行く。すると広いダイニングがある。流石にここはお客様用らしく、繊細な装飾がされている。既にテーブルについている人が一名いる。ナグモさんだ。
あたしたちはそれぞれ席に着く。話ができるようにナグモさん寄りに座った。
そして料理が運ばれてくる。大貴族という感じのお屋敷なので、豪華な食事を期待していたのだが、スープにパンという質素な物であった。まあ鉄くずの壁に守られた、限りある敷地内で食料を自給しているのだから、やむを得ないのであろうと割り切る。贅沢は敵だ。あたしたちは後でこっそりとレーションを食べればいいしね。そもそも人もレーションを食べれないのかな? その辺、後で真夕ちゃんにでも聞いてみよう。
食事をしつつ会話をする。
「今日はありがとうな。今後もよろしく頼む」
「任せとき」
佳那子ちゃんがドヤ顔である。自信たっぷりで頼もしい。
「それですまんが、交代で昼夜の見張り及び、敵が来たら防衛を任せられないか?」
あたしたちは顔を見合わせる。どうやって分かれるか? その疑問を察したのか真夕ちゃんが提案をする。
「花鈴さん、佳那子さん、恭子さんをメインに三交代ですね。花鈴さんと梓さん、佳那子さんと私、綾乃さんと恭子さん」
「その割り振りはどういう考えですの?」
「まず三人は私たちより装備が整っているので、この三人をメインに分けるべきです。三交代にしたのはいくら私たちがメカ少女とはいえ、心を休めるのは必要です。それに夜警ばかりになる人は損じゃないですか。そしてペアを組んだのは前衛と後衛ですね」
「……なるほど、僕は花鈴さんとか。なんか心配だな……」
「え~? どういうこと? あたしも結構戦えるよ?」
「い、いえ、僕の性格的に、綾乃さんか真夕さんの方が落ち着くっていうか、その……あの」
「梓、そんなに緊張せえへんでも大丈夫や。花鈴は強いで!」
「は、はあ」
「梓は長距離戦向きだから、近中距離戦闘可能の花鈴と組むとやりやすいと思うぞ?」
恭子ちゃんも認めてくれた。あたしは調子に乗る。
「そうそう、あたしに任せてくれれば大丈夫」
ドンと胸を叩きドヤ顔をする。
「は……はあ」
梓ちゃん的には不安なようだ。まあそこは実績を積み重ねて信用を得るしかない。
勤務時間と言うのかな? 敵から防衛する担当の時間は、六時間毎となった。八時間にするとぴったり二十四時間になってしまうので、少しずつ時間がずれていく為らしい。
「「「は~い」」」
お風呂に入ったせいか、全員気の抜けた返事をする。
「失礼します」
扉を開けて現れたのは、セシリーさん。
「ご夕食の準備ができました」
その言葉を聞いてあたしたちは、小さな円陣を組んで、小声でこそこそと話す。
「真夕ちゃん、ご飯って普通に食べて平気なの?」
「はい、食事は普通にとって大丈夫です。ただしエネルギー供給量がレーションよりは少ないですが」
「それやと食事を食べた後にまたレーションを食べないと、エネルギーが足りないってことやん?」
「まあそうなりますね」
「あたいは構わないぞ? 食後に酒盛りするから」
あたしたちは「恭子ちゃんずるい~」というよな視線を向ける。
「でもわたくしたちのために食事を用意して下さったのですから、頂かないわけにはいきませんわ」
「「「そうだよね~」」」
みんなの意見が一致したところで立ち上がり、セシリーさんに微笑む。
「「「ありがとうございます」」」
そう言いセシリーさんについて行く。すると広いダイニングがある。流石にここはお客様用らしく、繊細な装飾がされている。既にテーブルについている人が一名いる。ナグモさんだ。
あたしたちはそれぞれ席に着く。話ができるようにナグモさん寄りに座った。
そして料理が運ばれてくる。大貴族という感じのお屋敷なので、豪華な食事を期待していたのだが、スープにパンという質素な物であった。まあ鉄くずの壁に守られた、限りある敷地内で食料を自給しているのだから、やむを得ないのであろうと割り切る。贅沢は敵だ。あたしたちは後でこっそりとレーションを食べればいいしね。そもそも人もレーションを食べれないのかな? その辺、後で真夕ちゃんにでも聞いてみよう。
食事をしつつ会話をする。
「今日はありがとうな。今後もよろしく頼む」
「任せとき」
佳那子ちゃんがドヤ顔である。自信たっぷりで頼もしい。
「それですまんが、交代で昼夜の見張り及び、敵が来たら防衛を任せられないか?」
あたしたちは顔を見合わせる。どうやって分かれるか? その疑問を察したのか真夕ちゃんが提案をする。
「花鈴さん、佳那子さん、恭子さんをメインに三交代ですね。花鈴さんと梓さん、佳那子さんと私、綾乃さんと恭子さん」
「その割り振りはどういう考えですの?」
「まず三人は私たちより装備が整っているので、この三人をメインに分けるべきです。三交代にしたのはいくら私たちがメカ少女とはいえ、心を休めるのは必要です。それに夜警ばかりになる人は損じゃないですか。そしてペアを組んだのは前衛と後衛ですね」
「……なるほど、僕は花鈴さんとか。なんか心配だな……」
「え~? どういうこと? あたしも結構戦えるよ?」
「い、いえ、僕の性格的に、綾乃さんか真夕さんの方が落ち着くっていうか、その……あの」
「梓、そんなに緊張せえへんでも大丈夫や。花鈴は強いで!」
「は、はあ」
「梓は長距離戦向きだから、近中距離戦闘可能の花鈴と組むとやりやすいと思うぞ?」
恭子ちゃんも認めてくれた。あたしは調子に乗る。
「そうそう、あたしに任せてくれれば大丈夫」
ドンと胸を叩きドヤ顔をする。
「は……はあ」
梓ちゃん的には不安なようだ。まあそこは実績を積み重ねて信用を得るしかない。
勤務時間と言うのかな? 敵から防衛する担当の時間は、六時間毎となった。八時間にするとぴったり二十四時間になってしまうので、少しずつ時間がずれていく為らしい。
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