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第1章
第3話:湖の作成
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村へ歩いて行く道中、空を見上げると黒雲が埋め尽くして、薄暗い。先ほどまでは期待で喜んでいたものの、不安が募ってきた。
辺りに生えている木は、葉がついていない。草はなんとか生えているという感じで、一応ここは草原なのであろう。
雰囲気的に、お化けとか出ないかと怯えつつ進む。
私は村の手前まで辿り着いた。村の入り口は柱が二本立っているだけで、村の周りも柵を立ててある程度である。村の中の様子を探ると、村人はみんな痩せ細っており、ぼろぼろの服を着ている。どことなく村人の生活は貧しそうに見える。
(私にできることってなんだろう? とりあえず、私が神であるということはバレちゃだめだよね)
神とバレたら人々は何でも神だよりになるだろう。何かで聞いたことがある。『食べるものに困った人に、その場限りで魚を与えるか、それとも魚の取り方を教えるか』
私がすべきことは、貧しい人々に『魚の取り方を教える』ことであろう。それを心に刻んで、村の中に入っていく。
「こんにちは」
近くを通った初老の男性に、声をかけてみた。
初老の男性は、こちらをジロリと睨みつけるような目で見た。
「村で見たことのない顔だな……」
私は慌てて答える。
「記憶がないんです! 自分の名前は憶えているのですが他には何も! あっ! 失礼しました。サオリと申します」
「それで、よそ者が何の用だ?」
その冷たい反応に驚きつつも、交流できないかと試みる。
「あ、あの実は迷ってしまいまして、ここに辿り着きました。何か食べ物を頂けないでしょうか?」
咄嗟に言った言葉だが、実はお腹も空いていた。
「よそ者にやるような食料はない。シッシッ」
そう言い、手で追い払う。優しさのない人のようだ。こういう人も助けるべきなのか? と思ってしまう。
気を取り直して、村の中を散策する。するとスカートをくいくいと引っ張られる。何かと思い、そちらに視線を向けると、みすぼらしいワンピースを着た女の子がいた。
私はしゃがみ込み、目の高さをその女の子に合わせて聞いてみる。
「なあに? どうしたの?」
「……おなかすいた……何か食べ物ちょうだい」
そう言われて困る。今の私は、普通の異世界転生だったら初心者冒険者。何も持たないスタート状態。
申し訳なさ気に、返事を返す。
「ごめんね。今は何も持ってないの」
女の子は無言で首を横に振り、去って行った。
使えないやつと呆れられてしまったのだろうか?
村の散策を終えて考える。この村は畑もあるが、育ちが悪いように見える。そしてこの村を千里眼スキルで見たときや、ここまで来たとき。村の周辺には、食材になるようなものがなかった。
かなり食料事情が悪いのであろう。
私の知識は十二歳で止まっていた。そんな私は単純に考えた。
『村の近くに、魚の獲れる湖や、森の恵みの果実などが取れればいい』と。
早速、私は村を出て行く。すぐそばにあると、おかしいとバレてしまいそうなので、村が見えなくなる離れた所まで移動した。
そして、新たなスキルを作った。それは、『地形変動』スキル。そのスキルを使い、地面を大きく陥没させると、地面がぐらぐらとても揺れて、立っていられずに、尻もちをついた。
(地震が起きるほどとは思わなかった……)
村の方は大丈夫だっただろうか?
私は立ち上がり、スカートのお尻のところをパタパタと叩いた。
気を取り直して、地形変動で陥没させたところを覗き込む。
いい感じに、水の受け皿となるものができあがった。
その光景を見て新たな問題に気づく。
(えっと、お水どうしよう……)
考えてなかった。湖ができるにはお水が必要。空の黒雲を見上げてみるものの、雨の降る気配は一向にない。
色々悩んだ結果、水魔法スキルを作ることにした。だが、作ってみるものの失敗。なんで?
頭を悩ませていると、一つの結論に辿り着いた。
(ひょっとして、スキルと魔法は別物?)
そう思い、『魔法スキル』を作るのではなく、『魔法創造スキル』を作ってみた。すると今度は成功した。やはり、スキルと魔法は別物らしい。
『魔法創造スキル』を作ったことで、水魔法を作ることができるはず。早速作ってみる。
「魔法創造! 水魔法。何もない所から水を生成する!」
成功した。念のため、ステータス画面を確認する。『スキル』と『魔法』が別々の欄に分かれていて、魔法の欄に水魔法があった。
「よし!」
私はこれで湖ができると気合を入れる。
この陥没させたところに水を張ればいい。そう思い、水魔法を使う。どうやら魔法陣とか詠唱はなしで使えるらしい。
だが、予想外の事が起きた。継続的に出しても、水道水から水が出てくるくらいしか水を作れない。私は途方に暮れながら、陥没した地面が水で満たされるまで水魔法を使い続ける羽目になった。
だが、途中で眩暈がして跪く。
「あれ?」
自分に何が起きたのか分からない。眩暈で具合が悪い。朦朧としつつも必死に考える。
(もしかして、魔力がなくなると具合が悪くなる? 私の魔力量か!)
そう思い、私はステータス画面を再び開き、自分の魔力を確認する。するとほとんどなくなっていた。魔力が減っていくと、具合が悪くなるらしい。
意外と問題点が次々と出てくるものだ。魔力量はどのくらいがいいんだろう? 最大値が分からないな? それなら魔力が無限とかにできればいいかな?
そう思い、スキル創造で魔力を無限にしてみた。成功。何事もやってみるもんだなぁ~と感じた。
開いたままだったステータス画面の魔力を見ると、分母が∞になっていた。
具合の悪さがまだあったので、少し休んでから水魔法を再開した。陥没の半分くらいまで水が来た所で、日が暮れた。
辺りに生えている木は、葉がついていない。草はなんとか生えているという感じで、一応ここは草原なのであろう。
雰囲気的に、お化けとか出ないかと怯えつつ進む。
私は村の手前まで辿り着いた。村の入り口は柱が二本立っているだけで、村の周りも柵を立ててある程度である。村の中の様子を探ると、村人はみんな痩せ細っており、ぼろぼろの服を着ている。どことなく村人の生活は貧しそうに見える。
(私にできることってなんだろう? とりあえず、私が神であるということはバレちゃだめだよね)
神とバレたら人々は何でも神だよりになるだろう。何かで聞いたことがある。『食べるものに困った人に、その場限りで魚を与えるか、それとも魚の取り方を教えるか』
私がすべきことは、貧しい人々に『魚の取り方を教える』ことであろう。それを心に刻んで、村の中に入っていく。
「こんにちは」
近くを通った初老の男性に、声をかけてみた。
初老の男性は、こちらをジロリと睨みつけるような目で見た。
「村で見たことのない顔だな……」
私は慌てて答える。
「記憶がないんです! 自分の名前は憶えているのですが他には何も! あっ! 失礼しました。サオリと申します」
「それで、よそ者が何の用だ?」
その冷たい反応に驚きつつも、交流できないかと試みる。
「あ、あの実は迷ってしまいまして、ここに辿り着きました。何か食べ物を頂けないでしょうか?」
咄嗟に言った言葉だが、実はお腹も空いていた。
「よそ者にやるような食料はない。シッシッ」
そう言い、手で追い払う。優しさのない人のようだ。こういう人も助けるべきなのか? と思ってしまう。
気を取り直して、村の中を散策する。するとスカートをくいくいと引っ張られる。何かと思い、そちらに視線を向けると、みすぼらしいワンピースを着た女の子がいた。
私はしゃがみ込み、目の高さをその女の子に合わせて聞いてみる。
「なあに? どうしたの?」
「……おなかすいた……何か食べ物ちょうだい」
そう言われて困る。今の私は、普通の異世界転生だったら初心者冒険者。何も持たないスタート状態。
申し訳なさ気に、返事を返す。
「ごめんね。今は何も持ってないの」
女の子は無言で首を横に振り、去って行った。
使えないやつと呆れられてしまったのだろうか?
村の散策を終えて考える。この村は畑もあるが、育ちが悪いように見える。そしてこの村を千里眼スキルで見たときや、ここまで来たとき。村の周辺には、食材になるようなものがなかった。
かなり食料事情が悪いのであろう。
私の知識は十二歳で止まっていた。そんな私は単純に考えた。
『村の近くに、魚の獲れる湖や、森の恵みの果実などが取れればいい』と。
早速、私は村を出て行く。すぐそばにあると、おかしいとバレてしまいそうなので、村が見えなくなる離れた所まで移動した。
そして、新たなスキルを作った。それは、『地形変動』スキル。そのスキルを使い、地面を大きく陥没させると、地面がぐらぐらとても揺れて、立っていられずに、尻もちをついた。
(地震が起きるほどとは思わなかった……)
村の方は大丈夫だっただろうか?
私は立ち上がり、スカートのお尻のところをパタパタと叩いた。
気を取り直して、地形変動で陥没させたところを覗き込む。
いい感じに、水の受け皿となるものができあがった。
その光景を見て新たな問題に気づく。
(えっと、お水どうしよう……)
考えてなかった。湖ができるにはお水が必要。空の黒雲を見上げてみるものの、雨の降る気配は一向にない。
色々悩んだ結果、水魔法スキルを作ることにした。だが、作ってみるものの失敗。なんで?
頭を悩ませていると、一つの結論に辿り着いた。
(ひょっとして、スキルと魔法は別物?)
そう思い、『魔法スキル』を作るのではなく、『魔法創造スキル』を作ってみた。すると今度は成功した。やはり、スキルと魔法は別物らしい。
『魔法創造スキル』を作ったことで、水魔法を作ることができるはず。早速作ってみる。
「魔法創造! 水魔法。何もない所から水を生成する!」
成功した。念のため、ステータス画面を確認する。『スキル』と『魔法』が別々の欄に分かれていて、魔法の欄に水魔法があった。
「よし!」
私はこれで湖ができると気合を入れる。
この陥没させたところに水を張ればいい。そう思い、水魔法を使う。どうやら魔法陣とか詠唱はなしで使えるらしい。
だが、予想外の事が起きた。継続的に出しても、水道水から水が出てくるくらいしか水を作れない。私は途方に暮れながら、陥没した地面が水で満たされるまで水魔法を使い続ける羽目になった。
だが、途中で眩暈がして跪く。
「あれ?」
自分に何が起きたのか分からない。眩暈で具合が悪い。朦朧としつつも必死に考える。
(もしかして、魔力がなくなると具合が悪くなる? 私の魔力量か!)
そう思い、私はステータス画面を再び開き、自分の魔力を確認する。するとほとんどなくなっていた。魔力が減っていくと、具合が悪くなるらしい。
意外と問題点が次々と出てくるものだ。魔力量はどのくらいがいいんだろう? 最大値が分からないな? それなら魔力が無限とかにできればいいかな?
そう思い、スキル創造で魔力を無限にしてみた。成功。何事もやってみるもんだなぁ~と感じた。
開いたままだったステータス画面の魔力を見ると、分母が∞になっていた。
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