ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜

西館亮太

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お店経営編

第二章 84話『『現』ランクS+魔物、狩人を狩る 終』

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 浮き出た血管、握り締めた拳、早まる呼吸、鋭くも見開かれた目、引きっつた頬に、食いしばられる歯。
 それは絵に描いたような怒りと羞恥そのもので、同時に完全なる図星だという事も理解できる程に分かりやすい態度だった。

(種が割れりゃ話は早い。ようはお前の攻撃に当たらにゃきゃ良い。そして、お前に対しての攻撃パターンを増やせばいいだけ。打撃、魔力、刺突、斬撃、圧殺、絞首、毒に電撃、凍結……色々あるにゃよ?)
 
 フィーは手を指で数字を数えながら言う代わりに、頭を動かしながら言った。勿論後半部分はフィーには出来ない事だが、お喋りで精神的に弱いロイドにはこういったブラフもよく効くだろう。
 すると、小刻みに震えていたロイドは「……るな……」と突然呟いた。

「……けるな……ざけるな……ふざけるな、ふざける、なふざッけるなぁ……!!そんなのが分かったからって俺に勝てると思うなよ!!……当たらなきゃ当てるまでなんだよ!!!」

 ロイドは手を薙ぎ払って風を発生させる。フィーの体はロイドのスキルによってその風への耐性が下げられている。触れただけでも体中が切り裂かれるのはまだ有効だと考えていいだろう。
 フィーは横に跳んで躱す。無論、背後にあった瓦礫達には何の被害もない。自分の傷つけたい相手だけを攻撃できるのは、敵ながらとても便利だとフィーは思う。

 立て続けに腕を振るい続けるロイド。
 風の刃の群れがフィーへと襲いかかるが、耳を駆使すれば避けられない事は無い。先程は風による攻撃だと気が付かなかった為に攻撃を受けてしまったが、今はそれを知っている。よって、ロイドの攻撃に当たる事は決して無い。

「クソッ!!クソッ!!なんだよ!!当たりやがれよクソ猫がぁ!!」

(なぁーんでオレが戦う相手はいつもいつもクソとか悪口ばっかのヤツにゃのかねぇ……。それに、にゃんとにゃく口癖も似てる気がするし)

 フィーは今まで戦ってきた敵……主にガーベラの事を思い出していた。自分の抑えきれない欲望に飲み込まれて道を踏み外した男。ヤツも精神面が弱く、最後にはフィーの圧倒的な存在感と威圧感を前に気絶した。

 すると、無造作に腕を振るい続けていたロイドは、このままでは攻撃が当たらないと悟ったのか、残ったもう片方の剣でフィーに攻撃する為接近してきた。その速度だけは流石で、やはりとてつもない程素早かった。

そよ風で体中に傷が入るレベル……直で斬られでもしたら、斬り落とされるのは間違いないにゃね……。ま、その場合はどうしようもにゃいからそのまま反撃するけどにゃ……。

 フィーは怒りに任せた単純な刃を躱して着地する。単純でパターンが見え見えの斬撃。先程の素早い動きからの地面が抉れる程の斬撃がまるで嘘のようにすら感じられる。怒りに我を忘れて完全に素人同然になっている。

 きっと、今までも魔獣は最初の一手で殺していたから実戦の経験が少ないのだろう。耐えたとしても大抵が瀕死状態に陥り、その後の戦闘が続行不可能な状態になっていたと考えれば、実戦経験が少ないのも頷ける。つまり、フィーが耐えて立ち上がった時点で、ロイドにとっては想定外の事態だったという訳だ。

(さっきまでの勢いはどうしたのにゃ!)

「黙れ下等種族の分際で!!俺をコケにするなぁ!!」

 もはやロイドの真剣には注意する必要がなく、今注意すべきなのは振るわれた刃や体から発生した風だけだ。その事実すら、ロイド自身の精神を締め付ける。
 そんな中、フィーの爪による刺突がロイドの右肩を突き刺す。

「グッ……!!……だが無駄だ!!次にお前が攻撃すればこの傷も塞がる!!よってお前は俺に攻撃できな――ヘブッ!!!」

 ロイドがタラタラと文句を垂れている間に、フィーはロイドの顔面を殴りつけて地面に叩きつけた。

(安心するにゃ。もう刺突はしにゃい。だからその傷が塞がる事も決してにゃいにゃ。結構能動的なスキルかと思ってたにゃが……受け身な所も考えものにゃね)

 幸いフィーの打撃への耐性が上がっていたロイドの顔面は無事だったが、地面に打ち付けた後頭部からは大量に出血していた。
 壁に激突したのは何度かあったが、地面に激突したのは初めてだったからだ。

「チクショウ……!!『ライトニング』!!」

 すると突然、ロイドは初めて使ってみせた初級の雷魔法をフィーに向かって放ってきた。
 嗅覚で魔力の匂いを嗅ぎ分けられるフィーはそれを難なく躱した。
 先程の風の斬撃にも魔力がこもっていれば躱せたのだが、魔力の籠もったスキルは珍しく、ほとんどが魔力とは関係のないスキルだったりする。その為嗅覚で感知できなかったのも躱せなかった理由だ。

(お前魔法使えたのかにゃ)

 フィーが驚いていると、ロイドは後頭部を地面に打ち付け始めた。
 ぐちゃぐちゃと鈍く嫌な音が周囲に広がるが、次第にそれは無くなり始め、出血も止まっていた。

(自分で自分の頭打ちつけて耐性上げて止血……見てるだけでぞっとするにゃね……)

 一通り傷が塞がったのか、ロイドはよろめきながら立ち上がる。勿論、フィーからの刺突は肩に受けた一撃だけなので、そこの穴は塞がっていなかった。

「はぁ……はぁ……慣れねぇ魔法まで使わせやがって……!!」

 耐性を上げても体力は上下しない。基礎能力が重要なスキルなのに、今までがスキルによって倒せていたから鍛えられなかったのが裏目に出たようだ。

「もう許さねぇ……!!お前だけは絶対に殺す!!」

(やってみたらいいにゃ。やれるものにゃらにゃ)

 フィーが言葉を返したその瞬間だった。背後から何やら声が聞こえた。フィーの圧倒的な聴力を持った耳と、小さくなったフィーの声を聞き取れるロイドの耳は、それを聞き逃さなかった。
 フィーは反射的に声の方を見ると、そこには僅かに子供の匂いがした。ほとんど砂埃などの粉塵で邪魔されているが、人間がいるのは間違いない。

(――!!)

 ロイドと向き合うのを止め、フィーは全力で声の方へと走っていく。まだ完全に塞がっていない体中の傷口が裂けて血が少し吹き出すが気にしない。そして倒壊した建物の1つへと入り、周囲の瓦礫を破壊しながら声の正体を探った。

(いたにゃ……!!)

 大きめの瓦礫を退かしてフィーの目の前に現れたのは、まだ7歳程の小さな女の子だった。
 どうやら体の上に瓦礫が乗ってて逃げられないらしい。フィーはすぐさまそれを退けると、少女を咥えて跳び上がった。
 先程の小さな声を最後に、少女は気を失ってしまったようだ。今は目を閉じて苦しそうな顔をシている。

(あの野郎を倒すのが優先にゃが……この子は今危険にゃ……。どこか安全な所に一旦――)

 周囲を見回しながらそう思考した時、ロイドの不気味なほど口角の上がった笑顔が見えた。
 その瞬間、ロイドが何をしようとしたのか察知したフィーは目を見開いて、しまった、と小さく言葉を漏らした。

 ロイドの持っていた剣が大きく振るわれる。
 その衝撃で押し退けられた風がフィーの首元に迫る。
 そして、フィーの首筋が大きく斬り裂かれ、大量の血が噴出する。
 
 地面へと落下したフィーは、ピクピクと弱々しく体を動かしながら、顔を上げる。
 そんな彼の顔へ一発蹴りが入れられる。

(――!!)

「へっへぁ!!ザマァねぇなクソ猫がぁ!!命助けたのが命取りだったな!!」

 ロイドはフィーが優しく咥えていた少女を口から取り上げて抱える。少女の首元には、言わずもがな、口で咥えた刃が向けられていた。
 フィーが少女を人質に取られては攻撃できないと何となくで察したに違いない。

「オラオラどうした!!悔しかったら反撃してみろよ!!」

 ロイドはフィーの体中を蹴って痣を作る。殴り、蹴り、そしてまた殴る。簡単にはとどめを刺さないよう、頭や心臓付近は控え、腹部や足を狙ってくる。
 そして次にフィーの体中の傷口を指で開き、そこに指を突っ込んで痛みを与える。捻り込まれる指一つ一つが熱した釘を打ち付けるかのような痛みをフィーに与える。

 だがフィーはその痛みに耐え抜きながらロイドを睨みつける。
 そんな彼の表情が面白くないのか、ロイドは舌打ちをした。

「チッ!つまらねぇ!なら……こいつでどうだ!!」

 今度は腕を振るって風を浴びせる。無論ただのそよ風などでは無く、フィーの体のみを斬り裂く風の刃だ。一閃、また一閃とフィーの体を風の刃が斬り刻む。
 その度に血が噴き出るが、フィーの表情は一切変化しない。ただただ有利になった時のみえばり散らかすロイドの惨めな姿を睨みつけていた。

「おい猫、提案があるぜ。このガキ助けて欲しけりゃ――」

 そんな中で、ロイドはフィーに話を持ちかける。そして何やらフィーの口の前に足を持ってくるとこう言った。

「俺の足を舐めろ。そして俺の従魔になれ。そしたらこのガキを解放してやる」

(……お前等はお前の上司に住人が隠れ終わるまで追い回せ、って言われてるだけにゃんじゃにゃいのか……勝手に殺しなんかしたら、お前がお前の上司に殺されるだけにゃ)

「別に死人が一人増えようが二人になろうが気がつきゃしねぇよ。……さぁ選べ!俺に従ってガキを救うか!プライド抱えたまま2人とも死ぬか!!」

 選択肢は2つに1つだ。と言いたげな表情をしてロイドは言い放つ。
 だが、フィーの中で答えはとっくのとうに決まっていた。

(……その子は助ける。お前は殺す。それがオレの答えにゃ。オレの忠義は然るべき場所に置いてきた。ハイエナに差し出す忠誠は――微塵も無い……!!)

 フィーの言葉に「そうかよ」と、嬉しそうだが悔しそうな顔をし、口に加えていた刃を手に持ち直してフィーへと振り下ろした。
 その瞬間、フィーは、アミナすまにゃいにゃ、とだけ呟いてそっと目を閉じた。


 そこからは、一瞬だった。


 ロイドが剣を振り下ろすと、それは地面に深々と刺さり、血飛沫が舞う事は無かった。
 目の前で起きた事に頭が追いつかなかったロイドは、一瞬反応が遅れた。そして、後ろにフィーが回り込んでいるという事に気がついたのは、更にそれから数瞬後だった。

「なっ――!!何をする気だ!!動きゃこのガキが――ッ!?」

 ロイドは振り返って叫ぶが、フィーを殺す為に全力で振り下ろした刃が地面に突き刺さり、抜けなくなっていた。しかも少女はロイドの手を離れている。

(すまないにゃ、アミナ。これは、メイがいつ襲ってきてもいいようにって、アミナを守る為に編み出した技にゃんだけど……今使うにゃ!!)

 フィーの巨大化した腕には、物凄い威圧感が纏われていた。その威圧感に大気すら震え、小さな瓦礫ならば浮かび上がってくる程の凄まじいエネルギーを保有していた。

何だこの圧……!!クソッ!!風を!!……駄目だ!!間に合わねぇ!!

 凄まじい速度で接近してくるフィーに対して腕を振ろうとしたが、流石のロイドもそれが間に合わない事を察知したのか、顔を恐怖色に染めた。
 そんな彼へ、フィーの渾身の一撃が叩き込まれる。

(『嚇獣のコルポ・ディ・一撃テローレ』!!!)

 地面に稲妻のような衝撃が走り、大きなヒビが入る。
 鈍くも重々しい衝撃音と共に、ロイドの体がぐらりと揺れる。
 その瞬間、フィーの威嚇の力がロイドの精神を抉り取った。恐怖が意識を支配し、理性は崩れ落ちる。ロイドの目には、自らの内臓が砕け散る様子が明瞭に映り、血が逆流し、呼吸が詰まる。体内の臓器はまるで叩きつけられたガラスのように脆く、砕け散っていった。

「がっ……は、あ……ッ!?」

 口から血反吐が飛び散り、ロイドの膝は力なく崩れ落ちた。だが、フィーはその場で攻撃の手を緩めることはなかった。拳に込められた威圧の波動は、周囲の大気すら震わせ、見えない圧力がロイドの体をさらに締め付ける。血管が破裂し、全身に無数の裂傷が浮かび上がる。

 ロイドの意識は断続的に揺らぎ、彼の視界は赤と黒の波に染まっていく。鼓動は次第に弱まり、体中から吹き出した血液はまるで枯れることのない泉のように彼を蝕む。

「これが……『恐怖しない者フィアーレス』……臆する事の無い……魔……獣……」

 最後の声は掠れ、血泡に変わる。
 ロイドの体はフィーの打撃の余波に飲み込まれ、瓦礫の山に叩きつけられる。全ての意識が闇に沈む中で、彼の恐怖は絶望へと変わり、そしてそのまま完全な静寂が訪れた。

 フィーは無言で拳を下ろし、ロイドを見下ろした。その顔には感情の揺らぎはなく、ただ戦いの終焉を見届ける冷徹さだけが浮かんでいた。
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