171 / 288
雷鳴は思わぬ方角へ
第三章 19話『『元』究極メイド、カチコむ』
しおりを挟むアミナは走っていた。引き止めるメイやエルダーの言葉を聞かず、夜の暗闇の中を。
村人達の家の明かりはすっかり消え、初めてゼゴット村に来た時にした散歩の景色が脳裏をよぎった。
彼女の頭の中には、リューネ宅を飛び出す前にリューネに聞いた事がぐるぐると回っていた。
―――
『リューネさんのお父様の死因はなんだったのですか?』
『確か……老衰。そう聞いている』
『ん?聞いている……?リューネさんご自身が確認されたんじゃないんですか?』
『あぁ。山の中で倒れているのをグラッツが見つけたらしい。私も一応確認はしたが、安らかな表情で眠っていた。疑いたくなる気持ちも分かるが、グラッツに殺されたという可能性は低いだろうな』
リューネは答えた。
彼女からこの話にグラッツを出してきたという事は、自身も一度彼を疑ったのだろう。
だがわざわざ言うくらいという事は、恐らくリューネの父親の死体には外傷等が一切なかったのだろう。だからこそ、グラッツである可能性が低いとリューネは言ったのだ。
『なるほど……。それでは最後にもう一つ。グラッツさんは今どこにいるか分かりますか?』
『……そうだな……。この時間ならば自宅……いや、まだ教会に残っているハズだ。役場から帰った時、ヤツは自宅とは反対の方向、教会の方へと歩いていった。あんなでも教団のトップだからな。仕事が山積みなのだろう』
『……分かりました、ありがとうございます』
そう言うとアミナは唐突に2階へと上がって行った。
そしてしばらくすると片手には革のベルトを持っており、それを腰に巻きながら1階へと戻ってきた。
『すみませんが、私はグラッツさんの所へ行ってきます』
『は?お前何言ってんだ。確かに今は教会で1人でいるかもしれねぇけどよ、まだあいつが完全な黒って決まった訳じゃねぇだろ』
『そ、そうなんのです!エルダーはなんだか、嫌な予感がするのです……。ここが少し、モヤモヤする感じなのです……』
アミナをメイは止め、エルダーも胸の辺りを示してそう言った。
メイは不確定と言うが、一度死んでいるアミナにとって、アルダナ教の人間が黒なのは分かりきっている事だった。
しかし早く行動を起こさなければ何が起きるか分かったものではない。
『すみませんが、説明している暇はないんです。一刻を争います。メイさんはここでリューネさんとエルダーを守っていてください。私はグラッツさんの所へ行ってきますので』
それだけを言い残し、アミナは走ってリューネの家を出た。
メイの『おい!ちょっと待て!』という制止の言葉も受け取らず、すぐに夜の闇の中に消えていった。
消えゆくアミナの背中を見て、メイは握り拳を作り、『なんで……私にも言わねぇんだよ……』と低く小さく呟いた。
―――
そして現在、アミナは教会に向けて走っていた。
リューネの話ではグラッツは今尚教会内にいるハズ。
今ならグラッツ以外の教団の人間はいないかつ、教会の中ならば、建物の外で何かが起こっても分かりづらい。
そこでならグラッツと話し合いや戦闘をしても、村人がすぐ駆けつける事もないだろう。
「あとは事実の確認……!」
そう呟いて教会へ向かう足を早める。
相変わらず村の家に明かりは灯っておらず、村人はすっかり寝ている様子だった。
それは今の状況ならば好都合だった。
村人達がグラッツの言いなりだとすれば、村人が寝ている今、すぐにグラッツの元へ駆けつける事は不可能という事だ。
グラッツがなんらかの力で村人を操り、アミナにけしかけたとしても、教会内部にいるアミナとグラッツの元へ到着するには何分かのタイムラグがある。
そして先程言いなりだとすれば、とは言ったが、アミナは時間が戻る前、雑貨屋の女性店員に背中を刺された時の言葉をよく覚えていた。
『教団ヲ探ル者ニハ……天誅……』
これはつまり、何者かによってアルダナ教徒が操られており、教団を探ろうとしたアミナ達へと差し向けたのだ。
そしてあの虐殺が引き起こされた。
だが今は村人が寝静まっており、アミナもメイも教団へは関わっていない。
ならば今このタイミングで奇襲をかけるのがベストだと、アミナは判断した。
「……着いた」
リューネ宅から走って数分。
アミナは村で最も目立つ建物である、教会へと到着した。
時間が戻る前に一度中を見ただけの荘厳な建造物が、今は月明かりに照らされて不気味に見える。
アミナは息を呑んで一度扉に手をついた。
しかしとある事が頭の中をよぎると、一旦手で開けようとするのを止め、扉から手を離した。
そして次の瞬間、アミナは教会の扉目掛けて足を振り上げ、勢いよく蹴り飛ばした。
鈍い音と共に教会の扉は奥の方へと吹き飛ばされていった。
そうして中に入ったアミナは中の様子を伺いながら歩みを進めていくが、暗い中、アミナに背を向けて立っている人物がいる事に気が付いた。
その男の横には先程アミナが吹き飛ばした扉があったが、男を中心に真っ二つに割れていた。
「今日はもう教会は閉めたハズですし、貴女のような粗暴な方が我が教団にいた記憶もございませんねぇ。一体……何の御用でしょうか」
小さく低い声でそう呟き、男はこちらに顔を向けてくる。
その大きな背丈と気味の悪い顔。間違いなくグラッツ本人だった。
「私は、貴方の悪事を暴きに来ました」
「……ほぅ?女神アルダナを信仰する聖職者の私が悪事を……?面白い冗談を言いなさる」
態度は未だ余裕そうだ。
ここで相手のペースにのまれるのだけは避けたかった為、アミナは早速口を開く。
「今回私がこの村に来て、貴方の悪事を知ったのは、仕事で聞いた1つの話によるものです。死者を蘇らせている。……しかも彼の口振り的に何度もです。そして貴方の言いなりとなっている村人。彼等は恐らく貴方が命令すればどんな事でもやってのけるでしょう。たとえそれが、殺しだとしても」
アミナの言葉にグラッツは全く反応を示さない。
聞いているのかも怪しいその態度が、アミナは少しだけ気に食わなかった。
「きっと私やメイさんが簡単に彼等に殺されてしまったのは、彼等がただの操り人形で、その殺気や気配に気がつけなかったからでしょう。現にメイさんのスキルは、意識を向けられなかったり、好意を向けられると弱体化しますから、殺意のない殺しは彼女の体を用意に貫いたでしょう」
アミナは最初の夜を思い出した。
リューネの家に帰ってきた時、家からは全く殺意や敵意を感じず、メイ達はただ寝ているものだと思っていた。
だが実際には寝室に隠れていた雑貨屋の女性店員に寝ている所を滅多刺しにされ、メイもエルダーも死んでいた。
そして帰ってきたアミナも彼女の気配に全く気が付かず、背中から心臓を一突きにされて死んだ。
「そして私が死んでもこの場にいる理由。それは貴方のスキルが関係しています。貴方のスキルは恐らく、対象の物体の時間を巻き戻すものです。だから貴方は死者の肉体の時間を巻き戻し、死者の蘇生だと村人に言い聞かせた。そして最も恐ろしいのは、貴方のスキルで蘇った者は貴方の言いなりとなるのです。よって貴方はそれを操り人形として私達に差し向けられる」
アミナは自身を突き刺したアルダナ教徒の目を脳裏に浮かべる。
虚ろとした目に生気のこもっていないあの目は、操られている以外の何ものでもないだろう。
「だが面倒になった貴方は、私達が害をなす前に始末しようと考えた。だからこの村だけの時間を巻き戻した。しかしここで誤算があった。貴方のスキルは自身の記憶も巻き戻してしまう。だからエルダーに会った事があったハズなのに、初対面の挨拶を交わした。そして更なる誤算がここにあります」
アミナは腰から短剣を引き抜いて、その切っ先をグラッツへと向ける。
コルネロ帝国で受け取った短剣は月明かりに照らされて淡く刀身を輝かせている。
「それは私が記憶を持ったまま巻き戻ってしまった事です。貴方のスキルの全容は知りませんが、貴方さえも知り得ないスキルの穴が、貴方を追い込んでしまったようですね。……何か、私の言った事に間違いはありましたか?」
アミナはメイと似たニヒルな笑みを浮かべた。
これでグラッツ全てを認める事になる。
そうなれば、リューネとエルダーに一度は軽蔑された事をチャラに出来る、そう考えていた。
すると、グラッツは腕を組んで顎に手を当てて俯いていると、泣いているかのように肩を小さく上下させた。
その不気味な態度にアミナは顔をしかめた。
そして次の瞬間、グラッツは顔を上げて大笑いし始めた。
「あーーっはっはっはっは!!!!」
腹を抱え、腿を叩き、それはそれは高らかにかつ下品に大笑いした。
これが聖職者を名乗る人間の姿か、と思う前に、アミナは大笑いをしているグラッツが気に食わず、「何が可笑しいんですか……!」と低く言った。
「いやぁ、貴方の言っている事がさっぱり過ぎて、可笑しくなってしまいました」
さっぱり……?そんな訳ない。だってそうでもなきゃ村人達がこんなヤツに従う理由はないし、メイさんや私が気がつけなかった理由にもならない。一体何が――
アミナは歯ぎしりをして食いしばる。
「一体何がさっぱりなんですか……!」
アミナの叫びに笑っていたグラッツは涙を拭いた。
そして笑顔をその顔から消え去り、アミナを細い目で睨み返した。
「それでは逆にお聞きしますが、貴女が言うような用意周到な私が、自分自身のスキルの欠点に気が付かないとでも思っているのですか?」
「そ、それは貴方でも知り得ないスキルの欠点があっただけです……!」
「はぁ……。浅はか、実に浅はかです。私は長寿な種族、エルフですよ。自分自身と向き合う時間など、掃いて捨てる程あります。貴女がもし私をそこまで狡猾で薄汚い人間だと言うのなら、私だとしたら弱点が見つかるまでスキルの試行錯誤を繰り返しますがね」
グラッツは淡々と述べる。
アミナはそれに何も言えなかった。
アミナ自身、スキルの弱点は理解しているし、それを補うような戦闘を何度か繰り返していた。
それ故に、彼のその言葉をひっくり返す事は出来なかった。
「あぁ、哀れです。実に哀れです。自身の発言をそのまま相手に利用されるようでは。……貴女、自分を賢いと思っているのではないですか?」
グラッツは一歩、アミナに近づく。
「真の賢さとは、相手をどれだけ自身の手中に収められるかです。そして、思考というものは、磨き過ぎれば誰でも映す鏡と化す」
そう言ってアミナに背を向け、自身が先程作業をしていた台へと向き直った。
グラッツはアミナの思考が手に取るように分かる。そう言いたかったに違いない。
握り拳を強く握り、アミナはグラッツの大きな背中を睨みつける。
「……まぁ、それも若さ故という事にしておきましょう」
グラッツがアミナに背を向けながら言うと、何やら紫色の水晶のようなものを握り潰した。
するとどうだろうか、村全体を覆っていた何かがプツンと途切れたような感覚が、魔力に疎いアミナにも感じられた。
「何をしたんですか……!」
「なぁに、簡単ですよ。今、この村の結界を破壊しました」
「……!そんな事したら、魔物がこの村に流れ込んできますよ!それでいいんですか!?」
アミナは叫ぶ。
しかしグラッツはそれの何が問題なのか、とでも言いたげにアミナに一瞬顔を向けると、「ふぅ……」と息を吐いて再びアミナに向き直った。
「いいんですよ、これで。これで私の計画は最終段階へと移行する」
グラッツは嬉しそうに言っていたが、アミナはその言葉の意味が理解できずに身構える。
何か攻撃が来るのではないか、何かしらのアクションを起こす可能性を危惧したのだ。
「……さて、おしゃべりはこの辺りにして……。貴女も、血の紋の礎となりなさい」
グラッツがそう言い、指を2本、振り上げた。
その途端、アミナの視界は斜めに揺れ、どんどんと視界が低くなっていった。
「……えっ」
体の感覚が遠ざかり、頭は次第に低くなっていく。
そしてやがて、アミナはグラッツへ頭を垂れるかのように、頭を地面に落とした。
そこでようやく理解した。
今、自身の頭は、体と離別し、地面に落下したのだ、と。
そして、遠ざかる意識の中、最後に聞こえたのは
「死して賢人となるのです」
という、グラッツの気味の悪い声だけだった。
0
あなたにおすすめの小説
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
【状態異常無効】の俺、呪われた秘境に捨てられたけど、毒沼はただの温泉だし、呪いの果実は極上の美味でした
夏見ナイ
ファンタジー
支援術師ルインは【状態異常無効】という地味なスキルしか持たないことから、パーティを追放され、生きては帰れない『魔瘴の森』に捨てられてしまう。
しかし、彼にとってそこは楽園だった!致死性の毒沼は極上の温泉に、呪いの果実は栄養満点の美味に。唯一無二のスキルで死の土地を快適な拠点に変え、自由気ままなスローライフを満喫する。
やがて呪いで石化したエルフの少女を救い、もふもふの神獣を仲間に加え、彼の楽園はさらに賑やかになっていく。
一方、ルインを捨てた元パーティは崩壊寸前で……。
これは、追放された青年が、意図せず世界を救う拠点を作り上げてしまう、勘違い無自覚スローライフ・ファンタジー!
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる