ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜

西館亮太

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雷鳴は思わぬ方角へ

第三章 19話『『元』究極メイド、カチコむ』

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 アミナは走っていた。引き止めるメイやエルダーの言葉を聞かず、夜の暗闇の中を。
 村人達の家の明かりはすっかり消え、初めてゼゴット村に来た時にした散歩の景色が脳裏をよぎった。
 
 彼女の頭の中には、リューネ宅を飛び出す前にリューネに聞いた事がぐるぐると回っていた。

―――

『リューネさんのお父様の死因はなんだったのですか?』

『確か……老衰。そう聞いている』

『ん?聞いている……?リューネさんご自身が確認されたんじゃないんですか?』

『あぁ。山の中で倒れているのをグラッツが見つけたらしい。私も一応確認はしたが、安らかな表情で眠っていた。疑いたくなる気持ちも分かるが、グラッツに殺されたという可能性は低いだろうな』

 リューネは答えた。
 彼女からこの話にグラッツを出してきたという事は、自身も一度彼を疑ったのだろう。
 だがわざわざ言うくらいという事は、恐らくリューネの父親の死体には外傷等が一切なかったのだろう。だからこそ、グラッツである可能性が低いとリューネは言ったのだ。

『なるほど……。それでは最後にもう一つ。グラッツさんは今どこにいるか分かりますか?』

『……そうだな……。この時間ならば自宅……いや、まだ教会に残っているハズだ。役場から帰った時、ヤツは自宅とは反対の方向、教会の方へと歩いていった。あんなでも教団のトップだからな。仕事が山積みなのだろう』

『……分かりました、ありがとうございます』

 そう言うとアミナは唐突に2階へと上がって行った。
 そしてしばらくすると片手には革のベルトを持っており、それを腰に巻きながら1階へと戻ってきた。

『すみませんが、私はグラッツさんの所へ行ってきます』

『は?お前何言ってんだ。確かに今は教会で1人でいるかもしれねぇけどよ、まだあいつが完全な黒って決まった訳じゃねぇだろ』

『そ、そうなんのです!エルダーはなんだか、嫌な予感がするのです……。ここが少し、モヤモヤする感じなのです……』

 アミナをメイは止め、エルダーも胸の辺りを示してそう言った。
 メイは不確定と言うが、一度死んでいるアミナにとって、アルダナ教の人間が黒なのは分かりきっている事だった。
 しかし早く行動を起こさなければ何が起きるか分かったものではない。

『すみませんが、説明している暇はないんです。一刻を争います。メイさんはここでリューネさんとエルダーを守っていてください。私はグラッツさんの所へ行ってきますので』

 それだけを言い残し、アミナは走ってリューネの家を出た。
 メイの『おい!ちょっと待て!』という制止の言葉も受け取らず、すぐに夜の闇の中に消えていった。
 消えゆくアミナの背中を見て、メイは握り拳を作り、『なんで……私にも言わねぇんだよ……』と低く小さく呟いた。

―――

 そして現在、アミナは教会に向けて走っていた。
 リューネの話ではグラッツは今尚教会内にいるハズ。
 今ならグラッツ以外の教団の人間はいないかつ、教会の中ならば、建物の外で何かが起こっても分かりづらい。
 そこでならグラッツと話し合いや戦闘をしても、村人がすぐ駆けつける事もないだろう。

「あとは事実の確認……!」

 そう呟いて教会へ向かう足を早める。
 相変わらず村の家に明かりは灯っておらず、村人はすっかり寝ている様子だった。
 それは今の状況ならば好都合だった。
 
 村人達がグラッツの言いなりだとすれば、村人が寝ている今、すぐにグラッツの元へ駆けつける事は不可能という事だ。
 グラッツがなんらかの力で村人を操り、アミナにけしかけたとしても、教会内部にいるアミナとグラッツの元へ到着するには何分かのタイムラグがある。
 そして先程言いなりだとすれば、とは言ったが、アミナは時間が戻る前、雑貨屋の女性店員に背中を刺された時の言葉をよく覚えていた。

『教団ヲ探ル者ニハ……天誅……』

 これはつまり、何者かによってアルダナ教徒が操られており、教団を探ろうとしたアミナ達へと差し向けたのだ。
 そしてあの虐殺が引き起こされた。
 だが今は村人が寝静まっており、アミナもメイも教団へは関わっていない。
 ならば今このタイミングで奇襲をかけるのがベストだと、アミナは判断した。

「……着いた」

 リューネ宅から走って数分。
 アミナは村で最も目立つ建物である、教会へと到着した。
 時間が戻る前に一度中を見ただけの荘厳な建造物が、今は月明かりに照らされて不気味に見える。

 アミナは息を呑んで一度扉に手をついた。
 しかしとある事が頭の中をよぎると、一旦手で開けようとするのを止め、扉から手を離した。
 そして次の瞬間、アミナは教会の扉目掛けて足を振り上げ、勢いよく蹴り飛ばした。

 鈍い音と共に教会の扉は奥の方へと吹き飛ばされていった。
 そうして中に入ったアミナは中の様子を伺いながら歩みを進めていくが、暗い中、アミナに背を向けて立っている人物がいる事に気が付いた。

 その男の横には先程アミナが吹き飛ばした扉があったが、男を中心に真っ二つに割れていた。

「今日はもう教会は閉めたハズですし、貴女のような粗暴な方が我が教団にいた記憶もございませんねぇ。一体……何の御用でしょうか」

 小さく低い声でそう呟き、男はこちらに顔を向けてくる。
 その大きな背丈と気味の悪い顔。間違いなくグラッツ本人だった。

「私は、貴方の悪事を暴きに来ました」

「……ほぅ?女神アルダナを信仰する聖職者の私が悪事を……?面白い冗談を言いなさる」

 態度は未だ余裕そうだ。
 ここで相手のペースにのまれるのだけは避けたかった為、アミナは早速口を開く。

「今回私がこの村に来て、貴方の悪事を知ったのは、仕事で聞いた1つの話によるものです。死者を蘇らせている。……しかも彼の口振り的に何度もです。そして貴方の言いなりとなっている村人。彼等は恐らく貴方が命令すればどんな事でもやってのけるでしょう。たとえそれが、殺しだとしても」

 アミナの言葉にグラッツは全く反応を示さない。
 聞いているのかも怪しいその態度が、アミナは少しだけ気に食わなかった。

「きっと私やメイさんが簡単に彼等に殺されてしまったのは、彼等がただの操り人形で、その殺気や気配に気がつけなかったからでしょう。現にメイさんのスキルは、意識を向けられなかったり、好意を向けられると弱体化しますから、殺意のない殺しは彼女の体を用意に貫いたでしょう」

 アミナは最初の夜を思い出した。
 リューネの家に帰ってきた時、家からは全く殺意や敵意を感じず、メイ達はただ寝ているものだと思っていた。
 だが実際には寝室に隠れていた雑貨屋の女性店員に寝ている所を滅多刺しにされ、メイもエルダーも死んでいた。
 そして帰ってきたアミナも彼女の気配に全く気が付かず、背中から心臓を一突きにされて死んだ。

「そして私が死んでもこの場にいる理由。それは貴方のスキルが関係しています。貴方のスキルは恐らく、対象の物体の時間を巻き戻すものです。だから貴方は死者の肉体の時間を巻き戻し、死者の蘇生だと村人に言い聞かせた。そして最も恐ろしいのは、貴方のスキルで蘇った者は貴方の言いなりとなるのです。よって貴方はそれを操り人形として私達に差し向けられる」

 アミナは自身を突き刺したアルダナ教徒の目を脳裏に浮かべる。
 虚ろとした目に生気のこもっていないあの目は、操られている以外の何ものでもないだろう。

「だが面倒になった貴方は、私達が害をなす前に始末しようと考えた。だからこの村だけの時間を巻き戻した。しかしここで誤算があった。貴方のスキルは自身の記憶も巻き戻してしまう。だからエルダーに会った事があったハズなのに、初対面の挨拶を交わした。そして更なる誤算がここにあります」

 アミナは腰から短剣を引き抜いて、その切っ先をグラッツへと向ける。
 コルネロ帝国で受け取った短剣は月明かりに照らされて淡く刀身を輝かせている。

「それは私が記憶を持ったまま巻き戻ってしまった事です。貴方のスキルの全容は知りませんが、貴方さえも知り得ないスキルの穴が、貴方を追い込んでしまったようですね。……何か、私の言った事に間違いはありましたか?」

 アミナはメイと似たニヒルな笑みを浮かべた。
 これでグラッツ全てを認める事になる。
 そうなれば、リューネとエルダーに一度は軽蔑された事をチャラに出来る、そう考えていた。

 すると、グラッツは腕を組んで顎に手を当てて俯いていると、泣いているかのように肩を小さく上下させた。
 その不気味な態度にアミナは顔をしかめた。

 そして次の瞬間、グラッツは顔を上げて大笑いし始めた。

「あーーっはっはっはっは!!!!」

 腹を抱え、腿を叩き、それはそれは高らかにかつ下品に大笑いした。
 これが聖職者を名乗る人間の姿か、と思う前に、アミナは大笑いをしているグラッツが気に食わず、「何が可笑しいんですか……!」と低く言った。

「いやぁ、貴方の言っている事がさっぱり過ぎて、可笑しくなってしまいました」

さっぱり……?そんな訳ない。だってそうでもなきゃ村人達がこんなヤツに従う理由はないし、メイさんや私が気がつけなかった理由にもならない。一体何が――

 アミナは歯ぎしりをして食いしばる。

「一体何がさっぱりなんですか……!」

 アミナの叫びに笑っていたグラッツは涙を拭いた。
 そして笑顔をその顔から消え去り、アミナを細い目で睨み返した。

「それでは逆にお聞きしますが、貴女が言うような用意周到な私が、自分自身のスキルの欠点に気が付かないとでも思っているのですか?」

「そ、それは貴方でも知り得ないスキルの欠点があっただけです……!」

「はぁ……。浅はか、実に浅はかです。私は長寿な種族、エルフですよ。自分自身と向き合う時間など、掃いて捨てる程あります。貴女がもし私をそこまで狡猾で薄汚い人間だと言うのなら、私だとしたら弱点が見つかるまでスキルの試行錯誤を繰り返しますがね」

 グラッツは淡々と述べる。
 アミナはそれに何も言えなかった。
 アミナ自身、スキルの弱点は理解しているし、それを補うような戦闘を何度か繰り返していた。
 それ故に、彼のその言葉をひっくり返す事は出来なかった。

「あぁ、哀れです。実に哀れです。自身の発言をそのまま相手に利用されるようでは。……貴女、自分を賢いと思っているのではないですか?」

 グラッツは一歩、アミナに近づく。

「真の賢さとは、相手をどれだけ自身の手中に収められるかです。そして、思考というものは、磨き過ぎれば誰でも映す鏡と化す」

 そう言ってアミナに背を向け、自身が先程作業をしていた台へと向き直った。
 グラッツはアミナの思考が手に取るように分かる。そう言いたかったに違いない。
 握り拳を強く握り、アミナはグラッツの大きな背中を睨みつける。

「……まぁ、それも若さ故という事にしておきましょう」

 グラッツがアミナに背を向けながら言うと、何やら紫色の水晶のようなものを握り潰した。
 するとどうだろうか、村全体を覆っていた何かがプツンと途切れたような感覚が、魔力に疎いアミナにも感じられた。

「何をしたんですか……!」

「なぁに、簡単ですよ。今、この村の結界を破壊しました」

「……!そんな事したら、魔物がこの村に流れ込んできますよ!それでいいんですか!?」

 アミナは叫ぶ。
 しかしグラッツはそれの何が問題なのか、とでも言いたげにアミナに一瞬顔を向けると、「ふぅ……」と息を吐いて再びアミナに向き直った。

「いいんですよ、これで。これで私の計画は最終段階へと移行する」

 グラッツは嬉しそうに言っていたが、アミナはその言葉の意味が理解できずに身構える。
 何か攻撃が来るのではないか、何かしらのアクションを起こす可能性を危惧したのだ。

「……さて、おしゃべりはこの辺りにして……。貴女も、血の紋の礎となりなさい」

 グラッツがそう言い、指を2本、振り上げた。
 その途端、アミナの視界は斜めに揺れ、どんどんと視界が低くなっていった。

「……えっ」

 体の感覚が遠ざかり、頭は次第に低くなっていく。
 そしてやがて、アミナはグラッツへ頭を垂れるかのように、頭を地面に落とした。
 そこでようやく理解した。



 今、自身の頭は、体と離別し、地面に落下したのだ、と。
 そして、遠ざかる意識の中、最後に聞こえたのは


「死して賢人となるのです」


 という、グラッツの気味の悪い声だけだった。




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