感情の無い少年死ねない少女

ゆっくり白霊

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クリスマス【後編最終話】未来へ…

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私はこちらに向かってくる車に恐怖を感じていた、怖いしかし体が動かない。
美奈は?動けてないか、いや美奈は不死身だから大丈夫か、なら大丈…
いや、違う!!そんなのは駄目だ。
私は美奈を助けないといけないのだ、たとえこの命が尽きても。
そうでなければ必ず後悔する。
そして私は力を振り絞り美奈を突き飛ばす。
ごめんな、怪我するかもしれないけど…お前は助けられる。
今までの感謝を込めて名一杯笑う。
数秒後、私は車に吹っ飛ばされる。
物凄い痛みだが、声には出なかった。
地面に落ちる、そして自分を見ると物凄い血が出ていた。
頭もぼんやりする。
今生きてる事が不思議だ。
「誠!!!!!!!!!!!」
そんな叫ばなくても聞こえてるよ、口を動かしたけど声がでない。
そして美奈がこちらに向かってくる。
「誠!!誠!!誠!!!」
「そんな…叫ばなくても……聞こえるよ。」
「誠!?動いちゃ駄目だよ、すぐ救急車を…」
「無理だ、もう間に合わない。」
「でも……」
「いいんだよ、こういう運命なんだよ。」
「でも嫌だよ、失うなんて貴方を…」
「いいか、お前は良い奴だ、だから出会えるはずだ一生自分の事を大切に思ってくれる人に。」
「そんな人誠しか…」
「いや、出会える。」
「最後に…言いたい事がある。」
「最後なんて言わないでよ。」
「お前とで…会えて良かった、もっとお前と共に人生をもっと歩みたかった、お前の幸せをいつまでも…願っている。」
そして意識が朦朧として瞼が閉じていく。
「誠!!誠……」
どんどん聞こえなくなる。
最後に口を動かした聞こえてるかは知らないが言った。
届いてると…いいな。
ーー「ねぇ誠喋ってよ。そんな言葉で終わらないでよ。」
最後に言った言葉は聞こえなかったが伝わった「ありがとう」とだった
「ふざけないでよ、そんな言葉で終わらないでよこの気持ちをどうすればいいの、私の生きがいは貴方なの、貴方さえいれば問題ないのに、貴方がいなくなったら意味ないじゃない。約束もしたのに…」
(何があってもお前を守る、例え私の命が尽きようとも。)
「?」
彼の言葉が聞こえたしかし彼は動かない。
どうすればいいの…そこで彼の事を思い出した。
あの本に書かれている事は…今になって読める。
血の情報、ウイルスの抗体の情報、そして…生命力の情報?
生命力…
ーーここが、あの世か…見た事があるぞあの夢の空間か…
「久し振りだな誠。」
「あんたは、そうか、ずっと見てたのか真琴さん。」
そう私の中にいたのは村雨誠ではなく岬真琴だったのかというか、めっちゃ似てるな。
「さてと、早速だがお前はこの人生に後悔はあるか?」
「私の人生か…」
私の人生を思い返す、無謀な事をしていたな。
「後悔は無いよ。」
「ほほう、何故かな。」
「確かに私はこんな若いとき人生を終えたけど自分の生き様を貫けた後悔などはしていなさ。」
「フッ流石は私の姪だな。」
「甥だ、私は。」
「さてと、聞きたいことがあるなら聞いていいぞ。」
「それじゃあ、あんたは、昔から私の中にいたのか。」
「そうだな。」
「片言で何故話していた?」
「そのほうが雰囲気出るだろ。」
「感情を奪ったのはお前か?」
「そうだな。何故か取り戻したがな。全く夢に言ったはずだがな。」
「聞かないだろあんたでも。」
「ほ~う流石は私の姪だ。」
「だから甥だよ。」
「にしても、ヒーローね本当に無謀だな。」
「私はヒーローなんて目指していない。ただ人を助けただけだ。そして今回は託したんだ未来をあいつに。」
「ほほう、謙遜するところも似てるな流石は姪だ。」
「甥って言ってんだろ💢」
「まぁまぁお前が女の子みたいって事だよ。」
「褒めてんのか貶してんのか?」
「強いて言うなら両方だ。」
「はぁー何で死人なのに疲れてんだ。」
「それより消えてきてるぞ。」
「え?」
見ると体が透けてきている。
「それじゃあな、誠。」
そして私は落ちる。
「いや!!何で消えてか流れじゃないの?」
そして私は落ちていく。
「頑張れよヒーロー私の分まで人を助けろよ。」
そして私は目を覚ます。
「?」
見ると怪我は治っていた。
一体どういうこと?そう周りを見ると美奈が倒れていた。
「美奈!?」
「ハァハァ誠…じゃあ成功したんだね。」
「そんなことより何でだ。」
「私は罪を犯しているそんな私より真っ直ぐな正義感をもつ貴方なら沢山の人を救える。」
「おい待てよどういう事だ。」
すると美奈の体が透けていく。
「あぁもう時間みたい…」
「待てよ、私は…お前がいないと…」
彼女の前だから必死に涙をこらえる。
すると美奈が手を握る。
「フフ、温かい。さようなら誠愛してるよ。わたしの「ヒーロー」。」
そして彼女は私の頬にキスをして粒子となって消えていく。
そしてやがて彼女は完全に消えていき、彼女の鍵とスマホだけが残される。
深い絶望と悲しみの微かな光を求めて彼女のスマホを見る、ロックされていたがパスワードに検討がつかない。
彼女の誕生日を入れるが違う。
なんだ?考えても出てこない。
そして先に鍵で懐中時計を開ける。
すると、
「何だよこれ?」
その紙には「ありがとう」と書かれていた。
それを見ると彼女の前では堪えていた涙がとまらない。
そして裏には0903と書かれていた。
その日は…私と美奈が再会した日。
そしてスマホのパスワードに打ってみる。
するとスマホのホーム画面が映る。
そこには、私の写真があった。
数枚では無い。
何十枚も何百枚もあったのだ。
そしてメモアプリみたいなのに通知が入り。
メモアプリを見る、するとそこには日記が書かれていた。
しかも全て私に関する事だ。
「彼とまた出会うことができた。感情はないそうだが彼には笑ってほしい。」
「彼が私のいじめを止めてくれた。嬉しい(>ω<)やはり彼はあの頃と変わらず「ヒーロー」だ。」
「彼に告白をした。彼も彼なりに私の事を考えていてくれた。」
「彼とデートをした。彼のコーヒーゼリーを食べる表情物凄くカワ(・∀・)イイ!!。」
「彼の家に住むことになった。これは寝顔が撮れるぜ(๑•̀ㅂ•́)و✧」
「彼が風邪を引いた私のせいで…でも……甘えてくるからめっちゃかわいい。」
「彼の家族の闇は深いがなんとかしようとしてる辺り彼らしい。」
「クリスマスデートが決まった楽しみ。」
「彼が最近バイトを頑張っている、私も頑張ろうかな。」
「彼のプレゼントを買った喜んでくれるかな?」
そして何処にも属さない文章が……「これを見ている頃には私はいなくなっていると思います。でも最後に貴方に伝えたいことがあります。私が亡くなったのは貴方のせいではありません。誠、貴方の事だからひどく絶望していると思うけど、思い詰めないでほしい。そもそもこうなるのは貴方のせいでもあるよ。多分貴方が命を懸けて私を守ったのでしょう。じゃあ貴方は約束を破ったから私もやぶっていいよね。でも私達二人で人生を歩みたかったな。あの季節島にも行きたかったし。あ…でも私達はいつでも一緒だよね。ねぇ誠、貴方が他の人に恋愛をしてもいい。でもさぁ一つだけ私の事を忘れないでそうすれば「佐藤美奈」は、いつまでも貴方の記憶の中で生き続ける。最後に…ありがとう。世界で一番貴方の事を愛してるよ………私の最愛の人、村雨誠へ」最後にはプリクラの写真があった。
その手紙を見て私は嗚咽をこぼした。
もっと彼女を見ていれば、もっと彼女と過ごせていれば、もっと彼女を愛していればこんな結末は避けれたのかもしれない。
美奈のスマホには沢山の私の写真があった。
しかし私のスマホにはあのプリクラの写真以外彼女の写真がない。
私は愛してると思っていたけど美奈には到底及ばなかった。
結局私は、救えなかっ……
(そんな事無いよ。)
「!?」
声が聞こえた、今一番聞きたかった私の最愛の人の声。
(誠は救えていた、私を救ってくれた。とても嬉しかった。ごめん、ちゃんと助けてあげられなくて私のわがまま…)
「いいよ、もういいよ。ごめんなお前を一人にさせちゃって、私はもう大丈夫。」
(そう……誠頑張ってね。)
「あぁお前のいない人生なんてつまらないがそれでも生きていくよ。ヒーローは挫けちゃいけない。」
(ふふ、そのいき。)
「あぁ、私の善行をお前のいる世界にもひろめてやるよ。」
(流石はヒーローさんだ。誠……本当のお別れだね。)
「いいや、また会えるさ。信じている私は。」
(ふふ、そうだね。またね、誠。)
「またな、美奈。」
そして美奈の声は聞こえなくなる。
そして私は一人歩く。
彼女に託された分私は生きなければならない。
それが「ヒーロー」なのだから。
ーーその後村雨誠は高校、大学を卒業し自衛隊に入った。
肉体、体力、射撃能力ともにトップの成績であった。
しかし上官との喧嘩により、除隊。
そして今は政府の特殊警察をやっている。
彼の特徴は船員の様な帽子と時が止まったかのような容姿である。
それも17歳ぐらいで。
そして彼はとある事件で多くの市民を救ったことから英雄もしくは「ヒーロー」と呼ばれたとか。
2019年彼はまたとある事件に挑むのはまた別の話。
彼は未来のために歩み続ける…………
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