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開花することのない蕾
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キャンプ場についた、やることない。
しばらく散策でもしようかなと思ったやさき目の前に小さな少女。
格好は何かお嬢様っぽい。
そして何処か見覚えがある。
まぁどうでもいいや。
そして俺は少女の横を通り過ぎる。
と思っていったら。
少女が話しかけてきた。
「ねぇそこのあなた。」
一様周りを見渡す俺以外誰もいない。
「あなた以外誰がいるっていうの。」
何だこいつ?腹立たしい。
「何か用か?」
すると少女は
「暇なの構ってちょうだい。」
あからさまに嫌そうな顔をする。
「何よその顔?不満なの?」
「あぁ不満だよ、わざわざこんなところに来てまで子供の相手をするなんて。」
「なっ!!子供じゃないわよ。」
怒ってこちらにポコポコしてくる。
ポコポコしてくるって何?
「子供だろ、誰かに構ってほしい時点で。」
そう、俺みたいな大人は一人でも大丈夫。
何故かって?もう一人に慣れた。
「いいから構いなさい。」
「へぇへぇわかりましたよ。お嬢さん。」
「それでいいのよ。」
嬉しそうな顔をする少女。
純粋だねぇ。
…俺はそんな純粋な笑顔浮かべようにも浮かべれないのに。
「で?何するの?」
「私、あっちの方に行ってみたい。」
「行ってらっしゃい。」
「いや、アンタも来なさいよ。」
「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」
「何よさっきから少しは笑ったらどうなの。」
「笑う、ねぇ。」
俺は少し考えて
「まぁいつか笑ってやるよ。」
そして俺達は歩を進める。
そして歩いた先に山の頂上に着く。
そこからは俺の住んでいる街が一望できた。
「へぇーすげーな。」
少女の方は…あらあら疲れているのかベンチに横たわっている。
「大丈夫か?」
「ええ……大丈夫よ。」
「無茶すんなよ。」
「ええ、わかってるわ。」
そして少女は立ち上がり
景色を見る。
「……綺麗。」
そう言葉にしていた。
そして日は落ちかけていた。
「そろそろ戻るか。」
「うん。」
そして歩こうとすると。
「痛い。」
少女がコケる。
「おいおい大丈夫か?」
「痛い。」
とりあえず俺は応急処置をする。
「以外ねそういうことできるんだ。」
「まぁな危なかっしい奴がいるもんでな。どうだ歩けそうか?」
「ごめん、無理そう。」
「そうか…」
少女の回復を待とうにも夜の山は危険だ。
なら……
「よいしょ。」
俺は少女をおぶる。
「え?ちょっ?」
「悪い、夜の山は危険だからこのままキャンプ場に行かせてもらう。」
「安全に行ってね。」
「わかってるよ。」
そしてしばらくしてから少女は話した。
「何だろう、凄く安心する、おんぶってこんな感じなんだ。」
「何だ?おんぶされたこと無いのか?」
「うん、親はいつも仕事で。執事やメイドには頼めないし。お姉様もしてくれないしね。」
そうか…まぁそうだろうな。
「寂しくないのか?」
「うん、でも我慢しないと…私はいい子じゃないといけないから。」
「………」
「ごめんなさい、貴方に話しても意味のないことよね。」
「…無理に我慢しなくていいんじゃないか?」
「え?」
「お前はまだまだ子供だ、いいか子供っていうのはな、沢山迷惑をかけて大きくなるもんなんだよ。」
「私は…子供じゃ…」
「子供だよ、お前もまだまだ小さい子供だ、子供が無理に背伸びして大人になろうとするな、お前はこれから色んなことがあって大人になるんだよ。だからな無理言ったり我儘言ったりしてもいいんだよ。」
そして歩いていく。
もうすぐで着くな。
「じゃあさ、お願いがあるんだけど……またおんぶしてくれる?」
「おう、いいぜ。」
そして少女は満面の笑みを見せた。
…昔は俺もこんな風に笑えていたのだろう、しかしこの人生の中で純粋な心はすっかり穢れてしまった。
この少女もいつかは……いや考えるのは辞めよう。
この子はまだ芽だ。
まだ若い芽、これから色んなことがをあって立派に成長をしていく。
一方で俺は蕾、しかし開花することは無いだろう。
俺は成長段階で色々と経験をしすぎた。
若い芽は何色にでも染まる。
そこで俺は様々な色を取り込み過ぎた。
一気に肥料をやると花は咲かない。
だから俺が開花することは無いだろう。
いや…違うな俺はもう、開花はできないのであろう。
しばらく散策でもしようかなと思ったやさき目の前に小さな少女。
格好は何かお嬢様っぽい。
そして何処か見覚えがある。
まぁどうでもいいや。
そして俺は少女の横を通り過ぎる。
と思っていったら。
少女が話しかけてきた。
「ねぇそこのあなた。」
一様周りを見渡す俺以外誰もいない。
「あなた以外誰がいるっていうの。」
何だこいつ?腹立たしい。
「何か用か?」
すると少女は
「暇なの構ってちょうだい。」
あからさまに嫌そうな顔をする。
「何よその顔?不満なの?」
「あぁ不満だよ、わざわざこんなところに来てまで子供の相手をするなんて。」
「なっ!!子供じゃないわよ。」
怒ってこちらにポコポコしてくる。
ポコポコしてくるって何?
「子供だろ、誰かに構ってほしい時点で。」
そう、俺みたいな大人は一人でも大丈夫。
何故かって?もう一人に慣れた。
「いいから構いなさい。」
「へぇへぇわかりましたよ。お嬢さん。」
「それでいいのよ。」
嬉しそうな顔をする少女。
純粋だねぇ。
…俺はそんな純粋な笑顔浮かべようにも浮かべれないのに。
「で?何するの?」
「私、あっちの方に行ってみたい。」
「行ってらっしゃい。」
「いや、アンタも来なさいよ。」
「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」
「何よさっきから少しは笑ったらどうなの。」
「笑う、ねぇ。」
俺は少し考えて
「まぁいつか笑ってやるよ。」
そして俺達は歩を進める。
そして歩いた先に山の頂上に着く。
そこからは俺の住んでいる街が一望できた。
「へぇーすげーな。」
少女の方は…あらあら疲れているのかベンチに横たわっている。
「大丈夫か?」
「ええ……大丈夫よ。」
「無茶すんなよ。」
「ええ、わかってるわ。」
そして少女は立ち上がり
景色を見る。
「……綺麗。」
そう言葉にしていた。
そして日は落ちかけていた。
「そろそろ戻るか。」
「うん。」
そして歩こうとすると。
「痛い。」
少女がコケる。
「おいおい大丈夫か?」
「痛い。」
とりあえず俺は応急処置をする。
「以外ねそういうことできるんだ。」
「まぁな危なかっしい奴がいるもんでな。どうだ歩けそうか?」
「ごめん、無理そう。」
「そうか…」
少女の回復を待とうにも夜の山は危険だ。
なら……
「よいしょ。」
俺は少女をおぶる。
「え?ちょっ?」
「悪い、夜の山は危険だからこのままキャンプ場に行かせてもらう。」
「安全に行ってね。」
「わかってるよ。」
そしてしばらくしてから少女は話した。
「何だろう、凄く安心する、おんぶってこんな感じなんだ。」
「何だ?おんぶされたこと無いのか?」
「うん、親はいつも仕事で。執事やメイドには頼めないし。お姉様もしてくれないしね。」
そうか…まぁそうだろうな。
「寂しくないのか?」
「うん、でも我慢しないと…私はいい子じゃないといけないから。」
「………」
「ごめんなさい、貴方に話しても意味のないことよね。」
「…無理に我慢しなくていいんじゃないか?」
「え?」
「お前はまだまだ子供だ、いいか子供っていうのはな、沢山迷惑をかけて大きくなるもんなんだよ。」
「私は…子供じゃ…」
「子供だよ、お前もまだまだ小さい子供だ、子供が無理に背伸びして大人になろうとするな、お前はこれから色んなことがあって大人になるんだよ。だからな無理言ったり我儘言ったりしてもいいんだよ。」
そして歩いていく。
もうすぐで着くな。
「じゃあさ、お願いがあるんだけど……またおんぶしてくれる?」
「おう、いいぜ。」
そして少女は満面の笑みを見せた。
…昔は俺もこんな風に笑えていたのだろう、しかしこの人生の中で純粋な心はすっかり穢れてしまった。
この少女もいつかは……いや考えるのは辞めよう。
この子はまだ芽だ。
まだ若い芽、これから色んなことがをあって立派に成長をしていく。
一方で俺は蕾、しかし開花することは無いだろう。
俺は成長段階で色々と経験をしすぎた。
若い芽は何色にでも染まる。
そこで俺は様々な色を取り込み過ぎた。
一気に肥料をやると花は咲かない。
だから俺が開花することは無いだろう。
いや…違うな俺はもう、開花はできないのであろう。
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