モブらしいので目立たないよう逃げ続けます

餅粉

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フォルケ・ウラノースside

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「何をしているんだ!?アルウィン!」

 血みどろの剣を片手にアルウィンは立っていた。その姿な大人びていて私の知っているアルウィンとは大きくかけ離れていた。20ぐらいだろうか?私の存在に気づいたアルウィンは驚いた表情を見せた後悲しそうに私を見た。

「……もう…私の名などお忘れになられたのかと思っていましたよ」

 何を言っているんだ?どうしてお前は血まみれなのだ?何が起こっている?あぁそんな顔で私を見ないでくれ。その酷くカナリアに似た顔で私を見るんじゃない。
 きっと今の私はアルウィンを鋭く睨んでいるだろうな。ダメな父親だ。カナリアを亡くしてから全てがダメになったそれを……私は…

「もう、いいでしょう。の私をこの家に置くのもそろそろ限界でしょう?結局私は迷惑を掛けてばかりですね。母上を殺した上に王族までも手にかけるなんて…でももう心配しなくていいんです」

 ゲホッと口から血を吐いたアルウィンを見てから今私の目の前で起きたことを理解した。剣が手ではなく胸の中央に刺さっていたことに

「アルウィン!」

 私は急いで駆け寄った。
 アルウィンは酷く驚いていた。何故?どうして?とだがそれすら口にできなくなっていった。出血量が多過ぎたのだろう。体も冷たくなっていってる。

「……ハ、ハハ。もっと…早く、こうしていれば………よか、たです、ね」

 笑顔でそして掠れた声で放った最後の言葉が自分の存在への否定だった。
 この時私は初めてアルウィンを抱いた。こんなにも細いのかと、首あたりに大きな傷があり手は剣を握れるのが不思議なくらいに傷跡がたくさんあった。
 私はこの子になんてことをしたんだとこの機に及んで反省した。したところでもう戻れないというのに
 私はどうして……どうしてカナリアに似たお前を愛せなかったのか。どうしてお前を傷つけることしかしなかったのか愚かながらにも思った。心ではわかっていたんだ。この子のせいじゃないとわかっていたというに……

 コツっと足音がした。
 振り向くとそこには真っ白な人らしきものが立っていた。

「あーあ死んじゃったじゃん。やっぱり父親の設定ミスったかな?………って傷跡やばぁこんな設定してないのにおかしいな?バグかな」


 突然現れた人らしきものは私の抱えているアルウィンを見ていった。

「あれ?また設定ミスっちゃった?おかしいな今回はちゃんと確認したのに!」

 私の目の前でしゃがみ込みアルウィンの頬を撫でながら私を見た。

「ふーん君への制約が解けかかっている。結構強くしたのにやっぱり母親似の息子にはよわいか。まぁいいよはいもっと強くするから。その抱き抱えてるやつ貰うね」

 何を言っているのかわからない。だがこの不気味な者に私は狼狽え怯えている。何処かであったような、しかも一度じゃない。何回も同じことを同じ場所で同じ出来事で、この違和感はなんだ?

「さて、壊れ掛けの魂に補強をかけないと」

「やめろ!アルウィンを離せ!!」

いい加減にしてほいしものだね。君少し寝てて」

 トンと額に指をあけられとき私の視界は徐々に狭まっていった。
 あぁ同じや過ちをずっと繰り返し続ける。






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