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6.後輩(ゼンside)
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シリウスと剣を交わし合ってへとへとになり地面に突っ伏してしばらくしてのこと突然シリウスが叫び出した。何事だと疲れが果てている身体を無理やり起こした。
すると俺の目に入ってきたのはシリウスの驚愕している顔に異様なほどに顔の距離が近い一年生がいた。これはもしや!シリウスがあんまりにも貧弱に見えるからカツアゲされているのか?!
いかん!一年生が危ない
「おい、早まるんじゃないそこの一年!こいつをカツアゲしたからって何にも出ないぞ、むしろ返り討ちにされるだけだ!こいつこんな貧弱そうな見た目してるけど中身はゴリラなんだからなゴリラ何だわからな!」
ぜぇはぁと息を切らしながら言った。そして俺は自分の命と引き換えに一年生を一名救ったのであった。何故なら背後から唯ならぬ殺気を感じるから
「おーそうか。どうやらゼンは体力が有り余っているようだ。お前今日は帰れると思うなよ気絶するまで追い込んでやるからな」
ヒェッと息を呑んだ。
やばいシリウスが木刀ではなく真剣を持ってきた。これ、ガチで俺殺される?
死を覚悟して目を閉じた。お父さんお母さん兄さん今までありがとう。ゼンは魔法師としての素質の方があったみたいです。とりあえず防御魔法だけ掛けとくか。体力がかなり限界で発動するかはわからないけど
パキッと音と同時に振り下ろしてきた剣が折れた。どうやら魔法がうまく発動したようだ。
「………チッこの死に損ないが、大人しく受け止めていればいいものを」
「先輩流石に殺しは良くないですよ。こんなところで殺してしまうとすぐにバレてしまいます。殺すなら山奥がおすすめです、魔獣に喰われたのであれば誰か殺しなかなんて分かりません」
「なるほど……それもいいな。参考にさせてもらうよ」
「ちょっと待って!なんで俺を殺す前提なんだよ!そこの一年俺はお前の命の恩人だぞ!?」
お前がシリウスにカツアゲしようとしたからこうなったんだろ!?感謝しろよこの俺に!
「何を言っているのか理解し難いです」
「すまん。こいつたまにおかしくなるんだ。大目に見てやってくれ」
おい!と反論したかったが一つ気になることがあった。
「なあ、今一年生って校内見学してるんじゃないのか?一年のお前何でここにいるんだ?」
俺の質問に弧を描いたような笑みをしてシリウスの方に視線を向けて言った。
「先輩に会いに来たんです。今朝ぶつかってしまったお詫びも込めて…ですので抜けてきました」
「いや、それは俺が急いでいて俺の不注意でぶつかったんだから俺が悪いよ。本当にすまん見学を抜け出すほどの思いをさせて」
うーん?なんか妙にすれ違ってないか?気のせいか?つかこの一年何処かで見たことがあるんだよな何処だ?確か……あぁ!王太子主催の宴で名前は……
「思い出した!お前ラファエロか」
俺が名前を出した瞬間ラファエロは蔑んだ目で俺を見てきた。な、何だ?まさか名前が違ったのか?
「あーはい。ラファエロと言います」
「ラファエロっていうのか。俺はシリウスって言うんだ。騎士科の2年委員会は美化委員。どうだ?美化委員オススメだぞ!」
「そうですね、先輩が入っているみたいですし入ります」
「本当か?助かるよ人手が足りないんだ。ほら美化委員って何するかわからないし、雑務が多いからあんまり人が集まらないんだよ。明日か明後日くらいに委員会の申請書を委員長……いや、俺に渡してくれ」
「ええ、わかりました」
二人が盛り上がっているのを俺は横目で見ることしかできない。まぁお陰で俺の体力は回復しつつあるから別にいいけど……ラファエロってあんなに笑うやつだったんだ。噂では表情筋を剣神に取られたのではないのかって言われてるのに……って!これはもしやチャンスなのでは?今ならシリウスに気づかれずに逃げ出せる!魔法科では美女が俺を待っているんだ。急がば回れだ。気づかれぬようにそっと俺は逃げ出すことに成功した。
すると俺の目に入ってきたのはシリウスの驚愕している顔に異様なほどに顔の距離が近い一年生がいた。これはもしや!シリウスがあんまりにも貧弱に見えるからカツアゲされているのか?!
いかん!一年生が危ない
「おい、早まるんじゃないそこの一年!こいつをカツアゲしたからって何にも出ないぞ、むしろ返り討ちにされるだけだ!こいつこんな貧弱そうな見た目してるけど中身はゴリラなんだからなゴリラ何だわからな!」
ぜぇはぁと息を切らしながら言った。そして俺は自分の命と引き換えに一年生を一名救ったのであった。何故なら背後から唯ならぬ殺気を感じるから
「おーそうか。どうやらゼンは体力が有り余っているようだ。お前今日は帰れると思うなよ気絶するまで追い込んでやるからな」
ヒェッと息を呑んだ。
やばいシリウスが木刀ではなく真剣を持ってきた。これ、ガチで俺殺される?
死を覚悟して目を閉じた。お父さんお母さん兄さん今までありがとう。ゼンは魔法師としての素質の方があったみたいです。とりあえず防御魔法だけ掛けとくか。体力がかなり限界で発動するかはわからないけど
パキッと音と同時に振り下ろしてきた剣が折れた。どうやら魔法がうまく発動したようだ。
「………チッこの死に損ないが、大人しく受け止めていればいいものを」
「先輩流石に殺しは良くないですよ。こんなところで殺してしまうとすぐにバレてしまいます。殺すなら山奥がおすすめです、魔獣に喰われたのであれば誰か殺しなかなんて分かりません」
「なるほど……それもいいな。参考にさせてもらうよ」
「ちょっと待って!なんで俺を殺す前提なんだよ!そこの一年俺はお前の命の恩人だぞ!?」
お前がシリウスにカツアゲしようとしたからこうなったんだろ!?感謝しろよこの俺に!
「何を言っているのか理解し難いです」
「すまん。こいつたまにおかしくなるんだ。大目に見てやってくれ」
おい!と反論したかったが一つ気になることがあった。
「なあ、今一年生って校内見学してるんじゃないのか?一年のお前何でここにいるんだ?」
俺の質問に弧を描いたような笑みをしてシリウスの方に視線を向けて言った。
「先輩に会いに来たんです。今朝ぶつかってしまったお詫びも込めて…ですので抜けてきました」
「いや、それは俺が急いでいて俺の不注意でぶつかったんだから俺が悪いよ。本当にすまん見学を抜け出すほどの思いをさせて」
うーん?なんか妙にすれ違ってないか?気のせいか?つかこの一年何処かで見たことがあるんだよな何処だ?確か……あぁ!王太子主催の宴で名前は……
「思い出した!お前ラファエロか」
俺が名前を出した瞬間ラファエロは蔑んだ目で俺を見てきた。な、何だ?まさか名前が違ったのか?
「あーはい。ラファエロと言います」
「ラファエロっていうのか。俺はシリウスって言うんだ。騎士科の2年委員会は美化委員。どうだ?美化委員オススメだぞ!」
「そうですね、先輩が入っているみたいですし入ります」
「本当か?助かるよ人手が足りないんだ。ほら美化委員って何するかわからないし、雑務が多いからあんまり人が集まらないんだよ。明日か明後日くらいに委員会の申請書を委員長……いや、俺に渡してくれ」
「ええ、わかりました」
二人が盛り上がっているのを俺は横目で見ることしかできない。まぁお陰で俺の体力は回復しつつあるから別にいいけど……ラファエロってあんなに笑うやつだったんだ。噂では表情筋を剣神に取られたのではないのかって言われてるのに……って!これはもしやチャンスなのでは?今ならシリウスに気づかれずに逃げ出せる!魔法科では美女が俺を待っているんだ。急がば回れだ。気づかれぬようにそっと俺は逃げ出すことに成功した。
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