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名コンビ
いいコンビ
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「あのクソ親父にどんな用があるの?」
「ダメですよ? クソという言葉を使っては」
「いいでしょ、事実クソなんだし。……あむ。このパンはレーズン入ってる」
私は魔法で、ジ○○おじさんのパン屋とまた違うところのパンをお金を払わずに食べた。
魔法の使い方も自由だから、文句言われないのよねこの世界。
ここの通りは食べ物が放置されているお店多いわね……じゃあ、あのパイナップルを──うんうん、少し酸っぱいわね。
「……あれ? 豚マル?」
「すいません、これパンのお金です。はいはい。すいません、パイナップルのです。はいはい。……ふぅ、つまみ食いはいけませんよ?」
「豚マルは完璧ね。お金は後で返すわね」
タダ飯をしようとしたのに、豚マルも結構やるわね。隙がない。
これもクソ親父に請求しておこうかしら。
なんて、つまみ食いをしてお金を豚マルが秒で払いに行く行為を305回ほど繰り返し、やっと私の住む豪邸に着いたわけで……魔法で開けるか、普通に開けるか……。
いやいや、面白くないから嫌ね。
「セバスチャーン! 開けなさい!」
「かしこまりましたお嬢様。 ──ハァッ!」
バンッ! バンッバンッバンッ!
私の勝手で付けたオプション、4重の門がセバスチャンの魔法で全て開く。
って、4重は多すぎたわね。明日にでもマーリンのところにセバスチャンと移動ね。
あのバカならありがたく使いそうだから。
それにしても、なんで私の家はこうも普通の赤色なのよ。
※ロゼリアの家ではありません。そして、真っ赤な家は普通ではないです。
「真っ赤ですね! 薔薇がお好きとかですか?」
「セバスチャンが好きみたいよ」
「いえ嫌いです。棘が痛いので──」
「そこは好きでって言いなさいよセバスチャン、首飛ばすわよ?」
「自由権を行使します」
セバスチャンのくせに、自由権を上手いこと使えるようになって。憎たらしいわね。
カツッ……カツッ……と、私のヒールの音が螺旋状の階段に響き、時間差で家全体に響く。
ふぅ……。なんで二日も連続で書斎に行かなきゃいけないのかしら。
……私は外にいればいいかしら。って、気づいたら中に私も入っちゃってるわけなのよね。
「なにをノコノコと顔出しているロゼリア。お前は出ていけ」
「だそうよ? 豚マル、私は必要?」
「そうですね。ロゼリア様は必要ですね」
「あら豚マルいい男♡」
「こんな男のどこがいいんだ! ふざけるのもいい加減にしろロゼ──」
──バンッ!
勢い良く、書斎に置かれたガラス張り机を、寸止めで叩く。
魔法でガラスから振動が伝わり、書斎全体が揺れる。
そしてまた言ってやる──クソ親父。
豚マルの前とか関係ない。腐れきったその口を、私が縫ってあげるわ。
「自由権を行使します! クソ親父」
「ダメですよ? クソという言葉を使っては」
「いいでしょ、事実クソなんだし。……あむ。このパンはレーズン入ってる」
私は魔法で、ジ○○おじさんのパン屋とまた違うところのパンをお金を払わずに食べた。
魔法の使い方も自由だから、文句言われないのよねこの世界。
ここの通りは食べ物が放置されているお店多いわね……じゃあ、あのパイナップルを──うんうん、少し酸っぱいわね。
「……あれ? 豚マル?」
「すいません、これパンのお金です。はいはい。すいません、パイナップルのです。はいはい。……ふぅ、つまみ食いはいけませんよ?」
「豚マルは完璧ね。お金は後で返すわね」
タダ飯をしようとしたのに、豚マルも結構やるわね。隙がない。
これもクソ親父に請求しておこうかしら。
なんて、つまみ食いをしてお金を豚マルが秒で払いに行く行為を305回ほど繰り返し、やっと私の住む豪邸に着いたわけで……魔法で開けるか、普通に開けるか……。
いやいや、面白くないから嫌ね。
「セバスチャーン! 開けなさい!」
「かしこまりましたお嬢様。 ──ハァッ!」
バンッ! バンッバンッバンッ!
私の勝手で付けたオプション、4重の門がセバスチャンの魔法で全て開く。
って、4重は多すぎたわね。明日にでもマーリンのところにセバスチャンと移動ね。
あのバカならありがたく使いそうだから。
それにしても、なんで私の家はこうも普通の赤色なのよ。
※ロゼリアの家ではありません。そして、真っ赤な家は普通ではないです。
「真っ赤ですね! 薔薇がお好きとかですか?」
「セバスチャンが好きみたいよ」
「いえ嫌いです。棘が痛いので──」
「そこは好きでって言いなさいよセバスチャン、首飛ばすわよ?」
「自由権を行使します」
セバスチャンのくせに、自由権を上手いこと使えるようになって。憎たらしいわね。
カツッ……カツッ……と、私のヒールの音が螺旋状の階段に響き、時間差で家全体に響く。
ふぅ……。なんで二日も連続で書斎に行かなきゃいけないのかしら。
……私は外にいればいいかしら。って、気づいたら中に私も入っちゃってるわけなのよね。
「なにをノコノコと顔出しているロゼリア。お前は出ていけ」
「だそうよ? 豚マル、私は必要?」
「そうですね。ロゼリア様は必要ですね」
「あら豚マルいい男♡」
「こんな男のどこがいいんだ! ふざけるのもいい加減にしろロゼ──」
──バンッ!
勢い良く、書斎に置かれたガラス張り机を、寸止めで叩く。
魔法でガラスから振動が伝わり、書斎全体が揺れる。
そしてまた言ってやる──クソ親父。
豚マルの前とか関係ない。腐れきったその口を、私が縫ってあげるわ。
「自由権を行使します! クソ親父」
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