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お昼のデートと急な告白③
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「開けてもいいですか…?」
「もちろんです。嫌いでなければいいのですが…。」
2人ともお皿が空になった後、もらった紙袋の中身を見ていいかと礼人が問いかけると、北瀬は微笑んで頷いてくれた。
紙袋から箱を取りだし、丁寧にシールを剥がしていく。
開いた箱からは手のひらサイズのケーキが二つ顔を出し、礼人は思わず“わあ”、と声を漏らした。
一つは正方形のショートケーキ、もう一つは丸い形のザッハトルテ。
ザッハトルテの方は表面が鏡のように艶々で、さらに上から金箔が散りばめられている。
「すごく美味しそうです。ありがとうございます。」
「春崎君はどちらが好きですか?」
やわらかに尋ねられ、礼人は目の前の二つを見比べた。
チョコレートもショートケーキも好きで、どちらもとても美味しそうに感じてしまう。
「えっと…。」
真剣に悩んでいると、どこからかくすりと上品な笑い声が聞こえてきた。
驚いて北瀬の方に目を向ければ、くすぐったそうに目を細めた彼が手で口元を押さえているのが目に入る。
声を出して笑う姿を見るのは初めてで、何故だかとても嬉しい。
「半分にしますか?」
「えっ…?」
彼の言葉に、彼の笑顔に見惚れていた礼人は質問の意図が理解できずに首を傾げた。
半分、とは何のことだろうか。
「ケーキです。選べないようでしたので、半分ずつ食べますか?」
__ケーキを半分にすると…どっちの味も食べられる!すごい!
目から鱗の提案に、思わずぱちぱちと瞬く。
目の前の彼はそんな礼人を見てもう一度くすりと笑んで。
「半分こにしましょう。」
と言いながら、楽しそうに飲み物を一口飲んだのだった。
「もちろんです。嫌いでなければいいのですが…。」
2人ともお皿が空になった後、もらった紙袋の中身を見ていいかと礼人が問いかけると、北瀬は微笑んで頷いてくれた。
紙袋から箱を取りだし、丁寧にシールを剥がしていく。
開いた箱からは手のひらサイズのケーキが二つ顔を出し、礼人は思わず“わあ”、と声を漏らした。
一つは正方形のショートケーキ、もう一つは丸い形のザッハトルテ。
ザッハトルテの方は表面が鏡のように艶々で、さらに上から金箔が散りばめられている。
「すごく美味しそうです。ありがとうございます。」
「春崎君はどちらが好きですか?」
やわらかに尋ねられ、礼人は目の前の二つを見比べた。
チョコレートもショートケーキも好きで、どちらもとても美味しそうに感じてしまう。
「えっと…。」
真剣に悩んでいると、どこからかくすりと上品な笑い声が聞こえてきた。
驚いて北瀬の方に目を向ければ、くすぐったそうに目を細めた彼が手で口元を押さえているのが目に入る。
声を出して笑う姿を見るのは初めてで、何故だかとても嬉しい。
「半分にしますか?」
「えっ…?」
彼の言葉に、彼の笑顔に見惚れていた礼人は質問の意図が理解できずに首を傾げた。
半分、とは何のことだろうか。
「ケーキです。選べないようでしたので、半分ずつ食べますか?」
__ケーキを半分にすると…どっちの味も食べられる!すごい!
目から鱗の提案に、思わずぱちぱちと瞬く。
目の前の彼はそんな礼人を見てもう一度くすりと笑んで。
「半分こにしましょう。」
と言いながら、楽しそうに飲み物を一口飲んだのだった。
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